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両親の老いについて 

また私が面した老いについて綴っています。

 

 

過去記事はこちらからどうぞ

 

老いを生きる 目次

 

 



父の弟の叔父さんが

両手でも抱えきれないくらいの大っきな七面鳥を

時間をかけて 直火でゆっくり 丸焼きにして

お土産に持たせてくれたんです




(これは家までタクシー使わないと運べないな)

と思いながら

叔父の気持ちが沁みて沁みて

なんか 涙が止まらなくなった  私




 

…って これ

今日見た夢の話なんだけれど。



目覚めた時 涙がいっぱいで

起きたら もっと泣けてきた。




夢の中で 

 

叔父さんが七面鳥を焼いている暖炉のすぐそばで

 

私も一緒に座っていて

叔父さんと何か話していた気がする。


話した内容はまったく覚えてないんだけど

大っきな七面鳥が焼けていくのと

暖炉のあったかぁ~い火を見ていたのは

なんとなく覚えているんだよね。



 

その叔父は 3年前に亡くなっています。


老いを生きる 叔父他界

 

 

 


叔父さんにリアルで七面鳥を焼いてもらったことはないし 笑

 

2人だけで話をしたこともなく

 

夢に出てきたのも初めてのこと。

 

 

なので ちょっとビックリ。

 

 

 

両親と仲が良かった叔父さんと叔母さんは

 

ちょくちょく行ったり来たりしていて

 

我が家を訪れる時は

 

やっぱりお土産をたくさん持ってきてくれていて。

 

 

それに 大っきな七面鳥をこんがり美味しく焼き上げるように

 

じっくり時間をかけて


叔父さんにはそれ以上のことをしていただいたなぁ

と思っています。



25年前 実家が引越すことになった時

不動産業界につてがあった叔父は

家族がより良い場所に引越せるよう奔走してくれたそう。


後々  父が

 

「あんなにいい場所に好条件で引越せたのは弟のお蔭だ」

って言ってました。


 

叔父さんは 今でも

「美味しいものをみんなで食べてね」

 

「みんな  幸せに暮らしてね」

という気持ちで

私たちを見守ってくださっているんだろうな


そう思ったら  嬉し涙がこみ上げたんだよね。




そして もうお1人

少し前に亡くなった方が思い浮かびました。



その方は会社時代の先輩のお父様。

 

 

先輩には入社1日目から可愛がっていただき

 

深いご縁を感じていて

30年以上 今でもお付き合いがあります。



深いご縁のお付き合い

 

 

 



私は結婚して  東京の府中市に8年住んだのだけど

 

先輩の家も先輩のご実家もすぐ近くで

 

退職後はヨチヨチの息子とお散歩途中にご実家に寄らせていただいたり

 

お母様が1人で

 

「恵理ちゃん  来ちゃった♪」

 

なんて うちにお茶しにいらしたこともありました。

 

 

ホント  かわいらしいお母様で

 

先輩とはご両親も含め

 

家族ぐるみの楽しいひと時を過ごさせていただきました。

 

 

 

10年ほど前には  先輩のご両親が奇遇にも


私の地元 八王子に引越しされて

なんと!新しいお宅は私の実家のご近所に。


そして すぐに私を招待してくださったんですね。



先輩からグルメなお父様のお話は聞いていたけれど

その時 もてなしてくださったお料理は全部

 

お父様の手作り!



「恵理ちゃんが来てくれるから」

「恵理ちゃんに食べて欲しくて」


と3日間 じっくりコトコト煮込んだという

 

口の中でお肉がとろけたビーフシチューをはじめ

すべてにお父様の気持ちが込められた

フルコースのようなお料理をお腹いっぱいご馳走になりました。


あたたかい おもてなし

 

 

 

 


それからはしばらくお会いしていなかったのだけど

 

今年初め 先輩とお互いに実家に行く日程が重なったので

 

一緒にランチをした後  ご両親を訪ねたんです。

 

 

以前のようにまったく変わらず

 

優しい満面の笑顔で私を迎えてくださり

 

「恵理ちゃん  このお菓子 食べて!」

 

「お茶ももっとどう?」

 

って 至れり尽くせり。

 

 

お土産にはお父様の地元から送られてきた

 

という美味しいみかんをたくさん持たせてくださいました。

 

 

 

あの時   お父様はお元気だったから

 

2ヶ月前に先輩から突然の訃報を聞いた時には信じられなくて。

 

もう  悲しくて。

 

 

 

でも  先輩は

 

「あの時  恵理ちゃんが会いに来てくれたこと

 

   父はすごく喜んでいたんだよ。 ありがとう!」

 

って言ってくれました。

 

 

 

 

ご馳走になって

 

お土産をいただいて

 

そのことをこんなに喜んでくださって

 

 

 

あの時のご両親の笑顔と

 

ご馳走を振舞ってくださった時のお父様の笑顔が

 

何重にも重なって思い浮かんで

 

 

夢の中で叔父さんと見つめた暖炉の火のように

 

私の心は暖かくなりました。

 

 

 

それから 

 

このおばさんのことも載せておきたいな。

 

 

私が幼い頃から

 

ずっと たくさん 与えてくれた

 

忘れられない大事な方です。

 

 

人を心から思い続ける

 

 

 

 

 

 

私の母は健在ですが

 

糖尿病   認知症  その他4つの病気があり

 

それでも有難いことに  痛みや不快感はなく

 

今は特養ホームで健やかに過ごしています。



その母もずっと言っていたのが食べもののこと。

 

 

車イス生活の母は自分では

 

まだ以前と同じように動けるつもりでいて

 

お見舞いに行くと

 

「戸棚に◯◯があるから食べていって!」

 

「夕飯のおかずはもう作っておいたから」

 

なんて言って とにかく私たちに何か食べさせようとするの。

 

 

母のご飯の時間には

 

施設の食器のフタに自分の食事を

 

「ほら  これ一緒に食べよう」

 

取り分けてくれてね。

 

 

ご飯はおかゆで刻み食だし

 

規則で母しか食べられないんだけど。

 

 

「これはママの分だから 全部食べちゃっていいんだよ」

 

と言っても 毎回 取り分けようとしていたのね。

 

 

 

 

叔父さんも   先輩のお父様も 

 

八王子のおばさんも 母も

 

みんな 同じ気持ちなんだなぁ  

 

 

そう言えば  

 

義実家の両親も私たちが帰る時は

 

あれもこれも持って行け

 

っていつも山盛りのお土産と共に帰宅したっけ

 

 

 

こんな風に

 

「ご馳走したい」と思う人がいる

 

「ご馳走したい」と思ってくれる人がいるって

 

すごく幸せなことなんだなぁ 

 

 

と改めて思いました。



私はまだ  

 

叔父さんや  先輩のお父様や  八王子のおばさんや

 

母や義両親のような境地には至ってないけれど

 

それでも  やっぱり

 

大好きな人や大切な人には

 

美味しいものを食べていて欲しいし

 

もちろん  幸せでいて欲しい

 

 

そしたら 安心だもの。

 

 

 

近くにいても   遠くにいても  

 

あちらの世にいても

 

それは変わらないんだろうな


 

だったら

 

生きているうちに 

 

みんなと美味しいものを食べて

 

笑顔でいよう

 

 

安心の中にいよう

 

 

そう思いました。

 

 

 

老いを生きる 喜ばせたい 喜びたい

 

 

 

 

 

母とはコロナの影響で4ヶ月会ってないけれど

 

父に聞いてみたら すこぶる元気なよう。

 

 

「前より身体の状態は良くなっていて

 

 毎日周りの人たちとおしゃべりしたりカラオケしたりして楽しんでる

 

 って施設の人が言ってたよ」

 

と。

 

 

 

今月からテレビ画面を通しての面会と

 

直の面会はビニールカーテン越しに10分だけ許可

 

となったようですが

 

1時間滞在しても「もう帰っちゃうの?」と寂しそうに言う母にとっては

 

もっとゆっくり面会出来るようになってからの方がいいだろう

 

 

父とそう話して もう少し時間を置くことにしました。

 

 

 

母がご飯を「美味しい!」と食べていて

 

毎日 笑って楽しんでいるならそれでいいもんね。

 

 

 

 

今度 ゆっくり会いに行って

 

今日のこの夢の話をしたら 

 

母はきっとこう言うだろうな。

 

 

「大っきな七面鳥の丸焼き!

 

    みんなで一緒に食べよう♪ 食べよう~♡」

 

 

 

もうしばらく その時を楽しみに待つことにします。

 

 

 

(52)老いを生きる   母 永眠 母と父 幸せな時間



 

 

 

 

 

 

 

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魂響書宣 たまゆらしょせん 恵理子