黒蔵谷へなちょこアタック顛末記【7】 (和歌山県田辺市本宮町静川) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【6】より続く。

 

 

 

大きくなってきたのは、明らかな水音。

そして今や、はっきりとその姿を捉えた。…滝。

 

 

 

 

 

つうかこれ…

軌道はどうなってたんだ?小規模なガーダーが渡されてたんだろうか。

 

 

 

 

 

軌道跡から見上げれば、

「上段の滝」とでも言うべき第一の滝が落ちていて、そこからの流れ(こういうのも斜瀑って呼んでいいんだろうか?)を軌道が渡っている格好。

 

 

 

 

 

そして軌道跡から

さらに大きな滝…いわば「下段の滝」となって落ちている。落ちた先もすぐ黒蔵谷というわけではなく、そこからさらに流れが続いているようだった。…この写真は何を撮ったのかよくわからん感じだが。

 

まあ滝については、次回しっかりとお見せする。結果的に、ここでゆっくりすることになったからね。

 

 

 

 

 

滝のすぐ先には、

今日イチで素晴らしい景が待っていた。片洞門だ~!

 

 

 

 

 

断崖を穿ってつけられた軌道跡。その美しさに酔いしれたかったのに…

そのすぐ先に絶望の香りを嗅ぎつけてしまったぞ。

 

またもや、景色が白い。ヤバ…。

 

 

 

 

 

先に目に入ったのは、

谷を巻いた先に走る、これまたひたすらに美しい軌道跡の姿。

 

 

 

 

 

こんな罪なものを見せつけておいての、

急峻なガリー。ガッツリと軌道跡を持って行ってしまっていた。マジか~!

 

すぐ向こうに復活した軌道跡が見えてるのに?そんな殺生な…
 

 

 

 

 

たぶん…写真で見たら、なんてことなさそうに見えるのかもしれない。

しかし~、これが~、う~~ん(笑)。

 

 

 

 

 

いや実際、イケてる 行ける人は行けるんだと思う。

が、わたくしの技量と身体能力では「行けるかもしれないし、失敗してケガするかもしれない」と感じた。

 

 

ここにいたのは約10分。その間足を下ろしてはその次の足の置き場を探し、見つからず仕切り直す…を何度か繰り返した。なんとかなればと願ったが、なんともならなかった。

 

 

「慎重に探索し、無理はしない」を肝に銘じてここまで来た。そしてここは、「無理しないと行けない」局面だった。

 

 

非常に残念だが、ここまでだ。

 

 

 

 

 

目に焼き付ける、

この上なく美しい軌道跡。手が届かないと思えば余計に。

 

 

 

 

 

いや~もう、切ないわ。

 

現在地はたぶんここなので、

あとほんの少しで目指す隧道だったはずなんだな~。無念。

 

 

 

 

仕方ない。撤収だ。

 

時刻は12時41分。探索開始からは、およそ2時間50分が経過していた。

 

 

 

 

 

【8】に続く。