雄勝隧道 (宮城県石巻市雄勝町分浜分浜~分浜波板) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2010年8月8日、第一次宮城県探索。この日のネタで記事にしているのは、北浜隧道井戸尻架道橋女川橋新竹の迫橋
 
今宵ご紹介するのは、女川橋の32分後に訪ねた隧道。場所コチラ↓
 
 
県別マップルで、国道の旧道らしき道に隧道表記があったので、チェックに向かった。
 
国道398号から旧道へ。
998a38eb.jpg
 
 
見にくいけど、青看のシールで隠された部分には、おにぎりと「女川」の文字が。なにも消さなくっても・・・。
 
 
このシールで消された左方向、すなわち隧道北側から進むこと、わずか2分弱。
8bacfa88.jpg
 
 
堂々たるコンクリート隧道が現れた。
 
センターラインも備えた旧国道。それに相応しい、まさに(かつての)国道規格の隧道だった。このシチュエーション、キライじゃないわ~。
 
無愛想なご面相のコンクリポータルだが、坑口部が少し突出しているのが特徴と言えば特徴かな。
 
 
当時のわたくし、なぜか扁額も撮らずに入洞。
 
 
照明が真ん中あたりで1~2ヶ所だけ点灯してたようだが、
51a52cd0.jpg
 
なにこの美しさ。
 
廃オーラ手前の、「一線を退きました感」のなせるワザか、無機質な洞内と美しいグラデーションが、息を呑むほど美しかった。
 
 
南側に抜けて振り返り。
7e477e38.jpg
 
 
ポータルのご面相は、先ほどとまったく同じようだった。
 
 
 
扁額には隧道名。
0a4e5c55.jpg
 
 
「雄勝隧道」。 なかなか立派な扁額だなあ。
 
スペックは、昭和35年建造、延長145m、幅員9.5m、有効高4.5m。「雄勝=おがつ」と読む。
 
 
ちなみに、ここの現道にもトンネルが存在する。
93a66d7a.jpg
 
 
 
 
が、そのお名前は
 
4e91aae0.jpg
 
 
 
分波トンネル。
 
この一帯は旧・雄勝町域にあたる。旧隧道には町名が冠されていたわけだが、国道改修でトンネルの数が増えるのにともない、トンネル近辺の小字が名前に採用された、ってことだろう。ちなみに、「分浜」と「波板」という小字から一字ずつ採ったものだろうと思われる。
 
 
 
誰も通ることのない、旧国道。
efb325e9.jpg
 
 
こうやって撮影してても静寂そのものだった。
 
今や閉じられててもおかしくない、と思ったが、ストリートビューで見たら一応未だ現役のようで、ひと安心。
 
 
うむ、正統派?の旧国道隧道でありました。
 
 
 
最後に、隧道南側からの景。
07f27f73.jpg
 
 
 
 
 
 
 
以上、完結。