今宵ご紹介するのは、女川橋の32分後に訪ねた隧道。場所コチラ↓
県別マップルで、国道の旧道らしき道に隧道表記があったので、チェックに向かった。
国道398号から旧道へ。
見にくいけど、青看のシールで隠された部分には、おにぎりと「女川」の文字が。なにも消さなくっても・・・。
このシールで消された左方向、すなわち隧道北側から進むこと、わずか2分弱。
堂々たるコンクリート隧道が現れた。
センターラインも備えた旧国道。それに相応しい、まさに(かつての)国道規格の隧道だった。このシチュエーション、キライじゃないわ~。
無愛想なご面相のコンクリポータルだが、坑口部が少し突出しているのが特徴と言えば特徴かな。
当時のわたくし、なぜか扁額も撮らずに入洞。
照明が真ん中あたりで1~2ヶ所だけ点灯してたようだが、
なにこの美しさ。
廃オーラ手前の、「一線を退きました感」のなせるワザか、無機質な洞内と美しいグラデーションが、息を呑むほど美しかった。
南側に抜けて振り返り。
ポータルのご面相は、先ほどとまったく同じようだった。
扁額には隧道名。
「雄勝隧道」。 なかなか立派な扁額だなあ。
スペックは、昭和35年建造、延長145m、幅員9.5m、有効高4.5m。「雄勝=おがつ」と読む。
ちなみに、ここの現道にもトンネルが存在する。
が、そのお名前は
分波トンネル。
この一帯は旧・雄勝町域にあたる。旧隧道には町名が冠されていたわけだが、国道改修でトンネルの数が増えるのにともない、トンネル近辺の小字が名前に採用された、ってことだろう。ちなみに、「分浜」と「波板」という小字から一字ずつ採ったものだろうと思われる。
誰も通ることのない、旧国道。
こうやって撮影してても静寂そのものだった。
今や閉じられててもおかしくない、と思ったが、ストリートビューで見たら一応未だ現役のようで、ひと安心。