⑦「自然室温と住み心地の関係」 梅雨と秋
梅雨と秋の自然室温は どのように変化するのでしょうか。
☆蒸し暑い梅雨時期は 湿度の変化に注目です。
「自然湿度」といった方がいいかもしれません。
≪梅雨の自然湿度の計測 例≫
2008年6月29日(天候:雨)の体感ハウスデータです。
6月29日 梅雨 天候 雨。
基礎の床下ダンパーは閉鎖。(湿気侵入防止のため)。
エアコン運転無。
グラフは温度ではなく、湿度を表示。
②当日の気温データについて(参考)
外気温 最高28.2℃ 最低22.6℃
基礎の温度は終日22℃
1階リビングの温度 最高26.2℃ 最低25℃
③湿度の状態を比較すると
外部の湿度 78%~95%
リビングの湿度 68%~71%
2階の湿度 63%~65%
(梅雨の自然湿度 ポイントⅠ)
①梅雨時期の快適さのポイントは
同じ温度でも、湿度が低ければ快適に感じます。
梅雨時期は、単に「暑い」というより、「蒸し暑い」つまり湿度が高くて
汗がベタベタすることによる不快感です。
同じ温度でも湿度が違えば体感温度がかなり違います。
冷房するのではなく、湿度を抑えることで住み心地をよくできます。
②除湿しなくて何故 湿度が抑えられるのか?
熱気や湿気を排出する仕組みがある住宅の場合、実際に湿気が排出されて湿度が調節されていることが数値で見ることができるデータです。
換気設備が湿度も調整する第一種換気システムの場合、住み心地の体感もよりよくなります。
☆熱気や湿気を排出する仕組みについては
④住み心地の観点からみると
梅雨時期にこのように調湿する性能をもつ家であれば住み心地がかなり向上します。
住宅の場合、湿度は建物の仕上げ素材によっても異なります。
調湿効果の高い素材を選ぶことも 住み心地の改善になります。
≪秋の自然室温の計測 例≫
2007年10月18日(天候:晴れ)の体感ハウスデータです。
(解説)
①体感ハウスの計測状態について この日の天候は晴れ 空調無の自然室温データ
グラフは 上段が湿度 下段が温度
②外気温の変化について
外気温 最低14.4℃ 最高26.4℃(寒暖差12℃)
リビング室温 最低20.5℃ 最高22.8℃(寒暖差 2.3℃)
2階ホール温度 最低20.6℃ 最高24.1℃(寒暖差 3.5℃)
☆1階と2階上下の温度差 (0.1℃~1.3℃)
③外湿度の変化について
外湿度 最低84% 最高34%(湿度差 50%)
リビング湿度 最低50% 最高55%(湿度差 5%)
2階ホール湿度 最低49% 最高54%(湿度差 5%)
☆1階と2階上下の湿度差(1%~3%)
(秋の自然室温・湿度 ポイント)
①秋は快適な季節であるかについて
秋は気候がよいとされているが、消費者満足度調査によると
一般の住宅で過ごす場合の秋は
「三寒四温の朝夕の急激な温度差で体調を崩す。」
という不満の声がきかれる。
②一日の温度変化について
朝夕の外気の温度変化が12℃と確かに大きいの対し、
1階の温度変化が2.3℃
2階の温度変化が3.5℃
と非常に温度変化が小さいので
室内においては非常に穏やかな一日を過ごすことが可能なことがわかる。
☆このようなデータ結果が出るのは、この建物が基礎コンクリートを外側から断熱材でおおって地熱をうまく利用していることに関係している。
つまり、基礎のコンクリートの蓄熱容量が非常に大きいため いったん地熱を蓄えると急には大きな温度変化をしない性質をうまく建物の室内環境に利用できていることの証拠でもある。
③一日の湿度変化について
朝夕の外気の湿度変化はもっと激しい。
外気の湿度変化は50%
1階の湿度変化は5%
2階の湿度変化も 5%
室内は温度以上に変化が小さく安定している。
湿度の場合、室温変化が小さいことに加え、
第一種換気システム採用により湿度の調節機能が作用しているので、
温度以上に安定した室内環境を作り出している。
④住み心地の観点から見ると
春や秋 外出した時 寒暖の差が大きいのは止むを得ませんが
「くつろぎ」と「やすらぎ」そして、病気を遠ざける住宅(健康住宅)
と言えるためには、
「一日の寒暖の差が小さい住宅」であれば
理想の住み心地重視の住宅と判断できます。
RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
RECOM新築用web http://www.recom.ne.jp/

