2017年5月5日、深遠なる紀伊半島彷徨の2日目。
この日のここまでのネタで記事にしているのは菅の谷橋、唐尾隧道関連、宝泉寺の大イチョウ、椋井潜水橋。今宵のネタは椋井潜水橋から40分後、この間にもひとネタ挟んでいる。
まずはこれ。
ここは和歌山県道44号那智勝浦熊野川線、新宮市熊野川町上長井地内。現在地コチラ。
目前のトンネルは、
小口トンネルという。
銘板。
1989年10月の完成。延長は75mと短いトンネルだが、これを抜けるとその名のとおり、字が小口に変わる。
で、…坑口脇の不自然なスペースが気になったわたくし、
ちょっくらチェックを、と歩き始めたら…
いきなり!
ヘイヘイヘ~イ。
いらっしゃったではないか~。
現道からだとなかなかにわからないところに。植生にうまく隠されてるわ~。
間違いなく小口トンネルの先代であろうこの隧道、
いわゆるポータルを持たないタイプだ。
厚く巻かれているのは…場所打ちコンクリートか?いや、コンクリブロック?地山のと間には、充填された石。わたくしの見立てではけっこう古そうな…戦前くらいの隧道に見えるのだが、結論を言えば、調べた限りでは判明しなかった。
もちろん、お邪魔する。
これも調べたところでは延長は51m。
中央部は
素掘りだった。…最近このパターン多いな(笑)。
モルタル覆工は大きな剥落なし。
蓋がされた側溝など、しっかり造られてる。向こうに見えてきたのは、放置自転車か?
…と思ったら、
どんだけあんねん(笑)。
こうして改めて見ると、
コンクリブロックですな。やっぱ昭和ひとケタあたりじゃないのかな。
抜けるところでお約束、
鉄板の構図。イイね~。
この小口側はえらい開放的な感じで…。
それもそのはず、
こっちは現トンネルのすぐ横に開口してるではないか。
引いて見ると、こう。
こりゃあこっちから来れば、絶対見落としっこないな~。ちょっと拍子抜け。
でも…この並列具合、ありそうでなかなかないな。大変よろしいですわ(笑)。
堪能したので、戻る。
時刻は17時半。まだまだ日が長いこの時期。この後さらに白見の滝見橋2017、旧・高田口隧道関連に訪問してたりする。仕上げに(?)出張バス停、と。
椋井潜水橋からこの小口隧道の間にも素敵なネタをひとつ挟んでるし、この日夕方以降の怒涛のネタ祭りの濃密度たるや最高やったなあ…(笑)。
以上。