OLYMPUS の Pen EED です。
ただ長四角いだけの無骨なデザインなんですが、ここまで徹底されると不思議と親近感のような温かいものを感じ、魅かれてしまいます。
というのも
これらを連想させられるからでしょうか。
我ら昭和40年代生まれの世代は子供の頃大変お世話になったお菓子です。
しかし…
こうやって並べてみて気付いたのですがこの子とお菓子って大きさがあまり変わらないんですねぇ。これならズボンのポケットの中にも入ってしまいそうです。
ヤフオク等でジャンク扱いのこの子EEDを購入した場合、露出計が動かない個体が多いです。その殆どの原因が電池の液漏れによる腐食により電池室の配線が断線してしまっているからです。そのような時は電池室周りを分解して腐食を除去し電池室の電極と電線をハンダ付けし直せば復帰する確率は高いです。出来る事なら新しい電線で露出計ー電池間を引き直した方が良いです。上部の軍艦を外してファインダーユニットを外したり、前板を外したりとかなり面倒なことになりますが苦労した分の効果はあると私は考えています。
購入時は電池室の蓋及び周辺が青緑色に変色していないか確認してください。少しでも変色が確認できたら購入はためらった方が良いです。中には腐食が原因で蓋が開かなくなっている物もあります。こうなってしまうと普通の人では手の施しようがなくなってしまいます。
あとよく言われている赤ベロが出てこないという問題ですが、樹脂製の赤ベロ本体が変形してファインダー外周に当たってしまいファインダーの中を登り切れなくなっているのをよくみました。他にも露出計等と関連するリンク系のガタとかのマイナーな要素が原因となっている場合がありますが比較的簡単に修正できます。
それからシャッター&絞り羽根の不良に関してはこれはもう全バラして洗浄再組上げするしかありません。
とは云えOLYMPUSのPenシリーズは基本設計が大変良いのと部品個々の品質の良さから一度キチンと修理すれば不具合の再発はなかなか起こらないと思います。
また再発修理は比較的簡単ですから安心して使用できると思います。
故に現在も人気の機種なんでしょうね。
とても良いカメラです。
閑話休題
さて、実写の結果です。
使用したフィルムはKodak ULTRAMAX ASA400
電池は 625アルカリ電池 1.55V
プログラムEEモードで撮影
パッと見アンダーかな?と思ったのですがなんかちょっと違うような気がします。
逆光気味なのと暗い部分でもしっかりと描写されています。
これも木陰の部分などはアンダーっぽいけど右上の白いお家の部分はキチンと写っています。重厚な感じと云えばよいのでしょうか。
やっぱり発色がとても濃い感じがします。
素晴らしい映りです左下の工事中の看板もしっかり写っています。
素晴らしい発色です。しかもピンクの花の花びら一枚一枚までしっかり写っています。
雨戸が閉まっていてかなり薄暗い部屋なのですがここまで写り込んでくれくれました。この状況でここまでシャープに写るとは驚きです。
さすがにこれは完全にアンダーなのですが、よく見ると暗い部分はただ黒くボケるのではそれなりにしっかり写っています。オートバイのナンバーの文字もかなりハッキリと読み取れます。
蛍光灯下の画像です。これまたしっかり写っていますね。
車窓からのショットです。ガラス窓越しに撮影してこの映りです。
最初は「しまった!露出がアンダーだった」と思ったのですがよくよくみるとそうでもなく明暗にメリハリがあり、全体的に色濃くしかもとてもシャープに映し出されています。
これがハーフサイズカメラの映りか?
と思わされてしまいます。
Zuiko レンズはよく映るとは聞いて今いたがここまで凄いとは思っていませんでした。
素晴らしいの一言です。
露出がアンダー気味な感がありますが電源に空気電池を使ったら違ってくるとおもわれます。
EEDでここまで写るのなら過去に投稿したD3は再試写しなければなりませんね。