2017年5月4日、深遠なる紀伊半島彷徨の初日。この日のネタで記事にしているのは、時系列でカナウナギトンネル、四ノ川の吊り橋、北山トンネルとその奥、小松橋遺構と上滝トンネル再訪、小又川の吊り橋。
今宵ご紹介するのは、時系列では四ノ川の吊り橋の前に訪ねた物件。
まずはこれから。
面白くなさそうって?まあそうね(笑)。
お名前は
中州橋。親柱が独特な形。
たもとからのぞいた橋脚には、ゾクッとするような表示が。
ほぼ毎年、台風や大雨によって猛烈に増水するこの川だけに、この表示にもえらくリアリティがある。
その川の名は北山川なんだが…
向こうに、なんか見えてますよね?
実はあれこそが、今宵のお題。
たぶんこの中州橋の旧橋とおぼしき、香ばしい橋である。
さっそく接近…。
停まってる車は釣り人のものか。こんなんなら車で乗り付けりゃよかった(ちょっと離れたとこに置いてきた)。
改めて正対。
超・シンプル!潔し。
現在地コチラ。橋の名前が示す通り、見事にザ・中州なのが素敵でしょ。
つうかこれはもはや、
三径間の潜水橋と呼んで差し支えないよな?
さっき見た現・中州橋の橋脚に示された目盛に照らせば、こんな位置じゃソッコーで水没するはずだ。
武骨極まりない橋上の景だが、
わたくしに言わせれば、実にカッコいいと思う。
橋上から望む上流側。
この距離でも、けっこう見上げる感がある。どんだけこの橋が低いかってことだ。
そしてこちら、下流側。
すぐ先で、中州の中流と外流が合流している。
実はこの橋のことは対岸のあの道から見て、こちらへ回ってきた次第。ここの中州は地図で認識していて気になっていた場所で、冒頭紹介した現橋には以前にも立ち寄ったことがあったのだが、なんでか知らんが真夜中だったので、この旧橋には全然気づけてなかったのだった。
渡りきっての振り返り。
うーん、見るからに水没しそうだ(笑)。
そして見るからに
頑丈そうだ。
実際のところ、いざ水没してしまえばどうなるかわかったもんじゃないと思うのだが、
見たところ、近年に架け替えられたり大きな補修を受けたような形跡はない。まあ北山川の本流は中州の外側、こちらは内流なので、多少は「優しい」のかもしれない。
いや、いい橋だったね~。
最後に、対岸の道から見たファーストコンタクトの景を。
橋好きならこれは行くでしょ(笑)。
ちなみに対岸のこの道は、三重県熊野市育生町内。飛び地の村である北山村、三重県熊野市・奈良県十津川村と錯綜していて、地図を見ていても大変楽しいところである。
以上。