今年の4月、わが故郷山梨県「南アルプス市」に国内37店舗目として開店したコストコ。来年開店の三重県亀山市に続いて、2027年に愛媛県東温(とうおん)市にオープンするというニュースである。
これだけメディアで「コストコ・コストコ」と話題にし、SNSでも大盛り上がりのコストコである。
身近にコストコができると「地価」も上がり「雇用」も増える、そして近隣県からやって来る客が、コストコ以外にもお金を落としていく。
地域の商業環境の疲弊や、1,500円以上の時給による既存店からの人材流出、渋滞発生の住民への影響など、「いいことづくめ」とばかりは言えないが、地域にとっては「政権交代」に等しいほどの『期待感』に違いない。
それが証拠に写真を見ればわかるように、“コストコ誘致“に成功すると、コストコ日本法人社長の両隣に、知事と首長が満面の笑みで肩を並べている。(どこも同じ風景…)
さしずめ『コストコを取ったどー』と言わんばかりに…
迎え撃つ「地域商業」は、これを甘く見てはいけない。
👤「四国内に20万人いるコストコメンバーが愛媛県(東温市)に来てくれるのが楽しみ」とコストコの社長は語った。(既存店から20万人の顧客を奪うの意味)
☝️この4月にコストコができた山梨でも、
①学者や専門家は「コストコとローカルスーパーは“客層“が違うから、競合は限定的」→ウソ
②始めのうちは道路も混むが、すぐに落ち着くから大丈夫→週末に来てごらん
③コストコのガソリンスタンドができると、既存のGSは死活問題になる。→でも打つ手は…無い
④地元のローカルスーパーは必ず1〜2社は閉店するか身売りするかの選択に迫られる→すでに1社発生
⑤メディアはコストコの悪口は言わない(笑)
⑥地元への影響に対して、県や市は「結果を見て対応する」→特段何かをすることは無い
なぜなら、コストコ出店への期待の前では、それに水を差すような話題は黙殺される。
消費者が両手(もろて)を上げて歓迎するものに、行政はモノは言えないからである。
せっかくですから、愛媛県でも直近の山梨のコストコを参考にしてはどうでしょうか?
【小林久ホームページ】




