👤「備蓄米」を買うために、タクシーに乗ってやって来るお客さん
👤スーパーの「チラシ特売」目当てに、「乗り合いタクシー」でやって来るおばあちゃん達
👤「コストコのガソリンが安い!」と100㎞も離れた街から給油に来る人(もちろん買い物ついでだが…)
「今日は玉子が158円!」「牛肉が全品半額!」「本日ポイント5倍!」
それを目当てに片道1,000円のタクシーに乗ってまで買い物に来る。
☝️『それじゃ返って高くつくじゃん?』とツッコミを入れたくなるが、私の経験でも、ある意味“ムダなコスト”をかけて買い物に来るお客さんはとても多い。
交通費を差し引いても“お得”なら問題ないが、冷静に考えれば「赤字」または「トントン」がいいところ。それでも来るのはなぜだろう…?
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【考察】
①「お得」より得した“気分”が大事
特売品を見つけて「私はうまく買えた!」という感覚が、金額以上の満足感を与える。数字上は損でも、心では勝った!と思っている。(勝ち負けのマウント)
②買い物は「外出のきっかけ」
高齢者にとって、特売日はちょっとしたイベントなので、街に出る「言い訳」「理由」にできる。レジャーに行くならタクシー利用は普通のこと!
③「自分で選びたい」というプライド
人に頼むこともできるけど、何より自分で「来て・見て・触って」買い物をしたい。コストコで会員の友達に分けてもらうなんてプライドが許さない!wたくさん買うからバスや電車では行けない→タクシー一択!
👤私の現役時代も、特売日にタクシーで颯爽と来店するおばあちゃん達がたくさんいました。そして買いっぷりもいい。運転手さんも手慣れたもので「クーラーボックス」のサービスまでしていましたw(これはこれで田舎のビジネスモデルかも)
もちろん買い物の足(手段)を持たない人は“やむを得ず”タクシーを利用するのは仕方ないが、「タクシー利用補助券」を出す自治体はそこら辺を理解しているのかも知れません。
タクシー代を払ってまで買いに行った(高くついた)買い物が、誰かとのおしゃべりのネタになったり、「今日は特売で牛肉が半額だったのよ」と、家族や近所の誰かに自慢できたりする。
☝️そう考えれば、勝負を賭けた「買い物」は、単なる消費行動ではなく「イベント」のひとつなのかもしれない。
今日もまた、どこかのスーパーにタクシーが横付けされ、「戦闘モード」のおばあちゃんが降りてくる。
【小林久ホームページ】