三重県道68号紀勢インター線 錦望トンネル付近の廃道 (三重県度会郡大紀町錦) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
またぞろ古いネタを墓場から引っ張り出してきましたよ~。
 
 
2009年11月15日、第三次三重県遠征。この日は志摩半島の西半分を中心に徘徊したのだが、その際に見つけたこの廃道。
 
 
 
スタートはコチラ、
 
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三重県道68号紀勢インター線、錦望(にしきのぞみ)トンネル・南側坑口。錦峠を抜ける、延長183mのトンネルである。銘板に記された建造年次は、1995年11月。
 
 
その坑口前から左に分岐している、一見して廃道とわかる道がある。
 
 
 
とりあえず、現在地はコチラ。
 
 
 
 
 
イントロはこんな感じ。
 
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ちょっとそそるでしょ?(笑)。
 
 
 
 
意外と歩きやすいが、
 
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水路状に洗掘されている箇所も。そしてその先に…何かが見えてきた。
 
 
 
 
それは、
 
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いにしえの車止め!超簡易。かなり年季が入っている。
 
 
 
そして…
 
 
 
 
 
その先は…
 
 
 
 
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ボケてるけど切通しキターー!!
 
 
 
 
 
そしてコレがまた~
 
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圧倒的に見事な石積み!見よ、この偉容を!!
 
 
コレは感動した。写真がへたっぴぃ(死語)かつ残念なせいで伝わりにくいかもしれないけど、放たれるオーラは凄かった。これ以降現在に至るまでも、ここまで見事な石積み擁壁ってそうそう見てないと思う。
 
 
 
半ばあたり?で振り返り。
 
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どうすかコレ!どうしますかもう?どうすんのよ!?  (おかしくなってる・笑)
 
そしてさらに特筆すべきなのは、片側の擁壁が完璧な石積みなのに対し、反対側は自然の岩盤がむき出しのままだ、ということ。これって一体、どういうことなのだろうか?
 
 
 
 
そしてそのまま進み、ゆるい勾配を登ると、
 
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左後方から来た舗装路に合流して終わる。これは合流地点を振り返っての撮影。
 
一見して、この舗装路も廃に近い状態であると知れる。この道、実は国道260号線の旧道。そう、酷道だったころの260。この少し北で東へ転じ、業界では超有名な「鍵穴」へと至っていた。
 
 
ここまで、微妙な書き方をしてきたのにお気づきだろうか?
 
辿ってきたこの廃道、単純に錦望トンネルの旧道とは考えづらい。というのは、現道であるr68紀勢インター線はかなり新しい道のはずで、それまでこの錦峠を越えていたのは、酷道時代のR260。そう、この合流した道にほかならない…。
 
と?いうことは?
 
この廃道はどういう来歴の道?まさか、R260の旧々道?ってことになるのか?けどその場合、現道の錦望トンネル以南のルートは?なんにせよ、あれだけの石積み擁壁が築かれたということは、ある程度以上に重要な道だったぽいが…。
 
 
 
合流地点から見下ろす、
 
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錦望トンネルの北側坑口。
 
 
つまりは、183mのトンネルを越える程度の長さしかない、この短い廃道。しかしそれは、謎に満ちている…。
 
 
 
 
 
 
以上、なんらの考証も解決もなく(爆)、完結。
 
(注)なにしろ情報が古いので、現状はこの記事とは違っているはずなのであしからず。