10年ほど前からお世話になっている

「住宅瑕疵担保責任保険」の担当者から

「あなたの健康は家が決める」

の感想文を頂きました。


住宅検査のプロの方からの

感想文だけに

とってもうれしかったので

ここに掲載させて頂きます。


以下 感想文本文


******************************************


社長の『あなたの健康は家が決める』を

読ませていただきました。


いつも社長にお会いすると

仕事に対する熱い気持ちが伝わってきて、

パワーをもらっています。

ありがとうございます!
先日もPPでプレゼンをされると、

私が住宅購入を考えている人間なら、

社長のファンになって買ってしまう、と思いました。


あのクーラーの話はびっくりしました。

発想が出てきませんでした。

情熱があり、研究熱心であり、

頭の柔らかさもあるというのは素晴らしいですね。


作られているホームページもいつも勉強になります。

以前に担当させてもらっているころから、

うちの社員にも見せていました。

ホームページを見て、

そのお客さんがファンになって、

まだ会っていないのに成約になった話など

以前聞かせていただきました。


社長の情熱が伝わる、

いい作りこみをされた素晴らしい

ホームページですね。

さて、本を拝読して、

社長が「住み心地」を本当に熱心に調べ、

研究し、惚れ込んでいるのがわかります。

本の中では特に、

「地中熱の利用」について勉強になりました。


私はもっと大きな工事が必要で、

お金ももっとかかると思っていたものが、

基礎外断熱そしてダンパーの利用で

あんなにも合理的で、

効率良く利用できるとは、目から鱗が落ちるようでした。
あれだけ効果があるなら決して高くありません。

輻射熱についても、なんとなくは理解していたものが、

数値と図で示されていて理解が深まりました。


ああ、なるほどと思いました。

気密のストローの話もとても面白かったです。


隙間があるほうが換気できるというイメージがありましたが、

違うということが具体的に理解しやすかったです。


社長の本のいいところは数値が出ているところですね。

数値はごまかしがきかないし、

はっきりと見せることができる。

とても説得力があります。

性能評価では「住み心地」があまり考慮されていない

という話ももっともだと思いました。

本来住む人に必要なことをもっとわかりやすく、

表示できる制度を国も作るべきだと考えました。


性能評価を取っていればいい家だ、施工もいい、

と一般のお客さんは思いがちですが、


施工面でも性能評価を取っているからといって

施工が良いとは思えない家もたくさんありますし、


性能評価を取っていなくても素晴らしい家はたくさんあります。
そこに焦点を当てられるようになれば、

本当に必要な家をお客さんは買いやすくなるんだろうなと思いました。

以上です。
ありがとうございます!


***************************************************


住宅の性能評価制度導入から10年


住宅検査のプロから見て


現状の住宅の性能評価制度は

「住み心地」があまり考慮されて

いないようですね。


私も、この感想文から

新たな気付きをたくさん

頂きました。


ありがとうございます。



RECOM㈱代表取締役

「あなたの健康は家が決める」

著者 田中勇一

RECOM新築 web


次は、無垢の床材の仕上げ塗装による温度の違いです。




ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
松の「無垢の板」です。

塗装はしていません。


塗装を全くしないと

水をこぼすと「シミ」になったり

汚れが付きやすいので

このまま使うのには

問題がありますが

まず、この板で実験です。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
表面温度は

「22.3℃」

室温に近い状態です。




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手を置いてみました。

う・・・冷たくない。

温かみを感じます。

これが無垢の木の

暖かさでしょうか。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
温度は「32.8℃」

冷たくありませんでした。


さすが、「無垢の板」

しかし、

このままは

床材としては使えないだなぁ~


そこで無垢の風合いを残した自然塗装

を実験します。
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ウッドワンのパイン材

自然塗装品です。



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表面温度は

同じく「22.3℃」


比較しやすい条件です。
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手を置いてみました。

先ほどの無垢の板 ほどでは

ありませんが暖かみ

を感じます。


12秒たつと



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表面温度は

「32.5℃」


これもなかなか

好成績です。


十分な暖かみを感じることが

できました。


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ウッドワン ハード塗装品

今度は水に強く

しかも傷がつかないように

しっかり塗装(ウレタン塗装)

した無垢の板です。


表面が少しテカって艶があります。


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表面温度は

「22.4℃」

ほぼ同じ条件。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
手を置いてみます。


おや、少しですが

先ほどよりは冷たさを

感じます。

熱が床にとられる感じが

するのです。

12秒たつと
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
手の表面温度は


「30.0℃」


先ほどの感覚の通り

3.6℃も低下していました。


水や傷には強いものの

やや冷たさを感じる

デメリットがありそうです。


番外編 ちなみに断熱材(カネライトフォーム)で実験してみました。




ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
外張り断熱用の板状の断熱材

正式には

「押し出し式発砲ポリスチレン」

といいます。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
さて、表面温度は

「22.6℃」

もっとも室温に近い温度です。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
手を置いてみました。

ううう・・・ん。

暖かみどころか

なんか 本当に暖かいぞ。


断熱材って暖かいんだ。

ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
12秒後

手の表面温度は

「33.7℃」

新記録です。

しかも

あれ、もとの温度より

高くなっている。

冷えるどころか 

暖かくなったなんて、

やっぱり断熱材ってすごい!




RECOM㈱代表取締役

「あなたの健康は家が決める」

著者 田中勇一

RECOM新築 web

実験の続きです。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp 次の床素材は

「コンクリート」


コンクリートは冬 寒々しい

素材の代表の一つですね。
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表面温度は


「20.9℃」
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
12秒間 手で押さえます。


表面温度は「20.9℃」あったのに

 ひんやりと 感じます。


手の熱が吸い取られる感覚です。

ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
手の表面温度は

 

「27.4℃」


6.2℃の低下



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
次は

「床タイル」

です。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
床タイルの

温度は


「20.7℃」
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
やはり

12秒



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
手の表面温度は


「29.6℃」


意外にもコンクリートほど

冷たくなっていません。


これは

タイルの表面に滑り止めの

凹凸がついていて

手とタイルの間に

空気の層があるからと

考えられます。


空気の層は天然の

「断熱材」といっても
性能で 熱伝導も小さくなります。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
今度は

ソーラーサーキットの家で使う

「樹脂サッシ」

でやってみましょう。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp 表面温度は

「22.2℃」


室温に近いですね。

ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
12秒

じっと触っています。

おや・・・

そんなに冷たくないかも。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
そして注目の

手の表面温度は


「31.4℃」


30℃以上を保つことができました。


鉄(金属)やコンクリート・タイルとは

明らかに冷たさが違いました。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
参考までに

「壁クロス」

でもやってみました。


サンゲツのビニールクロスです。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp

表面温度は

「22.4℃」

ほぼ室温と同じです。



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
同じく手を

12秒


冷たい感じはあまりしません。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp そして

手の表面温度は


「32.6℃」


このくらいだと

温度の変化をあまり

感じません。

むしろ暖かい感じです。



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp

今度は


CFシート(クッションフロア)


トイレや洗面所の床に実際に

使われる床素材です。




ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
表面温度は


「22.6℃」


室温とほぼ同じです。
ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp

足ではなく


手を12秒

置いてみました。

ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
表面温度は

「32.1℃」

ほとんど冷たさは

感じずに済みました。



さてこの次は

注目の

無垢の床材が

登場します。



続きは明日。







RECOM㈱代表取締役

「あなたの健康は家が決める」

著者 田中勇一

RECOM新築 web

人間が感じる「暑い、寒い」の感覚(体感温度)


室温と平均ふく射温度(床・壁・天井の平均温度)÷2


で計算できることをお伝えしました。



しかし、人間が「暖かさ、冷たさ」を感じる感覚にはもう一つ


手や足で触った時の 「暖かさ と 冷たさ」 があります。


手足が床に触れて 足の熱が床に伝わる(逃げる)ことを


伝導(熱伝導) といいます。



ここで質問です。


同じ22℃の温度の床でも 冷たく感じる床と


暖かく感じる床があります。 どこがちがうのでしょうか?


NHKの 「ためしてガッテン」 のごとく実験してみました。


(実験の条件) 


日時:平成22年1月28日 午後1時~2時

場所: RECOMの事務所

室温: 23℃

素材の配置: ガラスのテーブルの上に素材を配置

ガラステーブル表面温度 19.8℃

計測機器:非接触型の赤外線放射温度計 AD-5611A

被験者: 田中勇一

アシスタント: 小林


(実験内容)


①被験者の手の温度 33.6℃に常時保った。

 手の温度が33.6℃に戻るまで時間をおいて繰り返し実験


②素材の温度を測った。


③素材の上に手を12秒間置いた


④その後 手の表面温度を測り、手の温度変化を見た。


さて その実験の結果




ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp  まず被験者:田中の手の表面温度

 33.6℃を確認。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp

次にガラスの表面温度確認。

19.8℃を確認






ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp-鉄の棒 画像

さて実験の一番初めは

一番冷たく感じそうな

「鉄の棒」 です。



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp-鉄の棒の表面温度
「鉄の棒」の表面温度は

「20..8℃」です。


室温23℃より やや低いのは

19.8℃のガラステーブルの上に

置いてあったからと考えられます。



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
この「鉄の棒」を12秒間

握ってみました。

ひんやりした鉄の冷たさが

伝わってきます。


20..6℃って室温で言えば

十分な温度だけど

それでも 鉄を握ると

冷たく感じます。



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
それでは注目の手の温度を

測ってみましょう。

「29.1℃」

ひんやりしただけあって

手の表面温度が

「4.5℃」も下がっていました。

どうりで冷たかったわけです。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
次は

真鍮製(金属)の「ドアの取っ手」

実際の住宅に使われるタイプ。

見た目は美しいですが、さわったら

冷たそうですね。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
表面温度は

「21.5℃」

鉄の棒より温度が高いのは

ガラステーブルと接する面積が

小さいからでしょう。



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
普通、取っ手はこんな

つかみ方はしないよねって

突っ込まないで下さいね

(=⌒▽⌒=) 

思い切ってガシッてつかみました。


12秒後



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
手の表面温度は

「27.1℃」


21.5℃の取っ手を握って

27.1℃ 6.5℃の低下です。


この様子では「10℃」以下の温度の取っ手を

握ったら さぞかし冷たいことでしょう。


ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
今度は

「ガラス」 です。







ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp-ガラスの表面温度

表面温度は22.2℃

ほぼ室温と同じです。


このガラス板の表面温度が

室温に近いのはペアガラスのため

断熱性が高く ガラステーブルの

冷たさが伝わりにくいのでしょう。

ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
同じく12秒間

ベタっと手をおいて

みました。



ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp
そして手の表面温度を

測ってみると


「29.8℃」


ガラスは金属よりは

熱を奪わないようです。


あれだけ「ベタっ」て

触っていた割には

それほど冷たくなかった・・・

という印象です。


ガラスコップを持った時の

感じと同じですね。






実験はこの後


◎コンクリート


◎床タイル


◎樹脂サッシの枠


◎無垢の床材(ウレタン塗装)


◎無垢の床材(自然塗装)


◎無垢の床材(無塗装品)


◎断熱材(押し出し式発砲ポリスチレン SCフォーム)


と続きます。


続きは明日。



RECOM㈱代表取締役

「あなたの健康は家が決める」

著者 田中勇一

RECOM新築 web

快適さを重視した「住み心地」のいい家 なんてお話をすると
ちょっと贅沢なのでは・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


ところがこれがもし 「家族の健康にかかわる」 
つまり家族の病気の症状を改善してくれる話、
または未然に病気を予防してくれるという話になってくると 
お考えが変わってくるのではないでしょうか。


少し前になりますが、シックハウス問題が盛んに取り上げられていました。
当時は、健康住宅として、無垢の柱しっくい壁炭化コルクの断熱材

など 自然の材料で家を建てることが「健康住宅」の代名詞のように
なっていました。


しかし、住宅をテーマに「健康」を語るには、実は、たくさんの要素があり、
「建材を自然の材料に代えること」は、
今や多くの条件の一つに過ぎないのです。
もし 自然の材料を使っただけで健康住宅なんて解釈をしていると
予期せぬ「不健康住宅」を手に入れることになるかもしれず
 注意が必要です。


ここでは「住み心地」を考慮しないで建築すると
どのような「不健康な家」になってしまうのか

を列挙してみます。



毎日の生活品に含まれるシックハウス原因物質対策のない家

住宅建材から、シックハウス原因物質(VOCs)が発生しない場合であっても
人が文明生活を営む上で、日々住宅に持ち込む日用品
(化粧品、石鹸、新聞のインク、家具、電気製品に使われるボンド等々)
からガスが毎日 発生しておりその対策がなければ健康住宅と
言えないません。

日用品から日々発生するVOCsガス対策がなされていない家は不健康住宅です。



開口部(窓部分)で結露が発生する家
冬場、毎朝のように窓枠部分で発生する結露とカビ
カビが繁殖しやすい住宅では到底 健康住宅とは言えません。

窓回りの結露を防ぐ断熱・気密対策が不十分な家は不健康住宅です。



床が冷たく、お部屋ごとに不快な温度差のある家
冬場、玄関・廊下・洗面所・バス・トイレが寒く、その床は冷たい家。
そして暖房している部屋と比べて 非常に不快な温度差がある家。
その温度差は高血圧の高齢者にとっては、命にかかわる温度差であり、
乳幼児をもつ母親にとっては、”風邪を引く”心配の種となっています。

お部屋毎の温度差の大きく、特に水回りの寒い家は不健康住宅です。



冬に異常乾燥、夏に蒸し暑い家
冬場、結露して水分を失った空気を暖房することによって部屋は異常乾燥します。
湿度が30%未満の部屋ではインフルエンザウィルスが活性化します。
夏場は 逆に湿気がこもるとダニが繁殖します。ダニは人間を刺すだけでなく、
その死骸やフンが室内を舞うことで、アトピー性皮膚炎などを引き起こします。

夏、冬ともに 「適切な湿度を保つ」性能をもっていない家は不健康住宅です。



室内の空気がよどんでいる家

計画換気の説明をさせて頂くと、「窓を開ければよい」だとか
「隙間のある家なら、計画換気など必要がなかった」と考える方が
少なからずいらっしゃいます。
それでは、室外の空気(外気)は いつもそのまま室内に取り入れてもいい位
にきれいなのでしょうか。
室内の空気は、人間が普通に生活しているだけで、二酸化炭素が増えて
だんだん酸素が少なくなっていきます。
酸素が十分に含まれている空気を「新鮮空気」といいます。
外気は 酸素が十分含まれるいう意味では きれいな空気と言えますが、
チリやホコリ、春先の黄砂、花粉などが含まれているという意味では、
「そのまま取り入れるのは問題がある空気
であると言えます。
何でも 自然のままが一番良いというのは幻想のようです。

いつも十分な酸素が供給されず、チリ・ほこり・黄砂・花粉を除去したきれいな
空気を保てない住宅は不健康住宅
です。



静かにぐっくり眠れない家
住宅に健康を求めるのであれば、ゆったりくつろげる、ぐっすり眠れるといった
心身ともに疲れをとってくれる性能も求められます。
特に 鉄道線路や幹線道路の近くにお住いの方なら 騒音の対策が重要です。
騒音のためにぐっすり寝むって疲れを十分に癒せない家は不健康住宅です。



夏場 クーラーに頼りきった生活をしなくてはならない家
最近 高気密・高断熱の高性能の住宅が増えています。
冬場は 小さい熱エネルギーで家中あったかくできる大きなメリットがありますが
夏場は熱ごもりし易く クーラーを欠かすことができません。
「暑くなったのなら、冷やせばよい」と考える人が多いのですが
クーラーに頼りきりで過ごした場合「冷房病」の問題があります。

(夏、エアコンに頼り切ったの住宅の問題点) 


 A.自律神経の異常が起こります。
建物が熱くなって断熱材を通り抜けて室内に入ってくる
ふく射熱は体の芯までしっかり温めます。
エアコンは冷気で体の表面を冷やすだけです。
輻射熱がどんどん入ってくる状態で冷房を使った場合
 体は暑いと寒いとの両方の反応をするため混乱し、
自律神経は狂い うまく体温調節できなくなります。
自律神経が狂うと 身体のだるさ、言いようのない心身の不快感、
痛みや体の各器官の異常などが起こります。


 B.子供の成長過程に汗腺の発達障害が起こります。

人間の汗腺の数はだいたい皆同じです。
汗腺には汗を出すものと出さないものがあります。
3歳までに汗をかいて使われた汗腺だけが、
一生汗を出す汗腺として機能します。
したがって、3歳までに体温調節機能が決まることになります。
エアコンの普及に伴い、体温調節機能が低下した人が
増えてきています。(低体温症の増加)


住宅で健康をテーマとして語るのであれば、
夏場において
「熱くなったから冷やす」家づくりでなく、
「熱くならない」家づくりの対策
が必要です。

夏場 熱くなって冷やすしかない家は不健康住宅です。



春・秋 家の中の寒暖差の大きい家

一年を通して 体調を崩しやすい季節はいつでしょうか。
人それぞれの答えが返ってきそうですが、

よく季節の変わり目が風邪を引きやすいと聞きます。
それは、一日の寒暖の差が大きいからなのです
外出した時 寒暖の差が大きいのは止むを得ませんが
「くつろぎ」と「やすらぎ」そして、病気を遠ざける住宅(健康住宅)
と言えるためには、一日の寒暖の差が小さい住宅にする対策も
必要です。


体調を壊すほどの大きな寒暖差がある住宅は不健康住宅です。



以上8つの「不健康住宅」を取り上げました。


これらの不健康な要素を取り除くことができて、
病気に対する抵抗力(免疫力)を高めることができる住宅。
これこそ真に「健康住宅」と呼ぶにふさわしいと思います。


病気を未然に予防する「予防医学」の検地から見ても
「住み心地」がもっとも重視されるようになるはずです。


◎健康住宅と言えるための8つ条件を

再度まとめてみます。


(健康住宅の8つの条件)

日々の生活品のシックハウス原因が除去できること。


窓回りの結露を防ぐ断熱・気密対策が十分であること。

家全体に、不快な温度差が無いこと。

④四季を通じて適度な湿度を保ってくれること。


⑤十分に酸素が行き渡り、ホコリ・花粉・煤煙などで空気がよどまないこと。


静かにぐっすり寝むって疲れを十分に癒せること


夏場 クーラーに頼りきった生活をしなくてよいこと。


⑧体調を壊すほどの大きな寒暖差がないこと。



本書では、

「住み心地」のよい家とは

「どのような住宅なのか」

 それは

「どのように探せばよいのか」

をテーマにお話を進めていきます。


そして

「住み心地」のよい家を 見つけられた時には 上記の

「健康住宅の8つ条件」をきっちり満たしているのか

についても、とチェックをしたいと思います。



RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
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伝統的日本民家に学ぶ

 「夏を凌ぐ知恵」


「家のつくりやうは、夏をもって旨とすべし」

「冬はいかなる所にも住まる。」 

鎌倉時代の吉田兼好の言葉である。 


昔の人は、冬場は衣服を着込んで、囲炉裏・火鉢・こたつなどの局所暖房で寒さをしのいでいた。

しかし夏場は、衣服を脱ぐといっても、裸以上にはなれないし、女性は裸にもなれません。

そのため「伝統的日本民家の家造り」は、


外部では家の軒を長くし
「すだれ」、「たてす」などで日射を防ぎ

室内は建具を開け放つことで
常に通気性をよくして上手に熱気がこもるのを防ぐ工夫をしていました。


そしてなんといっても、昔の家は「土間」が“ひんやり”していました。
「土間」には、クーラーとは明らかに違う自然な感じの優しい”ひんやり感”があります。
このひんやり感は、その通り

「地熱」(地中冷熱)の”ひんやり感”です。


伝統的な日本の民家はクーラーなどなくとも、

自然をうまく活用して涼やかに過ごしていたのです。

そしてそこに「クーラー病」なんて言葉は当然存在しませんでした。


伝統的日本民家は、このように夏の快適さの観点から見てみると、
最新の「高気密・高断熱住宅」より、はるかに「体に優しい」涼やか住宅だったのだ。


しかし、あなたはこの話を聞いても・・・次のように思うことでしょう。
確かに昔の家は、
「夏は暑くなくて快適だったが、

その代わり冬が寒くてとても昔の家に今からは住めない」と。


なんとも皮肉なものである。夏がよければ冬がうまくいかない。


冬は「高気密・高断熱で小さな熱源でも暖かい家」、

夏は「伝統的日本民家のように、なるべくクーラー頼らずとも快適に過ごせる家」


この二律背反ともいえる2つの性能を両立させる住宅はないものでしょうか?

住宅雑誌や住宅展示場に行っても その両方の性能を真に満たしている住宅には

なかなか出会えません。

インターネットでも探してみましょう。

「夏 涼しい」をうたっている会社は きっとクーラーに頼っていますね。
なるべくクーラーに頼らないという意味で、

「夏は爽やか(さわやか)」な家で探してみましょう。

「夏 爽やか 冬暖かい 家」  検索・・・

すると 出てきました。


「ソーラーサーキット」 「SCの家」という家がいっぱい見つかります。

この家が 「夏 爽やかで冬も暖かい」 性能を満たした家なのでしょうか。



RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
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冬寒くない家にするポイント


自然室温が快適だと空調機(エアコン)いらない!?


住み心地を見極めるキーワードの一つに「自然室温」がありました。
「自然室温」とは

冷房や暖房をしない状態、つまり空調に頼らない時の部屋の温度のことです。

この自然室温が人間にとって快適温度であれば 冷房や暖房を使う必要はないはずです。

ということは、外の気温が暑くなっても寒くなっても、
住宅の中の自然室温がいつも快適温度であれば、
冷房も暖房もいらないはずです。

しかし現実の住宅の室内は、夏は暑くなるし、冬は寒くなっています。
暑くなれば冷房すればいいし、寒くなれば暖房すればよいという考え方で、

今住宅会社はその冷房と暖房の効率の良さを競っています。
ここにはなるべく冷房・暖房を使わない住宅を建てようという発想は
まだあまり見かけない
ようです。

しかし、ここで想像してみて下さい。
もし外が暑くなっても室内が暑くならない家があったら、
もし外が寒くなっても室内が寒くならない家があったとしたら。
現実にはそのような家は存在しませんが、
でもそれに近い家があったなら・・・いいなあ とお思いになりませんか。
「住み心地のよい家」を探す際の大きなポイントは、

自然室温ができるだけ長く快適な家を探すことにあります。
しかし、その前に皆さんに考えてもらわなくてはならないことがあります。
まず考えて頂きたいのは、

「冬、外が寒くなると 何故室内も寒くなってしまうのか?」

についてです。



② 何故、外が寒くなると室内も寒くなるのか?


 当たり前のことを質問しているようですが、一度考えてみて下さい。
そしてその原因さえ除去できれば、

外が寒くなっても室内が寒くならない住宅ができるはずなのです。
さあ原因をいくつあげることができたでしょうか?
思いつきそうな順に列挙してみます。


①屋根・壁の断熱性が低く、壁が冷たい

床がひんやりして足元が冷える。

③足元付近すき間風が入ってきてスースーする。

④サッシの窓ガラスが冷たい。窓枠も冷たい。結露している。

 まとめてみると、冬の場合寒さは足元(床)からやってくるようで
足元がひんやりして(断熱性の問題)しかも、すきま風が入ってスースーするので(気密性の問題) 
ダブルパンチで寒さを感じるようです。

そしてやはり窓(窓枠)からの冷気も寒さの原因(サッシの性能の問題)で、
冬の場合は、それに加え結露が発生することで快適さを大きく損なっているようです。



③寒くなる原因を除去するには・・・


寒さの問題は「寒さの厳しい地域で生まれた住宅」ならたくさんヒントがあるはずですね。

検索のキーワード

「住宅 北欧」「住宅 北海道」「住宅 スウェーデン」等。

そう考えてみて検索してみると、出てきますね。
見つけたのは 正に寒冷地生まれの工法の住宅。
「北欧生まれの住宅」や「北海道生まれの住宅」で気密性の高さと断熱性の高さを
売りにしている「高気密・高断熱」の住宅のようです。
詳しく見てみると・・・素晴らしい性能です。
この性能の住宅だと先の外が寒くなると室内が寒くなる条件①~④を、
なんとすべてクリアしてくれています。

高気密・高断熱の住宅は小さな熱源の熱でも家の中に溜め込み熱をこもらせる。
昼間なら窓から入ってくる少しの日光の熱も大事にして、

熱をどんどん溜め込むので家中を暖かしてくれます。
気密性も高いので、すきま風も入らず足元のスースー感もない。

不快な上下の温度差もない。
暖房効率も良く、省エネで暖房できるので全館暖房も可能になります。
確実な計画換気で空気がキチンと入れ替わることも期待できるので

「きれいな空気」も実現します。
「住み心地」は上々、かなりの快適さです。

寒い冬が苦手な方には夢のような住宅であると言えます。


住み心地をテーマに住宅をいろいろ探してみるとすぐわかることなのだが、
この冬の快適さを売りに、「高気密・高断熱住宅」が高級住宅の代名詞として
増えてきています

大手ハウスメーカーでも高気密・高断熱は数値で表すことの出来る性能の証

として多く取り入れられています。

気密性能を表す「C値」や断熱性能を表す「Q値」などがそうです。


しかし、「住み心地のよい家」は冬だけの性能であってはいけませんね。
ここで「住み心地」を見極めるキーワード


「断熱材を通過する熱の処理」

があったことを思い出してほしい。

その観点から、見てみると・・・
実は「高気密・高断熱」住宅は 

その熱を溜め込む性能そのものが、
夏にはアダとなることがあまり語られていないのだ。
高性能の断熱材といえども、熱抵抗が大きいというだけで、熱を完全には遮断しない。
夏は断熱材から抜けてくる熱や、窓から入る日光の熱がそのまま家の中にこもってしまい、
暑くて仕方ない家になってしまうのです。
そもそも建築する場所が「北欧」や「北海道」ならば夏はさほど暑くなく、
窓をあけるかほんの少しの期間だけエアコンに頼る程度で済む話かもしれない。

しかし、この本の読者の多くはきっと北海道の方ではないはずです。

日本の夏は長く そして暑い。

地球温暖化が声高に叫ばれる中、

「夏をいかに快適に過ごせるか」は年々重要さを増してきている。

以前私は、先の高気密・高断熱の住宅メーカーの担当者に、

「夏はどうするのですか?」と尋ねてみたことがある。

すると

断熱材は夏には遮熱材の役割を果たしています。
熱がこもって暑い場合はエアコンをかけてもらえればよく効きますよ」・・・


どうもエアコン頼みのようである。

暖房病という言葉は聞ききませんが「クーラー病」という言葉はよく耳にしますね。
女性を中心にクーラーが苦手という人は多く、健康のためにも、
なるべくクーラーに頼らない生活をしたいと希望する人も多い
のです。


クーラーに頼ることが前提の住宅は、健康住宅とは到底 言い難い。
「高気密・高断熱の住宅」冬はほぼ理想に近いといえる住宅ですが
夏はどうもいまいちの感じがする。


そこで、今度は夏場の快適な住まい心地を求めて調べてみることにしよう。

検索のキーワードは 高温多湿の日本の夏を想定して


「住宅 日本の夏 快適」で 検索してみましょう。


すると意外なことに高温多湿な日本には、
伝統的に暑い夏を涼やかに過ごす工夫がたくさんあるようです。 




RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
RECOM新築用web http://www.recom.ne.jp/

「住み心地」と建築コストとの深い関係


「住み心地のよい家」は

住環境の面から人の免疫力を高め健康を増進する住宅

でもあることを第一章でご説明させて頂きました。

ここでは、住宅の建築を考える方が強い関心を寄せる

「建築コストとの関係」についてお話させて頂こうと思います。


現実に住宅計画を進めていく場合には どなたにも当然予算の制約があります。
実際に打ち合わせをしてみればわかるのですが、住宅の打ち合わせでは
ついついあれもやりたい、これもやりたいと夢が膨らんでしまい、

優先順位をしっかり決めて余程予算管理をきっちりやっていないと

予算オーバーしがちなのです。


そんな時、「住み心地」や「健康への配慮」は目に見えないものだけに
施主自らが興味を持ち、そして強い意思をもって希望しなければ、
真に消費者のことを考えてくれない契約優先の住宅会社の担当者に
省かれてしまうかもしれません。


「住み心地」を大きくダウンさせる住宅仕様の変更例を挙げてみます。

☆以下に示す価格は、目安であり各住宅会社によって異なります。


サッシの変更

開口部(窓部分)の性能は、断熱性、気密性、結露の有無にかかわる
もっとも重要な部分
の一つです。

しかも断熱性・気密性の高い樹脂サッシや木製サッシは

非常にコストがかかるので施主が望まなければまず採用されません。

参考までに「樹脂サッシ2重ペアLow-eガラス」を
「アルミサッシ2重ペアガラスのサッシ」
にグレードダウンした場合
坪4~5万円もコストが下がります。(間取りにもよります。)
サッシの性能は住宅の「住み心地」「健康度」に直結するのでまず一番初めに
確認すべきです。


断熱工法の変更

高気密・高断熱の工法をとるのかそうでないのかも

大きく「住み心地」に影響します。
断熱工事、気密工事に材料代と大工さんの手間が相当かかります。

また気密工事を行わないということは、同時に

確実な計画換気つまり「きれいな空気」をあきらめること

を意味します。

参考までに高気密・高断熱タイプの工法を選択かするかしないで
坪当たり3~6万円程のコストの違いがあるでしょう。
高断熱・高気密の工法でも
充填断熱型の工法はもっともコストが安く、
構造体を外側から断熱する外張り断熱の工法が
もっとも手間がかかります。



地熱を利用し、熱容量の大きい家にするかどうか。


地熱をしっかり利用するためには、

基礎コンクリートを通常より分厚く打って熱容量を増やし
その基礎コンクリートをしっかりと外張り断熱しなくてはなりません。
基礎を外張り断熱するために、薬剤を使わない物理的防蟻工法を行っています。
さてソーラーサーキットの

夏場、床がひんやり、冬場、床が冷たくない、そして外気温が

大きく変化しても室温があまり変化しないという独特の「住み心地のよさ」

をあきらめたとします。
これに伴いコストは 坪あたり2~3万円が下がります。


インナーサーキット部分の通気工事をしない。


インナーサーキット部分の通気工事をしないとすると

夏場の自然室温が2℃~3℃上昇することになります。
なるべくクーラーに頼らない生活をする理想の住宅から

かなり遠ざかることを意味します。
しかし、もしこの工事を行わない場合これにより大工さんの手間がかなり下がります。
コスト削減の効果は坪1万円位でしょうか。



☆ここまで合計してみると
①+②+③+④=坪当たり10万円~15万円の違い

であることがわかります。


仮に30坪の家で言えば300万円~450万円の差

住宅ローンで言えば月1万数千円の差(35年ローンの場合)です。


ちなみに「住み心地のよい家」の電気代は、そうでない家より
4,000円~5,000円/月位は安くなると見込まれます。

それを加味するとその差は思ったよりも大きくありません。


☆「住み心地」を考慮しない家づくりは、
家族の健康を損なう不健康な家づくり
です。


住宅設備(キッチンなどの水回り設備)やインテリア(照明・カーテン)
などは将来リフォームすることができます。
照明器具やカーテン・家具・電化製品などは将来買い換えることもできます。
お庭などの外構工事は住宅が完成してから少し遅れてからでも工事することが
できます。
しかし、「住み心地」「家族の健康への配慮」を考慮せずに住宅を建ててしまったら
もう一生我慢して住み続けるか、建て替えるしか道がないのです。

大きな分かれ道なのです。

「住み心地」をあきらめる位なら、家を建てる前にもう一度
 間取りやデザインを見直すことを考えてもよいかもしれません。


「健康食品」や「おいしい水」そして「美容」にコストをかける人が
いらっしゃいます。
私は、「住み心地」は それらと同等以上に重要だと思います。


「家族の健康」、そして「家族の幸せ」を 真に願う人ならば
「住み心地」を犠牲にした家づくりを決して行ってはならないのです。



RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
RECOM新築用web http://www.recom.ne.jp/

基礎外断熱工法が世の中に何故少ないのか?


世の中にたくさんの住宅工法がありますが、


地面の中に断熱材を入れて基礎を外から断熱するという


基礎外断熱工法を取り入れたものは 


非常に少ないのが現状です。


住宅の快適さを追求をしていく上で到達した


極めて高度でマニアックな工法と言えます。


私は、普段から自分が建築する建物が今考えうる


木造住宅建築物の中で最高の快適さと安全性をもち


使い勝手のよい間取りにするにはどうすればよいのかを


いつも研究しています。



今回 「あなたの健康は家が決める」執筆を前にして


私はソーラーサーキット工法と似た性能の住宅が


今どのようになっているのかを、


知りたくてハウスメーカー研究に取り組みました。


一級建築士のアルバイト君を採用して 


大手メーカーでは


(セキスイハウス・セキスイハイム・大和ハウス・スウェーデンハウス・


ヘーベルハウス・住友林業の家・三井ホーム・


ミサワホーム・一条工務店)


地元工務店では 三建・FP工法・イザットハウス等


の資料を集め比較検討してみました。


比較検討項目は以下の通り


①温熱環境(断熱性能Q値・断熱材仕様・サッシ仕様・気密性能C値)


②空気環境(VOC対策室内仕上材料・換気対策使用換気扇種類 空気質検査有無)


③光・視環境対策


④音環境(防音対策は 防音性能 防音配慮の使用材料)


⑤高齢者・障害者への配慮は


⑥防犯対策


⑦建物の保証システムは


⑧アフターメンテナンスは



上記の資料を集めてくれた大阪大学 工学部建築学科を卒業した


1級建築士君に ずばり


どの工法が ①の温熱環境的に一番快適な住宅を作れると思う?」


と聞いてみた。


「どの工法も一長一短があるのですが、


標準レベルの構造仕様で最高の快適さが実現できるのは 


『ソーラーサーキット工法』だと思います。」


と言ってくれました。

そして 彼は、次にこう付け足した。


「ただし、他工法に比べソーラーサーキットは


温熱環境・構造耐久性部分にかなりの建築費がかかってしまいます。


建築主皆が 最高の快適性・耐久性を望むわけではなく、


予算は他の項目にもバランスよく配分するのが普通なので


皆がソーラーサーキットの家を選ぶわけではないと思います。」と。



ともあれ 快適性能がもっとも優れているという評価に安堵した 田中でした。


比較ちなみに昨年の研究レポートはA4 46ページにも及んでいました。


昨年2月に東京ビックサイトで行われた「ジャパン建材フェア」において


ソーラーサーキットの家以外の 外張断熱の工法を


研究してみようと ダウ化工 の外断張熱工法を


研究してみました。



ダウ化工さんの外張断熱工法は ソーラーサーキット工法以外では


もっともポピュラーな外張断熱工法です。

”ダウ化工さんの出店ブースにて”

ダウ化工さんの外張断熱用の断熱材は、


ソーラーサーキットのSCフォームと


同じ発砲ポリスチレンB3板(商品名 スタイロフォーム)です。 


ただし 表面がつるつるしていないので 気密性が取りにくいという印象。

ところが詳しく質問してみると、


断熱材の下地に耐力壁にもつかえるサーモプライという


特殊合板をはって、そのサーモプライの上に気密テープを


張って気密ラインを確保するということでした。


この部分ではソーラーサーキットと互角でした。


屋根と壁の断熱気密に関しては 


同じ樹脂サッシと使ったとするならば 


ダウ化工のスタイロフォームを使った外断熱工法も


ソーラーサーキット工法と甲乙つけがたい性能がだせるようだ。

そして 次の質問はいよいよ 基礎部分の外断熱について。


ダウ化工さんは「スタイロフォームAT」という 


なんと断熱材にシロアリを防蟻する薬剤を混入した材料を


開発していました。


ダウ加工 スタイロフォームATの詳しい説明はこちら→


基礎の外断熱の一番の悩みのシロアリ対策が


割安でしかも完璧にできるかも。


私は喜んで勇んで 


「シロアリの保証についてはどうですか・・・」


と質問してみました。


ところが、保証の話となると 途端に歯切れが悪くなった。


実験・検査・検証して自信ももってお勧めできる商品ですが、


現時点では シロアリの保証はできていません。


・・・・? 保証なし?・・・


「はい。今年の夏(平成20年の夏頃)になれば 


保証できるようになるかもしれません。」


そうか、新商品でまだ、実験がおわったばかりで


保証できるようになるのは 今からか。


保証してもらえるようになったら採用を検討しようと思い


さらに詳しく質問してみました。

ちなみに、住宅の場合 水周りに給排水の穴を


断熱材にあけることになりますが その部分の防蟻については


どのように保証してくれる予定ですか?


シロアリは水周りの配管を伝って侵入する事例も


たくさんあり この部分に非常に興味があるんです。

すると、


スタイロフォームATが保証できるようになるのは


断熱材自身を貫通してシロアリが侵入した場合のみです。


給排水管を伝って侵入した場合は 保証の対象外です。

えええ。なんとも中途半端な保証だな。


建築主の立場に立って考えるなら 


どんな状況下であれシロアリが入ってこない


保証をすべきなのに。


れでは割安な防蟻であっても 


採用は見送るしかしょうがないなあ~ 


という気持ちになりました。


基礎を外断熱しながらシロアリ対策


世の中には探せばもっとあるのではないか・・・


割安で行う方法が。一生懸命探してみたけど 


今 調べるうる限り残念ながら一つしかないようです。


安心・安全・快適(薬剤使わない)でしかも長期の保証がされる


外断熱工法専用のシロアリ対策のシステム。


それは ソーラーサーキット工法だけが特許の使用が許されている


物理的防蟻システム 「ターミメッシュフォームシステム」


です。


安心できる防蟻方法がないから 


基礎外断熱工法が普及していなかったということなんですね。



でも最初にことわっておきます。


薬剤注入型の防蟻に比べコストがかなり割高です。


40坪の家で薬剤注入型の防蟻が


7万円程度のコストとすれば同じ40坪で


60万円程かかります。


まさに "いいものは高い"ってことかな。



RECOM㈱代表取締役

「あなたの健康は家が決める」

著者 田中勇一

RECOM新築 web

②「住み心地」を重視した「断熱工法」とは


Ⅰ.木造の断熱工法の種類


木造の断熱工法は大きくわけて3種類です。


A.充填断熱工法(じゅうてだんねつ)

B.外張断熱工法(そとばりだんねつ)

C.付加断熱工法(ふかだんねつ)


☆Cの付加断熱は(Aベース+B) 又は (Bベース+A)のように

AとBを組み合わせた断熱工法です。


A.充填断熱工法(じゅうてんだんねつ)
充填断熱工法とは、

繊維系断熱材を柱と柱の間に挟み込む(充填する)断熱工法です。


○欧米の充填断熱法
気密・防湿シートを張った枠組壁工法の枠組みの内部にグラスウール又は、
ロックウールを隙間なく充填しています。


○日本の在来木造の充填断熱法
☆在来工法は構造の軸組内に筋交や固定金物・胴縁があるため
断熱材が完全充填しにくい工法
である。

そのため従来より正しくない充填断熱工法が行われてきた結果
壁体内部で結露が発生し、断熱性の低下や構造躯体の劣化が指摘
され
社会問題となった。


ここでいう間違った充填断熱方法とは

①壁の厚さの半分しか断熱材を入れないので、対流が発生して熱が逃げる。

②断熱材をビニールの袋に入れる、不完全な防湿シートを使う。

③床下から小屋裏までが壁の空洞を通じて繋がり大きな熱損失を発生させる。

①②③の結果 使用した断熱材の厚さに見合う断熱性が得られなかった
これに、結露が加わるので、到底「住み心地」がよいとは言えない住宅
なっていたのです。


では正しい充填断熱方法とは

①断熱材の室内側に気密防湿層を施工

軸組内部に断熱材を隙間なく充填する対流の防止)

断熱材の外側で水蒸気が結露しないよう通気を設ける。

①②③の方法で断熱すれば、

充填断熱工法は有効にその役目を果たします。

確かに技術的には難しい面もありますが、

内部結露問題を契機に
最近では確実な施工で断熱性を確保しつつ結露を

回避する工事を行う住宅会社も増えています。


☆NPO法人 新木造住宅技術研究協議会HP参照


(充填断熱工法のメリット)
ローコスト
である。
外装材料の選択肢が広い。
建物の形状を複雑にできる。
断熱材の厚みを200mm300mmと簡単に厚くできる。
施工できる会社が多い。


(充填断熱工法のデメリット)
気密工事が煩雑
である。
配管・電気配線工事では融通性に欠ける
木部は断熱材の約1/3の断熱性なので

熱が逃げやすい熱橋の問題がある。
施工不良があると結露の心配がある。



B. 外張断熱工法(そとばりだんねつ)


外張り断熱工法とは、

建物の外側を発泡樹脂系断熱材で切れ目なく包み込む断熱工法。

外張り断熱を壁・屋根・基礎のどの部分までおこなうかで

3種類に分かれます。

壁だけ外張断熱工法(屋根・床下は充填断熱)
壁と屋根だけ外張断熱工法(床下は充填断熱 又は基礎内断熱)

壁と屋根と基礎を外張断熱工法(完全外断熱工法)


そもそも外張断熱工法は

木造の充填断熱工法のデメリットの項目に挙げられる

「気密施工が難しい」「熱橋による断熱不足」「結露の対策」

等の問題点を解決する一つの方法として考えられました。



(外張断熱工法のメリット)
熱橋がほとんどない。

気密が取りやすい。
建物形状が単純な場合は施工がしやすい。
発泡樹脂系断熱材は透湿抵抗が高いため、結露の恐れが少ない。

木材の腐朽の恐れが少ない。
配管・電気配線の融通性
がある。
デザイン上の木部を露出が可能である。
屋根小屋組の露出、野地板や垂木をあらわせるので木の素材感を活かせます。
湿度の調湿の能力が高い
基礎外張断熱の場合 地中熱の利用ができる。
基礎外張断熱の場合 熱容量が非常に大きくなる。


(外張断熱工法のデメリット)

壁厚が増える。
狭い敷地の場合 通路が6センチほど狭くなります。
屋根の断熱工事に時間がかかる。
充填断熱よりコストがかかる。
坪3万~4万円位
複雑な形状になると施工性が落ちる場合がある。
標準仕様では重たい外装材に対する制約がある。
施工できる会社が少ない。



(断熱工法の選択のポイントは)


☆「住み心地のよい家」という観点に立った場合
「充填断熱」と「外張断熱」のどちらがよいのでしょうか?


答えは、

丁寧に施工された「充填断熱工法」

正しい施工の壁と屋根だけの「外張り断熱」

断熱性能が同じならば、どちらでもよい。」

と考えられます。

つまり両者ともに丁寧に工事がなされて、

同じ断熱性能をもっているとしたら
断熱の位置だけでは「互角」、「甲乙つけがたい」とうところです。


ちなみに、壁だけの外張り断熱工法は以下の2つ理由により

お勧めできません。

(理由)

①グラスウールで付加断熱的に外張り断熱されている場合

内部結露対策にはなるが、外部からの結露対策にはならず、

夏の逆転結露による断熱性の低下の心配がある。

断熱・気密ラインがいびつなため、高気密・高断熱の施工が

難しい。結果 高気密・高断熱の住宅にならないから。



(理想的と言える断熱工法とは・・・)

☆それでは、ここで日本にもっとも多い地域つまり

「高温多湿の夏を持ち、冬も寒い地域」で住宅を

建てる場合に

もっとも「住み心地」がよいと思われる断熱工法は何でしょうか。


その条件を列挙してみます。


断熱性・気密性が高いこと

建物の熱容量が大きいこと

地中熱の利用ができること。

夏には、断熱性より遮熱性が重視されること。

建物の構造体の中を熱ごもりさせない仕組みをもっていること。

日本人が好きな「木造」であること。


①④⑥の条件であれば、「充填断熱工法」でも施工できます。

しかし、②③⑤が施工できません。

また、「壁・屋根だけの外張断熱工法」を採用した場合は①④⑥に加え⑤の施工が

可能になりますが、木造住宅の場合、コンクリート構造物に比べ

熱容量が大きくないので「壁・屋根だけを外張断熱」してもそれほど

熱容量の大きい住宅を造ることができません。


すると①~⑥のすべての条件を満たす断熱工法は

基礎コンクリートまで外側から断熱材ですっぽり包むことで

建物の熱容量を大きくしながら、地中熱の利用が可能になる

壁と屋根と基礎を外張断熱工法(完全外断熱工法)」ということに

なります。


「熱容量」を 「やかんのお湯」 の量に例えますと

「RC外断熱」がやかん一杯のお湯7Lとすると

「木造で壁・屋根・基礎まで外張断熱工法」 3.5L

「木造で充填断熱工法」 1L


木造・完全外張断熱工法の場合 

RC外断熱」と比べれば1/2の熱容量ですが、

「木造・充填断熱工法」と比べれば約3.5倍の非常に大きな熱容量の住宅

を造ることが可能になります。



これまで 

日本人が好きな木造でつくる「住み心地」のよい家が

どんな「構造」でどんな「断熱工法」なのか

を学んできました。

次の章では、これまで学んできた知識を活かしながら、具体的に「住み心地のよい家」を

探してみることにします。


RECOM㈱
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