これからの家は「住み心地重視」の時代へ


住宅を建築する決断をした時には十分に考え慎重に決断したために、

手に入れた住宅に大きな不満を抱えてしまう人が後を絶たない

ということを指摘致しました。

特に「住み心地」に関する不満が多いのです。


「住み心地」は今や、決してぜいたくなものではなく、

「人間の健康」「長く健康で生きられるか」に大きくかかわっているもので、

これからの住宅にとって生命線といえるものでもあります。

それなのに、住宅にとって命とも言える「住み心地」が 

「社会」と「消費者」の両方から 何故 注目されてこなかったのか

についても触れました。

次に「住み心地」のいい家とは何か、

そしてそれは「どんな建て方」をして、

「どんな断熱工法」を選べば可能になるのかを探究しました。

初めて家を検討する素人にも、

「住み心地のよい家」を見極めることができるキーワードをご紹介致しました。


そしてその知識を基に、具体的に「住み心地のよい家」を探す方法に触れました。

ネット全盛の昨今、判断基準さえしっかり持っていれば、

HP上でも相当な情報と知識が手に入ります。

ネット上で見つけた「住み心地のよい家」の例として「ソーラーサーキットの家」を取り上げ

その「仕組み」と、「健康住宅の8条件を満足するか」について検証しました。


「住み心地」を重視した家づくりをしている会社ならば、

家づくりにまじめに一生懸命に取り組んでいる会社が多い

こともお話致しました。


私は住宅業界で今まであまり注目されてこなかった「住み心地」をテーマに

「住み心地のよい健康住宅」を見極めて依頼する方法をこれからも

ご紹介を続けます。


このブログを読み続けて下さっている方は

もう「住み心地」のよい家を見抜くプロ、達人と

言ってもよいかもしれません。

どうかそれぞれの方が、自分にあった「住み心地」のよい家を見つけて下さい。


これから住宅を検討する方が、

よりよい住環境を手に入れるお手伝いができるとしたら、

私はこれに勝る幸せはありません。




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②断熱の方法


Ⅰ.木造の断熱工法の種類

木造の断熱工法は大きくわけて3種類です。


A.充填断熱工法(じゅうてだんねつ)

B.外張断熱工法(そとばりだんねつ)

C.付加断熱工法(ふかだんねつ)


☆Cの付加断熱は(Aベース+B) 又は (Bベース+A)のように

AとBを組み合わせた断熱工法です。


A.充填断熱工法(じゅうてんだんねつ)
充填断熱工法とは、

繊維系断熱材を柱と柱の間に挟み込む(充填する)断熱工法です。


○欧米の充填断熱法
気密・防湿シートを張った枠組壁工法の枠組みの内部にグラスウール又は、
ロックウールを隙間なく充填しています。


○日本の在来木造の充填断熱法
☆在来工法は構造の軸組内に筋交や固定金物・胴縁があるため
断熱材が完全充填しにくい工法
である。

そのため従来より正しくない充填断熱工法が行われてきた結果
壁体内部で結露が発生し、断熱性の低下や構造躯体の劣化が指摘
され
社会問題となった。


ここでいう間違った充填断熱方法とは

①壁の厚さの半分しか断熱材を入れないので、対流が発生して熱が逃げる。

②断熱材をビニールの袋に入れる、不完全な防湿シートを使う。

③床下から小屋裏までが壁の空洞を通じて繋がり大きな熱損失を発生させる。

①②③の結果 使用した断熱材の厚さに見合う断熱性が得られなかった
これに、結露が加わるので、到底「住み心地」がよいとは言えない住宅
なっていたのです。


では正しい充填断熱方法とは

①断熱材の室内側に気密防湿層を施工

軸組内部に断熱材を隙間なく充填する対流の防止)

断熱材の外側で水蒸気が結露しないよう通気を設ける。

①②③の方法で断熱すれば、

充填断熱工法は有効にその役目を果たします。

確かに技術的には難しい面もありますが、

内部結露問題を契機に
最近では確実な施工で断熱性を確保しつつ結露を

回避する工事を行う住宅会社も増えています。


☆NPO法人 新木造住宅技術研究協議会HP参照


(充填断熱工法のメリット)
ローコスト
である。
外装材料の選択肢が広い。
建物の形状を複雑にできる。
断熱材の厚みを200mm300mmと簡単に厚くできる。
施工できる会社が多い。


(充填断熱工法のデメリット)
気密工事が煩雑
である。
配管・電気配線工事では融通性に欠ける
木部は断熱材の約1/3の断熱性なので

熱が逃げやすい熱橋の問題がある。
施工不良があると結露の心配がある。



B. 外張断熱工法(そとばりだんねつ)


外張り断熱工法とは、

建物の外側を発泡樹脂系断熱材で切れ目なく包み込む断熱工法。

外張り断熱を壁・屋根・基礎のどの部分までおこなうかで

3種類に分かれます。

壁だけ外張断熱工法(屋根・床下は充填断熱)
壁と屋根だけ外張断熱工法(床下は充填断熱 又は基礎内断熱)

壁と屋根と基礎を外張断熱工法(完全外断熱工法)


そもそも外張断熱工法は

木造の充填断熱工法のデメリットの項目に挙げられる

「気密施工が難しい」「熱橋による断熱不足」「結露の対策」

等の問題点を解決する一つの方法として考えられました。



(外張断熱工法のメリット)
熱橋がほとんどない。

気密が取りやすい。
建物形状が単純な場合は施工がしやすい。
発泡樹脂系断熱材は透湿抵抗が高いため、結露の恐れが少ない。

木材の腐朽の恐れが少ない。
配管・電気配線の融通性
がある。
デザイン上の木部を露出が可能である。
屋根小屋組の露出、野地板や垂木をあらわせるので木の素材感を活かせます。
湿度の調湿の能力が高い
基礎外張断熱の場合 地中熱の利用ができる。
基礎外張断熱の場合 熱容量が非常に大きくなる。


(外張断熱工法のデメリット)

壁厚が増える。
狭い敷地の場合 通路が6センチほど狭くなります。
屋根の断熱工事に時間がかかる。
充填断熱よりコストがかかる。
坪3万~4万円位
複雑な形状になると施工性が落ちる場合がある。
標準仕様では重たい外装材に対する制約がある。
施工できる会社が少ない。



(断熱工法の選択のポイントは)


☆「住み心地のよい家」という観点に立った場合
「充填断熱」と「外張断熱」のどちらがよいのでしょうか?


答えは、

丁寧に施工された「充填断熱工法」

正しい施工の壁と屋根だけの「外張り断熱」

断熱性能が同じならば、どちらでもよい。」

と考えられます。

つまり両者ともに丁寧に工事がなされて、

同じ断熱性能をもっているとしたら
断熱の位置だけでは「互角」、「甲乙つけがたい」とうところです。


ちなみに、壁だけの外張り断熱工法は以下の2つ理由により

お勧めできません。

(理由)

①グラスウールで付加断熱的に外張り断熱されている場合

内部結露対策にはなるが、外部からの結露対策にはならず、

夏の逆転結露による断熱性の低下の心配がある。

断熱・気密ラインがいびつなため、高気密・高断熱の施工が

難しい。結果 高気密・高断熱の住宅にならないから。



(理想的と言える断熱工法とは・・・)

☆それでは、ここで日本にもっとも多い地域つまり

「高温多湿の夏を持ち、冬も寒い地域」で住宅を

建てる場合に

もっとも「住み心地」がよいと思われる断熱工法は何でしょうか。


その条件を列挙してみます。


断熱性・気密性が高いこと

建物の熱容量が大きいこと

地中熱の利用ができること。

夏には、断熱性より遮熱性が重視されること。

建物の構造体の中を熱ごもりさせない仕組みをもっていること。

日本人が好きな「木造」であること。


①④⑥の条件であれば、「充填断熱工法」でも施工できます。

しかし、②③⑤が施工できません。

また、「壁・屋根だけの外張断熱工法」を採用した場合は①④⑥に加え⑤の施工が

可能になりますが、木造住宅の場合、コンクリート構造物に比べ

熱容量が大きくないので「壁・屋根だけを外張断熱」してもそれほど

熱容量の大きい住宅を造ることができません。


すると①~⑥のすべての条件を満たす断熱工法は

基礎コンクリートまで外側から断熱材ですっぽり包むことで

建物の熱容量を大きくしながら、地中熱の利用が可能になる

壁と屋根と基礎を外張断熱工法(完全外断熱工法)」ということに

なります。


「熱容量」を 「やかんのお湯」 の量に例えますと

「RC外断熱」がやかん一杯のお湯7Lとすると

「木造で壁・屋根・基礎まで外張断熱工法」 3.5L

「木造で充填断熱工法」 1L


木造・完全外張断熱工法の場合 

RC外断熱」と比べれば1/2の熱容量ですが、

「木造・充填断熱工法」と比べれば約3.5倍の非常に大きな熱容量の住宅

を造ることが可能になります。




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Ⅶ 断熱性は高ければ高いほどいいのか・・・について


言い換えますと


「Q値は小さければ小さいほどよいのか。」


という命題です。





あなたはどう思われますか。考えやすくするために


もう一つ質問させて頂きます。


「無暖房住宅」をいう住宅をお聞きになったことがあるでしょうか。





「無暖房住宅」とは、建物の壁・屋根・窓・換気の性能を非常に高めることにより

極寒の気候下においても

人の体温(120wの白熱電球相当の発熱量)や


テレビ・冷蔵庫・照明器具の生活熱及び

太陽熱で快適に暮らせる住宅
のことです。


室内で発生する生活熱を「内部発熱」といいますがこれと、昼間の太陽熱

利用するだけで、


特別な暖房機器を設置することなく快適に過ごせる住宅


なのです。


エネルギーを使わずに暖かいのですから究極のエコ住宅と言えます。


断熱性をどんどん高めて、Q値限りなく小さくすることで究極的には

このような住宅も可能になるのです。

すでに実用化に向けて長野県に無暖房住宅実験展示場があります。


このお話をさせて頂くと、Q値はできるだけ小さい方がよいのではないか・・・

という気がしてきます。

どうですか?


ところで肝心の命題に対する答えですが、

に関して言えば「Yes」です。





これに対し

に関しては、日本のほとんどの地域において「No」という答えになります。


何故なのでしょうか?


「無暖房住宅」は人間の体温や照明器具・テレビ・冷蔵庫から発する生活熱つまり

「内部発熱」だけでも暖かくなるような、少しの熱でも大事にため込んでしまう

性質を持つ住宅です。

また、晴れた日の日中の太陽熱も大事に取り込むように計画された住宅です。





もしもこのような住宅が、


夏を迎えたらどのようなことが起こるのか想像してみて下さい。

私が、夏が「No」と申し上げた意味がわかってきたのではないでしょうか。





「無暖房住宅」は夏にも「内部発熱」熱をため込み、


しかも冬に比べ日が長く、日射が強烈な夏の太陽光の熱を


取り込む住宅なのです。




夏暑くなる地域では、

断熱性能を高め過ぎた、つまりQ値の小さすぎる住宅

「太陽熱」と「内部発熱」で室温が上昇してしまうために冷房する期間が

長くなり過ぎ、省エネどころか冷房エネルギーをかえって増加させる住宅


になってしまうのです。


☆Q値自慢だけの家では、夏は暑いのでクーラーにたよる家になります。

夏場どころか本来気候がよいとされる5月や10月頃でもクーラーに

頼ることになりかねかせん。




では夏場を快適に過ごすための対策は何か。


①断熱性より「遮熱」に配慮


夏は断熱性能つまりQ値にたよるよりも 窓から入ってくる熱の「遮熱」

について配慮する必要があります。

なぜなら、夏は外部から侵入する熱の71%が窓から入ってくるからです。

遮熱対策としては「ひさし」や「たてす」「すだれ」「雨戸・シャッター」

「遮熱複層ガラス」「ブラインド」「カーテン」などが有効です。





②熱ごもりをさせない仕組み


建物の構造体の中に熱をこもらせず熱や湿気を排熱する仕組み

もたせることも有効です。充填断熱工法では難しいですが、外張断熱

工法であれば可能でしょう。

これについては、第三章第5節ご参照下さい。





③地中熱の利用


第三章第4節でお話させて頂いた地中熱のひんやり感を利用することも有効です。





「住み心地」の観点から断熱性能がどれくらい必要かの目安

夏場暑い地域で住宅建築する場合 Q値は「2~2.4」程度

それ以上断熱性を高めることは、冬と夏の快適さのバランスを

壊す恐れがあるので注意が必要です。









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Ⅳ 断熱材に共通する基本知識


①断熱性能について

断熱性能は、外壁の材料や仕上材に関係なく断熱材の厚みによって左右されます。
また、どんなに断熱性が優れた断熱材を使っても屋根・壁・床(または基礎)の全てが
断熱材で包まれていなければ、効果はありません。


②防水層の必要性について

流体である水は熱伝達性が大きいため 断熱材が吸水すると断熱性が劣化します。
そのため、吸水吸湿する性質の断熱材は、十分な防湿層を設ける必要があります。


③開口部(窓部分)の断熱性について

住宅は、開口部(窓部分)からの熱の出入りが多いので、「断熱材」だけでなく
「窓の断熱性能」もいっしょに検討しなければ住宅全体の断熱性は上がりません。


④繊維系断熱材について

「繊維系断熱材」は吸水による断熱性低下のリスクがありますが、
一般にコストが安く、吸音性が高い。
リサイクル系の材料が多いため、環境エコ性能に優れるものが多い。
防水気密施工と断熱施工の2段階の工事が必要です。
この2つの工事をきちんと丁寧に行うにはかなりのコストがかかります。
複雑な形状の建物にも対応できますが、筋交い、金物、胴縁などがある場合は施工性が難しい。
厚み単位当たりの断熱性は「発泡樹脂系」に比べ高くないですが、自由に厚みを増やし
易いメリット
があります。


⑤発泡樹脂系断熱材について

「発泡樹脂系断熱材」は、石油製品で吸水リスクは少ないですが、「繊維系」に比べると

コストが高く環境エコ性能も劣ります。ただし一部リサイクル可能な製品もあります。
また、外張断熱に用いられることが多く、その場合防水気密施工が一度に完了

施工精度が高く確実です。
反面、複雑な形状の建物になると工事しにくくなります。
厚み単位あたりの断熱性は高いが、板状の外張り断熱向きなので厚みに限界があります。
吸水性非常に小さいものは基礎の外張断熱にも使えます。
その場合シロアリの対策が必要となります。



Ⅵ 知っておきたい断熱性能を知る指標


①K値(熱貫流率 ねつかんりゅうりつ) 単位:W/㎡K
部材の熱の伝わりやすさを表す数値
のこと。
ちなみに熱が材料を通じて温度の高い方から低い方へ伝わる現象を「熱貫流」といいます。
K値は数値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高いことを意味します。
 
②Q値(熱損失係数)単位:W/㎡K

住まい全体の「断熱性」を示す指標のこと。
外気と室内の温度差が1℃の時に、1時間の間に床面積1㎡当たり
どの位の熱量が失われるかを熱量で示したもの。
つまり住宅全体から逃げる熱量を住宅全体の床面積で割った数値のこと。
数値が少ないほど、断熱性が高いことを意味します。
逃げていく熱量は、住宅のそれぞれの部位の熱貫流率K値を計算して合計します。
そして、全体の床面積で割ればQ値となります。


③C値(相当すきま面積) 単位:c㎡/㎡

建物の床面積1㎡当たりの「すきま」の面積のこと。
C値は数値が小さいほど「すきま」が少ない、気密性が高いことを意味します。
Q値を計算する際に「すきま」が多い、つまり気密性が悪いと逃げていく熱量が多く
なってしまいます。

つまりQ値の性能を高めるためには気密性も高める必要があるというわけです。






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断熱その1


断熱に関する基本知識編



「断熱」は「住み心地」を見極める上でも最も重要なキーワードです。

そして、「断熱」を理解するためには、これまでお話させて頂いた

すべてのキーワードの総まとめが必要となります。


ここではまず「断熱」を考える上でまず知っておくべき知識と

次にどのような断熱の方法」選択すれば「住み心地」のよい家になるのか

を検証していくことにします。


(おことわり事項)
ここでお話させて頂く「
断熱性」の話は本州以南(沖縄を除く)
における仕様と限定させて頂きます。


Ⅰ.断熱とは


「断熱」とは、熱が「伝導」や「対流」 更には「放射(ふく射)」によって

伝わることを防ぐことであり

それを実現するものが「断熱材」です。
一般的には、「伝導」を防ぐことを「断熱」といい、JISでも定義されています。
また、「放射(ふく射熱)」を防ぐ場合には「遮熱」と言います。


Ⅱ. 断熱材とは


「断熱材」とは「熱伝導」を抑える障壁の働きをするもの

「熱伝導」の低い素材が用いられます。
「気体」は分子密度が低いため 熱伝導性は低いですが、

「対流」を起こすことから熱を伝える媒介として機能してしまいます。

逆に「固体」は分子密度が高いので「対流」しないのですが、
今度は「熱伝導」を起こしやすくなります。

「液体」は「熱伝導」と「対流」を起こすことから、熱伝達性が高いので
断熱をする上では、極めて不適当である。

以上のような性質から 現在利用されている断熱材は、
「対流」を起こさせないように固体の中に気体の小泡を多量にもつ素材

が広く利用されています。



Ⅲ. 建材としての断熱材


主な断熱材を列挙してみると・・・

◎繊維系断熱材(綿状の断熱材)
 

 (鉱物系)
  ○グラスウール(最安価、耐熱性、耐久性、吸音性)
  ○ロックウール(安価、耐熱性、耐久性、高い吸音性)
  
  (自然系)
  ○羊毛断熱材(吸湿性、難燃性、リサイクル性、有機化合物吸着性)
  ○セルロース断熱材(低環境負荷)☆難燃材を含ませてある。


◎発砲樹脂系断熱材(板状の断熱材)
 

  ○ウレタンフォーム(高い防水性)
  ○フェノールフォーム(高い断熱性)
  ○ポリスチレンフォーム(樹脂系では安価、軽量、耐水性、難燃材付加)


◎住宅用断熱材は断熱性能によるランク分け


熱伝導率の高い順(数値が小さいものほど優れています。)
Aランク0.052~0.046 W/mK(最低ランク)
Bランク0.045~0.041 W/mK
Cランク0.040~0.035 W/mK
Dランク0.034~0.029 W/mK
Eランク0.028以下 W/mK(最高ランク)


熱伝導率とは、ある物質について、
熱の伝わりやすさが示された値のことです。
物質の両面に1度の温度差があるとき、
1㎡当たり1時間に伝わる熱量が熱伝導率として表現されます。



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「住み心地のいい家」を見極めるために是非 


知っておきたいキーワード




①「ふく射熱」と住み心地の関係





体が暑くなった時に、人体のどこから熱が放熱されるのでしょうか。



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図のとおり ふく射(放射)で失われる熱が約半分の45%あります。(見づらい時は図をクリックして下さい)

ふく射(ふく射熱)は、暑い・寒いという人間の感覚に、


実はもっとも影響を与えているのです。











「ふく射熱」という言葉にあまりなじみのない方は

「遠赤外線」と言い換えれば「ああそうか。」 と思う方も多いかもしれませんね。

焼き肉する時、直接火であぶっても表面が焦げるだけで 肉の中まで、なかなか火が通らないのに、

炭火焼きにすると 中までしっかり火が通っている経験を 誰でもお持ちのはずでしょう。


最近は、ハロゲンヒーターや電気式蓄熱暖房機等の 

「ふく射熱」を利用した暖房器の人気が高まっています。

焼き肉ではありませんが、体の芯まで暖めてくれる暖房が好まれているからでしょう。


一方 冬場、壁などが冷たい時に、人間の体から冷たい壁に熱が移動する

現象を 「冷ふく射」と言います。


冬場の「冷ふく射」のために、寒い思いをする典型的場所の例を2つ挙げます。




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一つ目はズバリお風呂場。特に、誰も入っていない一番風呂。それはそれは寒い思いをしますね。



壁・床・天井からの冷ふく射で 裸になった人間の体の熱をドンドン奪います。

暖房して浴室の空気を暖めたとしても なかなか暖かく感じるようになりません。

どうも 寒く感じるのは、浴室の室温が低いことだけではなさそうです。

ここで シャワーか湯船のお湯を壁・天井・床にかけてみると、アラ不思議。

「あっ」と言う間に暖かく感じるようになります。


冷たい周りの壁や床が いかに体温を奪っていたのか・・・

正に実体感できる瞬間です。





「冷ふく射」のもう一つの例はは、足下の床。冷たくないですか?




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何故足元が冷たいのか。

左の図をご覧下さい。


一般の住宅の基礎の空間はシロアリ対策のために一年中通気をよくしてあります。シロアリの活動時期は4月~10月頃で寒くなった冬場は冬眠しているので、実は通気していなくてもよいのです。


冬の寒い時期に、基礎の通気を行うと左の図のように基礎の空間に冷たい空気たまりができ、 「冷ふく射」を起こすのです。


そのため、床が「ひやぁぁ~と」するわけです。


日常生活では、聞き慣れない「ふく射熱」ですが、普通は太陽光線で一番実感します。

太陽のふく射熱は光の速度で、しかも真空の宇宙空間をも飛んで地球にやってきています。





夏場は このふく射熱 住宅の屋根・壁を焼き尽くします。


次の図をご覧下さい。 (見づらい時は、図の部分をクリックすると大きくなります。)




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LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp屋根の表面温度は目玉焼きができる60℃以上になります



屋根がこれだけ暑くなると、その下の小屋裏の空間が40℃以上に焼けこみます

まさにサウナ状態。





この太陽のふく射熱で暑くなった屋根・壁のふく射熱が室内に侵入してきます。

ふく射熱は体の芯まで暖めてくれる・・・否


夏は体の芯まで熱くしてしまいます。

暑くなったら クーラーで冷やすしかない。普通はそうですね。

クーラーは冷えた気流ですから、体の表面の熱を奪います。

体の芯まで熱いのに クーラーでは体表面だけが冷えるのです

こうなると体は 暑いのか寒いのか わからず混乱します。

そうなると、自律神経失調症状態となり、


食欲不振・頭痛・めまい 

など体は異常反応を示すようになります。


日本人がクーラーを日常的に使うようになってまだ数十年しかたっていません。

人類は長らく、空腹と寒さ との闘いの中で生存してきました。

だから、空腹と寒さにはまだ順応力があります。


しかし、クーラーと 過食(食べ過ぎ)の 生活にはまだ順応していないそうです。

ちなみに人間には「食べ過ぎ」を抑えるホルモンは"インシュリン"ただ一つしかないそうです。

だから過食を抑えることが難しい。ダイエットが難しい理由です。





同じように、人類はクーラーに順応して進化するには、はまだまだ相当な時間がかかりそうです。

ということは、「クーラーはなるべく使わずに済む方がいい。」ということです。


地球環境のためにもいいのですが、まずは 自分と家族の健康のために。

本来暑い時、人間の体温調節は暑い汗をかいて体温を下げることです。

しっかり汗をかくと 体温調節だけでなく、尿では排泄できない微量な毒素もいっしょに体から排出されます。

「いい汗かいた」って感じです。

汗をかかない生活 そのものが「不健康」といってもいい位なのです。

少しくらいの暑さなら、クーラーなど使わずに 汗をかいて”うちわ”であおぐか、

ゆるい扇風機で過ごすのが 夏の健康的生活スタイルといえるでしょう。





そうであるならば、高温多湿の暑い夏の日本において、これから目指すべき住宅というのは


「クーラー(エアコン)の効率のよい住宅」よりも

「なるべくクーラーを使わずに快適に過ごすことができる住宅」であるかどうか・・・



「住み心地のよい家」を見極めるキーワードとなります。





クーラーをほとんど使わずに過ごす住宅を作ることができたら、これこそ究極の「省エネ」住宅です。


健康重視の観点から入っていますが、結果的にクーラー効率重視の観点と似てきています。

異なる点は「健康」と「省エネ」が、うまく両立している点ですね。






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「住み心地のよい家」の建て方 構造編 「鉄骨造」


鉄骨についても、「住み心地を重視」するテーマ趣旨から用途

「個人住宅」
限定してお話させて頂きます。


≪鉄骨造の構造形式による分類≫


①ブレース構造
木造軸組構法と同じように、柱・梁・ブレース(筋交い)のばらばらの部材が

現場でプレートとボルトで組み立てられた構造です。
柱・梁・ブレースの接点を接合部といいます。
接合部は、とても重要でこの部分が壊れたら、部材はバラバラになり骨組は壊れてしまします。

地震や台風などの横の力(水平力)は、ブレースが対抗します。
ブレースの数が多く、バランスよく配置された建物が地震に強いと言えます。
鋼材の厚みによって 軽量鉄骨ブレース構造 と 重量鉄骨ブレース構造があります。


 軽量鉄骨ブレース構造

(メリット)
・プレファブ化した量産住宅に多く用いられる構造
で、規格量産化されているために安価
工事工程の短縮化が図れる。
・柱や梁が木造と同じくらいに小さいので、室内に飛び出すことがなく、

平面計画における制約少ない。
・ラーメン構造よりも少し柱などの材が小さく軽い

施工が比較的楽である。
火災保険料が木造より安い
法定耐用年数が木造22年より長い34年。鉄筋コンクリートは47年。


(デメリット)
・プレハブメーカーの場合 間取りがあらかじめ規格化されているため
設計の自由度は在来木造住宅よりやや劣る。
・リフォーム時の自由度が低い。
・室内の音が強く響く。
・構造体は鉄だが、その周辺には木部がたくさんあるのでシロアリ被害がある。
木造の建物と同じようにシロアリの対策が必要である。
高気密の住宅は作りにくい。
・屋根・壁を外断熱しない限り 鉄骨の部分が断熱欠損になり熱損失が大きい
また、鉄骨部分での結露が発生により断熱性の低下が心配される。
・木の柱がないので直接あらわした本格的和室を含む、本格和風建築はできない。
・火熱に弱いので、構造体に対して耐火被覆が必要である。



重量鉄骨ブレース構造

鉄骨ラーメンに比べて、靭性(壊れにくさ)は劣っているものが

剛性は高く、耐震性には優れている
しかし、ブレースの配置によって、平面計画に多少の制限が出てくる。
住宅でこの構造を採用することは少ない。
☆商用建物がメインのため 以後本書では取り扱わないことにします。


②鉄骨ラーメン構造

柱・梁の部材が溶接されて一体となった構造
柱・梁の接点が一体となっているので剛接合といいます。
接合部は、とても重要でこの部分が壊れたら、部材はバラバラになり骨組は壊れてしまします。
地震や台風などの横の力(水平力)は、ラーメンが対抗します。
前述のように柱と梁が一体となっているので運搬時に制限があります。
そこで、梁にジョイントを設けて、柱・梁材と中央の梁部材に分けて現場に運びます。
そして、現場で梁同士をボルトでつないで一体にします。


(メリット)
・住宅で採用する場合、高層または大スパンが可能。重量物の積載も可能
・住宅として考えた場合は、もっとも自由な平面計画が可能。
・完成後の間仕切り変更および改修工事も比較的容易に行える。
・構造がしっかりしているので、厚い目のALC板を張れる
その場合防火性・遮音性に優れている。


(デメリット)
柱や梁が大きいので室内に飛び出すことがある。
・建物の重量が重いので基礎が大きな耐力な支持地盤が必要。
・木の柱がないので直接あらわした本格的和室を含む、本格和風建築はできない。
基礎・構造にコストが非常にかかる。そのため、強度がより必要な3階建て以上に多い。
・火熱に弱いので、構造体に対して耐火被覆が必要。
・用途としては、個人住宅より 集合住宅・店舗が多い。



③鉄骨トラス構造

部材の節点をピン接合(自由に回転する支点)とし、三角形を基本にして組んだ構造。
トラスは弦材、斜材、鉛直材から構成され、部材としての力学的な断面効率は優れて
います。

斜材や鉛直材があるため開口部の確保がしにくいため、内部設計の自由度が
低く住宅建築や事務所建築で用いられることはあまりありません。
橋梁、大スパンの梁材や立体トラス(例 東京タワー等)を用いた大規模空間の
構成などに用いられます。
☆商用建物がメインのため 以後本書では取り扱わないことにします。



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木構造の建物にも 実はいろいろな工法があります。


≪木構造の構造形式による分類≫


①伝統構法

太めの柱と梁、および貫(ぬき)を用いて、

お互いの部材を貫通させる構造形式

釘や金物は ほとんど用いない。
・外力や変形に対しては、主に木材のめり込みによって抵抗する。

そのため剛性・強度はあまり高くないが、

大きな変形にたいしては粘り強い構造である。
・主に古くからの社寺建築や住宅に多く用いられたが、

現在ではあまり建築されなくなった。

(メリット)
・屋根が上棟後、すぐの段階で取り付くので

雨の多い日本において適した構法である。
・日本の夏暑くて湿気が多い気候に対応して、建物に如何に

熱気と湿気がこもらないかを工夫して建築されている。

そのため夏を比較的 涼しく過ごすことができる。
・熱気と湿気がこもなないような構造は、

建物の構造耐力上主要な部分を常に乾燥状態に保ことで

構造材を長持ちさせることになる。
・また熱気と湿気がこもらない構造は、

冬場 サッシ部分の結露やカビを発生させず、ダニの繁殖も少ない住宅となる。
・柱を直接あらわした本格的和室を含む、

本格和風建築を作ることができる。

(デメリット)
断熱性・気密性が低いので冬が暖房がきかない 寒い家になってしまう。
・太い柱・梁など 樹令の長い貴重な材料を多く使うので資源が少ない。
熟練の職人の腕に頼る建築なので建築できる人が少ない。
建築工期が長くかかる
建築費が高くなる
現代人の生活スタイルには合わなくなってきている。



②木造軸組構法

・工法としては、「木造軸組工法」 又は「在来工法」と呼ばれる。
・柱と梁で支える構造形式であるが、柱や梁の幅は3.5寸(105mm)から4寸(120mm)
と伝統構法より細めである。
・外力や変形に対しては、主に筋交などの耐力壁によって対抗する。
部材同士の接合部はピン接合で弱いので

ホールダウン金物や羽子板ボルトによる金物による補強が不可欠である。
日本の木造住宅の多くはこの構法である。

日本以外ではほとんど建築されていない。

(メリット)
・屋根が上棟後、すぐの段階で取り付くので、

雨の多い日本において適した構法である。
・柱・梁が普及の材料を使用するので断熱性・気密性能を考慮しない場合は 
もっとも安く建築できる。そのため建売住宅・ローコスト住宅によく使われる。
開口部を自由に大きく取りやすい
・耐力壁でない壁は撤去することも可能なため、

大規模なリフォームをしやすい。
・柱を直接あらわした本格的和室を含む、

本格和風建築を作ることができる。

(デメリット)
・柱や梁の線材が基本であることから、

隙間ができやすく、気密性・断熱性・防音性が悪い。
・梁の長さが4mあたりが限度であるために、

柱の数が多くなり、部屋の空間の大きさも小さめになる。


在来工法をベースにその欠点を補強した工法も生まれている。
デメリットがどのように解消されているのかを確認する必要がある。

(断熱性・気密性の対策例)
構造用合板に気密パッキンを組み合わせた部材をを張り付けることで、

2×4工法同等以上の耐震性・気密性および 次世代省エネ基準に

対応する住宅も出てきている。
(大空間をつくるための対策例)
梁に鉄骨を使用した混構造にしたり、大断面の集成材を使用することで

従来の在来木造建築では不可能であった大空間を実現している。

(例、木質ラーメン構法等)



③木造枠組壁工法

・工法としては、枠組壁工法 又は2×4(ツーバイフォー)工法

と呼ばれる。
木材の枠組みに構造用合板を打ち付けた

壁と床で支える構造形式である。
・外力や変形に対しては、強固に結合された耐力壁と剛床によって、

建物全体を受けとめるため、剛性・強度とも高く、

大きな変形に対しても粘り強い構造である。
・欧米(特に北米)では、標準の木造住宅の構法であるが、

日本でも1974年頃から 建築されるようになった。
・日本では、3階建までが建築可能である。

(メリット)
・構造用合板を直接打ち付けた耐力壁・剛床で建物を強固に一体化しているので

耐震性・耐風圧性に優れている。
・壁や床といった面の要素を基本にしていることから、

隙間が大変少なく、断熱性・気密性防音性に優れている。
準耐火構造に準ずる耐火建築物の性能を有する建物になる。(省令準耐火構造)
これはメーカーによる。その場合 火災保険料が一等級安くなる


(デメリット)
・柱がないので直接あらわした本格的和室を含む、

本格和風建築はできない
・耐力壁線と呼ばれる耐力壁で囲まれた空間を構成しなくてはならないため、

間取り部屋の大きさ、窓の位置、窓の大きさ等ある程度の制約を受ける。
・耐力壁が構造上重要な位置を占めるため、窓や扉等の開口部を拡大したり

増設したりする大規模なリフォームはできない。
施工順序で、屋根が一番最後になるため、北米と違い

雨の多い日本においては養生に十分な注意をする必要がある。

なお短時間の濡れに対しては、乾かせば問題ない。



④丸太組構法

丸太を横に積み上げて壁を作る構法(通称:ログハウス)であるが、

屋根についてはこの限りではない。
・外力は変形に対しては、丸太同士が緊結する縦方向の通しボルトや

丸太同士のずれを防ぐダボによって抵抗する。
・主に平屋の住宅の用いられる。

(メリット)
・木材は一般に断熱材とは扱われないが、

300mm以上の太さになると断熱材同等の断熱性能を有するので

断熱材は不要となる。
・木材をふんだんに使ったデザインを好む人がいる。
湿度の調節機能がとても優れている
・マメにメンテナンスをすることで長期の耐久性がある。


(デメリット)
・柱がないので直接あらわした本格的和室を含む、本格和風建築はできない。
・建築後3~5年の間はセトリング(建物の沈み込み現象)が起こるので調整が必要
セトリングとはログ材の乾燥と建物の自重により、ログの壁が沈み込む現象のことで
あらかじめ、ログ壁に取り付けてあるドアや窓や間仕切り壁の周りはスライドするように
し、上部にはセトリングのスペースが設けられている。
・積み重ねた木と木の間に隙間が空くので埋める必要がある。

気密性の高い建物は建築できない
外部の木部も2~5年ごとに塗装してメンテナンスする必要がある。
・メンテナンスが苦になる人にはお勧めできない。


⑤木質ラーメン構法

太い柱と梁を用い、モーメント抵抗結合によりそれらを剛に接合した構造形式であり
いわゆる木造のラーメン構造である。
・木製の柱と梁を完全に剛に接合することは難しい。

仮に金物を用いたとしても金物が木材にめり込みやすいからである。

そのため、結合部の部材接点は、剛接合ではなく半剛接合として

扱わなくてなならない。
・外力や変形に対しては、柱と梁のみで抵抗するため、耐力壁は基本的に必要ないが

分的に耐力壁で強度を補うこともある
・住宅のみならず、事務所や公共施設などにも用いられる。

(メリット)
木造でRC造やS造に匹敵する大空間
を作ることができる。
ビルトインガレージを個人宅で行う場合 木造でも可能になった。
・ラーメン構造なので、柱と梁のみの架構とすることができる。(原則)
・木造=住宅という概念を取り払い、学校や体育館、集会場や福祉施設など
大規模な木造建築物の建設が可能になった。

(デメリット)
構造が大掛かりで大きなコストがかかるので一般の個人住宅には向かない。
☆商用建物がメインのため 本書では木質ラーメン工法を

以後取り扱わないことにします。



RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
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「住み心地のよい家」の建て方 構造材編 その1 木材 です。


「住み心地」を重視した家づくりを考える場合

どのような構造材で建てることを考えればよいのでしょうか。


構造材について見極める方法についてお話しさせて頂きます。


定義からはじめることにします。


そもそも 建物の構造とは、人間で言うところの「骨」で「建物の骨組」のことです。
荷重や外力に対抗するために、必要な部分の組み合わせのことで、

家を建てる時の もっとも重要な要素です。 


従来より 建物の構造の専門家は、建物の構造について

①強度(耐震性・耐風性)・安全性(耐火性)

②耐用年数(防蟻性能、耐候性)

③メンテナンス(維持管理面)

①②③の観点から検討する場面が多かったように思います。

本書は、「住み心地がよい」ことを重視した家づくり目的としているので
これに加え

④快適性(人を癒す住み心地のよさ)

という観点を加えて判断していくことにします。


まずは、建物の構造を 

構造材の材料で分類してみましょう。


A.木造(構造材は木材)

B.鉄骨造(構造材は鉄骨)
C.鉄筋コンクリート造(構造材はコンクリートと鉄筋)


それぞれの材料に特徴(メリット・デメリット)があります。

今日は構造材の内 木材のメリット・デメリットについて

お話したいと思います。


≪Aの木材について≫

(部材の性質)

・木材は繊維方向の強度は強いが繊維直角方向の強度は低い

・木材は粘り強さがなく、もろい崩壊をおこす。そのため粘り強さは

接合部つまり 釘やボルトの変形、木材のめりこみなどで確保

しなくてはならない。



(木材の構造材としてのメリット)

鉄やコンクリートに比べて比重が軽い。建物の自重も軽いため
地盤への負担も小さくて済みます。

木材は加工が容易フレキシブルな間取りやデザインに対応できます。
リフォーム工事がやりやすいのも特徴です。
和室等を真壁構造(構造の柱が見える状態)にすることで
 伝統的日本和室をつくることができる。



(構造材としてのデメリット)

腐りやすいので、防腐・防蟻・防湿処理が必要です。

火に弱いので防火対策と換気を考慮する必要があります。




☆木材については、次のメリットを挙げることもできます。

財団法人 日本木材総合住宅センターHP 「木のあるくらし」より


(木のもつ心理的・生理学的なメリット)

温もり、やわらかく、優しい感覚がある。

赤外線を再放射(2℃位)するので温もりを感じる。

木目(年輪)に優しさ(1/ f ゆらぎ)がある。深みと味わいを感じる。

木は自然でなごんだ感じがする

無垢材は調湿効果(湿気を吸放湿する効果)がある。

湿気を出す時に熱を吸い、湿気を吐き出す時に熱を発するので
室温を調整する効果もある。

樹種によるが木の香りは森林浴の効果等、一定濃度で副交感神経に
作用してリラックス効果がある。

火災時に安全に避難する時間がとれる。
木材は火にさらされると、通常は表面から燃えはじめ、1分間に0.6mm位づつ
燃えて行きます。そして表面が焦げてもその焦げた炭化層が酸素や熱伝導を
遮断して内部の燃焼を食い止め、強度が低下しないのです。
この燃え残った木材で建物を支えてくれるので、

倒壊前に避難が可能になるというわけです。


☆ちなみに鉄骨の場合は、約500℃程で軟化変形します。

そのため燃え上がらなくとも家自体が倒壊する危険があります。

一概に木造よりも鉄骨が安心とは言えないですね。




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もっとも重要視すべきポイントはについてお話させて頂きます。


これまでに たくさんのポイントを挙げましたが

その中でもっとも重要視すべきポイントを思い切って

3つに絞ってみます。


①実際に建築されたお客様の声を注意深く見る・聞くこと。

目で見てわかりにくい「住み心地」を判断するもっとも安心で確実な方法は
実際に住んでいらっしゃる方の声をできるだけたくさん聞かせてもらうことです

「手書き」「ワープロ」で書かれた住み心地のアンケートはもちろん
肉声の入ったテープそして、可能ならば実際に住んでいる方の声を
聞かせてもらいましょう。


春夏秋冬、そして梅雨の時期の住み心地。
住んでいる方はどのようなきっかけで、住宅会社を決められたのかなども
聞かせてもらえるならば、とても参考になるはずです。


もし、築数年経った方の家を訪問させて頂くことがあったなら
アフターサービスをどのくらいやって下さっているかも同時に確認して
みることです。ここでのポイントは対応の早さです。
お話を聞いてみて築後数年たっても いいお付き合い

が続いている会社なら
きっと安心できることでしょう。



②契約を急かす会社は 極力避けるべき。
十分な打ち合わせも終わっていない(つまりまだ不安がある)のに
「いついつまでに返事を下さいと契約を急かす会社」



というのは、お客様の都合より 営業ノルマ優先の会社の可能性が高い

ので避けた方が無難でしょう。


営業優先の会社は、契約が完了したら「ハイ次!」と手のひらを返した返した対応を
されることが心配なのです。


くれぐれも 「釣った魚には餌をあげない。。。」扱いを受けて
後悔することがないように よく注意して下さい。


また、会社の都合優先 売上を上げることが優先の会社は、契約工期より極端に

短い工期で住宅を建築したりします。売上優先で工事の早過ぎる会社も要注意です。


(住宅価格について ヒトコト) 



それをさらに値引きしてくれる・・・うまい話に見えますが、
これから造っていく家づくりにおいては 何故 安くできるのか
その理由を明確にしてもらわなくては 安心できません。

値引きのしわ寄せが、現場の職人さんにいったのでは
「安物買いの銭失い」になりかねません。要注意です。



③担当者との相性があうこと。
この場合の担当者とは 

営業だけでなく設計者や工事担当者との相性

があうことが重要です。

住宅計画は設計、契約、工事、アフターと非常に長くのお付き合いになるので
相談しやすく、多少無理な相談にものってくれる人間関係が重要だからです。


これまで数多くのポイントをあげてきましたが 知識、技術もさることながら
以上の「知恵」を身につけることができれば、住宅計画は自ずから成功への
道を歩み始めることでしょう。


たくさんの注意すべき点があるのですが その中でも

最低限 この3つだけは 気を付けてほしいと思います。


RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
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見積合わせして 競合に勝つために値引きをしてくれた。。。
住宅価格は最初から建築工事するための必要最低限の
ギリギリの価格設定してくれているはずの価格です。

「頼みもしないのに自分から値引きを言い出して 契約をせまる会社」