なんか最近、悲しいニュースの時しか書かなくなってる感のあるモタスポネタ…(苦笑)。
2021年11月28日、F1の名門コンストラクターであるウィリアムズ・レーシングの創始者、サー・フランク・ウィリアムズが亡くなった。享年79歳。
「車椅子の闘将」という綽名は万国共通なんだろうか。それとも日本だけ?とにかく、この車椅子に乗った不屈のチーム代表/オーナーは、永らくF1の象徴的存在の一人であり、正真正銘の「生けるレジェンド」だった。
だいぶ前から体調がよろしくないのは知っていたから驚きはなかったが、ああ、とうとうか…という静かな感傷に囚われた。
昨年9月に、「ウィリアムズ家、F1から去る。」という記事を書いた。ウィリアムズ家がチーム運営から手を引いた、というニュースだったが、この時点で(大変失礼ながら)もうさほど長くないのでは…と危惧していた。
フランク卿は、当たり前のことだが骨の髄までレース屋であり、チームを手放した時点で彼を生かしておくエッセンスは失われてしまったような、そんな気がしてしまったんだな。
もちろんフランク卿の同意なしにチーム売却が行われたはずもないだろうから、誰のせいでもないんだが。
日本人のほとんどは、この時期のフランク卿の印象が強いかな~と。
(写真はネットからお借りしました)
コクピットに立ってる(なんで立ってるんだ・笑)のはナイジェル・マンセル。これは…91年かな?
1997年までに、ドライバーズタイトル7回、コンストラクターズ(製造者)タイトル9回を獲得、F1の歴史上、フェラーリに次ぐ成功を収めたチームを、ゼロから立ち上げた男。そして・・・。
前の記事でも書いたが、現代のF1はもはやメーカーとの絡みなしではどうにもならない世界となっている。
個人がゼロから立ち上げたチームで最高峰カテゴリーの頂点を極める、という偉業を成し遂げた、おそらく最後の男。それがフランク卿だ。
ウィリアムズ・レーシングによる、公式追悼動画。
改めて、サー・フランク・ウィリアムズのご冥福をお祈りしたい。