概要

一般社団法人日本産業カウンセラー協会の産業カウンセラー養成講座は、カウンセリングの基礎である「傾聴」の態度・技法と、支援活動に必要な知識を学べる講座です。産業カウンセラー養成講座を修了すると、産業カウンセラー試験の受験資格が得られます。私は春開講6か月・通学コースにお世話になりました。

 

受講形式:通学/通学とオンライン/フルオンライン

受講料:352,000円(教材費を含む、税込)

講座期間:6ヶ月コース/10ヶ月コース

講座内容:カウンセリング演習(104時間)とeラーニング(47時間)

産業カウンセラー試験:年2回 1月/6月

 

場所はJR代々木駅より徒歩7分 日本産業カウンセラー協会 東京支部でした。

カリキュラム
eラーニングでの自習(理論学習47時間相当)

理論学習はテキストを読み、講義動画を視聴、理解度確認テストに取り組みます。eラーニング学習では時間や場所にとらわれず、スキマ時間を利用できます。心理学やメンタルヘルスの専門知識に関する講義もありますので、試験対策はもちろん、職場のコミュニケーションにも役立ちます。

 

会場での体験学習(15~16日、計104時間)
面接の体験学習では、実技指導者の他に複数の受講生たちとグループワークや事例検討を行います。カウンセリングに関する能力だけでなく、基礎的なコミュニケーションスキルを磨く講義も用意されています。カリキュラム内容として、円滑なコミュニケーションを図るために様々な事に気を配るトレーニングが行われます。※2025年度開講講座より実技免除評価が無くなりました笑い

修了要件
・面接の体験学習(通学またはオンライン)104時間中90時間以上出席すること

・面接の体験学習に関する課題学習6題中4題について、ABCD4段階評価においてAまたはBの評価を受けること
・講義動画視聴のうち、指定された章について視聴レポートを提出すること
・理解度確認テスト各章において6割以上正答すること

 

1)実習について

受講生は12名で基本はグループに別れて進行し、各グループに担当の実習指導者がつきます。受講生はカウンセラー役、クライエント役、観察者に分かれて、ひたすら面接を繰り返します。面接後は指導者が中心となって全員で内容を振り返って討議し、次回以降の改善につなげています。講義時間は9時から17時までで、お昼休憩は1時間でした。

 

2)eラーニング学習

講義動画視聴34時間と、理解度確認テスト13時間相当があります。基本的にはテキストに添った説明になります。動画視聴については、各チャプターの視聴画面が表示された時点で受講済みのフラグが立ちます。

【学習の振り返り提出】1章・4章・5章・6章・16章・22章

 

3)理解度確認テスト

eラーニングの内容が理解できているか、動画と◯✕テストが出題されます。合格要件は6割以上で、テキストを見ながらやれば十分に合格は可能です。受講後半の課題が大変なので、なるべく前半のうちに終わらせておきましょう。

 

4)提出課題

提出課題は6課題あり、そのうち4題について、ABCD4段階評価においてB以上の評価を受けることが必要になります。作文系の課題も多く、自分の思いや意見を形にすることがで自己理解を深めるトレーニングをします。産業カウンセラー講座のひとつのヤマとも言えるのが逐語記録作成です。文字起こしそのものの作業量が多いので、なるべく早めに手をつけましょう。

【課題等】①作文Ⅰ ②作文Ⅱ ③対話分析Ⅰ ④対話分析Ⅱ ⑤小論文 ⑥逐語録作成

感想

産業カウンセラーとは、働く人たちや組織が抱える問題を自ら解決できるよう、心理的な手法を用いて支援するカウンセラーです。その活動は多岐にわたり、産業、労働現場に通じたプロフェッショナルな支援者として、国や自治体、企業等から専門的な役割を期待されています。メンタルヘルス対策はもとより、パワハラ防止措置の義務化により、ますます産業カウンセラーのニーズは高まり、活躍の場が広がっています。あなたもこの産業カウンセラー養成講座で「産業カウンセラー」の資格取得を目指されてみてはいかがでしょうか。