2010年8月8日、第一次宮城県探索。この日のネタで記事にしているのは、北浜隧道、井戸尻架道橋、根廻隧道、サン・ファントンネル、女川橋、雄勝隧道、新竹の迫橋。
今宵から全3回予定でご紹介するのは、時系列ではサン・ファントンネルと女川橋の間、現地でたまたま見つけた掘り出し物物件。その発見の顛末が、初めてのパターンだった。
*これは2010年夏の記録であり、現状は異なっていると思われる。
まずはコチラ。
宮城県道2号石巻鮎川線 、新小積トンネル・北側坑口。場所コチラ。
銘板によると、
1988年3月の完成。
このトンネルは、単純に県別マップルでのトンネル表記を見てやってきたに過ぎなかった。一応いかなる道路トンネルもハント対象としているのでね。
この地域は6万分の1表示なので、細かい情報は何も知らずにやってきた。なので、現地でこの「新」小積トンネルという名称を見て、
よもや?とカーナビをよく見ると…おおっ!
旧隧道があるじゃないの!
こういう形で旧隧道の存在を知ることは、後にも先にもこの時だけだった。ありがたやありがたや。知ったからには、もちろん行く。
でー。
旧道の北側入口。場所コチラ。
「300M先通行止」の看板の錆びっぷりが、状況を物語っている。「300M」の部分は貼り直されてる形跡があるので、じわじわと近づいてきてるのかも(笑)。まあ、行ってみよう。
えーと、
300Mってここか?
進入を阻むものがなにもないので、とりあえず進み続ける。
できるだけターゲットに肉迫できればありがたいんだが…
とか思った矢先、カーブの先に思いもよらぬものが出現!
それは…
!!??
なんと、狭い旧道いっぱいに、伐採した木?を満載したトラックが「停まって」いた。
…思わず、そ~っとバック(笑)。トラックから見えないところで、しばしフリーズ。あれは…なんだ?人もいないし、作業してる様子もない。なにより、端に寄せるでもなくど真ん中に停めっぱなしのあの感じ。いや、怖い怖い怖い。
怖いんだが…引っ返すか?
考えた結果、勇気を出して(笑)進むことに。もちろんアイツが封鎖してしまってるからには、ここからは徒歩進軍となる。
エンジンも止まってひっそり静まり返ったトラックに近づいていく時は、キンチョーした~。どういう状態なのかわからなかったので…。
結論から言えば、作業の方はトラックの運転席で仮眠しておられた。そういえば時間は13時過ぎ。お昼休憩しててもおかしくない時間帯だ。
この、「道のど真ん中に停めたままで仮眠してる」って状況が、旧道がどういう存在なのかを如実に物語っている。そうしてても何ら問題ない状態、つまり廃道状態、ってことだ。
うーん、イケるのかなあ。わたくし一応スラックスとシャツっていうビジネスルックなんだけども(笑)。
戻ってきた時に起きて作業再開されてたら、それもそれで驚かすことになるなあと思いつつ、
そんなこと言ってはおれん。おもむろに進軍開始。
【後篇】に続く。