C.「RC造」(構造材はコンクリートと鉄筋)

RCの由来は

Reinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の頭文字からきています。


≪コンクリートの材料としての性質≫

建築資材としてのコンクリートは、砂や砂利(骨材)という、水などをセメントなどの
糊状のもので結合させた「セメントコンクリート」を指します。
コンクリートは、セメント骨材、水、混和材をうまく配合して目標とする強度や耐久性
施工性
を得ています。
コンクリートの強度は「水セメント比」で決まります。
コンクリートの施工は、未だ固まらないコンクリート自体が形を保つことができないので
型枠に打ち込み硬化するまでの所定時間を型枠内部で「養生」する必要があります。
コンクリートを型枠への打設の際には、バイブレーターを使用したり、木づちによる
空気の除去
を行ったりと コンクリートの均一性の確保と初期欠陥の防止が重要です。

初期欠陥として未充填箇所・豆板(ジャンカ)・コールドジョイント・ひび割れなどがあります。
締固めが不足すると、未充填箇所を生じることになるし、一方過剰な「加娠」によって
材料分離を生じることがあります。


☆施工業者の経験の豊富さや技術次第で、強度や外見に大きな影響を与えます。
業者の選定と厳しい現場管理が非常に重要となります。


また「コンクリート」は材料として 「圧縮力には強いが、引っ張り力には弱い」

という性質ももっています。
そのため現実は 「コンクリート」は単体で使うのではなく、中に鉄筋を入れた

鉄筋コンクリート(RC)として使用されることが多くなります。



≪RC造の特徴≫


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コンクリートに対して、引っ張っても容易に破断しない粘り強さをもつ鉄筋を入れることで、
引っ張りに弱いコンクリートの弱点を補強したのが「RC造り」です。

鉄とコンクリートは、強度を補強しあうだけでなく、以下の2つの理由から相性が非常によいとされています。


①熱膨張率がほぼ等しい

→温度が変化しても一体を保ってくれまる。


②セメントがアルカリ性なので鉄筋の酸化を遅らせてくれる。

鉄筋が錆びなければ、建物が長持ちします。


鉄筋とコンクリートがしっかり一体化して強度を発揮するには

内部の「鉄筋」がしっかりとにコンクリートに覆われるように

十分な「かぶり厚さ」の確保が重要となります。


その一方で、鉄筋コンクリート構造を構成する砂に塩分が含まれているような場合には

「コンクリートの中性化」が進んで鉄筋は錆び始めます。

中性化が鉄筋ある内部まで進行すると、鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートの剥離、

剥落(はがれ落ちる)が生じて、RC建物は強度を失います。


コンクリートが正常に作られた場合は、「木造」や「鉄骨造」よりも長い寿命をもちますが、

それでも外部が風雨にさらされる内に、徐々に中性化が進行しますので寿命は

50年程度と言われます。

コンクリートを外側から断熱するなどの工夫をすれば、

中性化を遅らせることが可能になり

その寿命を100年にも伸ばすことができます。


☆知っておきたい・・・一般住宅によく使われるコンクリート

ALC板(軽量気泡コンクリート)

養生を意味するオートクレーブ状態で工場で製造管理された軽量気泡コンクリート。

法定不燃材料で、内部に気泡を有することから、一般のコンクリートの約1/4の重量

でしかも 熱伝導率は1/10。耐火性・防音性にも優れる。

防音性は、床に使った場合 上下階の音は木造の1/100と言われる。

しかし、吸水性が高いので、外壁として使用する場合には十分な防水塗装を施す

必要があります。


(注意しておきたい・・・鉄骨造、RC造のシロアリ対策)

特に「鉄骨ALC住宅」に関して消費者が、よく勘違いしがちなので、

一つ注意点を指摘させて頂きます。

読者の方の中に「鉄骨造・コンクリート造だからシロアリの対策が不要なはずだ」

とお考えの方はいないでしょうか。

もし、そのようにお考えでしたら「大きな誤解」です。

ご存じの通り、シロアリは「木部」に発生します。これは「木造」に限ったことではなく、

「鉄骨造」「RC造」の建物でも実は「木部」がたくさんあるので「シロアリ」が発生しています。


ちなみに本書の原稿作成中、鉄骨でALC板を利用した「ロングライフ」が売りのハウスメーカー

に関して調査をしていました。メーカーとしては「構造がシロアリに侵されない」ことを強調したいの

でしょう。しかし、「木部」には「シロアリの駆除」が必要であることの但し書きがありません。

同社で建築後、シロアリ被害にあわれた消費者が、メーカーに「シロアリ」が出たことを訴え出ると、

「鉄骨造」であっても「木部」には「シロアリ」がでるのは常識ですよ。。。という対応だったそうだ。


「肝心なことなのに事前に説明がなかった」と憤慨した消費者が、

これから「鉄骨ALC」で家を建てる皆様へという自作のHPを作って注意を促しているサイトを見つけました。


「シロアリ」の被害をきっかけに「建替え」を決意するお客様は多いと思います。

「シロアリ被害」に懲りたお客様が、シロアリ被害のないと勘違いして「鉄骨」「コンクリート造」

走る場合があります。

しかし、「鉄骨」「RC造」であっても「木部にはシロアリ駆除」が必ず必要であることを

ここで指摘させて頂きます。




≪RC造の主な用途≫

RC造りは主要用途としては「マンション」に利用されます。

一般的なマンションは採光・換気などの法規上の制限がありかつ

間取りが3LDK、4LDK(角部屋)であることから 

コストパフォーマンスのよい5m~7mの間(経済スパン)に柱を

配置することができるからです。

その他の建物の場合は、経済効率が悪くなるので他の構造を利用する

場合が多くなります。


(鉄筋コンクリート 構造材としてのメリット)
耐震性・耐火性・耐久性に優れる。法定耐用年数47年
自由度の高い設計に適する。自由な形にできる。

熱しにくく、冷めにくい。熱容量は木造の6~7倍。
遮音性能に優れる。

圧縮・引っ張の両方に対する抵抗性が大きい。

コンクリートの中性化を防げば、鉄筋が錆びることなく

 耐久性が非常に長くなる。



(鉄筋コンクリート 構造材としてのデメリット)

構造躯体の重量が大きいので、大きな耐力の
支持地盤が必要

十分な強度が得られるまでに時間がかかる。
コンクリートの強度によって、建物自体の強度が大きく
違ってくるので、施工管理を厳しく行う必要がある。

施工管理が悪いと・・・ 社会問題になっています。
 A. シャブコン(水増しコンクリート)問題
 B. 海砂の問題(塩分で鉄筋が錆びる)
 C. コールドジョイント(打ち継ぎの問題)
 D. 外断熱をしない日本では、ヒートブリッジ(熱橋)の問題
 E. 熱による膨張・収縮のため屋上のクモの巣状の亀裂発生
   劣化が始まると補修がきかないので、解体するしかありません。 

 

コンクリート打ちっぱなしなど 仕上材としては快適性が
大きく劣ります。
冷輻射によるコンクリートストレスの問題。
→木装して、快適性を高める必要があります。


人体への影響として「疲れやすい」小学校の校舎等で
「インフルエンザ時 学級閉鎖が多い」などの報告が多数あります。


メリット・デメリットを見てみると「RC構造」そのものは、

「自由度が高く丈夫」熱容量が大きい」という大きな魅力がありますが

そのままでは「住み心地」がよいとはいえないようです


☆「住み心地」を向上させるというテーマをもつ本書とって

コンクリートが持つ「熱容量が大きい」というメリット

是非とも活かしたいところです。



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住み心地を見極める キーワード:7 「結露」


「結露」(けつろ)とは、

物質の表面や内部で空気中の水蒸気が凝縮することです。


≪結露の種類(発生個所による分類)≫

①表面結露

一般に「結露」と言えば、表面結露を指します。
最も多い事例は、

冬季、窓ガラスやアルミサッシで発生する結露です。
発生原因は

住宅の開口部(窓部分)の断熱性能不足及び

居住者のライフスタイル

にも起因します。

開口部(窓枠とガラス)に

断熱性能の高い複層ガラスと

樹脂か木製の断熱サッシ窓枠

を用いると

開口部付近での表面結露は起こりにくくなります


②内部結露(壁体内結露)

建物の室内側に防湿層がなく、

室内で発生した水蒸気が壁体内に侵入する場合に発生

します。


これにより 

木材や断熱材等の腐敗や劣化が進み、建物の寿命が短く
なります。

主に冬に起こりますが、エアコンの普及により夏季にも起こるようになりました。



参考までに、寝る時のお団が湿るのも同じ原理です。人間の体は体温が36℃
で水蒸気(汗)を発散させています。布団の厚みの中で、外に向かって徐々に温度が
下がっていきます。(温度勾配という。)室温が低いと布団の中で結露が起こるので
布団は湿るので、頻繁に干さなければならなくなります。
これを防ぐには、室温が下がらないように保温し、布団の中で結露が生じないように

すればよいのです。



≪結露の種類(発生原因による分類≫≫

①冬型結露

室内の水蒸気の量が多い時に発生し、

外気によって冷やされる

ガラス、サッシ、壁の中の温度が露点以下になる部分

で生じます。


②夏型結露(逆転結露)

夏季の地下室やエアコンのよく効いた部屋の冷たいもの、

高温多湿な外の空気が流れ込んで接触することで発生します。

また冬型結露の逆で、エアコンでよく冷やされた建物では、

外部の湿った空気が壁の内部に侵入し温度勾配の露点温度以下の部分

で発生します。




≪結露の防止対策≫

①表面結露の防止

基本的な、結露防止手段として、


A. 室内の水蒸気量を減らす方法


B. 表面温度を上げる方法


があります。

A. 室内の水蒸気量を減らす方法

冬季の場合は絶対的に外気の絶対湿度が低い、つまり乾燥しているため、

換気を行うことが室内の水蒸気量を減らすのにもっとも有効な対策です。

夏季の場合は、エアコンで除湿することがもっとも有効です。


B. 表面温度をあげる方法

もっとも基本的な対応は、

住宅の壁・床・屋根及び開口部(窓部分)の断熱性能を高めること

、表面温度が下がることを防止することができる。(高断熱化)

冬季は、室内を暖房温度を上げることで、

建物内部の表面温度が上昇し結露防止になる。
だたし、暖房器具が石油やガスファンヒーターのように

暖房時に水蒸気を大量に発生する機器の場合、

結露の助長としかならない。

電気式蓄熱暖房機など

水蒸気を発生させない暖房機が結露防止に望ましい。
また、木造住宅の柱の部分、軽量鉄骨住宅の鉄骨部分は

熱橋(ヒートブリッジ)となって結露の発生が心配される部分である。

外部から断熱補強(付加断熱)を行って断熱性を高める
ことで結露の発生をできるだけ食い止めることを考えるべきである。


②内部結露の防止

内部結露は、一過性のものであれば結露しても乾くため、発生量が少なければ問題とは
なりません。
内部結露の防止には

建物の計画段階で室内側に防湿層を設けなくてはなりません。
壁の中の温度勾配で、露点に到達すると結露が起こるが、その元となる水蒸気が
室内から壁内に侵入しないよう、ポリエチレンフィルムなどの防湿層を設ける必要があります。
水蒸気が流入しやすいコンセント、スイッチボックスなどにも

防湿シール等を施す必要があります。



湿った空気が冷やされると「結露」が発生します。

結露の発生は、カビやダニの繁殖を活発にして室内空気環境を汚染します。

また、目に見える窓枠が腐食するだけでなく 結露が壁体内で発生する場合には

断熱性能を低下させ、構造体の劣化を早め 建物の耐久性そして 本書のテーマの

「住み心地」を大きく低下させます。


住宅を選ぶ場合には、

建築工法が結露をなるべく発生させない方法をどのようにとっている

のかを十分吟味しなくてはなりません。



8つの「住み心地」を見極めるキーワードをご紹介させて頂きました。

次の章からは、「住み心地」をテーマにした場合に、 どのような「構造」や「断熱方法」で家づくりを行ったらよいのかについてお話させて頂きます。

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住み心地を見極めるキーワード:6


「高気密」


高い気密性が重要といわれるのは何故でしょうか?

最近 「高気密住宅」をよく耳にします。


高気密である住宅が 高性能である証のように言われます。

それでは「気密」が 何故それほどに重要なのでしょうか?


わかりやすい事例から先にお話します。


(高気密が重要である理由)

一つ目は

 「隙間風の問題」

です。


気密が悪いと隙間風が入ってきて、足元が寒い・・・ということは容易に想像できますね。

気密の良否住宅の施工精度の高さに関係します。


LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp まず左図をご覧下さい。住宅工事の中で

特に気密施工が難しい部分は、

①基礎と土台、土台と壁部分の接続部分
②壁と屋根との接続部分です。

足元が寒いのは足元付近からどんどん冷気が侵入してくるからなのです
足元付近から侵入した冷気は室内の暖房で暖められて上昇し、壁と屋根の取り合い部分の隙間から外部に出て行きます。
頭寒足熱」が冬の快適な住まいの基本と言われています。
しかし、低気密の住宅は冬場室内には常に不快な上昇気流が発生しているので、頭寒足熱の全く反対 非常に不快な「頭熱足寒」状態になっているのです。

1階の足元と天井、上下の温度差が10℃以上なんてことも珍しくありません。

床があまりにも冷たい。

だから、対処療法である「床暖房」をしている家が多いのです。



LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp 一方、しっかりと気密施工された住宅の場合は、隙間風もなく、その結果 室内の上下の温度差が非常に小さい住宅になります。

左の図参照。

高気密・高断熱の家をきっちりと施工した場合には、1階と吹き抜けの2階部分の天井の温度差が1℃~2℃ なんてことも 珍しくありません。
そのため設計上リビングに吹き抜けを作ることも可能になり、設計上の自由度もあがります。


足下と天井の上下の不快な温度差を防ぐには、丁寧に工事された高気密の住宅が必要ということです。





(高気密が重要である理由)


二つ目が 

「計画換気の確実性」の問題です。


もう一つの「気密」の非常に重要な役割です。


計画換気が確実に行われる(2時間に1回きれいに空気が入れ替わる)ためには

住宅の気密化が絶対条件になります。

気密が関係する室内の空気がきれいな状態とは


①二酸化炭素が排出され、代わりに十分な酸素が供給されている

シックハウスの原因となるVOCsガス(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン等)

濃度が健康被害の出ないレベルに十分低い。

余分な水蒸気を排出されている


①②③のような状態です。


では何故気密が悪いと、計画換気が確実に行われないのでしょうか?

例を挙げたいと思います。


LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp コップにジュースを入れてストローで吸うとします。
左図写真参照。 

普通なら うまく飲めるはずです。

それではもしここで、ストローの途中部分に穴をあけてみます。
それも無数の小さな穴をあけたと考えてみましょう。
今度はうまく飲めるでしょうか?
そうですね。

穴あきストローではうまくジュースが飲めません。

途中に穴が開いていないから、中のジュースをうまく吸い出すことができるのです。


さて 住宅の換気の話に戻ります。

さっきのジュースの話を 住宅の換気の話に置き換えてみます。


すると


ジュース   → 室内の汚染物質

ストロー   → 住宅


人が吸う力 → 排気用換気扇


ということは 


無数の穴空きストロー → すきまの多い住宅

と置き換えることになります。


室内の汚染物質を排気用の換気扇で吸いだしわけなのですが、このストローにあたる住宅が、
すきまの多い住宅だったらならばどうでしょうか?



換気扇は室内を負圧にして、汚染物質を吸い出しています。


LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp しかし左図のように すきまが多いと、換気扇を運転しても
すきま風がどんどん入ってきてしまうので、汚染物質をうまく排出できません


その結果、よどみが残ってしまうのです。




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すきまのない「高気密」な住宅の場合はどうでしょうか?


換気扇を運転するとしっかり室内は負圧になります。

高気密住宅の場合は、汚染物質が排出されやすい位置に計画的に換気口が設けられているので、計画的にしっかり汚染物質が排出されます。

だから

換気を考える上で非常の重要なが「気密性能」なのです。


平成15年にシックハウス対策で 換気扇が義務付けられたからといって気密の低い家の場合、安心できると言えるのでしょうか。


現在建築基準法で定められた換気扇は、つけないよりマシといったレベルのもので高気密でない住宅の換気扇については、お客様が期待する効果は望めないと考えられます。


「きれいな空気」を実現するためには

確実な計画換気で空気をキチンと入れ替えることが必要。
そして確実な計画換気を行うためには

住宅の高気密化が必要なのです。




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⑦「自然室温と住み心地の関係」 梅雨と秋


梅雨と秋の自然室温は どのように変化するのでしょうか。

蒸し暑い梅雨時期は 湿度の変化に注目です。


「自然湿度」といった方がいいかもしれません。


≪梅雨自然湿度の計測 例≫ 


2008年6月29日(天候:雨)の体感ハウスデータです。


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(解説)
①体感ハウスの計測状態について

6月29日 梅雨 天候 

基礎の床下ダンパーは閉鎖。(湿気侵入防止のため)。

エアコン運転無。

グラフは温度ではなく、湿度を表示

②当日の気温データについて(参考)

外気温 最高28.2℃ 最低22.6℃

基礎の温度は終日22℃

1階リビングの温度 最高26.2℃ 最低25℃


③湿度の状態を比較すると

  外部の湿度    78%~95%

  リビングの湿度  68%~71%

  2階の湿度    63%~65% 


(梅雨の自然湿度 ポイントⅠ)

①梅雨時期の快適さのポイントは

同じ温度でも、湿度が低ければ快適に感じます。

梅雨時期は、単に「暑い」というより、「蒸し暑い」つまり湿度が高くて

汗がベタベタすることによる不快感です。

同じ温度でも湿度が違えば体感温度がかなり違います。

冷房するのではなく湿度を抑えることで住み心地をよくできます


②除湿しなくて何故 湿度が抑えられるのか?

熱気や湿気を排出する仕組みがある住宅の場合、実際に湿気が排出されて湿度が調節されていることが数値で見ることができるデータです。

換気設備が湿度も調整する第一種換気システムの場合、住み心地の体感もよりよくなります。

☆熱気や湿気を排出する仕組みについては


④住み心地の観点からみると

梅雨時期にこのように調湿する性能をもつ家であれば住み心地がかなり向上します。

住宅の場合、湿度は建物の仕上げ素材によっても異なります。

調湿効果の高い素材を選ぶことも 住み心地の改善になります。




≪秋自然室温の計測 例≫ 


2007年10月18日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。



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(解説)

①体感ハウスの計測状態について この日の天候は晴れ 空調無の自然室温データ

 グラフは 上段が湿度 下段が温度


②外気温の変化について

外気温     最低14.4℃ 最高26.4℃(寒暖差12℃)

リビング室温   最低20.5℃ 最高22.8℃(寒暖差 2.3℃)

2階ホール温度  最低20.6℃ 最高24.1℃(寒暖差 3.5℃)

☆1階と2階上下の温度 (0.1℃~1.3℃)


③外湿度の変化について

外湿度     最低84%  最高34%(湿度差 50%)

リビング湿度   最低50%  最高55%(湿度差 5%)

2階ホール湿度  最低49% 最高54%(湿度差 5%)

☆1階と2階上下の湿度差(1%~3%)


(秋の自然室温・湿度 ポイント)


①秋は快適な季節であるかについて

秋は気候がよいとされているが、消費者満足度調査によると

一般の住宅で過ごす場合の秋は


「三寒四温の朝夕の急激な温度差で体調を崩す。」

という不満の声がきかれる。


②一日の温度変化について

朝夕の外気の温度変化が12℃と確かに大きいの対し、

1階の温度変化が2.3℃

2階の温度変化が3.5℃

非常に温度変化が小さいので

室内においては非常に穏やかな一日を過ごすことが可能なことがわかる。


☆このようなデータ結果が出るのは、この建物が基礎コンクリートを外側から断熱材でおおって地熱をうまく利用していることに関係している。

つまり、基礎のコンクリートの蓄熱容量が非常に大きいため いったん地熱を蓄えると急には大きな温度変化をしない性質をうまく建物の室内環境に利用できていることの証拠でもある。


③一日の湿度変化について

朝夕の外気の湿度変化はもっと激しい。

外気の湿度変化は50%

1階の湿度変化は5%

2階の湿度変化も 5%

室内は温度以上に変化が小さく安定している。

湿度の場合、室温変化が小さいことに加え、

第一種換気システム採用により湿度の調節機能が作用しているので、

温度以上に安定した室内環境を作り出している。


④住み心地の観点から見ると

春や秋 外出した時 寒暖の差が大きいのは止むを得ませんが
「くつろぎ」と「やすらぎ」そして、病気を遠ざける住宅(健康住宅)
と言えるためには


「一日の寒暖の差が小さい住宅」であれば

理想の住み心地重視の住宅と判断できます。






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住み心地を見極めるキーワード4


「自然室温」


空調をおこなわない状態のお部屋の温度のことを「自然室温」といいます。


「住み心地のよい家」とは、それほど空調をしなくても快適に過ごせる性能をもっている住宅のことでしす。。

だから、あえて全く空調をしていない状態の住宅の真夏や真冬の自然室温を体験すればその家の持つ断熱・気密性能を知ることができるという考えです。


それでは自然室温が快適な家では どんな室温データが出るのでしょうか?



≪冬自然室温計測例 Ⅰ≫


2007年12月13日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。


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ユニデール:電気式蓄熱暖房機

: 外気温度

: 基礎温度

水色: 小屋裏温度
黄色: 2階ホール温度
ピンク: 1階リビング温度



(解説)

①体感ハウスの計測状態について

12月12日20時に蓄熱暖房機蓄熱停止。

この時の1階、2階の室温が20℃

13日は暖房が入っていない状態です。

外気温は午前6時 最低気温11℃

その時 基礎の温度は16.2℃

1階、2階、小屋裏はほぼ同じ18℃


②14時時点の温度

 外気温 最高気温:15℃

 1階リビング:19℃、 2階ホール:19.5℃、 小屋裏:19℃


③23時時点の温度

 外気温 9.8℃

 1階リビング:17.8℃、 2階ホール:17.8℃ 小屋裏:17.2℃ 


④基礎部分の温度について

基礎は外気温の変化に影響されず 終日16.2℃を維持



(冬の自然室温 ポイントⅠ)

暖房を切って丸1日たっても温度低下が小さい。2℃程しか室温が低下していない。

②地熱をうける基礎はほとんど温度変化しません。





≪冬自然室温計測例 Ⅱ≫

 2008年1月15~18日(この4日間とも:晴れ)の体感ハウスデータです。

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(解説)

①体感ハウスの計測状態について

1月15日23時 蓄熱暖房機 運転中止。

1月16日、17日、18日と3日間連続で 暖房を全く行わず自然室温を計測。

1月18日に自然室温の体感会を行った。


②なかなか温度が下がらない。

無暖房状態に放置して、18℃から11℃まで室温が低下するのに2日半かかった。


③基礎の温度に室温が・・・

室温は基礎の温度の近くまで低下して、基礎の温度に張り付くようになった。


④一般常識では考えにくい現象!

朝 最低気温を迎える頃に通常では考えられない現象が起こった。

家の中の温度が 上に行けばいくほど 低い温度になったのだ

小屋裏がもっとも寒く、その次に2階、その次に1階 そして基礎が一番暖かい。

暖かい空気は上昇すると考える常識からは 異常現象にも思えるが

家の中でもっとも暖かい基礎に近いところほど暖かい と考えれば 納得がいく。

住宅が基礎の地熱の影響を受けていることが 理解できるデータ


⑤一番暖かい場所は・・・

全く暖房しない状態でも 1階の最低室温は11℃で10℃を下回ることはなかった。

また、床の温度を計測すると12℃。

基礎を除くと家の中でもっとも暖かかったのはなんと床」であった。

冷たくない床を実現するのに 地熱を蓄えた基礎のパワーを実感できる。



(冬の自然室温 ポイントⅡ)

①基礎コンクリートが保温材

クーラーボックスの中に基礎という保温材が入っているという説明の意味がこのデータから読み取ることができる。


②魔法瓶の家

基礎コンクリートを外側から断熱して熱容量の大きい家にすると、外気温度が低下しても 室温が急に下がることがない。時間をかけてゆっくり温度が低下していく。クーラーボックスというより 魔法瓶のような家といってもいいかも知れない。


③省エネ

別のいい方とすると、基礎コンクリートのおかげで建物に基本の暖かさがあるので足りない分だけ暖房すればよいので暖房費が節約できる・・・と解釈することもできる。





≪夏自然室温計測例 ≫


2008年7月7日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。


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(解説)

①体感ハウスの計測状態について

初夏の7月7日(晴れ) 外気温は11時55分 34.9℃

窓:カーテン閉め 掃き出し窓4ヶ所:遮熱スクリーン使用

冷房無しで 1階のリビング(ピンク色) :29.8℃ 

締め切った状態の家で、5.1℃も低い。

3℃以上温度が低いと、玄関に入った瞬間「ひやっ」します。


②基礎部分の温度について

夏場の基礎 床下のダンパーは開放されています。

それでも基礎の温度は終日25℃前後を維持しています。

1階がひんやりしている理由の一つ「基礎コンクリートのひんやり感」


③小屋裏の温度について

小屋裏の温度は 外気温に遅れて温度上昇が起こることがわかります。

外気温が最高気温34.9℃に達した時点では31.5℃ 

小屋裏の一日の温度変化 31℃~34.3℃ 

小屋裏の温度としては驚きです


④一般住宅ほど暑くならない原因は

2階や小屋裏の温度上昇が小さい原因

屋根・壁・基礎 を すっぽりと外側からおおう外張り断熱

断熱材を通過する熱を外部に排出しているため考えられます。



(夏の自然室温 ポイント)

①玄関、階段、トイレ、2階ホールの温度は

上記で温度が計測されていないが、一般住宅では「むっ」として暑いと言われる

玄関、階段、2階ホールなども暑くない。体感する時の重要なポイントだ。


②クーラーの設置台数は?

上記の体感ハウスの場合は、真夏でも 2階を少し冷やしてあげれば

1階はクーラー無しでも過ごすことが可能になっています。

ちなみに上記体感ハウスにはクーラーが一台しか設置してありません。

(このデータは、上記体感ハウスの例であり、結果は間取りよって異なります。)

 

③小屋裏が熱くないか

一般に小屋裏の温度(水色)は40~50℃にもなり サウナ状態と言われます。
そのため 小屋裏は暑くて人間がほんの少しの間でもいられない 物置にするのがせいぜいだと言われます。

上記の建物の場合 クーラーは必要ですが、小屋裏もお部屋のように使うことが可能です。





(参考)


≪クーラー一台で過ごす 夏室温計測例 ≫


2008年8月8日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。


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①体感ハウスの計測状態について

真夏の8月8日(晴れ) 外気温の最高 36.1℃

窓:カーテン閉め 掃き出し窓4ヶ所:遮熱スクリーン使用

エアコン: 階段に設置の一台を使用

(空調の状態)

朝10時~11時まで  1時間 冷房運転設定26℃)

11時~17時40分まで 除湿運転(プラス2設定)


②基礎部分の温度について

基礎の床下のダンパーは開放されています。

基礎の温度は終日26℃を維持


③冷房はわずか1時間だけ

この住宅は建坪35.2坪吹き抜けが4坪ありますので空調面積は約40坪

この面積を午前10時から11時までの一時間だけ冷房26℃ 残りの時間は

除湿をするだけで快適に過ごすことが可能です。

階段の上がり口にエアコンを設置。

吹抜けを利用して2階ホールから1階のリビングに冷気が下りてきてとても

快適な空間が体験できます。


④夜は冷房無で過ごせる

夜は室温が28℃くらいまで下がり湿度も快適なので、冷房は使わず扇風機だけで過ごすことも可能になります。余程暑い夜の場合でも冷房はほんのわずかで済みます。



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住み心地を見極めるキーワード:3

断熱材を通過する熱の処理


「高断熱」の性能を住宅が多くなっています。
一般の住宅の壁の構造を模型で示してみます。

ちなみに図の「アウターサーキット」とは、断熱材の外側の通気層のことです。

「サーキット」とは、電気の回路に見るような”回路”を意味します。



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左図は住宅の壁の断面です。

手前が外壁材 一番奥黄緑がプラスターボード(石膏ボード)です。
建築する順番に申し上げると
まず柱の外側に構造用合板を張り、その上に縦に胴縁を打ちます。(←がポイント
縦胴縁の上に仕上げの外壁材を張るわけです。


夏場、外壁材表面はかなりの高温(50~60℃)になります。
外壁材を通り抜けたふく射熱は外壁材と構造材との間(図のアウターサーキット)に入ります。
このアウターサーキットに入った熱気は、自然に上昇して屋根部分から外部に排出されます。
縦に胴縁を打つことが重要なのは、熱気を効率的に外部に排出するためです。(←意外に無頓着な会社が多い)
一般の住宅は 柱と柱の間に断熱材を充填します。この断熱工法を内断熱または充填断熱といいます。
断熱材は夏は遮熱材の役割を果たします。
この断熱材(遮熱材)が室内に熱が侵入するの防ぐのですが、
どんな高性能の断熱材(遮熱材)であっても、熱抵抗が大きいというだけで
あって熱をすべて遮断してくれるわけではありません

ということは 断熱材を通り抜けた輻射熱は、室内に入ってしまうことになります。

に一般に高断熱と呼ばれる工法は、
熱をため込むことが上手なので冬は暖かくてよいのですが、
夏は熱をため込んでしまって室内は暑くなります。
そうなると、エアコンで冷やすしか方法がなくなるのです

断熱性(遮熱性)を高めることは、夏暑くならない家にするひとつの方法ですが
それだけでは不十分のようです。


以前も申し上げました通り 「クーラー(エアコン)の効率のよい住宅」よりも
「なるべくクーラーを使わずに快適に過ごすことができる住宅」であるかどうか・・・
「住み心地のよい家」を見極めるキーワードです。

その観点からみると

断熱材(遮熱材)を抜けてくる熱(輻射熱)をいかに
室内に入れず排出させる仕組みをもった住宅を探す必要

があります。



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敷地の価値は立地条件で決まります。

立地を変えることはできません。





しかし、家の性能で敷地の欠点を


カバーすることは可能です。





そんなことが本当にできるのでしょうか?





もし、敷地の欠点を建物がカバーしてくれるとしたら


「なかなか”いい土地”が見つからない!」と困っている多くの


人を建物が救ってくれるということになります。





私は、住宅計画を土地探しの段階から


お手伝いさせて頂くことがよくあります。


ご相談にお見えになったお客様に


「どのような土地をお探しですか・・・?」


とお聞きしてみると




「南向きの日当たりのよい静かなところ・・・」


とお答えになる方が非常に多いことに驚かされます。


土地を探す方にとって「日当たりがいい」というのは


かなり優先順位の高いご要望のようです。





ここで「南向きの土地(南側道路の土地)」のメリット


を列挙してみます。


日当たりがいい。

道路から見た時 住宅が良く(立派に)見える。

庭園部分にも日当たりが良いので草花もよく育つ。

家の前が開放的。

というところでしょうか。





逆に南向きでないので日当たりに恵まれないと思われている土地

例えば「北向きの土地(北側道路の土地)」などは


南向きの土地と比べると査定価格で10%~20%の価格差


が出るようです。 つまり安く査定されているということです。





日本人は「暗い」というと、イメージ的に「じめじめ」がくっついて湿気る

カビが生える→「不健康」という固定観念があるようです



もちろん住宅にとって「明るさ」は重要です。





それではその


「明るさ」は「直射日光」で確保するのが良いのでしょうか?


確かに冬場、お日様の光がなんとも心地よく暖かいものなのですが、

これが夏場の強い太陽の光の場合はどうでしょうか?





「直射日光」がたくさん部屋の中に入ってきてしまうと

①家の中が日焼けして変色してしまいます。

②夏場は暑くて暑くてしかたがありません。





南向きの土地にこだわる方が多いのですが、

採光を南側の窓をメインで行うと夏は暑くて暑くて仕方のない家になります。


南側に大きな窓を設置する場合は、

設計段階から注意して夏場の日射遮蔽に


十分配慮しなくてはならないでしょう。





設計段階の注意事項は 下記 (参考事項 豆知識) を参照





太陽に暖かさを求めるのは、冬場はいいとしても 


夏場のデメリットがかなり大きい言えます。


明るさの確保が目的であるならば


「直射日光」による採光は避けた方が無難


と思われます。








◎では どのような方法で採光するのか?


南側の「直射日光」だけでなく「間接光」と言われる


「北側の光」を活用することを考えてみてはいかがでしょうか。





ちなみに

建築基準法には、建築確認申請段階に「採光計算」といって


十分な明るさを確保できているかをチェックする項目があります。

住宅の居室には居室の床面積の1/7の窓(採光上の有効な窓)を


設けなさいという規定のことです。

もちろん


「窓」に関して南側の窓でなくてはならない・・・という規定はありません。

明るさを確保するのが目的なので「北」側の窓も当然有効とされています。


とは言え 夏暑いのはもちろん困るのだけれども 


リビングやダイニングは明るい家にしたい・・・ですよね。

「北向きの窓」ばかりでは心細いですね。





そこでもう一つ明るさを確保する画期的な方法をご紹介します。

例を挙げてご説明します。


南側に建物が建っていて、1階リビングやダイニングに日があまり入らない・・・という土地がよくあります。

そのような土地でも、
よく見てみると2階の居室にはよく日が当たっていたりします。

そんな場合は、2階の居室の明るさをそのままリビング・ダイニングに活用することを考えてみましょう。


どのようにするのか?


具体的にはリビング・ダイニングの上部に思い切って「吹抜け」


をつくってみるのです。


すると、2階の居室の明るさがそのままリビング・ダイニングに落ちてきて思った以上に明るいんです。

それに加え実際に吹き抜けをとった方はリビング・ダイニングの開放感もアップした喜んで下さっています。


今まで、学んできたように


「高気密・高断熱」の家なら「吹き抜け」を作っても寒くないので、


このような考え方も可能になるのです。





そうはいっても、「吹き抜け」を作るのにも、建築費がかかりますよね。

しかし
、「土地が建築費以上に安く手に入る」ことを考えてみて下さい。

十分に 実現可能ではないでしょうか?







そう考えてみると 土地探しの新たな発想が見つかりましたね。


「いい土地を安く手に入れる奥の手」は


南向きの土地にこだわらないこと。


明るさは「間接光」や「吹き抜け」を利用して確保すればよいのです。


これを知っているだけで 土地探しが如何に楽になるか・・・

想像してみて下さい。


場所は気に入っているのだけど、”日当たりがネック”となっている土地も

ものは考えようだったのです。


(結論)

日当たりが悪いという「敷地の欠点」は、リビングに吹き抜けを作ることで

十分カバーすることができるのです。

もちろん、これが可能になるには高気密・高断熱の住宅で建築することが

大前提になります。







☆ちなみに、


高気密・高断熱の家、防音性も高くなるので、少々やかましい音が


する土地でも、静かに暮らすことが可能になります。







(参考事項、豆知識)




日本の家の伝統的な建築方法(建築の考え方)に


「真南に向かって住宅を建築して軒を深く長くする」があります。


実際にこのように家を建てると

夏場 太陽高度の高い日射は長い軒がうまく遮り、

冬場 太陽高度の低い日射は窓から室内に取り入れる・・・







という理想的な日射の利用方法が挙げられています。


しかし、現実的には 理想通りの建築は不可能になっています。

その主な理由は


  1. 真南向けて建築することが難しい。大抵東か西に傾いているので実現しにくい。

  2. 軒を長くとることが敷地の制約・間取りの制約・デザイン上の制約があって難しいこと。







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「住み心地」が何故注目されてこなかったのか ②





Ⅱ 住宅の消費者側の問題点





「人は見かけだけで判断してはいけない。」


とよく言いますね。


しかし、人生最大の買い物である住宅について




「家も見かけだけではわからない。」





と考えて判断する人が どれ位いるのでしょうか。







見かけだけ、わかりやすいところだけで判断しようとすると

住宅の供給者(住宅会社)側の

「より早く売って、早く安く作って、早く回収する仕組み」

に乗せられた家づくりをすることになります。





それは必ずと言っていいほど

「住み心地」の犠牲が伴うので

後々消費者が

「もっとよく考えて建築すればよかった・・・」

という後悔することになることを意味
しています。





ここでは消費者が陥りやすい問題点を挙げてみます。





 ①一生に一回の住宅なのに衝動買い


服を購入する時に、デザインやサイズだけを確認して

購入するでしょうか。

ちゃんと試着して「着心地」を確認するはずです。

靴もそうです。「履き心地」を確認するはずです。

合わない靴を履くほど、不快、不健康なことはありません。

食べ物だって、高級なものを購入する時は味見」をさせて

もらえます。

車を購入する時にも、販売会社に「試乗」させてもらって

購入を決めるはずです。

見た目のデザインや機能性だけでは判断をしないはずです。





日本の消費者は製品の品質に対する厳しさは世界一だと

よく言われています。





では


「住宅の品質」=「住み心地」について

果たして日本人は胸を張って世界一だ


と言えるのでしょうか。





繊細な感覚を持ち、高品質を求める日本人が何故


「一生に一回」のしかも「人生で一番高い買い物」である

「住み心地」を確認して購入しないのでしょうか。





大きな原因の一つに


住宅の供給者側が、


自分たちに不都合な「住み心地」に対する

情報を伏せている
ことが挙げられます。





しかし、消費者自らが、

「真に快適な住宅とは何か」

「真に健康的で家族が幸せにできる住宅とは何か」

「赤ちゃんから、体の衰えたお年寄りに優しい住宅とは何か」


という命題を真剣に考えたとしたら きっと





住宅会社の

「より早く売って、早く安く作って、早く回収する仕組み」


の戦略に乗せられて、衝動買いすることはなくなるはずです。





住宅の本質的部分の一つである


「住み心地」を考慮せずに 家を衝動買いすることは、


食品を購入する時に、「見た目」「味」にだけこだわって


「どんな栄養があるのか」という食品の本質を考えずに


衝動買いすることと同じです。





「栄養」を考えずに食事を続ければ、いつか体を壊します。


同じように「住み心地」を考えずに家を建てれば、


いつか体を壊すことになりかねません。


私は 少なくとも、本書を手に取ってくださった皆様には 

しっかり「住み心地」を確認した上での住宅計画をして頂きたい


と思っております。

そして「住み心地」を大事にする作り手に出会うことで 

本当に心から満足できる家づくりが可能になることも知っておいて

頂きたいと思います。









②優先順位がしっかり決まっていない





何を優先させて 家づくりを行うべきなのか。

これがブレてしまうと 「あれもしたい、これもしたい」と

無限大に夢が膨らんで、予算オーバーになります。


住宅計画には前提として、間取りや設備、デザインより先に考えて

おくべきことがあります。


もちろん何はともあれ「予算が第一優先」という方も

いることでしょう。

厳しい予算の中では「住み心地」の悪い家でも

仕方がないと判断されたのであれば・・・


それはそれで止むを得ない選択といえます。。


無い袖は振れませんから。。。





しかし、長い目で見て




「後悔しない家づくりをしたい」




「本当に建ててよかったと心から満足できる家にしたい」




「末永く家族皆で健康で幸せな生活を送りたい」





と望む方なら、まずどのような「住み心地」の家を建てるのか

ついて第一優先で確認すべきなのです。


私は家づくりのスタートは、「住み心地」の確認を一番

すべきだと思っています。





さて、次章では、見た目ではなかなかわからない「住み心地」を見極めるために


是非知っておきたい「キーワード」をご紹介致します。










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住み心地が何故 注目されてなかったのか?



Ⅰ 住宅の供給者(住宅会社)側の問題点


住宅の価値には、
目で見て触れて、説明すればすぐできる

面的・機能的な価値
住んでみなければわからない

「住み心地」という価値があります。


 A.犠牲にされてきた「住み心地」

住宅会社は自社の利益を最大化するために

お客様にとって一生に一回の住宅について

「いかに早く売って」「いかに早く、

安く造り」「いかに早く回収するか」

をテーマに仕組み作りを行ってきました。


パッと見て、パッとわかる 一目瞭然なデザインや

設備に気持ちをひきつけて
購入意欲を一気に高めて契約に漕ぎつける

ことを流れを理想としています。

この効率を最大化するためには、

時間をかけてじっくり検討されたり
何回も確認しなくてはいけない要素は

限りなく省略しなくてなりません。


その結果、最大の犠牲にされたのが

「住み心地」なのです。


「住み心地」は、一言では説明しにくい上に、

「建築コストがかかり」「確認に時間がかかる」

住宅会社には、やっかいで面倒な要素です。



ですから住宅会社は

お客様には「住み心地」というものに

できるだけ興味をもたせない内に、

一生に一回の買い物である住宅を

衝動買いさせる仕組み

を作ってきたのです



 B.「住み心地」を「メリット」にすると多くの不都合がある。

住宅会社にとって 「住み心地」のよさを

お客様にアピールすることは
どうもたくさんの不都合な要素があるようです。

どのような不都合があるのでしょうか?

順に列挙してみます。


①説明する担当者の教育に時間がかかる。

目で見てわかりやすいカタログやパンフレット、

モデルハウスなどでは「住み心地」を


お客様に理解してもらうことはできません。

そのため、説明する担当者にかなり高度な専門教育が必要
になります。

仮に一級建築士であっても「住み心地」の説明に関してはかなり訓練
しないとできないほどの難しさがあるのです。
説明する担当者の教育・育成に時間がかかり

なかなか戦力化できない

ので不都合なのです。


②「住み心地」の確認には時間がかかる。

仮に、「住み心地」に関して説明できるようになったとしても、
次にお客様は実際にそれを「体感して確認したい」とおっしゃることでしょう。
春夏秋冬、梅雨の時期のそれぞれの「住み心地」について

それこそ一度に体験・体感することは当然できません。

そのため 体感も時期をづらして何回も行う必要が出てきます。
どんどん「早く」商談を先に進めて早く契約に漕ぎ着けたい

住宅会社にとってこれも不都合なのです。


③居住者の声をたくさん聞かせてくれと言われると困る。
もっとも住宅会社にとって不都合なことは、

実際に住んでいるお客様の声をたくさん聞かせてほしい、

居住者の方にたくさん会わせて欲しいと言われることです。


住んでみなければわからない住み心地の良さを確認するには

実際に住んでいる方の話が一番信憑性があります。

住宅会社の営業マンが発する 売りたいがための「セールストーク」

を消費者は簡単に信じることはできないからです。

しかし 住宅会社は

何故、たくさん居住者の声を聞かせてくれと言われると

困るのでしょうか。


理由その1

「住み心地」の感想は入居後、しばらくしてから頂くものです。

ということは、契約、打合せ、工事中、入居後アフターの段階まで

信頼関係に基づくよい人間関係が継続しているということが大前提にあるわけです。

「住み心地」はどうですか・・・と取材をさせて頂いて感想を聞かせてもらえるだけの

人間関係が入居後の段階まで継続できていないことが多いのでしょう。
つまり信頼を失ってアフターの段階までお客様の協力が得られない住宅会社が

それだけ多いことを意味しているのです


「住み心地」を「メリット」として住宅を販売することは

契約後のお客様を大事にし、

アフターメンテナンスを万全に行っている会社

にしか実はできないことなのです。


お客様に「住み心地」を保証することは

「売逃げ住宅」「建逃げ住宅」を
販売している住宅会社にはとっても

とっても不都合なことなのです。

まして たくさんの声を聞かせて下さい・・・と言われたら 

住宅会社の方から逃げ出してしまうかもしれません。

「そんなややこしいことを言わない他のお客様を探そう」って。


住宅会社の中には営業段階は

びっくりするほど熱心なのに

、契約した途端に態度が
豹変してびっくりしたなんて話が

たくさんありますから注意が必要です。


理由その2

「住み心地」の性能がお客様の期待したほどではなかった・

ということがあります。

もともとそれだけの性能がないのに「夏涼しく、冬暖かい」ことを
オーバートークしている住宅会社もあるでしょう。

また、営業段階でお客様に期待を抱かせ過ぎることもあるでしょう。

そして工事の施工不良でその性能が発揮できていないこともあるでしょう。

「住み心地」は居住者の主観的な判断も加わりますのでよりその評価は
デリケートなのです。


「住み心地」で喜んで頂ける住宅は、

「消費者が期待する性能の家」を、
「正しく説明」して、「正確に工事」できる

「真面目で嘘をつかない誠実な住宅会社」

でないと実は作れないのです。


だから、そうでない会社にとっては、「住み心地」を「メリット」として
アピールすることは不都合なことなのです。



 C.社会背景:国の制度・方針にも問題


一級建築士さんは建築の専門家。

だから「構造計算」や「住み心地」に関してもプロのアドバイスが聞けるはず・・・

だと考えてしまいますよね。
ヒューザーの耐震偽装問題の時、

構造計算のミスを一級建築士が見抜けない
ことが社会問題化しました。

それどころかほとんどの一級建築士が「構造」のことは一応勉強はしているものの

実際は「構造計算」ができないことが判明しました。

「構造計算」は実は素人が考えるより

かなり専門性の高い高度な技術でなのです。
一級建築士なら誰でも「構造計算」ができると考えるのは、

医者なら誰でも「ガンの手術」ができると

考えるのと同じだったのです。
ちなみに「構造計算」については、

平成18年12月に法改正がなされて
一級建築士の中でも特別に試験に合格して

「構造設計一級建築士」と
認定された人でないと行えないようになってきています。


それでは「住み心地」についてはどうでしょうか?
同じように一級建築士さんなら「住み心地」についても

詳しくご存じのはず・・・
と素人は考えてしまいますよね。
しかし、建築士の試験科目は

「計画」「法規」「構造」「施工」の4科目。

この中に、「住み心地」に関する

「温熱環境」「空気環境」に関する項目は

ありません。
びっくりされるかもしれませんが、

「住み心地」に関する知識が全くなくとも
一級建築士試験には合格できてしまうのです。

だから、例えば夏の快適さを無視した、「窓だらけの家」を

設計してしまうような建築士さんが後を絶たないわけです。

今でも、

「日本の建築技術者の中には外部の

温度変化や日射の影響を受けにくい快適な

室内環境を守るノウハウを持つ人たちはほどんどいない。」

と言われています。


国土交通省が、住宅の性能を向上させるために

大手ハウスメーカーの
研究機関と共同で「性能表示制度」を作りあげ実施しました。

しかし、鳴り物入りで制定されたこの

「性能表示制度」で高い性能評価を
得ているはずなのに、

実際に生活している人の「住み心地」の評価は

いま一つ高くありません。


何故でしょうか?

大手ハウスメーカーが中心になって

制度づくりをしてしまったために
「住み心地」が大きく向上するとしても、

彼らが販売しにくくなるような
仕様設定を見送ってしまったからなのです。

性能表示制度は10の項目で評価しますが、

「住み心地」に係る部分の評価はその一つに過ぎず

、その部分の評価が低くとも残りの9つの評価を
高めれば、それで「いい住宅」であるという

評価となってしまうのです。

「住み心地」を本当によいものにするには実は 

それなりの建築コストを覚悟する必要があります。

大手ハウスメーカーは性能表示に関して、

販売しにくくなる「住み心地」の
向上を後回しにして、比較的わかりやすくて

しかもコストをかけずに高評価
できる項目に力を入れたのです。


そのおかげで、

「性能評価上」は高性能住宅を手に入れる
ことができます。

例を挙げると、省エネ基準の最高レベルは

「次世代省エネ」基準となっています。
これは「上質な住み心地」を実現する観点でみると

断熱性・気密性のレベルが
かなり低いレベルつまり

、計画換気が確実におこなわれるとは言えない
レベルであっても「次世代省エネ」基準に

該当してしまいます。


このようにたとえ性能評価上、

高い性能評価の住宅でであっても「サッシ」
「断熱・気密の工法」「地熱利用」「排熱工事

」のコストを省かれている
ために「上質な住み心地」を実現できない住宅が

供給され続けています。


建築の専門家が「住み心地」に関してもっともっと勉強し そして
それを制度化することが望まれます。



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低予算でも高い

④「地熱の活用」と住み心地の関係


木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの構造に関わらず「一戸建住宅」に
お住いの方は皆 共通して冬場 床(足下)が冷たいという不満
もっています。


一つの解決方法として「床暖房」が上がられます。
しかし、床暖房していない部屋の床 特に水回り部分が寒いことが
不満原因に上がっており 対処療法でしかないようです。


根本的に考え直して

そもそも 「床が冷たくない住宅」を建築することは
できないものでしょうか。


そこで 解決策として建築する際に

「地熱を活用」することを提案 したいと思います。

「地熱」とは、地面の中の温度 つまり地球がもっている温度です。

地熱の温度はどうやって知ることができるのでしょうか?
実は 簡単に知ることができます。


LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
皆さんは井戸水(地下水を飲んだことがあるでしょうか?
水道が発達した現在 井戸水を触ったことがない方も多くなりました。
少し年長の方なら「井戸水は夏冷たくて、冬暖かい」と感じた記憶をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。


冷蔵庫のなかった昔、夏場 日本人は「すいかを井戸水で冷やしていました。

(左の図)

また、冬 水道管が凍結するような地域の場合は 水道管が凍らないように 暖かい地面の中(凍結深度以下)に埋めることを生活の知恵として 今でも行っています。

LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp また、動物や昆虫は雪の降るような寒い冬、穴を掘って地面の中で冬眠していますね。
そういえば、人間だって太古の昔は、竪穴式住居、横穴式住居といって地面に穴を掘って暮らしていましたね。
現代人が忘れているだけで、地熱は今も昔も上手に活用されてきたようです。
さて、その地熱の温度 何℃位なのでしょうか。
実際に温度計で井戸水(地下水)を測ってみると

夏も冬も15℃前後であることがわかっています。
15℃の水を真夏は冷たいと感じ、

15℃の水を真冬は暖かいと感じていたんですね


自然界にそのままあって 

特にエネルギーと使っていないのに「夏冷たくて冬暖かい」と
感じることができる「地熱」・・・

人間にとって こんな都合のいいものは利用しない手はありませんね


それでは、この「地熱」 建築にどのように利用できるのでしょうか。
まず、地熱だから地面の中ですね。
建物の中で地面の中にあるもの・・・基礎 そう基礎のコンクリートですね。


③のところで コンクリートは蓄熱容量が空気の1480倍と非常に大きいことを
知り、 そのためいったん熱をため込むと 今度は急には大きな温度変化をしない
性質をもっていることを学びました。

この性質がとっても 人間にとって 非常に都合がよかったんですよね。


地熱を建物に利用することを考えるのなら 基礎のコンクリートを利用するのが
一番てっとり早くかつ合理的のように見えます。


しかし、実際によく建築されている住宅の基礎コンクリートをよく見てみると 今のままの基礎では地熱の活用はできそうにありません。


それは、一般に住宅の基礎コンクリートが いつも外気にさらされており、
しかも基礎空間の通気をよくするために換気口や基礎パッキンが
設けられて冷気が寒い冬も基礎を冷やしているからです。

③で学んだように 

基礎のコンクリートが徐々に外気で冷やされた場合には
地熱の活用どころか冷熱をしっかりため込んで、足下からの冷ふく射の原因

になってしまいます。

だから、

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造いづれの工法で建築したとしても足下が冷たいのです。 


ではどうすればよいのでしょうか?
答えは簡単です。


基礎コンクリートが外気にさらされないように、

外側から断熱してあげて かつ
冬場は基礎の空間に冷たい外気が入らないように換気口
を閉じて

あげればよいのです。
ええっ??
シロアリ対策のために、換気口が必要だ・・・とお考えの方もいらっしゃるかも
しれませんね。

現在の建築基準法では基礎を外側から断熱(外断熱)した場合には
換気口は設けなくてもよいことになっているのです。ご安心ください。

さて、基礎コンクリートを外断熱して、換気口を冬場閉じた場合、
基礎部分の温度は何℃位あるのでしょうか?

基礎のコンクリートは地面の中に300mm~330mm埋まっており、
「夏はひんやりした冷熱」を貯え、「冬はほっこりとした地熱」を貯えています。


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左図をご覧下さい。(冬の二次元伝熱シュミレーションの図 )

図をみるとわかるように 基礎断熱をすると地熱のおかげで
全く暖房しなくても 15℃の温度があるのです。

地熱の効果は床暖房と異なり住宅のLDKだけでなく

玄関ホール・廊下・トイレ・洗面所・浴室
すべてにが及びます。

そのおかげで全く暖房しなくても 寒い部屋はなくなります。
床の温度は 冬場 普通に20℃位に暖房した時に床の温度を測ってみると17~18℃あります。
17~18℃の床温度と言えば、冬の温度ではありませんね。春や秋の温度です。
春や秋の温度があるから 床暖房などいらないって言えるんですね。

このように

うまく地熱を活用することができれば、

床暖房がなくても冷たくない床にすることが可能なのです。

冬でも 裸足で歩く人がいる位です。

☆基礎コンクリートを外側から断熱することで 

地熱がうまく活用でき寒い冬場でも、

床が冷たくなくなることがわかりました。


それでは夏場はどうでしょうか?
同じく 夏場の二次元伝熱シュミレーションの図を見てみましょう。


LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp 冬場との違いは、基礎の換気口を開いて通気を行っています。
ちなみに通気しない場合には、基礎の空間が冷え過ぎてすぎる場合があります。
基礎の空間の冷え過ぎは結露の原因にもなるので換気口を開いて基礎を25℃程度に保つようにします。

さて、図を見て分かるように、夏場は基礎の空間の温度は

冷房無しで26℃です。
真夏に26℃と言えばかなり冷んやりしていますね。
高気密・高断熱の家は魔法瓶やクーラーボックスの家に例えられます。
いくらとクーラーボックスいっても保冷材が入っていなければひんやりはしません。
ここに、もし26℃の保冷材とも言える基礎コンクリートが入っているとしたら・・・

中はひんやりしてかなり住み心地がよさそうですね。

冬の場合でいうと

15℃~17℃の保温剤ともいえる基礎コンクリートが入っているのです。

基礎を外断熱して「地熱を活用」する方法

冬だけでなく、夏も期待できそうです。 


ここまで基礎を外断熱することによる「地熱の活用」について
冬と夏の効用について触れました。

では、さほど寒くない、熱くない

春や秋の場合はどうでしょうか?

実は、

春や秋の住み心地にも高い効用が見られる

ことが報告されています。


春や秋の住み心地への不満を思い出して下さい。
・「三寒四温の朝夕の急激な温度差で体調を崩す。」

という項目がありました。

そもそも

人間は、急激な温度変化が苦手で 体が付いていかず 
春や秋に体調を崩すことが多い

のです
一般に個人の一戸建住宅は蓄熱容量が小さいので、

外気の温度が大きく変化すると
それにつれて室温も大きく変化してしまいます。

これに対し基礎コンクリートを外断熱した建物の場合、

断熱空間の中に蓄熱容量の大きいコンクリートが入っているおかげで

急激な温度変化をさけることができるのです。


一日中、温度変化の小さい穏やかな空間にすることが可能になるので

体調を崩すことなく過ごすことができます。


考えてみれば 

このような住宅性能こそ健康住宅に求められるべき

ではないでしょうか。


ちなみに マメ知識です。


基礎を外断熱することは

コンクリートの長期耐久性の面でいっても非常に有利になります。
鉄筋コンクリートの寿命はコンクリートが中性化するまで

約60年と言われています。
基礎コンクリートを外側から断熱することは、コンクリートの中性化も遅らせることが
できるのでその倍の寿命を期待することが可能になります。


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