【5】より続く。
断絶のガリーに背を向け、進軍再開。
致命的な局面は、いつまた現れても不思議ではない。はてさて…。
で、高巻きから降りてきたところを通り過ぎていくらも行かないうちに…
またしてもいきなり路盤が消失。いやしかし、これはもう…。
隧道でしょ?
キミぃ、隧道だよね!?
見た目にも地形的にも、
ここはどう考えても隧道があったとしか思えないのだが。
この手前も斜面全体が上から流されて路盤は失われており、よくわからないことになってはいるが、絶対あったでしょ感は非常に強い。師匠のレポでも印象的だったここ、ただそのレポの時ともだいぶ状況は変わっているようだ。
ともあれ、隧道がなければ
この先には行けそうにないぞ…。
って、あれ?なんか…
あれれれれ?
うーむ、なんだか知らんけど
登れちゃった(笑)。これは登りかけでの見下ろし。
ぱっと見これは怖くて登れない、と思ってた岩場が、接近してみたら「これ行けんじゃね?」とわかり、チャレンジしてみたら案外簡単に行けた(写真には茶色のお助けロープが写っているが、なぜか現地では全くこれに気づいてなかった)。案ずるよりなんとやら、ってやつか。
「慎重に探索し、無理はしない」のモットーのもと、ここでも「無理せずに」行けたので、探索は続行だ。
岩場をよじ登ると、
平穏な世界が。
そしてそのまま左へ回り込んでいくと、
路盤らしきものが復活。いやもうこれね、絶対隧道あったでしょ!
この場所を振り返ってみるが、
上からの土砂で抗口が埋まってしまった、という状況に見える。
まじまじ…。
すんげー埋まってる感あるし!てかもう、「あった」で決定(決めつけ)。
現在地は、
おそらくここ。
点線表記は最初から隧道でなく地形に忠実に巻いたような表記になっている。相当前に崩落してしまったか、あるいはマジで隧道以外の方法でクリアしていたのか。
でも個人的には、やっぱ「あった」を推したい。
この先も、
このような小規模な山抜けや、
さっきに比べればめっちゃマシな、
広くて浅いガリーなんかが現れたが、進軍を断念させるような障害には出くわさず。
そして要所要所では
相変わらず先人のお導き(笑)も。
から~の、
この極上コンディション!
いやいやこれは…
最高ですか?最高でーす!
目的の隧道まで、もうそんなに距離はないはず。これはこのまま行けるか?
そんな時、なんか聞こえてきた。
そして、なんか見えてきた。
…わかります?
【7】に続く。