2017年5月5日、深遠なる紀伊半島彷徨の2日目。
この日のネタで記事にしているのは菅の谷橋、唐尾隧道関連、椋井潜水橋。今宵のネタはこの日ほぼ最後に訪れた、ずっと訪ねたかったところ。
まずはこれ。
ここは国道168号、169号重複区間の高田口隧道・西側抗口付近。
地図はコチラ。
この現トンネルも
1971年製と、すでにおっさんである(笑)。
この西側抗口脇に、
現道からは直角に分岐する旧道がある。この奥に、「忘れ物」が待っているのだった。
時刻はすでに18時過ぎ。しかしそう遠くはないはず。日の長い今ならまだ間に合う。
進入していくと、
数十mは轍があったりするが、
その先すぐに
ガチな廃道になる。
ここには、2010年3月20日に来たことがある。これは当時の写真。
ガードレール誕生以前の古めかしい柵。
そして路外には
どこか中国奥地めいた、美しい熊野川の流れ(この写真は2017年のもの)。
いい雰囲気やな~と思いながら引き返したのだった。まさかこの先にアレがあるなどとは知らずに。以来7年、ようやく忘れ物を回収に来た次第だ。
いや、2010年当時もそうだったのだが、
いきなりのガチ廃道で全く先がうかがえないのよ。
逆に言えば、藪がなければたぶん見えていたかもしれない。その程度の距離だと思われる。
しばし進むと、
こんなとこにもやはりあった蜂洞。マジで誰が設置してるんだろう(笑)。
そして道路状況は、
さらに悪化…。「道路状況」って言葉自体がちゃんちゃらおかしい(笑)。
路盤は1.5車線程度はありそうなのだが、山側からの崩落でほぼ全埋まり。
歩けるのは、路肩の川べりギリギリのこのわずかな隙間のみ。
地味に危険だ。駒止めを鑑賞しながら歩いたりしたらダメ、ゼッタイ(笑)。
なにしろ、
コレモンだからね。
ただ忌々しいことに、
確かによそ見したくなるんだな、ここの絶景(笑)。
見るのはいいけど、歩きながらはやめようね。
足元に集中していたが、ふと前方を見ると…
…ハッ!
見えた、見えたよ、「忘れ物」が。
気が逸るが、最後にひときわヤバイのが、ここ。
路肩の断崖、ほぼ無余地を厳しい体勢ですり抜けないといけないので、要注意。
上の写真は振り向いての撮影。おもむろに向き直れば…
…お会いできましたね、ようやく。
【次回】に続く。