金融機関ATMに無料で備え付けの「封筒」をガバっと持ち帰り、メルカリなどで転売するケースが相次ぎ、次々と設置を止める銀行が増えているという。確かに言われてみれば、ATM機のそばに「封筒」がなくなっている。
 
「サービス」の名の下に、無料で客に渡すものは多い。
スーパーなら醤油やワサビ・牛脂、割り箸やスプーン・フォークも無料が続いている。
考えてみれば過去のレジ袋も無料配布だった。

 
私が(経営していた)スーパーでも、“無料“をいいことに、これらのものを大量に持ち帰る客は結構いた。トイレットペーパーや洗剤。買い物カゴ、ガムテープ、キャベツを剥いた葉っぱまで“無料”となれば持っていく。
スーパー以外でも、カフェのストローやマドラー・ガムシロップ・クリーム・ナフキンなどが持ち帰られるという。
 
ほとんどの客はそれを見て「や~ね~」と反面教師にするが、たまに“そのさま”を自分の娘に見せて「ねっ、お母さんは買い物上手でしょ?」とドヤっている母親を見ると、親子でその“非常識“が引き継がれないように祈るばかりである。
 
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記事によると、客が店舗の商品を本来の目的の範囲外で持ち出し、転売した場合や、後日別途利用する意思がある場合には、「窃盗罪」が成立するという。そうなればまさに「タダより高いものはない」ということになる。
 
人は(私も含めて)、誰も見ていないと自分の得になることをするものだし、一度味を占めると余計にエスカレートしていく。そしてそれを咎(とが)められると、「私だけじゃない!」と正当化する生き物だ(笑)
 
それを自覚したうえで、「必要な分」だけを持ち帰らないと、すべての備品が“有料”になる日が来てしまいます。
 
それはそうと、牛丼屋の「紅ショウガ」や回転寿司の「ガリ」、ラーメン店備え付けの「ニンニク」などは“料金内“という認識で黙認なのだろうか?
そこはちょっと不明です(^^ゞ
【小林久ホームページ】

























