以前にもヤフニュースで出ていた記事です。
カンピロバクターが出てしまった、
水質検査をしていなかったという事件でした。
昔から「生水を飲むな!」と言われていた時代です。
井戸水や湧き水がこれに該当します。
理由としては「お腹を壊すから」ということです。
石川県津幡町ですが、
過去に仕事やプライベートで
数回行ったことがありますが、
自然豊かで、静かなところした。
ちょうど能登半島と富山県に分岐点にある場所です。
観光客用の「流しそうめん」は知っていました。
最初にこの記事が出た時には
「えっ、まさか!?」という感じでした。
ただ引っ掛かったところもありまして…
「生水使用」というところでした。
実は紐をといでいくと分かりますが、
この地域は、山間部であり、
特に夏の時期は豪雨・がけ崩れに見舞われていた地域でした。
自然豊かですので、多くの動物が、獣類がいます。
これらの死骸や排泄物が地中に埋まっているのであれば、
まだ良かったのですが、
豪雨で地盤が緩み、がけ崩れで土砂が流れる…。
獣類の死骸や排泄物に存在していたカンピロバクターが、
土砂に交じって自然の湧き水に流出していたということですね。
ここで水質調査を行うとか、
使用する生水(湧き水)をろ過滅菌するだけでも、
被害は防ぐことが出来たのではないか?と思います。
少なくとも毎年定期的に水質検査は行うべきであり、
やるべきことをしていなかったことが、
せっかくの観光源を台無しにしてしまったのでしょう。
被害者の方々への補償が終了次第に廃業という
何とも気の毒な顛末を迎えることになりました…。
静岡県伊豆地方にも「流しそうめん」を行っている店が
あるようです(未確認情報)。
我々の見た目ではきれいな水でも、
おいおい!という検査結果が出ることがあります。
さすがに濁った水で営業していたとは思えませんが、
加熱をすれば済む問題です。
カンピロバクターは温度変化に非常に弱い細菌でして、
加熱殺菌で十分です。
ただ「湧き水の冷たさ」を売りにしていたので、
それも出来なかったことでしょうし、
温泉のように「かけ流し」みたいなことを
やっていたことでしょう。
ただ「かけ流し」にしても、「貯水して」の場合にも、
水質検査は自主的に行うべきですし、
法令では(水道法等)基準外というか適用外であっても、
間接的には食用として利用している限りは、
やるべきだったと思います。
観光客に自己責任を負わすのはいかがなものでしょうか?
こういうこともあり、
それを生業としている会社の責務として、
安全・安心を売りにしていく必要はあると思います。
カンピロバクターといえば
通常は生焼けの肉類を食して起こす下痢ですが、
こういう場合にもあるのです…。
しっかりとした治療法もありますし、
抗生物質も効果があるものが多いです。
脱水・下痢・血便・吐き気・発熱等
これらの症状が該当すれば、
早急に病院に受診して、
下痢便を細菌検査すれば数日で判明します。
カンピロバクターに限らすです。
菌数・菌種によっては
塗抹染色の段階で判別可能もこともあります。
(経験あり:確定ではありませんが疑いありと連絡します)
このようなことが、
これから起こらないように、
「生業」としている会社等を注意が必要です。
これからの季節に、
さすがに流しそうめんはありませんが、
ちゃんとした衛生管理は必要ですね。
今年の夏は特に暑かった…。
コロナ禍明けということもあり、
野外でのBBQも多かったことでしょう。
下痢が酷い…ということで来院された方も多かったと…。
糞便検査がやたらと多かった気がしています。
該当者について、それ以外の菌種判明については、
伏せておきます…(情報漏洩になりますので)。
そのようなことはブログ等のSNSには書けません。
今回の事件においての利用者(感染者)に対して、
心無いコメントが挙がっていたことが心苦しいです。
まあ勝手なことを平気で書いているのを
目にしたことがあります…。
外食を行い際に、観光の際には特にですが、
「あの店は危ない!」と思って利用する客はいません。
安心・安全を前提にしているからです。
これはある意味「不文律」ですから…。
なんか、ざまーみろ!みたいなことを書いていた方もいて、
読んでいて、イライラすることがありました。
もう少し人間の尊厳というか、
人としての心を持っていて欲しいと思っています。