「住み心地のいい家」を見極めるために是非 


知っておきたいキーワード




①「ふく射熱」と住み心地の関係





体が暑くなった時に、人体のどこから熱が放熱されるのでしょうか。



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図のとおり ふく射(放射)で失われる熱が約半分の45%あります。(見づらい時は図をクリックして下さい)

ふく射(ふく射熱)は、暑い・寒いという人間の感覚に、


実はもっとも影響を与えているのです。











「ふく射熱」という言葉にあまりなじみのない方は

「遠赤外線」と言い換えれば「ああそうか。」 と思う方も多いかもしれませんね。

焼き肉する時、直接火であぶっても表面が焦げるだけで 肉の中まで、なかなか火が通らないのに、

炭火焼きにすると 中までしっかり火が通っている経験を 誰でもお持ちのはずでしょう。


最近は、ハロゲンヒーターや電気式蓄熱暖房機等の 

「ふく射熱」を利用した暖房器の人気が高まっています。

焼き肉ではありませんが、体の芯まで暖めてくれる暖房が好まれているからでしょう。


一方 冬場、壁などが冷たい時に、人間の体から冷たい壁に熱が移動する

現象を 「冷ふく射」と言います。


冬場の「冷ふく射」のために、寒い思いをする典型的場所の例を2つ挙げます。




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一つ目はズバリお風呂場。特に、誰も入っていない一番風呂。それはそれは寒い思いをしますね。



壁・床・天井からの冷ふく射で 裸になった人間の体の熱をドンドン奪います。

暖房して浴室の空気を暖めたとしても なかなか暖かく感じるようになりません。

どうも 寒く感じるのは、浴室の室温が低いことだけではなさそうです。

ここで シャワーか湯船のお湯を壁・天井・床にかけてみると、アラ不思議。

「あっ」と言う間に暖かく感じるようになります。


冷たい周りの壁や床が いかに体温を奪っていたのか・・・

正に実体感できる瞬間です。





「冷ふく射」のもう一つの例はは、足下の床。冷たくないですか?




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何故足元が冷たいのか。

左の図をご覧下さい。


一般の住宅の基礎の空間はシロアリ対策のために一年中通気をよくしてあります。シロアリの活動時期は4月~10月頃で寒くなった冬場は冬眠しているので、実は通気していなくてもよいのです。


冬の寒い時期に、基礎の通気を行うと左の図のように基礎の空間に冷たい空気たまりができ、 「冷ふく射」を起こすのです。


そのため、床が「ひやぁぁ~と」するわけです。


日常生活では、聞き慣れない「ふく射熱」ですが、普通は太陽光線で一番実感します。

太陽のふく射熱は光の速度で、しかも真空の宇宙空間をも飛んで地球にやってきています。





夏場は このふく射熱 住宅の屋根・壁を焼き尽くします。


次の図をご覧下さい。 (見づらい時は、図の部分をクリックすると大きくなります。)




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LiveNear ソーラーサーキットの家に住んで 生活を愉しむ  http://recom.ne.jp屋根の表面温度は目玉焼きができる60℃以上になります



屋根がこれだけ暑くなると、その下の小屋裏の空間が40℃以上に焼けこみます

まさにサウナ状態。





この太陽のふく射熱で暑くなった屋根・壁のふく射熱が室内に侵入してきます。

ふく射熱は体の芯まで暖めてくれる・・・否


夏は体の芯まで熱くしてしまいます。

暑くなったら クーラーで冷やすしかない。普通はそうですね。

クーラーは冷えた気流ですから、体の表面の熱を奪います。

体の芯まで熱いのに クーラーでは体表面だけが冷えるのです

こうなると体は 暑いのか寒いのか わからず混乱します。

そうなると、自律神経失調症状態となり、


食欲不振・頭痛・めまい 

など体は異常反応を示すようになります。


日本人がクーラーを日常的に使うようになってまだ数十年しかたっていません。

人類は長らく、空腹と寒さ との闘いの中で生存してきました。

だから、空腹と寒さにはまだ順応力があります。


しかし、クーラーと 過食(食べ過ぎ)の 生活にはまだ順応していないそうです。

ちなみに人間には「食べ過ぎ」を抑えるホルモンは"インシュリン"ただ一つしかないそうです。

だから過食を抑えることが難しい。ダイエットが難しい理由です。





同じように、人類はクーラーに順応して進化するには、はまだまだ相当な時間がかかりそうです。

ということは、「クーラーはなるべく使わずに済む方がいい。」ということです。


地球環境のためにもいいのですが、まずは 自分と家族の健康のために。

本来暑い時、人間の体温調節は暑い汗をかいて体温を下げることです。

しっかり汗をかくと 体温調節だけでなく、尿では排泄できない微量な毒素もいっしょに体から排出されます。

「いい汗かいた」って感じです。

汗をかかない生活 そのものが「不健康」といってもいい位なのです。

少しくらいの暑さなら、クーラーなど使わずに 汗をかいて”うちわ”であおぐか、

ゆるい扇風機で過ごすのが 夏の健康的生活スタイルといえるでしょう。





そうであるならば、高温多湿の暑い夏の日本において、これから目指すべき住宅というのは


「クーラー(エアコン)の効率のよい住宅」よりも

「なるべくクーラーを使わずに快適に過ごすことができる住宅」であるかどうか・・・



「住み心地のよい家」を見極めるキーワードとなります。





クーラーをほとんど使わずに過ごす住宅を作ることができたら、これこそ究極の「省エネ」住宅です。


健康重視の観点から入っていますが、結果的にクーラー効率重視の観点と似てきています。

異なる点は「健康」と「省エネ」が、うまく両立している点ですね。






RECOM㈱

代表取締役 田中勇一

RECOM新築用web http://www.recom.ne.jp/