大ネタの途中ですが、またブレイク。いや、煮詰まっちゃうので…。
2010年8月8日、第一次宮城県探索。この日のネタでは女川橋、新竹の迫橋を記事にしているが、今回の物件は時系列的にそれより前。わたくしが密かに愛するジャンル、「市街地の狭小生活隧道」に類する物件である。
ここは塩竈市北浜。
左に見える道路は、国道45号線。
右端の、天然の絶壁をくり抜いたようなガレージが破壊力満点。こういうのがこの街にはたくさんある。正面に停めてるのは我がレンタカー。
今、登りはじめるところ。何をかといえば、
階段。
さよう、この南側からのアプローチでは、車は置いていくしかないの。いいねぇ。こういうの好き。
登りきったらば、もうすぐに到着だ。
扁額も何もない、コンクリート隧道。だが、それなりに年季を感じさせもする。
場所はコチラ。
ちなみに上の写真、背後には先ほどの階段。つまり、地図によると右側のお宅とその手前のもう一軒では、この隧道が唯一の車エスケープルートってことになる。いや~こういうの面白い。
さっそくに入洞してみると…おや~?
ポータルのみがコンクリ巻き、洞内は全面的にセントルとライナープレートで覆工されていた。なんか…新手のガリバートンネルと化しておる。
あ、ガリバートンネルってのは、洞内に入ったら外見よりも狭くなるバチあたりな(笑)トンネルを指す業界用語でございますよ。
そして気づかれるだろうか、北側に進むに従って、どんどん天井が低くなっていってることに。
北側坑口を、洞内より。
南側に比べて、目に見えて低い。
しかも左上手から合流してくる道のせいで、さらに圧迫感が増している(笑)。ちなみに右手には、防空壕跡とおぼしき穴がふたつあった。いや、撮ったんやけどボケボケなんで割愛。
市街地狭小隧道ならではのこの光景、けっこう気に入ってる。
同じ場所で振り返ると、
低ッッ!圧迫感きつッ!
いやいや、HIP HOPやあらへんでホンマ(笑)。
改めて外から。
いや、イイよこれ~!全体的に、圧迫感ハンパないね~!
しかし隧道前でのこんな無体な合流(笑)。こんなことある?(爆)
現地では名称不明だったこの隧道、帰って調べてみると、いつものようにトンネルリストに見つけることができた。お名前は、「キタハマズイドウ」。町名から判断して、「北浜隧道」という表記で断定していいだろう。
そのスペックは、延長49m、幅員3.5m、有効高3.0m、建設年は不明。
この有効高、ウソなんよね(笑)。だって、写真見返してみてほしい。2.0mの高さ制限標識、どっちのポータルにもキッチリ掲示してあるからね?
そんなとこも、カワイイよ。(大謎)
いや、なかなか味わい深い一洞でありました。
以上、完結。