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漫画『 ウソツキ!ゴクオーくん 』全119話読みました。

 先日読破した、漫画『 ウソツキ!ゴクオーくん 』 

 が、大変良かった…。ので、鉄は熱いうちにということで感想を書いておこうと思います。

 

 好きな点を上げていったらキリがないので、なるべく端的な感想を心掛けたい所ですが、どこまで我慢できるかは正直わかりません。とりあえずパッションのまま書いていきます。はい。

 

 今作は10年来の信頼できるオタクから勧められていた作品でした。そして先日まで全話無料公開していた&休日が重なりようやく手を付けました。気付けば12時間程かけて全119話を駆け抜けてしまってました。

 

 久しぶりにラクガキもしちゃいましたよ。

 

 コロコロコミック作品を読むのは小学生の時に付録のポケモンカード欲しさに買った以来でしょうかね。やぁ、正直、完全に油断していました。コロコロ作品でこんなに丁寧に全体に筋が通った漫画を読めると思ってなかったが?!てなりました。

 

 信じるべきは趣味が同じ10年来のオタク友だちですね。

 

 

 読んだ時に一番驚いたのは、漫画としての完成度の高さでした。

 

 『 面白い漫画を描くための技術が ギュッ!! と詰まってる! 』

 

 全体を通しての長期的なエンタメが押さえられているのはもちろん、1話内での短期的なエンタメも毎話しっかり面白い。裏をかくテクニックの連続が秀逸で、伏線回収の快感も大好きです。

 

 全体のテーマとして『 嘘 』がありますが、いつ・どこで・誰が・なぜそんな嘘をついたのか?を謎解き要素を取り入れつつ、全体的に丁寧なロジックが組まれたシナリオになっています。

 

 ウソツキを成敗する!という爽快感ももちろんありますが、どちらかというとその後のアフターケアがしっかりあるのがすごくポイントが高いです。後味が悪い回がほぼない。

 

 登場人物の殆どが小学生であり、その子たちの学校生活はその後も続いて行くので、ウソをついてしまった人たちへの許しと成長もセットになっている話が多く人間ドラマとしても面白い。

 

 情操教育や道徳の教科書として全国の小学校に置くべきでは???と割と真剣に思ってます。読んだ後に心が健やかになった気がしますもん。

 

 ちょうど甥と姪が小学校低学年なので、なにかしら理由をつけて全巻贈り付けたいと思います。クリスマスがねらい目ですね。

 

 …で、なんで閻魔大王が人間の小学校に?という所ですが、本編で描かれているので気になった方は買って読んで下さい。はい。

 

 結局我慢できず色々書きましたが、『 面白い漫画の描き方入門としてもゴクオーくんは最適なのでは? 』という気持ちが強いです。

 

 長いこと面白い漫画の作り方について考えていますが、その技術もふんだんに盛り込まれた作品だと思います。そして小学生も読めるくらい優しく分かりやすいというのもすごい。見習いたい。

 

 漫画技術の勉強にもなるし、読み返したい話も沢山あるので、自分用にも必要ですね、全巻。

 

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 あとは蛇足ですが、趣味の感想も書きたいので書きます。はい。

 

 少年漫画では特に「ヒロイン」というのは添え物やおまけ程度になることが多く、そこについてはいつものことなので深く考えないのですが、今作では「普通の小学生の女の子」をつよつよ人外主人公と対等な立場まで積み重ねて上げる手腕に震えました。

 

 こんなの、男女カプ厨と人外人間カプ厨が、供給過多で死んじゃうよ!てなりました。私です。毎話「い、いいの?!こんなに沢山!?わ、わわ、わぁ~っ!!」てちいかわみたいな声を上げて喜び咽び泣いてました。人外人間カプで美味しいところはほぼお出しされていたと思います。すごぉい。

 

 始終「小学生向け漫画雑誌作品でここまでやるの?!」と驚きっぱなしで最後まで駆け抜けました。ゴクオーくんは大切なことを教えてくれる、人間賛歌の作品でした。最終回激熱すぎる大好き。本当にありがとうございました。

 

 この度、大好きな漫画がまたひとつ増えたこと、大変嬉しい限りです。というお話と感想でした。

 

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 6月とは思えない気温と梅雨の湿度のダブルパンチで瀕死になることもありましたが、なんとか今年の夏も生き抜きたいと思います。それではまた次回。もう今年が半分終わるの怖い。

 

noz

生きるのに楽しみって大事!

 

どうもこんばんは霧島です。
今日で6月終わり?早い!!
つまり明日からは下半期ということ…?(震


相変わらずずーっと漫画描いてますが、先日一ファンとしてめちゃ嬉しい発表がありました。
らんま1/2再アニメ化!!祝!!!!

 

 

らんま1/2とは幼少期にアニメの再放送で出会ったのが1番最初で、初めて漫画を自力で全巻揃えひたすら模写をした最初の作品でした…。(いや集めるのには多少両親の力を借りてた気もするが、とにかく初めて全巻揃えた作品だった)

乱馬とあかねのやり取りにめちゃくちゃドキドキしていたのをよく覚えています…今思えば元々ケンカップル好きの素養はあったんだけど、この2人に決定づけられた気がする…

1987年、本当に昭和の終わりにスタートした作品でアニメのスタートは平成のド初期みたいですね。

2022年にうる星やつらが再アニメ化された時も一瞬考えました。らんま1/2が再アニメ化される未来を…なぜなららんまは原作の最終話までのアニメ化がなされていないので…(全38巻のうち22巻あたりまでと、OVAで34巻あたりの一部まで)

でも私は個人的に初期の声優陣がめちゃくちゃ大好きなので、恐らく再アニメ化になると総入れ替えになるんだろうなという思いから別にすごく再アニメ化を望んでいる…というわけではなかったのですが、再アニメ化すると決まった以上はもう絶対観たいですね…だってそれとは別ベクトルで乱馬とあかねがウエディング姿で動くの見たい……(まだ最終話までやると発表されたわけではない)

当時許された色々が今は厳しい的な意見は度々見ますが、個人的には女らんまの裸体の直接的な描写以外はそのままやってほしいなと思ってしまいます。

乱馬のあかねに対する発言や天道家のあれこれや親が勝手に決めた許嫁なんかについてはそれ含めてキャラなので…
おそらく乱馬の言葉のチョイスが多少まろやか?になったりはあるのかなとは思うのですが…そういう乱馬の発言に対するあかねの鉄拳制裁までがワンセットなところもあるしな…


なにはともあれ7月に入れば続報も出てくるようなので、まだしばらくは大人しく待ちたいと思います。アニメ化されるということは…円盤が出たり…アニメに付随するグッズが出たり…コラボカフェとか…イベントとか…?期待は膨らむ一方です。え?やば。

推しは推せる時に推せるだけ推す主義なので一生懸命働きたいと思います。←
とにかく楽しみ!!!


それはそうと本日は長年追ってるFree!という作品の主人公の七瀬遙のお誕生日イベントが横浜で開催されていたので行ってきました。
え?アニメのキャラクターのお誕生日イベントとかあるの???という初めての経験だったのですがめちゃくちゃ楽しんできてしまった…(Free!はいつも私に初めての経験をさせてくれる作品…)

本編はすでに一つの区切りを迎え、昨年10周年ということで大きなイベントも終了したんですが、11年目12年目とまたまだ楽しませてくれそうで感謝が尽きません…来年は鳥取県でのオーケストラコンサートやイベントも決定したそうで…しかも私の誕生日なんだよ信じられる?(知らんがな)

ずっと追ってるのに聖地巡礼したことなかったので満を持していきたいですね…鳥取…岩美…いや鳥取自体には多分行ったことある気がするんだけど…

もうイベントのチケット取れなくても岩美観光したい…


最近某雑誌を読んでから台湾とか海外行きたい欲が高まっており、パスポート更新するか…とか考えていたのですがそんなわけでまた国内旅行に引き戻されています。


とにかく仕事など様々頑張りつつ、適度に推し活しながら今後もたのしく創作していきたいですね。循環循環!


では仕事に戻ろうと思います。

したらば!


rin

漫画の表紙

須々木です。

 

 

 


先日のミーティングでは、メイン議題として「漫画の表紙」を扱いました。
その場でお題からアイデアをまとめ披露したり、関連する話題に関して意見交換したり。

表紙案は、お題だけ与えられて、あとは10分弱のスピード勝負。
時間内に青年漫画女性向け漫画の2パターンずつ考えるという以外は特に制約なし。

・・・みたいなことをやりましたが、いろいろ意見を交わす中で、ある程度、共通項が見えてきたのが面白かったです。
せっかくなので、交わされた意見などいくつか簡単に触れておこうと思います。

なお、これらはあくまでRW的見解や個人的見解です。





●青年漫画と女性向け漫画の表紙の違い

女性向け漫画は、表紙にネタ(読者の裏をかく)を仕込まず、内容を忠実に盛り込むべき。
内容とのミスマッチが起きないように注意すべき。
女性向け漫画における表紙はタグのようなもので、ミスリードを避ける配慮が求められる。
これらはある種のリスク管理と言える。

この傾向は、漫画以外でもあるように思われる。
作品を見る前に持たせたイメージ(期待させたイメージ)が、実際の中身とずれている場合、マイナス評価につながり得る。

青年漫画の場合、「アイヌ文化にフォーカスした漫画を楽しもうと思ったら、変態闇鍋漫画でした」でも問題ないが、女性向けでは許容されないと思っておくべき。




●表紙におけるキャラと背景情報の比率

女性向け漫画は基本的にキャラメイン。
世界観に特徴がある場合、キャラの見た目(服装等)で表現。
これらは、コンテンツの楽しみ方における男女差を反映しているのだろう。

青年漫画における比率はものによる。
ファンタジーなど世界観に特徴がある場合、キャラの比率が下がり、背景情報がよりしっかりあって良い。
一方、ラブコメならキャラ比率が高めになる傾向。



●「表紙買い」について

本屋で立ち読みできた時代は、表紙買いの概念はあまりない(中身を確認してから購入できるので)。
本屋でコミックの立ち読みができなくなると、表紙買いのパターンが増加したと考えられる。
その後、ネットが広まりウェブで第1話など公開するようになって、再び表紙買いのパターンが低調になったと思われる。

そもそも本屋に行く文化が以前よりなくなってきていることにも注意が必要。
よって、表紙はネット上で情報が拡散するきっかけの一つであり、本屋での衝動的な表紙買いにつながるものではなくなってきている。
本屋で気になる表紙のコミックを見つけても、購入する前にスマホで情報を収集できる。






他にも雑多な話題(時に脱線を挟みつつ)が扱われ、意見が交わされました。

 

今回、同じ題材、同じ条件、同じ時間で同時に制作する場を設けたわけですが、そのぶん漫画組3人の傾向が比較できて面白かったです。(漫画組ではないが僕も無理矢理参加したので4人とも言える)

 

共通するところ、違いが出るところ、それぞれに理屈が垣間見られて、恐らくしっかりリサーチして考えたら、ちょっとした研究対象になりそうです。

 

あと、より主観的な要素として「表紙で何をやりたいか」の違いも個々に出ていたのが面白いです。

こういった蓄積は、自分たちでわりとすぐに活用できるものですが、同時に、今後興味のあるメンバーが加入してくれたとき共有して活用してもらうこともできそうです。


sho

 

6月の活動報告

どうも遊木です。

 

夏は好きだけど湿気は嫌いという、日本人として大いなる矛盾を抱えつつ、そこそこ元気に生きております。

 

いやぁぁ……6月も秒だったな?

 

月の活動報告です。

 

 

 

□制作関連

ネームをやりつつ、取っ散らかっていた設定の整理を始めました。

と言いつつ、「この情報固めるの、歴史の知識必要だな?」という場面が多すぎて、気付いたらウィキペディアの海を彷徨っている時間がほとんど……。

いや、下田旅行でも思いましたが、本当に知識が足りない。 というか、やりたいことに知識が追いついてない。……みんな、若い頃に勉強はしといた方が良いぞ。(血涙)

 

7月はカラーの練習を強化しようと思います。

カラー絵の描き方って、なんで忘れるんだろ?

 

夏の作業つらッ…

 

 

□伊豆下田の旅

詳細はすでに更新しているのでそちらをどうぞ。

三泊四日の間、結局一回も雨に降られず、6月なのに天候に恵まれた旅でした。

寝姿山から伊豆三景を臨んだり、あじさい祭を楽しみつつ下田公園を踏破したり、神社仏閣を巡ったり、博物館に行ったり、遊覧船に乗ったり、金目鯛を食べたり、かなり充実した旅だったと思います。

 

 

 

 

 

□横浜トリエンナーレ最終日

最終日にもう一度行ってきました。

しっかり鑑賞するというよりは、ざーっと全体を見て、空気感を再確認した感じです。

あとは美術館壁面作品の最終形態や、BankART KAIKO&旧第一銀行横浜支店の屋外作品(夜verを見たかった)を鑑賞。

出来れば今月中に感想記事を更新したかったのですが、なにぶんトリエンナーレの感想は多大なエネルギーを消費するので……まぁ、例によって図録もまだ出てないですし、気長にまとめようと思います。

……まとめたいネタがどんどん溜まっていく……。

 

私がしっかり鑑賞したトリエンナーレは2011年からですが(それ以前は部分的な鑑賞)、「アートもりもり!」の取り組みも加味して、個人的には歴代2位の面白さだったと思います。

 

 

 

 

□「劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星」鑑賞

先日、ようやく見てきました。

 

※※ここから先ネタバレ注意※※

 

私は服部中心劇場版が刺さらない性分なので(服部君自体は好き)、その回のときは映画館に行かないのですが、先に見に行っていたメンバー曰く「今回はキッドと平次半々」ということで行ってきました。

年々「ツッコんだら負け!」の要素増やしてるな~と思いつつ、今回は特にすごかった。

もう途中から笑ってたもん。

流石にセスナの上での斬り合いは無理があるって!

 

あと告知映像から、長年のコナンファンなら一度は考えたことがある「キッドと新一瓜二つ問題」に切り込むことは予想していましたが……予想を100倍超えるレベルで切り込んでたな???

これ、今回の劇場版で、コナンというよりは「まじっく快斗」の根幹を揺るがしましたよね??どうしたエピローグ。

 

最近の漫画原作アニメはさぁ~、これをやるから映画館に行っちゃうよね~。

マクロの!ネタバレを!しれっと!劇場版でやるな!

 

 

 

□「近代輸出漆器のダイナミズム–金子皓彦コレクションの世界–

県立歴史博物館で、本日まで開催していた展覧会です。

現在ではまったくそのイメージがありませんが、明治から戦争前期まで、横浜は漆器の産地だったそうです。

といっても、単なる漆器ではなく、所謂“輸出漆器”ですね。

現代では、精密機器や自動車が日本の輸出産品として重要なアイテムですが、それが、かつては漆器だったようです。

 

1859年に開港して以降、横浜は日本の玄関口として海外と繋がり、外国人が求める漆器を素早く輸出することが重要でした。

注文に素早く応えるためには、貿易港から遠く離れた産地での制作は非合理的だったのでしょう。各地の職人達は横浜に集いました。

その結果、横浜は近代漆器の産地になったようです。

 

今回の展覧会では、芝山細工、寄木細工、木象嵌などを使った漆器が展示されていました。

輸出を意識して制作された作品の多くは、単なる日本の伝統工芸品ではなく、外国人にウケるよう再構築された、所謂「和モダン」に仕上がっています。

例えば、背の高い飾棚やライティングビューローは、外国の家を基準に設計されていることが一目でわかるサイズ感です。

一方当時の外国では、人力車に傘を持った着物の婦人、背景に富士山など、「ザ・日本!」という意匠が好まれていました。そのため、表面に施された細工には、古き良き日本の伝統や文化がそのまま反映されています。

この、和洋混合の末に生み出された「和モダン」の雰囲気が、“文化の坩堝”として栄えた横浜の歴史、成り立ちを、非常にわかりやすく体現していると感じました。

どの細工も大変美しく、高い技術を窺わせる緻密さがあり、当時の万博でも高い評価を受けていたようです。

 

各地の伝統技術を統合して生み出された作品は、一つ一つ見応えがあり、逆に何故今まで注目されていなかったのかが不思議なくらいです。

学芸員の方曰く、作品の多くは海外に渡ってしまっていたため、横浜が漆器の産地であったということも、最近判明したよう。

 

眞葛焼きに出会ったときにも感じましたが、私はこの時代に横浜で制作された漆器、ひいてはそこに施された意匠や細工が、大変ツボ。

 

最終日の滑り込みでしたが、本当に行って良かった。

 

 

 

 

 

 

 

以上、今月の活動報告でした。

 

もう今年が半分過ぎたなんて信じない。

 

 

aki

かくしごと

 

どうもこんばんは霧島です。
先日ついに扇風機では間に合わなくなりエアコンをつけました。暑いとマジで仕事も捗らないし…ネッ。

というわけで今週もマンガMeeで「酒の肴の桃瀬くん」最新17話が配信されております。

 

まだ課金対象で読んでない方も多いかな〜と思うのでネタバレ(?)は避けますが、今回のごはんはサークルの鉄の掟の場(月イチの食事会)を拝借して資料写真を大量に撮りました。(正確には私は調理してたので代表、副代表に撮影をお願いした)

この物語を描く時からこの料理は絶対に扱いたいと思っていたので、やっと登場させることができて嬉しいです。どんな料理なのかはぜひ本編でご確認いただければ…



話は変わりますが、先日あまりに引きこもりでウワーーーッとなったのでレイトショーで映画を観てきました。

「かくしごと」

 

 


以下本編にも触れるのでネタバレ嫌な方はお気をつけください。

あらすじ: 作家業を営む千紗子は、長年絶縁状態だった認知症の父を介護するために帰郷する。ある夜事故で記憶を失ってしまった少年を助けるが、彼の体に虐待を受けた痕を見つける。千紗子は少年を守ろうと考え、自分が母親だと嘘をつき、少年と暮らし始める。千紗子と少年、認知症の父親は次第に心を通わせるようになるが、そこに少年の父親が現れる。



精神がウワーーーッてなってる時になんでこれ選んだの?というくらい…まぁヘビーな題材を扱った作品でしたが、じわじわと心に来るものがあり、結果的には観てよかったです。

序盤の少年を助けるまでの件がなかなか…ヘイトを集めそうというか結構強引な感はありましたが、そんなことを言ってると物語が始まらないのでそこは一旦置いておいて…

千紗子が抱える傷やそれに纏わる父親との記憶の痛みが、少しずつ手当てされていくかのような流れには込み上げてくるものがありました。

少年との交流はもちろん温かく素晴らしかったですが、千紗子の中で抜けない棘のようになっていた父親とのわだかまりが少しずつ変化していくところが個人的には1番泣けました。父親が千紗子を認識できなくなって初めてその棘が抜けるというのはなんとも辛く皮肉なものだなと思います。それでも最後まで溝が埋まらないままよりはよかったのだろうとも思いますが。

会話劇も明るくテンポ良く、という雰囲気ではないので、「久しぶりにじっとりめの邦画を…観たな…でも不思議と少し爽やかさのあるこの感じ…」みたいな気持ちで映画館を後にしました。やっぱり仕事で疲れた頭で夜遅くに観る映画ではなかったかもなとは思います。
次はぼっち・ざ・ろっくとか観に行きたいね。←


したらば!


rin