「シロアリ御殿」と呼ばれる、白亜の城にお住まいの文化人でもある。
人の嫌がる仕事をして、高い報酬を得るのは当然だが、どうして長年ずっと安定して儲かるのかを聞いたことがある。
👤「白アリもネズミも、中々“全滅”しないからねえ〜」
私はうがった見方で聞いてみた。
「それって、わざと全滅させないんじゃないの?年々薬剤だって進歩するでしょうに」
👤「……無言……」
まあいい、業界にはそれぞれの都合もあるだろう。
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何かの本で読んだが、顧客を100%満足させてしまうと、より高い要求が芽生え、経営が成り立たなくなる、という理論を記憶している。
・安くて美味しい、ボリュームたっぷりのレストラン
・接客も素晴らしく、品揃えも豊富で、リーズナブルな店
・便利な場所にあるけど、24時間営業で年中無休の薬屋
これらの店はあまり存在しない。
現実は…
・安くて美味しいけど→量が少ない
・接客も品揃えも良いけど→値段が高い
・便利な場所にあるけど→休みが多い
☝️ビジネスで大切な「損益分岐点」とは、店と客の利害配分を、どの割合で“折り合い”をつけるかだ。そうでなければただの「ボランティア」になってしまう。
「シロアリ駆除」に照らし合わせてみると、
・とりあえず駆除するけど、また出てくる
・客は「それでもいいから、駆除して!」とオーダーする。
これでサブスクの完成である。
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どんなビジネスもリピート客(固定客)がもたらす利益が最重要であることに疑いはない。
私が経営していたスーパーなら、食べてしまえばまた買いに来てくれる(はず)だが、満足できなければライバル店に客を取られてしまう。
お客さんを満足させるのか、それとも「また次も」と思わせる余白を残すべきか……?
しぶとく生き残る店は、あえて100%を埋めない。
顧客の心に「小さな未解決」を残し続けること。
それこそが、長く続く商売の「毒と蜜」なのかもしれない。




















