住み心地を見極めるキーワード4


「自然室温」


空調をおこなわない状態のお部屋の温度のことを「自然室温」といいます。


「住み心地のよい家」とは、それほど空調をしなくても快適に過ごせる性能をもっている住宅のことでしす。。

だから、あえて全く空調をしていない状態の住宅の真夏や真冬の自然室温を体験すればその家の持つ断熱・気密性能を知ることができるという考えです。


それでは自然室温が快適な家では どんな室温データが出るのでしょうか?



≪冬自然室温計測例 Ⅰ≫


2007年12月13日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。


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ユニデール:電気式蓄熱暖房機

: 外気温度

: 基礎温度

水色: 小屋裏温度
黄色: 2階ホール温度
ピンク: 1階リビング温度



(解説)

①体感ハウスの計測状態について

12月12日20時に蓄熱暖房機蓄熱停止。

この時の1階、2階の室温が20℃

13日は暖房が入っていない状態です。

外気温は午前6時 最低気温11℃

その時 基礎の温度は16.2℃

1階、2階、小屋裏はほぼ同じ18℃


②14時時点の温度

 外気温 最高気温:15℃

 1階リビング:19℃、 2階ホール:19.5℃、 小屋裏:19℃


③23時時点の温度

 外気温 9.8℃

 1階リビング:17.8℃、 2階ホール:17.8℃ 小屋裏:17.2℃ 


④基礎部分の温度について

基礎は外気温の変化に影響されず 終日16.2℃を維持



(冬の自然室温 ポイントⅠ)

暖房を切って丸1日たっても温度低下が小さい。2℃程しか室温が低下していない。

②地熱をうける基礎はほとんど温度変化しません。





≪冬自然室温計測例 Ⅱ≫

 2008年1月15~18日(この4日間とも:晴れ)の体感ハウスデータです。

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(解説)

①体感ハウスの計測状態について

1月15日23時 蓄熱暖房機 運転中止。

1月16日、17日、18日と3日間連続で 暖房を全く行わず自然室温を計測。

1月18日に自然室温の体感会を行った。


②なかなか温度が下がらない。

無暖房状態に放置して、18℃から11℃まで室温が低下するのに2日半かかった。


③基礎の温度に室温が・・・

室温は基礎の温度の近くまで低下して、基礎の温度に張り付くようになった。


④一般常識では考えにくい現象!

朝 最低気温を迎える頃に通常では考えられない現象が起こった。

家の中の温度が 上に行けばいくほど 低い温度になったのだ

小屋裏がもっとも寒く、その次に2階、その次に1階 そして基礎が一番暖かい。

暖かい空気は上昇すると考える常識からは 異常現象にも思えるが

家の中でもっとも暖かい基礎に近いところほど暖かい と考えれば 納得がいく。

住宅が基礎の地熱の影響を受けていることが 理解できるデータ


⑤一番暖かい場所は・・・

全く暖房しない状態でも 1階の最低室温は11℃で10℃を下回ることはなかった。

また、床の温度を計測すると12℃。

基礎を除くと家の中でもっとも暖かかったのはなんと床」であった。

冷たくない床を実現するのに 地熱を蓄えた基礎のパワーを実感できる。



(冬の自然室温 ポイントⅡ)

①基礎コンクリートが保温材

クーラーボックスの中に基礎という保温材が入っているという説明の意味がこのデータから読み取ることができる。


②魔法瓶の家

基礎コンクリートを外側から断熱して熱容量の大きい家にすると、外気温度が低下しても 室温が急に下がることがない。時間をかけてゆっくり温度が低下していく。クーラーボックスというより 魔法瓶のような家といってもいいかも知れない。


③省エネ

別のいい方とすると、基礎コンクリートのおかげで建物に基本の暖かさがあるので足りない分だけ暖房すればよいので暖房費が節約できる・・・と解釈することもできる。





≪夏自然室温計測例 ≫


2008年7月7日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。


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(解説)

①体感ハウスの計測状態について

初夏の7月7日(晴れ) 外気温は11時55分 34.9℃

窓:カーテン閉め 掃き出し窓4ヶ所:遮熱スクリーン使用

冷房無しで 1階のリビング(ピンク色) :29.8℃ 

締め切った状態の家で、5.1℃も低い。

3℃以上温度が低いと、玄関に入った瞬間「ひやっ」します。


②基礎部分の温度について

夏場の基礎 床下のダンパーは開放されています。

それでも基礎の温度は終日25℃前後を維持しています。

1階がひんやりしている理由の一つ「基礎コンクリートのひんやり感」


③小屋裏の温度について

小屋裏の温度は 外気温に遅れて温度上昇が起こることがわかります。

外気温が最高気温34.9℃に達した時点では31.5℃ 

小屋裏の一日の温度変化 31℃~34.3℃ 

小屋裏の温度としては驚きです


④一般住宅ほど暑くならない原因は

2階や小屋裏の温度上昇が小さい原因

屋根・壁・基礎 を すっぽりと外側からおおう外張り断熱

断熱材を通過する熱を外部に排出しているため考えられます。



(夏の自然室温 ポイント)

①玄関、階段、トイレ、2階ホールの温度は

上記で温度が計測されていないが、一般住宅では「むっ」として暑いと言われる

玄関、階段、2階ホールなども暑くない。体感する時の重要なポイントだ。


②クーラーの設置台数は?

上記の体感ハウスの場合は、真夏でも 2階を少し冷やしてあげれば

1階はクーラー無しでも過ごすことが可能になっています。

ちなみに上記体感ハウスにはクーラーが一台しか設置してありません。

(このデータは、上記体感ハウスの例であり、結果は間取りよって異なります。)

 

③小屋裏が熱くないか

一般に小屋裏の温度(水色)は40~50℃にもなり サウナ状態と言われます。
そのため 小屋裏は暑くて人間がほんの少しの間でもいられない 物置にするのがせいぜいだと言われます。

上記の建物の場合 クーラーは必要ですが、小屋裏もお部屋のように使うことが可能です。





(参考)


≪クーラー一台で過ごす 夏室温計測例 ≫


2008年8月8日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。


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①体感ハウスの計測状態について

真夏の8月8日(晴れ) 外気温の最高 36.1℃

窓:カーテン閉め 掃き出し窓4ヶ所:遮熱スクリーン使用

エアコン: 階段に設置の一台を使用

(空調の状態)

朝10時~11時まで  1時間 冷房運転設定26℃)

11時~17時40分まで 除湿運転(プラス2設定)


②基礎部分の温度について

基礎の床下のダンパーは開放されています。

基礎の温度は終日26℃を維持


③冷房はわずか1時間だけ

この住宅は建坪35.2坪吹き抜けが4坪ありますので空調面積は約40坪

この面積を午前10時から11時までの一時間だけ冷房26℃ 残りの時間は

除湿をするだけで快適に過ごすことが可能です。

階段の上がり口にエアコンを設置。

吹抜けを利用して2階ホールから1階のリビングに冷気が下りてきてとても

快適な空間が体験できます。


④夜は冷房無で過ごせる

夜は室温が28℃くらいまで下がり湿度も快適なので、冷房は使わず扇風機だけで過ごすことも可能になります。余程暑い夜の場合でも冷房はほんのわずかで済みます。



RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
RECOM新築用web http://www.recom.ne.jp/