サン・ファントンネル (宮城県石巻市渡波神明~渡波大森) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2010年8月8日、第一次宮城県探索。この日のネタで記事にしているのは、北浜隧道井戸尻架道橋女川橋雄勝隧道新竹の迫橋
 
 
 
今回の物件、時系列では井戸尻架道橋と女川橋の間。ここには、単に地図上のトンネル表記を目指してやってきただけだったんだが…
 
おおぅ!
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ナニあれーー!!
 
めっちゃ色鮮やかなブルー!ポータルの形も尋常じゃないし、コレは面白い!…とか言いつつ、撮った写真はこの一枚だけなんですが(爆)。
 
 
県道2号側からやってきた。
 
 
見たとこ扁額が見当たらない。
 
 
坑口付近に発見した銘板を見ると、
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「サン・ファントンネル」
 
あ~、コレはなにかあるな?地名ではあり得ないし、何にちなんでるんだろうか?なんか聞いたことある響きやねんけど…。
 
これは後に判明した。
 
 
 
こんな銘板も。
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こういうのは、まあまあ珍しいな。
 
 
 
 
抜けて、海側のポータルを。
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こちらは、型式的には平凡なポータルだが、鮮やかなブルーに彩色されているのは同様。
 
カモメのレリーフが施されているように、やっぱり大海原のイメージなんでしょうな~。
 
 
コッチも扁額がないな~、と思ったら、
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なぜか路肩の擁壁に御影石の立派なやつが。なんでやねん(笑)。
 
 
 
 
で…トンネルの海側にあった施設を見て、いろいろ腑に落ちた。
 
いきなりなんだ、この写真!?
 
トンネルの先にあったのは、「サン・ファン館」なる施設。そしてこの船を見て思い出した。あーなるほど!
 
ここはアレだ、支倉常長が伊達正宗によりヨーロッパに派遣された(…でしたよね?)、「慶長遣欧使節団」の記念館的なやつだ。サン・ファンってのは、使節団の航海に使われた船「サン・ファン・バウティスタ号」にちなんだもので、眼下に見えるのはその復元船なんだろう。そしてもちろん、トンネル名称も。
 
そうなるとブルーは、色鮮やかなスペインタイルによるモザイクアートを模しているのかも?
 
 
サン・ファン館HP→https://www.santjuan.or.jp/
 
 
ここは震災後数年間休館していたはずだが、現在は通常営業に戻っているよう。でも、復元船は老朽化が進んでいて、2020年以降に解体される見込みなんだとか。何だか勿体ないような感じだが、維持も大変なんでしょうな~。
 
 
なんか知らんけど、ちょっと得した気になりつつ、次の目的地へと向かった。
 
 
 
 
 
戻りに撮れた写真。 
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ニッポンの夜明けか(笑)。
 
 
 
 
以上、完結。