穴と橋とあれやらこれやら -145ページ目

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【6】より続く。

 

 

 

大きくなってきたのは、明らかな水音。

そして今や、はっきりとその姿を捉えた。…滝。

 

 

 

 

 

つうかこれ…

軌道はどうなってたんだ?小規模なガーダーが渡されてたんだろうか。

 

 

 

 

 

軌道跡から見上げれば、

「上段の滝」とでも言うべき第一の滝が落ちていて、そこからの流れ(こういうのも斜瀑って呼んでいいんだろうか?)を軌道が渡っている格好。

 

 

 

 

 

そして軌道跡から

さらに大きな滝…いわば「下段の滝」となって落ちている。落ちた先もすぐ黒蔵谷というわけではなく、そこからさらに流れが続いているようだった。…この写真は何を撮ったのかよくわからん感じだが。

 

まあ滝については、次回しっかりとお見せする。結果的に、ここでゆっくりすることになったからね。

 

 

 

 

 

滝のすぐ先には、

今日イチで素晴らしい景が待っていた。片洞門だ~!

 

 

 

 

 

断崖を穿ってつけられた軌道跡。その美しさに酔いしれたかったのに…

そのすぐ先に絶望の香りを嗅ぎつけてしまったぞ。

 

またもや、景色が白い。ヤバ…。

 

 

 

 

 

先に目に入ったのは、

谷を巻いた先に走る、これまたひたすらに美しい軌道跡の姿。

 

 

 

 

 

こんな罪なものを見せつけておいての、

急峻なガリー。ガッツリと軌道跡を持って行ってしまっていた。マジか~!

 

すぐ向こうに復活した軌道跡が見えてるのに?そんな殺生な…
 

 

 

 

 

たぶん…写真で見たら、なんてことなさそうに見えるのかもしれない。

しかし~、これが~、う~~ん(笑)。

 

 

 

 

 

いや実際、イケてる 行ける人は行けるんだと思う。

が、わたくしの技量と身体能力では「行けるかもしれないし、失敗してケガするかもしれない」と感じた。

 

 

ここにいたのは約10分。その間足を下ろしてはその次の足の置き場を探し、見つからず仕切り直す…を何度か繰り返した。なんとかなればと願ったが、なんともならなかった。

 

 

「慎重に探索し、無理はしない」を肝に銘じてここまで来た。そしてここは、「無理しないと行けない」局面だった。

 

 

非常に残念だが、ここまでだ。

 

 

 

 

 

目に焼き付ける、

この上なく美しい軌道跡。手が届かないと思えば余計に。

 

 

 

 

 

いや~もう、切ないわ。

 

現在地はたぶんここなので、

あとほんの少しで目指す隧道だったはずなんだな~。無念。

 

 

 

 

仕方ない。撤収だ。

 

時刻は12時41分。探索開始からは、およそ2時間50分が経過していた。

 

 

 

 

 

【8】に続く。

 

 

 

 

【5】より続く。

 

 

 

断絶のガリーに背を向け、進軍再開。

致命的な局面は、いつまた現れても不思議ではない。はてさて…。

 

 

 

 

 

で、高巻きから降りてきたところを通り過ぎていくらも行かないうちに…

またしてもいきなり路盤が消失。いやしかし、これはもう…。

 

 

 

 

 

隧道でしょ?

キミぃ、隧道だよね!?

 

 

 

 

 

見た目にも地形的にも、

ここはどう考えても隧道があったとしか思えないのだが。

 

この手前も斜面全体が上から流されて路盤は失われており、よくわからないことになってはいるが、絶対あったでしょ感は非常に強い。師匠のレポでも印象的だったここ、ただそのレポの時ともだいぶ状況は変わっているようだ。

 

 

 

 

 

ともあれ、隧道がなければ

この先には行けそうにないぞ…。

 

 

 

 

 

って、あれ?なんか…

あれれれれ?

 

 

 

 

 

うーむ、なんだか知らんけど

登れちゃった(笑)。これは登りかけでの見下ろし。

 

ぱっと見これは怖くて登れない、と思ってた岩場が、接近してみたら「これ行けんじゃね?」とわかり、チャレンジしてみたら案外簡単に行けた(写真には茶色のお助けロープが写っているが、なぜか現地では全くこれに気づいてなかった)。案ずるよりなんとやら、ってやつか。

 

 

「慎重に探索し、無理はしない」のモットーのもと、ここでも「無理せずに」行けたので、探索は続行だ。

 

 

 

 

 

岩場をよじ登ると、

平穏な世界が。

 

 

 

 

 

そしてそのまま左へ回り込んでいくと、

路盤らしきものが復活。いやもうこれね、絶対隧道あったでしょ!

 

 

 

 

 

この場所を振り返ってみるが、

上からの土砂で抗口が埋まってしまった、という状況に見える。

 

 

 

 

 

まじまじ…。

すんげー埋まってる感あるし!てかもう、「あった」で決定(決めつけ)

 

 

 

 

 

現在地は、

おそらくここ。

 

点線表記は最初から隧道でなく地形に忠実に巻いたような表記になっている。相当前に崩落してしまったか、あるいはマジで隧道以外の方法でクリアしていたのか。

 

でも個人的には、やっぱ「あった」を推したい。

 

 

 

 

 

この先も、

このような小規模な山抜けや、

 

 

 

 

 

さっきに比べればめっちゃマシな、

広くて浅いガリーなんかが現れたが、進軍を断念させるような障害には出くわさず。

 

 

 

 

 

そして要所要所では

相変わらず先人のお導き(笑)も。

 

 

 

 

 

から~の、

この極上コンディション!

 

 

 

 

 

いやいやこれは…

最高ですか?最高でーす!

 

目的の隧道まで、もうそんなに距離はないはず。これはこのまま行けるか?

 

 

 

 

 

そんな時、なんか聞こえてきた。

そして、なんか見えてきた。

 

 

…わかります?

 

 

 

 

 

 

【7】に続く。

 

 

 

 

 

【4】より続く。

 

 

 

隧道を抜け、進軍再開。時刻は11時32分。

 

隧道前からすでに目に入っていたが、

何か看板が立っている。さっきも見たアレか。

 

 

 

 

 

赤いのはやはり鳥獣保護区のやつだったが、

青いほうは、「紀伊山地カモシカ保護地域」のものだった。実際紀伊山地には多くの絶滅危惧種の動物が生息しているらしい。

 

 

 

 

 

さあ、軌道跡。

ここまではあくまで平穏だった。

 

 

 

 

 

この程度の崩落で

済んでくれるなら御の字…とか考えながらも、視線は先のほうに不穏な気配を捉えてしまった。

 

 

 

 

 

これは良くない。行く手が白く見えるのは、

非常~に良くない。

 

 

 

 

 

あー、ダメだ。

このまま進める可能性は0%。

 

 

 

 

 

隧道から歩くこと6分、豪快な山抜けが、

軌道跡を含めた一切合切を押し流していた。はい、終了~。

 

 

…ってわけにはいかない。

 

 

 

 

 

さすがにこんだけの山抜けとなれば、いかなる上級者であっても正面突破は不可能。

 

となれば、

しっかりと先人による回避ルートができていた。ありがたや!

 

実は、山抜けの手前にこういうお助けロープが存置されていることに気づいていた。写真ではわからないが、上の方にはピンクテープも。

 

 

 

 

 

実際は、お助けロープのお世話にならずとも登れた。

山抜けのさらに上まで高巻いてクリア。

 

 

 

 

 

要所要所には、

このような先人のピンクテープがあり、とても分かりやすかった。いやほんと、ありがたや。

 

 

 

 

 

高巻きに要した時間は、13分。

再び、路盤跡に復帰。写真中央の斜面を降りてきた。

 

 

「慎重に探索し、無理はしない」を肝に銘じていたので、この高巻きも状況次第では途中撤退が有り得たが、まずは無事に第一関門クリア。

 

余談だが、2019年9月にやらかしたガチ遭難以降、単独行での探索(まあほとんどそうなんだが)ではことさらに慎重になってしまった。臆病と言ってもいいレベルかもしれないけれど、まあそれはもう仕方ない。あれは二度と体験したくないし、人様に迷惑をかけたくないし、ましてや死にたくないので。

 

 

 

 

 

さて、進軍再開の前に、

逆方向へと戻ろう。つまり、今高巻きでクリアしてきた山抜けを、先ほどと反対側から見届けようと。

 

 

 

 

 

やはり、人に歩かれなくなった軌道跡は状態が悪い。

基本的にずっと崖に向かって傾斜している。

 

 

 

 

 

で、2分も歩かないうちに、

またしても致命的な場面で軌道跡がぶった切れているのがわかった。

 

 

 

 

 

上からの土石流が造り出した、

さほど広くはないものの、深くて急なガリー。これはわたくしの手には負えない。無理。

 

 

 

 

 

ガリーの先には

わかりにくいかもしれないが、また路盤が復活しているのが見えた。

 

 

 

 

 

で、さらにその向こうには、

谷が開けて明るくなっている一帯が見えた。あそこが例の山抜け現場に間違いない。

 

こうして、ガリーと山抜けの間の数十m、ここはわたくしにとってアンタッチャブルな形でやり残しとなったわけだが、下巻きでチャレンジすれば、あるいは行けたのかもしれない。ただしもちろん自己責任でよろしこ。

 

 

 

 

スッキリした。戻って進軍再開としよう。時刻は11時58分。

 

 

 

 

【6】に続く。

 

 

 

 

【3】より続く。【3.5】もご一読を(笑)。

 

 

 

ずおーんと、

隧道、登場。

 

 

 

 

 

地理院地図では、現在地こちら。

地図には描かれていないが、隧道現物が目の前にある。

 

 

 

 

 

しかし、ちょっと雰囲気ありすぎ。つうか、人が造ったものというよりも、天然の洞穴のような感で、オカルト的な意味でなくちょっと怖い。熊とか。

 

とか思いつつ接近してたら、

こんなのがぶら下がっててドキッとした。

 

日本語に加えて、"Bear comes here"と英語でも。こんなところにもインバウンド対策か~(笑)。ここに来ようとする外国人って、どんだけマニアックなんだか。左側にもなんか書いてあるようだが、もはや判読不能。

 

 

 

 

 

で、接近してみて気づいた、

右側からのしかかるような岩盤(熊注意は写真右外にぶら下がっているという位置関係)。もしかしてここは、土被りが浅くて遠い昔に崩落したのかも。

 

しかし…接近しても向こうの明かりは見えない。まさか?

 

 

 

 

 

でも、さらに接近すると…

よかった、貫通確認!あるあるなパターンで曲がってて見えないだけだった。

 

それでは、失礼して…。

 

 

 

 

 

洞内は、

全方位完全素掘り。林鉄跡ということで、枕木やなんか残ってないかと注意して見たが、見つけられず。

 

 

 

 

 

これは、

振り返りの、鉄板の構図。やっぱ素掘り隧道の野趣はいいなあ~。

 

 

 

 

 

中央あたりでは、

 

地層が露出しているところもあった。

 

 

 

 

 

奥地側の鉄板の構図。

イイねえ~実に。

 

 

 

 

 

延長は30m~40mほどだったと思うが、

抜けて振り返り。

 

 

 

 

 

そして、もうちょい引きで正対。

ここは、仮に隧道が閉塞してしまっても上を越えられそう。もちろん、そんなことがないよう願うけど。

 

 

まずは素敵な隧道、堪能いたしました。

 

 

 

 

 

ここまでは順調。

この平穏がどこまで続いてくれるやら…。時刻は11時33分。

 

 

 

 

【5】に続く。

 

 

 

 

【3】より続く…というか、ちょっとタンマ(死語)。

 

 

notodonさんより今連載の根幹を揺るがすコメントをいただいたので、急きょこの釈明会見 仕切り直し回を挟ませていただく次第。

 

 

いただいたコメントによると、わたくしが辿っているつもりだった「大塔支線」は全然違う場所にあると。氏所有の資料によれば、大塔支線の位置は「大塔林道の最奥部、弘法杉付近で分岐し、大塔川本流沿いを遡上。」するところ、

つまりここよりももっとずっと奥地であると。

 

 

 

 

 

じゃあ、わたくしの見た林野庁のあの資料はなんなんだ?と思いながらも、ちょ待ってちょ待って。だとしたらまあ確かに、延長700m、って道理で全然合わないはずですわ。

 

ここまで書いてきたのに、今さらどーーーすんのよ!?

 

じゃあわたくし、一体何を記事にしてるんだ?(笑)

 

 

 

 

 

思わず、記事の打ち切りも頭をよぎったりしたが、改めて考えてみて、ある考えに行きついた。大塔支線でこそないかもしれないが、今記事にしているこの道(=路盤)、やはりなんらかの軌道跡だと思われる。

次回ご紹介する隧道を見ていただくと一目瞭然だが、どう見ても車道規格ではなく、またわざわざ隧道を掘っているってことは、登山道や作業道など「人が歩くため」につけた道ではないはずで、極力勾配を抑えてあることから、木馬道ではなくやはり軌道跡だとしか考えられない。

 

知らんけど。

 

 

 

 

 

つうわけで、こうなったらまったくの正体不明・出自不明ではあるが、

【近畿中国森林管理局・国有林基本図より切り出し】

軌道跡探索として記事を続行させていただくので、ご承知おきを。notodonさん、ご教示ありがとうございました。

 

 

 

以上踏まえて、【4】に続く。

 

図らずも、「へなちょこ」に拍車がかかってきましたな(笑)。