2010年8月8日、第一次宮城県探索。この日のネタで記事にしているのは、北浜隧道、井戸尻架道橋、サン・ファントンネル、女川橋、雄勝隧道、新竹の迫橋。
本日ご紹介するのは、時系列では井戸尻架道橋とサン・ファントンネルの間、この日唯一の…いや、
結果的にわたくしが宮城県で出会った中で唯一のアレ。
…なんだが、わかるかな?
答えは、これ。
「煉瓦隧道」であります。現在地コチラ。
地図をよく見ていただくと、ピンとくる方もおられるかも?実はこの隧道のある道路は、東北本線の旧線跡。従ってこの隧道も、かつての鉄道トンネルなのだった。
現地には扁額も銘板もないが、「平成16年度全国道路施設現況調査」(通称トンネルリスト)によると、名称は根廻(ネマワリ)隧道。延長168m、幅員4.4m、有効高3.4mというスペック。
東北本線は日本最初の私鉄である日本鉄道により敷設された長大路線で、このあたりの開通は1890(明治23)年。この根廻隧道は、開通時の姿をほぼそのまま残しており、土木学会選近代土木遺産Cランクとなっている。
ちなみに当時は、現在盲腸支線の終端駅となっている利府駅から品井沼までは現在線と違うルートで開業しており、松島経由の現在線が開通した際には旧線を「山線」と呼んで区別していた。もちろんこの隧道も「山線」のものである。
堅牢そのものの、総煉瓦ポータル。
当日はもちろんそんな背景など知らずノーマークだったので、テンション上がった~。
洞内も…見よ!
総煉瓦なり!
これもう10年前のことなので、今じゃもしかすると多少改修の手が入っているかもしれないが、この時点では道路転用に伴う最小限の手が入ったのみの状態。素晴らしい!
それだけに、
洞内をしっかり観察しなかった当時のわたくしが残念すぎる(笑)。
そういえば、鉄道トンネルなのに馬蹄形断面でなく側壁が垂直だが、これは日本鉄道が建造したトンネルの特徴なのだそう。なかなかに興味深い。
で、抜けた北側ポータル。
こちらにはオレンジ色の苔(カビ?)が全面的に付着していて、また広いウィングも見えていて、南側と少々印象が違う。
ちなみに先ほどの南側ポータルも、同じように広いウィングを備えているようだ。真夏じゃなければちゃんと見えたのかも。
いや~、しかし…
状態が素晴らしい!
記事を書いてて、今の目でもう一度見てみたいと改めて思った、根廻隧道でありました。
以上。








