【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ -2ページ目

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 

 

 


みんな大好き「シャインマスカット」、30年前からコツコツ育ててきた『山梨の宝』である。今では岡山県や長野県でも栽培が進み、それまで頭打ちだったぶどう農家復活のシンボルとなった。

スーパーで買うと、高いものは一房2,000円もするが、それだけの価値がある。小粒のデラウエアや巨峰・ピオーネ、山梨特産の「甲斐路」を超え、いまや“高級ぶどう“といえば「シャインマスカット」一択である。



なになに?そこに総裁選真っ最中の“シンジロー“農水大臣が、「農産物の知的財産保護に向け、優良品種のライセンス許諾による海外生産を進める」と公言。

「そりゃ困るぜ、冗談じゃねえ!」と毎度おなじみ山梨の“長崎“知事をはじめ、関係者が文句をつけに行ったというニュース。(陳情を受けて一旦棚上げ?)

まあ無断で栽培して、品質の悪い果物を世界にばら撒くようなアジア諸国の事例もあるため、しっかり“お墨付き″を与えた上で品質管理をした方が今後のためだ、との意向もあるのだろう。

しかし、単純に山梨のぶどう農家は海外産の「逆輸入」などもイメージされるため、本能的に反対する気持ちはよく分かる。せっかく立て直した経営基盤を揺るがしかねない“事件“なのだから。

ことの是非はともかく、これでシンジロー議員への「党員票」、山梨では激減するに違いない。(それでもこの時期に発表するのは既に「盤石」ということか…。


👤国産のシャインマスカットは“ハズレ“が少ない。でももう少し安くなっても良いとは思う。

NZでの栽培が許可されたら、「逆輸入」のシャインマスカットが販売される。逆に「輸出」のチャンスは閉ざされていく。

(産地以外では)賛否両論ありそうな話題である。

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com



アメブロも3年経過すると、繋がりをいただいている方も3倍に増えます。

読んでもらえるからこそ毎日取り留めもないことが書けるわけです。

誠にありがとうございます!

私の“輝かしいキャリアw“をご存知ない皆さんも多いと思います。

そこで改めて“アメブロビギナー“だった頃に投稿して、多くの表示があった記事を再投稿します。自己紹介だと思ってお付き合いください。

☝️今回は、「色覚異常」の私が、学校の先生になれないと知ったときの話です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【君は学校の先生になれないんだよ!】

私はいわゆる『赤緑色盲』で、色については本当によく分からない。

虹も🌈2色にしか見えないし『紅葉がキレイ』という意味さえわからない (笑)

母親の父が色盲の場合、孫の男の子に二分の一の割合で発症する「隔世遺伝」で、クラスに2人くらいはいるらしい。(サムネ写真も「12」しか分からない)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

この場合、就職にも弊害が出る。
基本“公務員“にはなれない。“大企業も“難しいと言われた。

運転手やPC業務もできない。なぜなら「色の区別」ができないからだ。

👤色の区別が苦手な私は、これまで無意識に

✔︎電車の路線図は駅名を指で追う👆

✔︎信号機は色の並び順で判断する
(信号の青が実は緑?なのは知らなかった)

✔︎風景画など描けるわけがない (笑)

✔︎「この赤は何色に見える?」と聞かれたら『赤だよ』と答える。(赤は赤なのだが、きっと見えている色が違う)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

✅生まれてからずっと生活にはなんの支障もなかった。ただ色の話題に入れないだけ(^^;

親がどこからか(いかがわしい高額の)治療法があると聞き「電気ショック治療」も試したがダメだった。色盲矯正のメガネを発明したらノーベル賞とも言われていたほどだ。

私はいくら努力してもお医者さんやパイロットにはなれなかった訳だが、「魚屋の跡取り」だから問題はなかった。

✔︎当時は「差別だ!」として、その子達を守る団体もあったと記憶している。

今はどうなってるんだろう?
「お前、この数字が読めねえのか?」

「君は就職に制限があるんだよ!」

「洋服の色がみんなグレーばっかじゃん」


何気ない言葉が子供の心を傷つける💦

※ ポスターを描いて賞を獲ったことがある!「赤・青・黄色」だけなら勝ち目がある。終り

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「色覚異常」の子供を持つ親御さんのご苦労や、“遺伝子を“を気にするタイプの“家系“にとっては、大きな問題でもある…。

その先生になれなかった少年は、将来“教員採用試験“の面接官を務める「教育委員長」になるのであった。

お後がよろしいようで🙇🏻‍♂️

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com
 


 
スーパーマーケットの話題に特化したWEBマガジン『スーパーマーケットファン』

私の最新記事がアップされました!
 


スーパーが「値引きシール」を貼って売り切るのは、「利益を削ってでもお客さんに食べて欲しい」「売れ残って捨てることだけはしたくない」という純粋な想いからです。

ですから、あなたがスーパーで「値引き」商品を買うことは、立派な「食品ロス削減」に貢献していることになります。(恥ずかしがる必要はありませんw)

日本の「食品ロス」は年間467万トン、1人当たり37kgという統計が出ています。その内訳はスーパーや飲食店・製造工場などの事業所と家庭の食卓が「半々」です。
 
それなら、買い物をするときはできれば「食品ロス削減」に熱心に取り組んでいる店で買いたいものです。

👤今回は、元スーパー社長の視点で、キチンと取り組んでいる店の見分け方について解説しました。ぜひご覧ください!


(スーパーやまとに設置した生ゴミ処理機) 


おかげさまで過去記事の人気も高く、時間が経った今でもたくさんのPVをいただいています。

前回の『税込・税抜〜どちらを望む?』のアンケートには、1万人近い方から回答をいただきました(99%が税込表示を希望)。

 

 


これもすべて皆さまのおかげです。心より感謝しておりますm(_ _)m

 

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com


 


私は毎朝、特売の「3個入り納豆」を食べています。丼に移すことはせず、そのまま容器の中でタレを入れてかき混ぜるのですが、これが意外とやりにくい。

・フタは切り取るべきか?

・納豆の上のフィルムはどこに置けばいいのか?

・タレは混ぜる前に入れるべきか、それとも後か?

一番困るのは、箸が勢い余って発泡スチロールの容器に穴を開けてしまうことだ。皆さんも経験があるのではないだろうか?


☝️では、なぜ納豆はほぼこの「発泡スチロール容器」に入っているのでしょうか。

実は納豆は「完成品を容器に詰める」のではなく、容器に入れた大豆を発酵させて仕上げる食品です。そのため、発酵に適した容器である必要があります。

藁(わら)納豆や経木(きょうぎ)納豆も、同じく空気を通す性質を利用しています。発泡スチロールは軽く、保温性と通気性があるため、納豆には最適という訳です。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

以前、茨城の納豆メーカーから経営相談を受けたことがあります。

そこで聞いたのは、豆の原価よりも「容器」の価格が上がっているという厳しい現実でした。

納豆づくりの流れは、

「茹でた大豆に納豆菌を噴霧 → 容器に詰める → 発酵室で完成 → タレや辛子を外注で添付 → 完成→スーパーで販売」

こうして作られた納豆が「3個入り78円」で特売される。

価格の裏側には、容器コストや外注費との綱引きがあるのです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

しかし、同じ大豆食品でも、「豆腐」は事情が異なります。

四角いパックに入っている豆腐の多くは「充填豆腐」と呼ばれるもので、液体を容器に流し込み、加熱して固めて作られます。

 



よく「3個パック98円」で売られているものがそれで、正確には“豆腐風プリン”に近い存在です。凝固剤を使うため大量生産が可能で、安価に提供できます。一方、容器に“水“が入っている豆腐は、出来上がった「豆腐」を小分けしています。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

納豆や豆腐は、多くの家庭で毎日食べられる定番食品です。

だからこそ「安く」「便利に」提供されてきました。

しかしその裏側では、容器コストや環境負荷、メーカーの経営努力といった見えにくい現実があります。

100円以下で食べられるこのありがたさを、私たち消費者も少し意識してみると、普段の納豆がまた違って見えるかもしれません。

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com


 


コンビニやファミレスの駐車場には、よく「前向き駐車でお願いします」との注意書きがある。

「排気ガスがお店に流れ込むのを防ぐためかな?」

「バックで停めるときに踏み間違えて突っ込む事故を防ぐため?」


私もそんなふうに考えていた。

☝️実際の理由はこうだ。

・店舗側に排気ガスが吹き込む → お客さんが吸い込む危険がある

・近隣の住宅への配慮(排気音や臭いの問題)


なるほど、確かにもっともらしい。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

👤 ただ、“へそ曲がり“の私はこう思ってしまう…。

・バック駐車でもエンジンを吹かす人なんてそんなに多くないのに…

・コンビニに突っ込む車の大半は「前向き駐車」だったような…

・駐車枠が狭いと、むしろ出庫時の方が危ないのでは?

・夏場に車内でエアコンをかけながら、長時間弁当を食べている人の方が、排気ガスを出してるよなぁ


つまり「前向き駐車が絶対に正しい」とは言い切れない気もするのである。

とはいえ、唯一確かなのは、前向き駐車なら“入店客を轢きにくい“という点だろう(失礼🙏🏻)

アメリカでは「障がい者用スペース」を含めて、停め方は基本自由らしい。

日本は土地が狭い分「事故」や「クレーム」防止を優先して「前向き駐車」推奨が広がったのかもしれない。

結局のところ、
「前向き」でも「バック」でも、事故を起こさないことが最優先。

「安全運転」こそがすべてに優先される。

あなたは「前向き駐車」? それとも切り返して「バック駐車」?

#駐車場での事故は当店は責任を負いかねます

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com


 


「出入り禁止」にもかかわらずスーパーに来店して、店長に唾を吐いた男が逮捕されたニュース。

私も現役社長(スーパー)時代に、「出入り禁止」にしたい客は何人もいたが、現実に「あんたは出禁だ!」と通告したことはない。

どんな店にも厄介な客はいるものだ。田舎の店なら“熊“まで入ってくるこのご時世である。ましてやスーパーは敷居が低いし、競争過多で客の取り合いだ。出禁にした客は他の店で金を落とす…。なかなか出禁通告はできないものだ。

「出禁」にされた客にしても納得いかないだろう。
👤「俺様を誰だと思ってる💢」と言ったら逆効果であることも知らない“カスハラ野郎“の根は絶てない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

☝️そこでちょっと考えてみた。

『法的に一顧客を“出入り禁止“にできるのか?』

いわゆる「接近禁止命令」みたいな“法的根拠“をもって客を排除できるものなのか?

 



【結論】
スーパーや飲食店、居酒屋などの私的施設は、施設管理権に基づき、合理的な理由があれば客を出入り禁止にすることができます。


なるほど、法的な手続きも不要で「好まざる客」を勝手に“出禁“にしてもいいんだ!

加えて、その通告は書面でなく「口頭」で構わないらしい。

「出禁」を乱発するのは、SNS時代には不安もあると思うが、今や店も「客を選ぶ権利」があるということ。たった1人の客のために、従業員や他の客が迷惑を被ることはない。

出禁にしたのに店に来て、暴言でも吐いたら刑務所行き。アメリカじゃ警備員に摘み出される案件。

「おもてなし」の裏で泣いてる人がいちゃダメだ。

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com



少し前まで、旧知の社長(家族経営の下請け建設業)に頼まれて、無報酬で“監査役“を務めていました。

「リスケ(返済猶予)」申請に伴う改善計画の策定をしたり、税理士に代わって“バンクミーティング“にも、心細い社長と共に私も参加してきました。

しかし、何かと口を挟む私のことを「顧問税理士」は面白くなかったのでしょう。

「破産したような人が監査役を務めていると、金融機関の印象が良くない。それにそもそも役員にはなれない」という“根も葉もない“理由で退任させられました(笑)。

まあ元々無報酬だし、迷惑をかけるのも不本意なので、「いいですよ、これからも頑張ってください!」と言ってお別れしました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

それから2年、昨日久しぶりにその社長から連絡が来ました。

👤「メインバンク(信用金庫)が債権を回収会社(サービサー)に売り渡してしまった。これまでより月々の返済額は減ったが、自分のクレジットやキャッシングもできないし、他の銀行からも返済条件見直しの連絡があった。何とか助けて欲しい!」

 



私が「顧問税理士は何と言ってますか?」と聞くと、

👤「月々の返済が減ったのはいいことだと言っている」との返答…。

お人好しで世間知らずのその社長は、銀行が「債権回収業者」に債権を売却する意味を知らないようだ。

加えて、そうなる前に手を打たなかった「顧問税理士」に腹が立った。

☝️もちろん、もうご縁のない私は、「大丈夫ですよ、税理士とよく相談してください」と言うしかない。そうなってしまえば、私にはもう打つ手は無い。

 



メインバンクは「半期(9月)の見直しの一環です。リスケが長い(5年)のでやむなくこうなりました」との判断。

社長に聞けば、「少し前に口座が止められて、入金はできるが、金を引き出せなくなった。それで入金口座を替えたんだよ」とノンキな発言。(決済口座の凍結…)

既に回収の予兆があったということか…。

☝️「9月の締めで…」「半期の見直しです」を理由に、金融機関の対応が変わることがあります。

社長さん、あなたの会社は大丈夫ですか?
 


 

 

 

「はま寿司」のアルバイトが、「1分遅刻で14分間分の賃金切り捨てはおかしい!」と要求し、組合が団体交渉において成果を上げ、始業時の15分単位賃金計算を「1分単位に改正する」との回答を勝ち取ったというニュース。

私もたくさんのパート・アルバイトに働いてもらっていたが、この「労働時間のカウント」については、運用上も細かな制約があったことを思い出す。

今では、タイムカードを押した時刻から、(休憩時間を除いた)退社時刻まで、1分単位まで時給に基づいて支給するのがルールとなっている。(タイムカードを押してから、着替え〜トイレに行っても労働時間にカウントされる)

 



私がスーパーの社長時代、山梨県最大手スーパーに「労基署」が入り、パート従業員への何億円もの“未払い給与“が発覚し、社長と会社が「書類送検」されたことを思い出す。

☝️からくりはこうだ。

出勤時刻と退社時刻はそれぞれ「30分単位」とする。従って朝「8 : 01」にタイムカードを押し し、「16:59」に帰った場合、(休憩1時間として)、8時間労働のつもりが、8:30〜16:30までの「7時間」にしていたというもの。

その結果“悪質“と認定され、『パート1,000人に対して未払給与(会社が切り捨てた分)を2年間遡って支払え』との命令が下された。その額なんと2億円(@_@)

👤契約時間より早く来て、仕事の準備をするのが当たり前だ!

👤区切りのいい時刻まで待たないで、仕事が終わったらタイムカードを押せ!


そうして会社ぐるみでパート給与の“ピンハネ“をしていた訳だ。その結果はとても高く付いた。


☝️ビビリの私の会社は、

・朝の出勤時間は守ってね!カウントはその時刻から(多少前後しても)するから。

・帰りの時間は「1分単位」で計算するから、端数をカットしたりしないから安心して!


こんな感じでやっていたので、特段問題は無かった。(今なら何か引っ掛かるのかもしれないが…)

その最大手スーパーが、それからどう是正したのかは知らないが、私の店に労基署が調査に来たとき、「しっかり計算されていますね!」と褒められたことを覚えている。

でも、潰れちゃうんだからなぁ(笑)

 

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com

 



(休日ネタ)
私が使っているノートパソコンは、15年前の「FUJITSU製」で、OSは10月14日にサポートが終了するWindows10である。

以前は羽振りも良かったのでw、会社の経費で当時一番性能が良いパソコンを業者の言いなりで購入した。

調べるとCPUは第二世代?の「Core i7」、ストレージは自分で1TBのSSDに交換して、一度データを全部飛ばしてしまったこともある。(メモリは8GB)

しかしさしたるトラブルもなく、今日現在も全く問題なく使えていて、コラムの執筆やリモート会議に使える“相棒“だ。“新しモノ好き“の自分にしては、長期間使っている。

店があったときも、苦しかった最中も、全部無くなった今も、いつも目の前にあるこのパソコン。今さら「DVDスロット」など使うことはない。

この“ヴィンテージパソコン“で2冊も本を書いたし、元は十分に取ったと言える。サポートが終わると言っても「延命措置」や「使い道」もある。

機種が古過ぎて、Windows10から11へのアップグレードはできないそうだ。YouTubeで調べると「奥の手」もあるようだが、やはり不安が残る。


☝️さて、そろそろ新しいパソコンでも買うことにしようか?

近所の家電量販店に行って、現物を見てきた。

従業員の兄ちゃんに、「文書作成(Word)、メール、YouTube、リモート会議程度なら、どんなパソコンを買っても「オーバースペック」です」と言われる始末。小さいほど高くなるノートパソコンの不思議を知る。

もう「IBM」も、SONYが作る「VAIO 」も無いという。キーボードも薄っぺらいし、「カナ」表示やテンキーが無いと都合が悪い。

おじさん、もうちょっと悩んでみます(^^;

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com
 



 

 

「レジ袋有料化」に伴うマイバッグの持ち込みや、「セルフレジ」の普及をキッカケに、万引きの話題が増えている昨今。

それと同じくらいの被害があるとされるのが、従業員による不正、つまり「内部犯行」である。

リンク先の記事は、
『35年間、毎日万引きしてました」犯人は“まさかの”鮮魚売り場の女性店員』というショッキングなものだった。

ある意味“タブー″とも言える「従業員犯罪」
私が知る範囲で話したいと思う。

 


古くからの業界の常識として、「万引きは売り上げの2%、そして比率は、客と従業員が半々」と言われたことがあった。

私の店は1店舗あたり平均「5億円」ほどの売り上げだったので、年間の万引き被害額は1,000万円(客500万+従業員500万)と莫大なものになる。

客の万引きのパターンは(当時は)、レジに並ぶ前に、自分の持ち込んだ袋に商品を隠す、ほぼこれしかなかった。

方や、従業員が商品を盗もうと思えばいく通りもの手口がある。ましてや「従業員同士」や「取引先」「配送業者」、はたまた「警備会社」とつるめば、何でもできてしまうのが現実である。

スーパーの従業員の犯行は、「商品」ばかりでなく「現金」「ポイント」「クーポン」「値引きシール」「顧客データ」「(原価が分かる)商品化マスタ」にも及ぶものだ。

セキュリティや社員教育が行き届いた「銀行」でさえ、従業員の横領は撲滅できない。「悪の根は絶てない」のである。

 



いろんな経緯で従業員の犯罪が発覚した時の気持ちは、何とも言えない気分である。私は例外なく“解雇“してきたが、逆恨みをされたこともある。

「信用してるぞ!」と言いながら、「もしかしたら…」と疑わなければならないのは辛いものだ。

☝️『人を見たら泥棒だと思え』
何とも説得力がある“名言“だろうか(^^;

#毎日一枚ずつ500円玉を抜いたベテランパート社員
#自販機から抜いた千円札で一万円を両替する店長 
#問屋からの付け届けが全部伝票についていた店 
#行きつけの寿司屋にマグロを運ぶ鮮魚部チーフ 
#おひとり様一点限りの特売品を10個買って転売するレジの親分 
#そもそも社長失格の私

 

 

【小林久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com