伊豆下田の旅 | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

伊豆下田の旅

どうも遊木です。

 

関東地方も梅雨入り間近で、不安定な天候が続く今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか。

 

私は6月の上旬、伊豆下田に行ってきました。

伊豆は去年の3月ぶりで、その時は下田、松崎、堂ヶ島、修善寺と、伊豆半島をぐるりと回る旅でした。

故に、下田には1日しかおれず、しっかり見られたのは(天気も悪かったし)海中水族館と開国博物館ぐらい。

そのときから、「改めてしっかり下田を見たいな」と考えていました。

 

ということで今回は、三泊四日かけて、下田の歴史や自然、街並みなどをじっくり見てきました。

前回と被っているものもありますが、4日間の旅の様子をざっくりご紹介。

 

 

 

~伊豆下田の旅~

 

■1日目

例によって、横浜から踊り子号で向かいます。

今回は下田で食事をしたかったので、駅弁はなし。

軽食のみ購入しました。いつもありがとう崎陽軒。

 

 

 

下田に到着し、まず向かうは寝姿山。 

山頂まではロープウェイなので楽ちんです。

 

 

上は、とても広いわけではないですが、結構見どころが沢山。

 

まずは何と言っても、伊豆三景の一つ、下田港が見渡せる展望台。

下の方には(後日行く)犬走島弁天島黒船の遊覧船が見えたりします。

 

 

 

 

次に黒船見張所跡へ。

 

 

下田と言えば開国の街。 黒船を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

ちなみに私は横須賀と横浜で生きてきた人間なので、下田の黒船推しにうっすら、

「おおん?久里浜を差し置いてか?」

「横浜は日米和親条約締結の地ぞ?」

など思わなくもない。

 

 

その後は、時期がぴったりのアジサイを愛でつつ愛染堂へ。

 

 

 

 

法隆寺の夢殿を、2/3スケールで再現したものらしいです。

ちなみに明王像は、元鎌倉八幡宮の愛染堂の御本尊とのこと。

 

その他には、現東急電鉄の創始者、五島慶太の顕彰碑や、石割り楠ヒレ長鯉などを見ました。

ヒレ長鯉って初めて見たかもしれん。 美しい。

 

 

 

 

 

一通り見た後は下山し、ホテルに荷物を預けて遅めの昼食へ。

 

すぐ近くの、市場の食堂金目亭さんで、金目鯛三種丼を頂きました。

三種類とも、結構食感が違いましたね。

 

 

 

腹ごなしに周辺を散策していると、道の駅の向こうに黒船遊覧船が。(寝姿山の頂上から見えたやつ)

ちゃんとサスケハナって書いてありました。

 

 

クロンシュタット広場でしばし足湯につかり、ホテルのチェックインへ。

ちなみに去年泊まったのと同じホテルです。

 

 

 

 

■2日目

本日は、まず下田公園へ。(調べると分かりますが、公園と言いつつ山です)

 

余談ですが、公園に向かう途中、人生で初めて子ガモを連れたカルガモを生で見ました。

 

スマホだとこれが限界だった……。

 

どうやらこの辺りでは、カルガモの親子が名物のようです。

ただ今年は、気候の影響でいつもより早く子育てを始めてしまい、雛のほとんどをカラスに食べられてしまったよう。(カラスの子育て時期と被ってしまって)

私が見た親子は、おそらく他の番より遅くに卵を産んだのでしょう。

 

以上、街のおばあちゃんの情報より。

 

 

話は戻して、下田公園へいざ。

ちなみに旧澤村邸の横から公園に入ったのですが、後々こちらは裏口だと知るのであった……。

 

(裏口ですが)まず初めに、写真家、下岡蓮杖の碑があります。

この人は横浜とも所縁があって、関内の街並みや横浜駅を撮影し、海岸教会で洗礼を受けています。

 

 

あと何より、6月の下田公園はあじさい祭が開催されています。

本当に沢山のアジサイが咲いていました。 個人的には、額アジサイが特に美しかったです。

 

 

 

 

沢山のアジサイを愛でつつ、途中の休憩所で梅ソーダを頂き、空堀を見つつ志太ヶ浦展望台へ。

 

 

 

 

 

一旦山を下りて、水族館の無料エリアからイルカを愛でつつ、再び別口から入山。

 

途中、トカゲやらアオダイショウやらに遭遇しつつ、お茶ヶ崎展望台、馬場ヶ崎展望台など、全体をぐるりと一周して、ようやく正面である開国広場へ。

 

 

 

 

どう見てもこっちが正面だったな。

なんで裏から入った?

 

開国記念碑を見た後は、休憩がてらキンコロ(キンメコロッケ)を頂き、正面から下山しました。

 

 

 

その後は近くにある、ペリー上陸の碑を見て、ペリーロードを抜け長楽寺へ。

 

 

 

 

長楽寺は、日露和親条約が結ばれた場所です。

 

その後は、安直楼を見つつ、一端、前日にも浸かったクロンシュタット広場の足湯で昼食をとりました。(これはコンビニ飯)

 

その後は、吉田松陰が密航の際、お参りしたという説がある三島神社(柿崎神社)へ。

松陰の銅像がありましたが……もうちょい周囲の木切ったら?めっちゃ見辛かったよ?

 

 

 

(銀魂の影響で何度も松陽と間違えそうになる)吉田松陰は、ご存じ松下村塾を開き、高杉晋作や伊藤博文を教育しました。 安政の大獄で死刑になったのが30歳の頃です。

下田でアメリカの船に乗り込み、渡航を拒否され、奉行所に自首して投獄されたのは、松下村塾を開く前の話ですね。

開国博物館にも松陰の資料はありましたが、とにかく“学”に貪欲な人だったようです。

 

 

次に向かったのは玉泉寺

 

 

ここは、下田条約が結ばれたときにアメリカ人の休憩所となり、その後は日本初の領事館となりました。(時間的にハリス記念館には入れなかった)

ちなみに、当時、まだ牛乳を飲む文化がなかった日本で、初めて牛乳を買ったのがハリスらしいです。 闘病中に所望したとか。

玉泉寺には牛乳の碑があります。

 

 

 

この日のラストは、柿崎弁天島

松陰が密航するために海に乗り出した場所であり、その前に身を隠していたのが下田龍神宮、鷺島神社だったとか。

島の先には、吉田松陰と金子重輔の像がありました。

 

 

 

 

 

 

■3日目

3日目はまず、ずっと背景に映り込んでいた犬走島へ。

 

後日知ったけど、ゆるキャンの聖地だったらしい。

ついでに、釣り人のメッカでもあるらしい。 いや、メッカだからゆるキャンに使われたのかな。

 

 

 

 

犬走島は、かつてイヌワシがいたからそう命名されたという説があるようです。

ちなみに、黒船来航以降、外国人も下田の街で生活できたようですが、犬走島を軸に七里までが自由行動の範囲だったらしく、丁度天城越えができない距離設定になっていたとか。

 

その後は、旧澤村邸へ。

 こちらは無料で入れるのでおススメ。

 

 

この建物、なんと大正4年に作られ、平成20年まで普通に使用されていたようです。

なので、保存状態がとても良いらしい。

なまこ壁伊豆石を使用した、下田の特徴的な建築様式を用いた建造物です。

ちなみに、裏の蔵はギャラリーになっていました。

 

 

 

 

その後は少し街をぶらつき、ペリーロードを抜けて、了仙寺へ。

 

 

横浜で締結した日米和親条約の、詳細な中身を決めたのがこの了仙寺とのこと。

敷地内には黒船ミュージアムがあり、横浜のことにも結構触れられていました。

 

 

 

 

ミュージアムで勉強した後は、くしだ蔵さんで昼食を頂きました。

 

 

 

店主が音楽をされる方のようで、店内にはポスターやCDが沢山あり、良い雰囲気のお店でした。

後から知ったけど、カレーが有名な場所らしい。

 

 

その後は、下田八幡神社、宝福寺、海善寺と、マイマイ通りに並ぶ神社仏閣を巡りました。

 

すごくどうでも良いけど、八幡神社の金剛力士像が……夢に出てきそう…怖っ

 

 

ぇ…こわっ…

 

 

宝福寺では、唐人お吉記念館に入りました。

 

 

 

唐人お吉記念館と言いつつ、1/4ぐらいは坂本龍馬の展示です。

この場所は、龍馬が脱藩の罪に問われていたのを、勝海舟が取りなしてくれた場所だとかなんとか。

 

唐人お吉は、日本側からハリスに派遣された芸妓です。

患っていたハリスの看護係として派遣されたお吉は、それ故に唐人と呼ばれ、波乱の人生を送ったとか。

ハリスの妾だったのか、最終的に入水自殺をしたのか、その辺はフィクションとの区別がつきませんが、何にせよ死した後も遺体の引き取り手がなく、憐れんだ住職が宝福寺に埋葬したのは本当のよう。

ただ彼女のエピソードは、どこまではフィクションで、どこまでが本当なのか、なかなか判断が出来ないものが多いようです。

 

 

 

 

 

あと、ここには猫ちゃんがいました。

黒♀は触らせてくれるけど、茶トラ♂は絶対ダメらしい。

 

めっちゃ睨んでくる。

 

 

 

 

 

■4日目

最終日は、まず黒船遊覧船サスケハナ号に乗りました。

乗船中、カモメがエサを食べにくるとのことで、エビせん持って待ってましたが、9割方トンビに取られた……。

いや、事前に言われてたんですけどね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は、チェックアウトし、下田駅に荷物を預けて隣の蓮台寺駅へ。

こちらは観光地化されておらず、静かな住宅街という感じでした。

 

 

 

 

駅からやや歩くと、吉田松陰寓奇処があります。

 

 

松陰は、密航の機会を伺っていた当時、皮膚病のために(ここの目の前にある温泉で)湯治をしていました。

 

 

ここは、そんな松陰を匿ってくれた村山医師の邸宅であり、二階の隠れの間が松陰の部屋だったようです。

 

 

 

 

 

 

次に、近くにあった天神神社へ。

 

 

 

 

大日如来坐像と四天王立像が有名らしいですが、とにかく階段の印象しかない。(像が公開されていなかったのもあるが)

高所恐怖症の人は、裏の迂回ルートをおススメします。

ちなみにこの階段は、桃の節句の時期に、日本一の118雛段になるそうです。

正直それは見たい。

 

 

最後は日帰り湯を入りに、日本一の総檜大浴場がある金谷旅館さんへ。

ちなみに1867年創業。

 

 

 

有名なのは、千人風呂と呼ばれるめっちゃ広い檜風呂ですが……行くまで気付きませんでした。

 

めっちゃ混浴だった。

 

脱衣所から鍵を持って、外にあるオートロックの扉を抜けると入れるそうな。(ちなみに鍵を失くすと戻れなくなる)

流石になんの準備もなく挑む度胸はないので(水着はNGだけどバスタオル巻きはOKらしい)、大人しく女湯に入りました。

ちなみに、おばあちゃんは何人か入りに行ってた。

 

ただ女湯もかなり広くて、露天風呂や深さ90cmある浴槽があったり、千人風呂に入れなくてもかなり満足出来ます。

 

 

入浴後は蓮台寺駅に戻り、電車が来るまで甘夏コーヒーなるものを頂き、下田に戻りました。

 

 

 

 

昼食は駅弁でしたが、普通にお腹すきすぎて写真撮るの忘れた……。

人気No1と2を買ったので、気になる人は調べて。

 

その後は、腹ごなしに街をぶらつきつつ、和菓子屋ロロ黒船さんでお土産を購入。

チラシで紹介されてた開国だんごと黒船最中、ペリーさんのりんご、詰め合わせセットを購入しました。

 

ちなみに開国だんごは、みたらし団子の中に餡子が入っています。

結構美味しかった。

 

 

 

 

 

こんな感じで三泊四日の旅行が終わりました。

 

かなりしっかり色々なものを見た気でいましたが、確認するとまだ抜けている場所があるよう。

なので、機会があったらまた行きたいです。

 

黒船来航、開国、開港と、下田と横浜は何かと繋がりがあるので、他の場所より親近感が湧きました。

次回があったら、もう少し事前学習をしっかりしていきたい。

下田は様々な歴史の交錯点なので、思ったより幅広い知識が必要だった。

 

 

何にせよ、旅の刺激は良いですね!

 

 

個人インスタに写真を更新しているので、よかったらどうぞ。

 

 

aki