概要

冷凍機械責任者は、高圧ガス製造保安責任者という国家資格の中のひとつで、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行うための資格です。資格は年に1度の国家試験に受験するか、高圧ガス保安協会が行う講習を受講し、その講習に対する技術検定に合格した者は、試験の一部が免除され、「法令」科目のみの受験となります。私は免除講習を受講済みのため、「法令」科目のみの受験です。

受験料:【インターネット受付】8,200円  【書面受付】8,700円

受講資格:どなたでも受験できます

合格率:【全科目】40.5% ※2021年

試験日程:11月第2日曜日

 

場所はJR「淵野辺」駅より徒歩7分 青山学院大学でした。

試験方式

試験は「法令」と「保安管理技術」の2科目です。9:30より「法令」が始まり、「保安管理技術」がお昼頃に終わりますので、試験後はゆっくり昼食をとることができます。

① 高圧ガス保安法に係る法令(択一式:20問/60分)
② 冷凍のための高圧ガスの製造に必要な初歩的な保安管理の技術(択一式:15問/90分)

※検定開始後30分間は途中退室できません。

※問題用紙は回収します。お持ち帰りいただけません。

・合格基準:満点の60パーセント程度で合格となります。

免除講習

第三種冷凍機械責任者の資格を取得するには、国家試験に合格する方法以外に、第三種冷凍機械講習を受講して検定試験に合格することでも取得することができます。国家試験は独学でも十分合格可能ですが、2021年の合格率40.5%に対して、試験科目が一部・全部免除されている方の合格率は86.2%と非常に高い合格率となっています。講習を受講し、検定試験に合格して講習修了証を受け取ると、年に1度、11月の第三種冷凍機械責任者試験で試験の一部が免除され、「法令」科目のみの受験となります。

 

講習は今年度よりオンライン講習[年2回(2月頃/6月頃)]になりました。収録した講習の動画について、一定の期間内に決められた内容の全ての動画教材(21時間以上)の視聴を完了し、その後の受講に際してのアンケートをお答えいただくことで講習完了となります。筆記試験は講習開講日の約1ヶ月後です。受講料:20,000円 (検定試験料含む)+7,447円(講習テキスト・問題集)=27,447円

対策

第三種冷凍機械検定試験は(公社)日本冷凍空調学会より過去5年分の問題集『試験問題と解答例 令和3年度編入版』(2,037円)㊧が発売されています。お値段は市販の過去問題集よりリーズナブルですが、説明が簡素で初めて勉強される方には理解しづらいです。お金に余裕のある方、不安な方は市販の問題『2022年版 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集』(4,070円)㊨の方を購入しましょう。第三種冷凍機械責任者試験は合格率40.5%(全科目)を見ても分かるように、数種類ある「高圧ガス製造保安責任者」の中でも特に難易度が高いです。過去問題集を手に取って勉強しはじめるとあまりの難解さに嫌気が差すかもしれません。ですが、しっかり準備して試験に臨めば合格は十分に可能ですから、合格率が低いことを理由にあきらめる必要はありません。私は「法令」と「保安管理技術」合わせて3ヶ月、合計120時間ほど勉強しました。

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。「法令」は毎年、試験問題の一部分を変更して焼き直しをしてるだけで、新傾向の問題は1~2問ほどです。よって全20問中のほとんどが過去問の焼き直しになりますので過去問の復習を中心に勉強時間を費やしましょう。正解だけでなく誤りとした選択肢もチェックすると、スキルアップにつながります。

 

青山学院大学 相模原キャンパスの受験者数は1,800人でした。

感想

第三種冷凍機械責任者は冷凍機器の設備管理に係わる資格であり、数種類ある「高圧ガス製造保安責任者」の1つに含まれます。取得により1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設において、保安を含む統括的な実務を行えます。いわゆる、設備管理に必要な資格「ビルメン4点セット」の1つであり、取得により応募先の選択肢が広がり、冷凍機や空調機器を扱う仕事に就きたい場合は、ぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。資格試験には年齢や性別、学歴などの受験資格はないため、誰でも受験ができます。学生と違い、働きながら勉強するというのは本当に大変なことなので、少しでも本試験の負担を減らしておきたいですよね。あなたもオンライン講習を活用して、第三種冷凍機械責任者を目指してみてはいかがでしょうか。