こんにちは、岡田歩です。(自己紹介はこちら)
先週末は、マルシェでした。
たくさんの方にご来場いただき
おかげさまで大盛況でした!
ありがたいことにアロマヒーリングも
たくさんの方に体験していただけて
嬉し、楽しい一日でした。
マルシェが苦手だとか
なんでフランス語なんだ、とぶつぶつ言っていた人は
どこにいったんでしょうか(笑)
さて、今日は錯覚のお話しです。
「自分が分かっていると思っていること」と
「実際に分かっている程度」には違いがあるという
誰でもしてしまう錯覚について。
わかっている気でいたけど、
説明しようとしたら、わかってなくて
しどろもどろになっちゃった、
って経験ないですか?
私はあります。
がっかりするぐらい(笑)
これ、説明深度の錯覚って名前が付いていますが
たくさんの人にとって、あるあるなんです。
説明深度の錯覚が最も起きやすいものは
何でしょうか?
私、お財布を
もう4年ぐらい使ってます。
財布って毎日見て、触りますよね。
ちょっと前にその財布を落としてしまって
警察に届けました。
財布についていろいろ聞かれました。
色は答えられたけど
パーツや中の構造は
すごくいいかげんな説明しかできなかった。
同じものに買い替えたぐらい
めっちゃ気に入っているから
どんな財布かよく知っているつもりだったけれど
そうでもなかった。
説明深度の錯覚の実験というのがあります。
こんな実験。
「ファスナーの仕組みをどの程度知っているか」を
1(わからない)~10(めっちゃわかっている)の
数字で答えてもらいます。
その後、答えた人に、実際に仕組みについて説明してもらいます。
そしてまた、自分がどの程度、”実際に” 仕組みを知っていたかを
数字で応えてもらう
という実験。
最初の数字に比べ
後の数字は、がくっと下がるんです。
自分が分かっていると思っていたよりも
実際は分かっていないことが、めっちゃ多い
というのが実験で検証されています。
ファスナーの仕組みは知らなくても
幸せや充足した人生には
あまり関係なさそうな気がするので
錯覚が起きても、大丈夫なんだけれど。
説明深度の錯覚が非常に起きやすく
かつ、ファスナーと違って
影響がとっても激しいものがあります。
しかも、ファスナーと違って(しつこい)
今の時代、これを知っておかないと
どんどん生きづらくなるもの。
それは、あなた自身。
自分のことって、
自分で思うよりも、分かっていません。
はっきり言って、めちゃめちゃ知らない。
体にしろ心にしろ、自分を丸ごと眺めるとか
全てパーツに分解して調べるとかできないし。
6年ぐらい前かなぁ。
ある会食で
あなたはどんな性格ですかって聞かれたことがあります。
私、自分の心を見つめだして長いんですよ。
心理療法のスクールで学び始めたのが21歳で
それからカウントしても、当時で30年近く。
自分のことは、もちろん分からないこともあるけれど
平均(?)以上には、分かっているつもりでいました。
それが、いざ、説明しようとしたら
ろくに言葉が出てこない。
自分の性格を人に説明する機会ってほとんどないから
説明できないことに、それまでまったく気づかなかった。
説明できないって、つまり、分かっていないんです。
(極度に緊張していたりしたら、分かってても言葉が出てこない
こともあるけど、そのケースじゃなかった)
性格って、心のことでも一番表層で
他者と接触している部分。
自分の深層心理のメカニズムや可能性のあれこれとは
またちょっと違います。
性格に関しては、まじで、ぜんぜん分かってなかった。
自分の性格や気持ち、何が好きか、何を大切にしたいか
自分ではなんとなく分かっている気がしますよね。
でも、言葉にしようとすると、案外できないものなのよ。
明確に言葉化せずに頭の中であれこれ思うことって
雰囲気は掴んでいても
ほんとうは分かっていないことが多い。
人って、多面的・多次元的な存在です。
あなたという存在の周波数の帯域幅には
いろんな表現が含まれています。
一瞬一瞬、新しく生まれているという見方もできます。
何が言いたいかというと、自分のことって
びっくりするほど知らないの。
知っている部分は、ほんの一部。
激しく情報不足。
であり
もっともっと自分と親密になれる
可能性がありまくり
でもあります。
でね
一昔前(昭和から前ぐらいかな)は
自分のことが分からなくても
そんなに困らないという人が多かった。
役割をこなすことや
多くの人が良いと思う動きに乗っていけば
それなりにいい感じで生きていけた。
(本当にいいかどうかは別として)
かなり太めのある程度安定した流れがあって
その中で生きている感じ。
でも、今の時代は価値観や視点が多様化しているから
多くの人にとって良いとされる流れというのが
なくなってきています。
いろんな規模の様々な流れや渦が
あちこちにできる。
方向も動き方も、全然違うし
しかもすごいスピードで増える。
すると
自分のことが分かっていないと迷子になります。
これを読んでいるあなたは
きっと、立場や役割をこなすだけの
生き方に魅力を感じていないのではないかしら?
価値観も情報の種類も多様化しているから
自分の価値観も受け入れやすい状況でもあります。
ただ、
外からひっきりなしに情報が与えられて
しかも、自分の好みにカスタマイズされて
与えられます。
だから、楽しくその情報に延々に浸っていられる。
すると、特定の好みの中に埋没して、
まだ知らぬ自分を発見することが難しくなる。
ぼーっとしていると
自分を知るのが難しいんです。
まだ知らぬ自分は
あなたがこんな風になりたいと憧れているような自分かもしれないし
こんな才能あったの!とびっくりするような自分かもしれない、
感情的な自分かもしれないし、傷ついている自分かもしない。
自分には難しいと思っていた安心感にたゆたう自分かもしれない。
自分を知ることは
自分の可能性を開くことにほかなりません。
では、説明深度の錯覚を超えて
どうやって自分を知るか?ですが
言葉化という作業が入るものがおすすめです。
自分に問いかけて、気づいたことを書いてみるのもいいし
やってみたことのないことをやってみて
その体験で発見したことを
書いてみたり、誰かに話してみるのもすごくいいと思う。
(私はマルシェで楽しめる自分を発見しました。)
私は自分の講座では
リピーティング・クエスチョンという手法をよく使います。
Youtubeで説明しているので、よかったら見てみてね。
https://www.youtube.com/watch?v=t-4JXz7q32k
エニアグラムの講座では、かならずこれをほぼ毎回やるんですが
自分を発見できるし、とても繊細で優しい手法なので好評です。
あなた自身という発見の宝庫に興味が出たら
ぜひ、どれか試してみてね。