2016年5月3日、石川県シバキまわしツアー最終日。この日のネタで記事にしているのは、手取川第三ダム、旧・瀬波橋、三ッ屋野隧道、新旧・濁澄橋と豪華オプション、ライントンネルと珍?現象、百合谷橋、暮見のスノーシェッド。
今宵ご紹介するのは、時系列では濁澄橋とライントンネルの間に訪ねた、気になっていた物件。
まずはこれ。
ここは国道157号・深瀬トンネル北側坑口前。
ここで左へと旧道っぽく分岐する道があり、その先に…もう見えてる。わかりますかね?
はいこれ。
現在地はこちら。旧隧道か?みたいな位置に、もう一本のトンネル。これが地理院地図で気になっていたやつだ。
とはいえ、地理院地図だけでその正体はほぼ見当がついていたし、ついでにいえばこれは旧隧道でも、この道も旧道でもない。
スパンドレルに控えめに掲げられた扁額(と呼ぶのかどうか)には、
「北陸電力桑島発電所」とある。つまりそういうことだ。
なので、
当然進入はできない。
図らずも、二回連続で門扉付きプライベートトンネルを記事にしてしまったな。
門扉の隙間から一枚。
ああ~入りたい。けど入っちゃあイカンよ。
地図で一目瞭然だが、このあたりの国道157号は、1978(昭和53)年完成の手取川ダムにより堰き止められた手取湖畔をゆく付け替え道路であり、深瀬トンネルを含めてこの付近の隧道群も軒並み1977~78年の完成となっているので、この発電所専用トンネルもおおむね同時期の完成ではないかと思われる。
興味深いのは、桑島発電所自体は手取川ダムよりも先行して存在しており、1955(昭和30)年には運転開始していること。そのあたりは次回にちょろっとだけ。
え?続くのかって?
まあ物件は全く別ではあるけど、続きに訪ねたのでそのついでに、ってことで。
門扉前から振り返っての
鉄板の構図…にもなりきれない(笑)。
つうわけで一応、【次回】に続く。