法無乱橋 (佐賀市本庄町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

矢久橋に続き、ネタ供養を…。

 

2017年7月16日、福岡出張中の休みに敢行した、酷暑の佐賀市街地自転車彷徨

この日のネタで記事にしているのは、本番前の立ち寄りである赤坂川橋梁と、開運橋川原町の鋼製水管橋恵比須橋思案橋

 

 

今宵のネタはこれらよりも後、探索終盤に訪れた物件。

 

 

 

まずはこれ。

極端に斜めってること以外は大して面白みのない橋、に見えるだろう。ああ、そうともさ。場所はコチラ

 

 

しかーーーし。

 

面白みがないどころじゃないのだ。

 

 

 

 

 

とはいえ、これもめっちゃ判読しづらいから、ネタとしてのインパクトがちょっとなあ。

 

まずは、頑張って読んでみてたもれ。

読めましたかな?

 

 

そのお名前、「ほおむらんはし」。

 

 

 

 

 

まだ何も言うまい(笑)。

まあしょーもないサイドアングルでも見ておいてくだされ。

 

 

 

 

 

これまた見にくいなあクッソ~。

「昭和三十七年三月竣工」か。

 

 

実は、かつてこの橋の東には「佐賀球場」があった。正確に書くと、昭和34年に完成した佐賀球場の西側に新しく都市計画道路が通され、萵苣木川またぐところに架けられたのが本橋なのだった~!

 

 

 

 

 

つうわけで…

ほおむらん~!(なんやそれ)

 

 

 

 

 

だがしかし。

より大きなインパクトはコッチ。

 

 

 

 

 

刮目せよ!

「法無乱橋」。

 

イヤイヤイヤイヤ、「仏恥義理」と同レベルやないか(爆)。

 

 

 

 

 

 

…とか思ったわたくし、浅はかであった(笑)。

 

 

実は、完成した佐賀球場の正面には、時の佐賀市長・小野哲一氏による「法無乱」の扁額が掲げられていたのだという。ただこれ、決してDQN的な文言ではないのだった。

 

佐賀ネタではいつもお世話になっているサイト「さがの歴史・文化お宝帳」によると(ここまでの情報も同サイトによる)、これは「“法、無くんば乱れる”と読み、野球のホームランにあやかり、野球人、スポーツマンら多くの人々に教訓として示した。」とのことで、3年後に橋を架ける際に、時の市長・宮田虎雄氏がこの文言にちなんで命名した、のだという。

 

 

「仏恥義理」などと同列に語ったこと、深く反省いたします(笑)。

 

 

 

 

 

このように、単なる色物ではないバックグラウンドを持った、非常に興味深い橋だった法無乱橋。

橋そのものが面白くなくともご勘弁を(笑)。

 

 

 

 

以上、野球ネタ二題の供養、完了(笑)。