2010年8月8日、第一次宮城県探索の際に見つけた物件。時系列では北浜隧道の約1時間10分後。改めて見ると、なかなか異様な…というか、個性的な。
ここは宮城郡利府町赤沼、JR仙石線・陸前浜田駅前。
まあお見せするほどの味もなんもない駅ではあるが。
この辺は東北本線と仙石線が絡み合いながら併走しており、他社線や都市部ならともかくJRのそれぞれ独立した線区がこれだけの距離を併走するというのは、全国的にも稀有なところ。
ちなみにこの駅のすぐ北で東北本線が仙石線をオーバークロスしており、それがこの駅のホームからよく見えるのだが、
う、薄ッッ!!こりゃあ面白いな!
…とかっていうのはあくまでおまけ。本題の物件は、この駅から集落を北に抜けたどん詰まりにある、東北本線をくぐる「穴」。
それがコチラ…
なのだが。
コレ、完全に隧道じゃね!?
わたくしの知る、いかなる鉄道橋梁/架道橋にも似ていない、この異形。いやいや、隧道ですよコレは。しかもいきなりカーブしてるしさぁ。
場所はここ。
どうやったらこんだけ失敗できんの?ってほどにブレブレで恐縮だが。
坑口から数メートルにわたり、アーチ部には鉄板が巻かれているのだが、それが腐食して破れている。かなりのクタビレ具合だ。ちなみに錆び付きまくった標識板には「けたに注意」とある…と思う(笑)。
鉄板補強からコンクリ部に変わってすぐの右側だったと思うが、こんな銘板が。
いやいや、マジで隧道っぽいな!竣功年月日とか。延長も42.7mあるときたもんだ。
実はここには、2011年1月30日の第三次宮城県探索の際にも立ち寄っている(そういえばこの日のネタはまだ全然記事にしてない…)。
その時の様子がコチラ。
奇しくも、真夏バージョンと真冬バージョン。
そのまま車で突っ込んだ図。
いやほんと、これ絶対隧道でしょって!!
抜けて北側より(以下はまた初訪問時の写真です)。
いやほんt(ry さすがにもうよろしいわ(笑)。
こちらも鉄板?で巻かれているのだが、
やたらメタリックで、なんかカッコいい(笑)。
…という、まるでボン・ジョヴィ…もとい、まるで隧道な架道橋をご紹介したのだが(このネタがわかる人は限られたアラフォー以上かなあ…笑)、改めて先に出した地図を見ていただきたい。どうやらこの架道橋、今は使われていないようで、すでに地図上では穴表記はなくなっている(前後の道のみ)。そういえば確かに、新しい道を作りかけてたなあ…。
この後に震災もあったが、今現在のこの穴はどういう状態になっているのだろうか?閉じられているのか、通れるのか…。
いずれにしろ確かなことは、もしも残っているならば、今は「まるで廃隧道」となっているだろうってことだ。
以上、献血…もとい、完結。