【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ -10ページ目

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



 

 

スーパーマーケットの話題に特化したWEBマガジン『スーパーマーケットファン』 

 最新記事がアップされました!

☝️今回のテーマは【魚がおいしいスーパーの見分け方】と題して、魚に力を入れているスーパーの特徴を“魚屋のせがれ″の私が解説しました。

👤最近魚が高いわねぇ(^^;

👤スーパーて日によって刺身のレベルが変わるのなぜ?

👤本当にスーパーのバックヤードで魚をさばいてる?


みんな大好きスーパーの「鮮魚コーナー」が今、ピンチにさらされています。
☝️さて、その理由は…?

 



おかげさまで過去記事の人気も高く、時間が経った今でもたくさんのPVをいただいています。

これもすべて皆さまのおかげです。心より感謝しておりますm(_ _)m

 

 

👤これからも毎月第2・第4金曜日に、現役の社長ではちょっと言いづらい「スーパーの裏側」を紹介していきます。ぜひご覧ください!

 

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まず初めに私の立ち位置は、政府の入札にも参加できない(安い備蓄米を販売できない)地方の弱小スーパー経営者であることをご承知おき願います。

👤やれ2,000円だ、1,000人以上が行列したと「備蓄米フィーバー」の中、自分の店にそんなお米はやってこない(><) 

馴染みの米問屋(5次問屋?)に頼み込んでも、「うちにも全く在庫がないんですよ、4,000円のブランド米なら少し回せますけど…」と言われて返す言葉もない。

テレビのニュースでは、“販売力“にモノを言わせた大手チェーンやホームセンターに山と積まれた「2,000円」の備蓄米…。タダでさえ最近売り上げが減ってるのに、これじゃまた大手の店にお客さんを取られてしまう。コメ大臣が俺の店に来てくれるはずもなく(笑)


 

👤これでもか!まだ値段が下がらんか!下がるまで放出だぁ〜、輸入米したって良い!とにかく値段を下げろ!

来年以降の価格のことや、今後の生産量、足りない時の輸入米の扱いなど、決めなきゃならないことは沢山ある。この期に乗じて一儲け企んだ輩がもいるだろう。でも今は“非常時“である。

余計なことを言わないのも「商人」の務め。

 

“庶民派“で有名な「人気のスーパー」にも安い米が陳列されていた。
「大手スーパー傘下」になったゆえ、安い米が(少量であっても)納品されている。

テレビ局がインタビューに行くべきはそのスーパーではないと思う。



☝️おっとここへ来て、これまでガラガラだったスーパーの「米売り場」に銘柄米が豊富に入ってきたようだ!

理由は、安いお米をどんどん売られることにより、それ以前の「入札米」が売れなくなり、このままでは賞味期限がやってきて商品価値がなくなるためである。急に出てきた“ドタバタ感“に利害関係者の「焦り」がうかがえる。

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記事のスーパーでは銘柄米を「1割引」で販売している。
スーパーでの米の利益率は「10%程度」と低いため、『儲けを削ってでも早く売ってしまいたい』と、この値引きシールには書いてあるw

【私の考察】
米の値段を釣り上げたのは「スーパーマーケット」(小売側)ではない。そして備蓄米が全く入ってこない中小ローカルスーパーも「備蓄米がフィーバー」の被害者である。


ローカルスーパーに「随意契約米」が入荷する頃には、きっと他の米も値段が下がってる(はず)。暴落必至…?

 

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私はこの方のことをよく知らないし、大臣まで務めたお方なら、根っから悪い人ではないと信じている。

でも個別の組織から沢山のお金を支援してもらい(違法ではない)、所管省庁の職員も退職後の勤め先として温かく迎えてくれるこの「仕組み」がある以上、「国民」のための政策が優先されるかは甚だ疑問である。

「誰か」や「何か」に寄りかかって幅を効かせる人は多いが、大体はそのポストは代わりが効くものである。ゆえに“従順に″支持母体の聞き分けのいい“端末“に成り下がる(失礼)

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今、日本ではこのような旧態依然とした「歴史や伝統」を鉾(ほこ)にして、とにかくシステムを変化させないように努める「守旧派」と、「何でも古いものは悪いからぶち壊せ!」という盾(たて)を持つ「改革派」がせめぎ合っている。

☝️米の問題では、農協が落札した「備蓄米」が市場に届かず、「値段を上げるためにわざと貯め込んでいる」と批判さた。そして新大臣により随意契約で市場に放たれて「それ見たことか!」と世間の喝采を浴びている(今ここ)。

味を占めたコメ大臣は、「もっと備蓄米を放出しまっせ!」とその人気にブーストをかけて夏の“イベント″に備えている最中。「元々5kgで85円、おまけにニワトリさんの食べ物だ!」こんな声には見向きもしない。

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☝️それでもである。

昨今の米の問題、とりわけ農協絡みの備蓄米の流れ

・落札のほとんどはJA、そしてスムーズに流れなかった

・備蓄米を保存する倉庫、その多くが農協の経営

・税金で集めた備蓄米を好き勝手に売買したのは「国」

・(実質的な)減反政策を止めて、もっと米を生産すべきだ!と言っている本人が減反推進派(^^;

・評論家ではなく、コメ農家から「農協批判」の声が出てこない不思議(直接取引の農家はバンバン発言するが)


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全ての問題の背景に、この“ズブズブ“の関係があることを忘れてはいけない。「誰が、誰のために、誰のことを思いやって」動いているのか?

👥コメ農家→この騒動でもメリットは特にない

👥農協→役割が不明、政治との癒着が更に露呈

👥米卸問屋→儲け過ぎと大臣に非難される(悪者?)

👥倉庫会社→備蓄米を出してしまうと経営難に…

👥小売業→独自に米を輸入して売るイ◯ン
中小スーパー→2,000円のコメなど一切入荷無し


👥農水族議員・農協関係者→輸入米を安易に入れるな!

☝️溢れる情報、その発言者の「背景」をよく考えて自分の判断材料にしましょう。

 

 

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以前もここで取り上げたが、コンビニの「ローソン」が、過疎地の「買い物難民地域」に出店していくという「地域貢献型店舗」が、山梨県の道志(どうし)村に開店した。

間違えてはいけないのは、この出店はローソンが希望した店ではなく、村民の利便性向上のために村が経営母体となった「公営施設」である。

村が出資して、土地を造成して、店を建てる。そしてノウハウやハードはローソンが提供する。従業員は村の臨時雇用職員になる?(それはどうでもいい話)

これで今まで隣町まで、車で片道30分かけて買い物に出掛けていた村民は大喜び。

必要最低限の買い物ができ、公共料金の支払いもできる。

宅配便の受け渡しもライブのチケットも発券できるようになった。

👤営業時間は『6時-22時』、もちろん24時間営業する必要もない。

なんならもっと短くても誰も文句は言わないだろう。

(おそらくそれはよろず屋になりたくないローソンのギリギリのラインだと推測…)

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👤(失礼ながら)私が思うに、おそらくこのコンビニは商売にはならないと思う。

開店当初はお客さんも物珍しく店に行くだろうが、いかにせん「コンビニ」では満足のいく買い物はできない。そしてそれはコンビニの責任でもない。

そして毎度のことながら「コンビニじゃ欲しいものが買えない」、「値段が高い」、「種類が少ない」とお客さんからクレームがつき始める。

☝️これがステージが「有るか無いか」から「良いか悪いか」に移っていく消費者心理である。悪気はない…。


行政は住民の望みに優先順位をつけて、予算を有効活用しながら様々な政策を実現(正確には選別)していく。ここ道志村においては「コンビニ設置」が優先されたということである。

このビジネスモデルなら、ローソンもリスクは少ない。商品供給で利益は出るし、村がフランチャイズオーナーになってくれるし「地域貢献企業」に磨きもかかる。

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『切った張った・盛った盛らない』と商売そっちのけの「No.1コンビニ」はこの動きをどう思うのだろう…?

本来なら業界No.1の“あの“コンビニこそ「俺たちがやるべきことだ!」と“横綱相撲“を取るべきだった。しかしもう遅い。ローソンに先を越されてしまった。

☝️さて、村が経営する「公設コンビニ」


赤字補填のために税金を投入することのないように、しっかり運営して欲しいと願います。

 

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WEBマガジンにも寄稿しましたが、今日あたりスーパーの売り場にたくさん出てきそうなので『味付け肉』についてちょっと深掘りを!

皆さんがスーパーの精肉売り場に行くと、「これ売れ残りの肉をタレに漬け込んで売ってるんじゃないの?」と思われる『加工肉』を見かけると思います。たくさんありますよね(^^;

スーパーは「完売」を目指しますが、現実的には天候悪化やライバル店のチラシに負けて、相当量の「売れ残り」が発生します。

そうなれば1番損害の大きい「廃棄」を防ぐために、「値引き」または、「再加工」という作業が行われます。

消費期限が残っている商品(特に生鮮品)を、その期限内に再加工することは法律でも認められているし、「再加工品」などと表示義務もありません。(これも問題ですが…)

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☝️トンカツ用の豚ロース肉は、
①「値引きシール」を貼って値下げして売る

②パン粉を付けて「トンカツ用」として売る
(商品名は「手作りトンカツ」)

それでも売れなかったら?
A: ②を値引きシールを貼って売る

B : ②を揚げて「トンカツ」または「カツ丼」として売る



☝️おっと、このBは大手スーパーではやりません。

部門の数値管理が厳しいスーパーチェーンは、「再加工のために部門を跨(また)がない」というルールがあります。

従って、精肉の再加工は揚げる前のトンカツまで。惣菜部のトンカツやカツ丼は、1番新しい肉を使って調理しています。

青果部で“残った野菜“を天ぷらや煮物にもしません。残り物のエビやイカも揚げません。

👤但し、個人スーパーで評判の「煮魚」や、街の精肉店の「コロッケ」などは、再加工していると思います。

精肉店が経営する「焼肉屋」

鮮魚店が経営する「寿司屋」

青果店が経営する「漬物屋」「おかず屋」 

ありますよね!

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再加工した商品が売れ残れば、あとは「捨てる」しかありません。

もし加工品に「値引きシール」が貼ってあれば、『お宝発見』です!

ぜひキョロキョロしながら宝探しをしてください(^_−)−☆

 

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『郵便局のトラック2500台が運行停止!今後5年間は再稼働も認めない』

何があったのかよくわからないニュースだったが、よく見たらこりゃ尋常ではないことだと驚いた。

6割以上のトラックやパンのドライバーに(当然義務付けられている)、飲酒運転や健康チェックもテキトーで「貨物自動車運送事業法」という法律に違反していたとのこと。

日本最大の物流業者でもある「日本郵政」
運送許可の“取り消し“は最も重い処分だという。



👤郵便局は「総務省」、処分を出したのは「国土交通省」

穿(うが)った見方をして「こりゃ省庁をまたぐ不祥事と処分のせめぎ合い。多少の“お目こぼし″とかないのかな?」と感じる私w

☝️国土交通大臣ポストは連立政党の指定席、

総務大臣はゲル首相のお友達、

お叱りを受けたのはコメ大臣の父上が「改革」をした郵政事業。

まあそんなことはともかく、酔っ払い運転や過重労働を放置した罪は重いということだ。

「聖域」はない。

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さて、郵便料金も値上げしたばかりの郵便局。

配送車が2500台も一気に減ったら「配達」に影響が出るのは必至だろう。

他の事業者に振ると言っても、サーがサーとはいくはずもない。

郵便局に限らず「物流事業」は、法改正によりさまざまな影響が出ていると聞く。

郵便局でさえこのような状況なら、他の事業者はどうなってる?それとも郵便局だけが狙い撃ちされたのか?

これだけ大きな処分は国が「インフラ」を停止することに他ならない。

何か裏に違う問題が潜んでいると勘ぐるのは、考えすぎだろうか?

なにより、飲酒運転は問題外です(ー ー;)

 

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テレビを観ていたら、コメの流通は写真のように「五次問屋」まで通してスーパーなど小売店に運ばれていくと説明していた。

👤「中間業者を省けば安く売れる!」

この複雑すぎる流通経路を“暴露“した『ドン・キホーテ』は、国の備蓄米をシンプル(随意契約)に仕入れて安く販売することで、自ら証明してみせた。

他のスーパーチェーンやコンビニも同様であり、コメ大臣の頑張りを追い風に「それ見たことか!」とドヤっているに違いない(言わんけどw)。

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☝️JAや卸問屋を批判するには格好の資料である。

私も“余計な″中間業者は不要だと思っているが、産地(生産者)と店舗(消費者)を繋ぐには、必ずその中間業者(問屋)は必要になってくる。

魚なら「漁師さん」が海で獲り、「漁協」を介して「卸売問屋」からスーパー・鮮魚店・寿司屋に運ばれていく。この場合、中間業者は各地の「卸売市場」と「卸売問屋(中卸し)」の二次問屋だけである。

『産地直送』や『直接買い付け』『契約取引』などになれば、問屋さえもいらない。誰しもそれが一番安く仕入れることができるが、「そうは問屋が卸さない」というのもある意味事実である。

小売店のモットーは「安定供給」なので、簡単に「今日は獲れませんでした」「不漁なので高くなります」というわけにはいかないのである。

これを防いで、少しでも安定した価格と品揃えを実現するために「問屋」の存在意義が出てくる。

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「問屋」の儲けはすこぶる低い。

米問屋なら5%程度だろう。最終販売者であるスーパーのコメの利益率は10%である。その間に5つも問屋が入れば、自ずとコメの値段は高くなる。

☝️たとえばよく見る「カップ麺」なら、一番儲かるのは「製造メーカー」である。そして問屋を通して輸送して、いいとこ10%の利益。スーパーではそれに2割くらい乗せて販売する。

しかしコメの場合は、「メーカー」に当たる「コメ農家」に利益が全く落ちていないことになる。儲かってるのは(JAなどの)「集荷業者」と複数の「問屋」…。ここが問題なのだ。

「カップ麺」とは全く違うが、作っている人にメリットがない業界に未来はない。

真剣にコメの流通システムを考え直す時期に来ていると感じた次第です。

 

 

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米の問題でスポットが当たっている「農水省」「農水族議員」「農協」のトライアングル。

①「農水族議員」は農業系の票が欲しい。政治献金も欲しい、選挙の人的手伝いも欲しい。

②「農水省」は予算が欲しい。農協系への天下りもよろしく!

③「農協」は自分たちや農家に寄り添った農政をお願いしたい。(JA組合員1千万人超)


三者三様の「持ちつ持たれつ」の関係は、鉄のように固く、国民も口には出さなくても、当たり前のように承知していた。

☝️この「鉄のトライアングル」が崩れたのは、TPP協議で農産品の輸入枠を増やした時だという。

東北地方の6人の候補者の内、農家がソッポを向いた結果、5人の議員が落選したという“事件“があった。

「見せしめ」と言えば分かりやすい。「俺たちに背けばこうなるんだ!」と言わなくても身にしみてわかるし、「次は自分か?」と思えば、要請にも従わなければならない『大人の事情』ってヤツだ。

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👤私は別にこの図式を非難したいわけではない。

人は誰しも何かしらの業界団体や組織、はたまた“しがらみ“の中で生きているし、選挙の時には幾重にも投票を依頼される(あなたが依頼することもある)。

『代議士』とは誰かの意見を“代わりに″伝える人なので、それを支える人がいなければ「議員」ではいられない。

農業に限らず、私が生きてきた『商工業』も同じこと。

「族議員」〜呼び方が悪ければ「支持母体を持つ議員」とでも呼べばいいのか。

商業・工業・医療・農業・各種組合etc.
それぞれに「支持母体」を持つ議員がいる。


今はたまたま「備蓄米」の件で“農政族議員“が悪の権化のように注目を集めているが、その陰に隠れて「我田引水」とばかり暗躍している他の「族議員」がいることも忘れてはいけない。


👥(すげ替えが効く)「族議員」とはいえ、民意で選ばれた立派な政治家なのである。

しかし当選しても能力があるかはまた別問題。ダメなら次の選挙の“残り目″はない。

もっと聞き分けの良い『代議士』を見つけるだけである。

こりゃ「族議員」が悪いのではなく、当選させた人の責任なのかも知れない。

無駄話でした

 

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サムネ記事は「業務スーパー」で販売した冷凍野菜(ピーマン)の中に、基準値を超える残留農薬が含まれていたため、店が“商品回収“の上、返金するというニュースである。

その他にもニュースランキングの上位は、スーパーの商品回収の記事ばかりである。(WEBマガジン『スーパーマーケットファン』より)

 



“業スー“ はつい数日前にも「冷凍大根」を同じ理由で回収しているが、スーパー業界は、これだけの事案が発生しても、

・基準値を超えた残留農薬

・賞味期限の表示間違い

・食品添加物の記載漏れ


による「お詫び」「商品回収のお知らせ」が収まることはない。

これはいわゆる「ディスカウント系」と呼ばれる“安いから仕方ない“安いものには理由がある“の店ばかりでなく、今伸び盛りのL社や高級スーパーS・I社など全階層のスーパーで発生している。

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値段優先で仕入れをしようと思えば、やはり「C国産」のものが思いつく。日本の基準に合致しているなら何の問題もないが、年中行事のように「残留農薬」の問題で商品回収が行われ、一向に収まる気配はない。

☝️おそらく原因は、仕入れ担当者が「製造元」の言うことを信じて「ノーチェック」ということ。添加物や期限表示のミスも同じである。(自社で調べるなんてことはまずしない)


👥「うちが作ったモノじゃないから責任は製造者にある。もちろん金は返す!」

どこも「お詫びの告知」はしても、あまり申し訳なく思っている雰囲気は無い(^^;

①店に商品とレシートを持ってきてください

②以下の住所に現物を(着払いで)郵送してください

③直接メーカーに言ってください。お問い合わせ先はこちらまで→とか
(いずれも代金はお返しします)


☝️普通ならお客さんは買った店に文句を言いに行くが、その店がフランチャイズの場合は、本部にまで掛け合わなくてはならない。そんなのはまさに店の都合である。

そうして多くのお客さんが「泣き寝入り」するのである。

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その告知方法も、店に貼り紙をする、ホームページで知らせるなど、穿(うが)った見方をすれば、あまり知られないように通り過ぎたい気持ちが見え隠れするのは私だけではないはずだ。

これは「人手不足」や「単純なチェック漏れ」で済ませてはいけない問題であり、対応方法によって企業の本質が問われる。

これだけ進歩しない「お詫び」も珍しい。

スーパー関係者もきっとそう思っているはずである、ただ言わないだけで…。

私が以前このWEBマガジンでそのことを指摘した際、あるスーパーから「自分たちのせいじゃない!不本意だ」とクレームをもらったことがある(笑)

これで反省する気などなく、あくまでも「もらい事故」だと思っているのがよくわかった。

そのスーパーはその後も同じミスを繰り返している。

☝️消費者も「これ安いけど大丈夫かな?」と少しだけ疑ってみることが大切です。

 

 

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新大臣が“随意契約“で中間業者をすっ飛ばし、バンバン世の中に流した(そしてそれができると証明した)『備蓄米』。

それまでの備蓄米は競争入札でほぼJAが落札したが、思いの外“蛇口“が開かず、世の中に出回るのに時間が掛かっていた。

👥JAから卸売業者を何ヶ所か巡り、トラックで店に運ばれる。新米と備蓄米(輸入米も)をブレンドしたり、専用の袋も必要になる。それより保管するには巨大な冷蔵倉庫もいるし、「精米」しなければ炊飯器で炊くことは出来ない。

☝️でもやればできちゃうことが証明されてしまった(^^;

「ルールを知らない」とおじいちゃん議員に怒られた新大臣。教科書に出てくるような「老害」のヤキモチは、返って人気に拍車をかけて逆効果となった(笑) 元農水族の“重鎮“



さて、“古古古古“とニワトリの鳴き声のような安い「進次郎米」が出回れば、それ以前の割高な「江藤米」は、当然在庫として積み上がっていく。

「安い備蓄米が売り切れたら、また高くても買うから、それまで出荷を控えろ!」なんて分かりやすいことは言わないまでも、今年の新米が出てくれば、なおさら「高値づかみの備蓄米」は在庫になってしまう。


👤まさかこんなことしないだろうな…?

そう思っていたが、やっぱり出てきた「備蓄米の買戻し」のニュースである。

「高値で在庫になっている当初の備蓄米を政府が買い取りますよ!」というお話。

国のものにした後、「随意契約」で安く市場に放出するということだろう。

まあ気持ちは分からなくもないが、これって自己責任で投資をしたのに、損失が出たから“補てん″するのと同じじゃないかと疑ってしまう。もし株式の損失補てんを証券会社がしたら重罪なのに。

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👤私は心が狭いので、自分で高値で入札したのだから、安く売って損切りするのも、他の米と混ぜてさばくのも、全て「自己責任」だと思っていたが、どうやら例外を認めるということらしい。(へそ曲がりでごめんなさい🙏🏻)

しかし新大臣(とその一派)が、これを“恩義“として敵を御す戦法なら、それも面白いと感じた次第です。

さて、私はこの「敗北を認める」国の買い戻し提案、JAはあえて“拒否“するのでは?と予想します。

 

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