●概要
JAMHA (日本メディカルハーブ協会)認定ハーバルプラクティショナーは、化学の知識を深化させる事により、専門的かつ論理的にハーブを扱えるプロフェッショナルを目指します。認定校または認定教室で認定講座を修了して試験に合格すると、協会認定のプロフェッショナルの資格「ハーバルプラクティショナー」を取得できます。2021年11月認定試験より、CBT試験にて試験を実施いたします。
試験方式:CBT試験
受験料:14,300円(税込)
受験資格:認定校または認定教室で認定講座全18回クラス(1回2h×18回:計36時間)を修了すること
問題数:40問/1時間 ①5肢択一【25問】②記述式【15問】
試験日程:年2回(5月、11月)
※合格者は資格認定手続きが必要になります。資格認定料:19,800円
場所は東急田園都市線「たまプラーザ駅」より徒歩1分 生活の木 たまプラーザ校「ハーバルプラクティショナー養成講座」にお世話になりました。受講料174,240円㊥ハーバルプラクティショナー養成講座 修了証明書㊨メディカルハーブの講師・専門家になりたい方は下記のステップで、資格試験にチャレンジできます。
●対策
ハーバルプラクティショナーの試験は、JAMHA (日本メディカルハーブ協会)認定ハーバルプラクティショナーのカリキュラム全18回クラス(1回2h×18回:計36時間)を受講して、修了証を受ける事で受験資格が得られます。合格点は非公開となっているのでわかりませんが、80%取れていれば合格、と受験者の間では言われているようです。出題範囲は、『植物科学化テキスト 科学の基礎』『メディカルハーブの事典』『薬学生のための天然物化学テキスト』の3冊から出題されます。ハーバルプラクティショナーの試験は、公式問題集や過去問がなく、情報が少ないのでどのように勉強したらよいかわからないという方も多いと思います。私が試験前にした勉強を紹介させて頂きます。
①『メディカルハーブの事典』を使って、ハーブ40種のプロフィールを覚える。
②『植物科学化テキスト 科学の基礎』×30周 『薬学生のための天然物化学テキスト』×30周
③『担当講師の手作り問題集×3冊』×20周
④『Rosmarin ハーバルプラクティショナー試験対策1問1答』×20周
私の勉強期間は3ヶ月、150時間ほどです。
㊨「Rosmarin ハーバルプラクティショナー試験対策1問1答」(500円)JAMHA認定校 Rosmarinで販売している筆記試験問題集です。1問1答形式にて全20ページにお世話になりました。ネットで注文できます。実際に問題を解くことで理解度や習熟度を確認していくことができました。
●試験
ギリギリ落ちたかもしれない。ハーバルセラピスト→シニアハーバルセラピストと順番に受験して来ましたが、このハーバルプラクティショナーは最上位の資格だけあって、桁違いに難しいです。他の2つの試験はテキストの太字を中心とした王道的な問題が多かったのに比べ、本試験は成分の特徴と他の要素と絡めて問われるような、応用問題がかなり出題されました。再試験に向けて勉強の仕方を見直さなければなりません。
・今回の勉強の反省点
①『植物科学化テキスト 科学の基礎』・『メディカルハーブの事典』からも出題されますが、『薬学生のための天然物化学テキスト』からほとんど出題された印象です。
②大分類からも出題される。例えばモノテルペンの何?とかセスキテルペンの何?とか
③環状モノテルペンなのか、単鎖状モノテルペンなのかも出題されました。ここは勉強してなかった
④アラキドン酸カスケード代謝の図と、その前のエイコサノイドからの文章をよく読み込まないと答えられない問題
⑤5肢択一の問題なので、類似するものは整理しながら区別しつつセットで覚える
■これから受験を考えてる方の参考になればと思います。以下、今回の試験のまとめ
・試験で出題されたもの
①各論は学名で出題
②科名
③使用部位も出題
④成分は概要に書かれているモノのみ
⑤構造式が4問(グリチルリチン酸・クルクミン・ユビデカレノンなど)
⑥P225の演習問題第4問の還元性ある糖類を選ぶ問題
⑦アントシアニン系の3つの名前
⑧キノコ毒(ムスカリン・シロシビン)
⑨カラシ油配糖体の2つ
⑩ニンニクの成分変化
⑪青酸配糖体(アミグダリン・プルナシン)
⑫キノリンアルカロイド(キニーネ・キニジン)
⑬インドールアルカロイド(トリプトファン・トリプタミン)
⑭カロテノイド(カロテン類・キサントフィル類)
⑮女性卵胞ホルモン類
⑯鎖状トリテルペン(スクアレン)
⑰パクリタキセル(タキソール)タイヘイヨウイチイ
⑱マトリシン(カミツレ)カマズレン
⑲クェルセチンの配糖体や糖の構成
⑳フェーリング反応を示す糖類
㉑代表的な脂肪酸の表から(薬学生P65)
・出題されなかったもの
①ハーブの和名
②『腎臓のお茶』『奇跡のアスピリン』など呼び名
③ハーバルセラピスト・シニアハーバルセラピストの範囲
④有機化合物の反応(置換反応・付加反応など)by科学の基礎テキスト
⑤主な官能基と構造と名称 by科学の基礎テキスト
⑥相互作用・安全性 byメディカルハーブの事典
試験会場は京王線聖蹟桜ヶ丘駅より徒歩4分 スタディーPCネット聖蹟桜ケ丘校でした。追記なんとか1回で合格しました!(画像㊨)
●感想
メディカルハーブについての理解を深め、より効果的で安全なハーブの活用につなげるためには、研究により導き出されたエビデンス(科学的根拠)を正しく捉えることはとても重要です。ハーバルプラクティショナーは、シニアハーバルセラピストでまでに学んだ30種に加え、さらに汎用性が高い40種のメディカルハーブについて成分や作用、さらに安全性や有用性を「植物化学」の視点から深く理解し、ハーブの化学の専門家を目指します。メディカルハーブの講師になりたい方や、医療従事者の方のエビデンス根拠取得に役立ちます!あなたも本格的な学びを提供する日本メディカルハーブ協会認定ハーバルプラクティショナーを取得して、活躍の場を広げてみてはいかがでしょうか。