独立に向けての一歩
もしかしたら皆さんも新聞で見たことがあるかもしれませんが、スーダン南部の独立を問う住民投票の結果が2月7日に発表され、98.83%の賛成で独立が承認されました。
東アフリカに位置するスーダンは南スーダンの独立に向けて一歩を踏み出そうとしています。長い紛争を経て住民のほとんどが戦争を経験してきましたが、独立を夢見てこれまで皆が前を向いて進んできました。その過程では多くの犠牲を被りましたが、Freedomという大きな目標の為に銃を持ち戦いました。2005年に平和協定が結ばれてからは、銃の代わりにペンを持ち、今まで戦闘以外の仕事というものをしたことがなかった人達が自分達の国づくりに立ち上がりました。これまで今日明日を生きていくのが精一杯だった人々が、国の将来を懸けその立ち上げを目指して頑張っています。
このように独立へ向けて動く南スーダンをこれまで支援してきたピースウィンズ・ジャパン。これを機会に、あらためてピースウィンズの今乾季の支援活動とそこに懸ける思いについて述べようと思います。
多くの国連・政府機関やNGOが集まり南スーダンの復興・発展に手助けをしている中、ピースウィンズはジョングレイ州という未だ民族同士の争いが続いている地域で、井戸掘削による安全な水の供給を行っています。30人という南スーダンの現地職員を抱え様々な問題に直面しながら、私達の援助が現地の人々への押し付けにならないよう、ニーズがあるところだけに限定しながら井戸掘削地の査定を進めていきます。
井戸掘削といっても様々な形があり、南スーダンの場合は80メートルから100メートル強まで掘削する必要があるため、大型の掘削機を用いて一気に地下を掘り進めていきます。場所査定、合意書締結、地質調査、掘削、パイプ導入、土台設営、ハンドポンプ設置、水衛生ワークショップの工程を経て井戸をコミュニティに引き渡します。そのために、コミュニティ1つ辺り6-8回ほどの訪問を行います。
井戸掘削を予定している地域は、ピースウィンズの事務所がある都市部から車で5時間以上かけて地方に向かう為、事業中は主にテント暮らしとなります。テントを拠点に日が出ている時間は車で移動しながら、全部で20箇所の井戸掘削を今年の3月末までに終わらせる予定です。
水は命の源です。人々はきれいで安全な水を求めて移動し、その為に民族同士の争いが生まれることもあります。石油をめぐる争いはよく起こることですが、水源が少ない地域では水を求めて争いが起こることは珍しくなく、南スーダンもその一つです。より多く広い範囲で井戸掘削をすることによって、こういった民族紛争を少なくし、さらには水衛生の向上をはかり乳幼児の死亡率を下げることなどに貢献することができます。アフリカは遠い地と思われるかもしれませんが、これからグローバル化がすすむにつれ日本にもアフリカの製品が多く入ってくることでしょうし、アフリカでは既に日本のカメラや車などの製品が活躍しています。誰かが困っている時に助け合うことができるのが人間です。私たちはみんなの笑顔を見るために頑張っています。
ありころ
東アフリカに位置するスーダンは南スーダンの独立に向けて一歩を踏み出そうとしています。長い紛争を経て住民のほとんどが戦争を経験してきましたが、独立を夢見てこれまで皆が前を向いて進んできました。その過程では多くの犠牲を被りましたが、Freedomという大きな目標の為に銃を持ち戦いました。2005年に平和協定が結ばれてからは、銃の代わりにペンを持ち、今まで戦闘以外の仕事というものをしたことがなかった人達が自分達の国づくりに立ち上がりました。これまで今日明日を生きていくのが精一杯だった人々が、国の将来を懸けその立ち上げを目指して頑張っています。
このように独立へ向けて動く南スーダンをこれまで支援してきたピースウィンズ・ジャパン。これを機会に、あらためてピースウィンズの今乾季の支援活動とそこに懸ける思いについて述べようと思います。
多くの国連・政府機関やNGOが集まり南スーダンの復興・発展に手助けをしている中、ピースウィンズはジョングレイ州という未だ民族同士の争いが続いている地域で、井戸掘削による安全な水の供給を行っています。30人という南スーダンの現地職員を抱え様々な問題に直面しながら、私達の援助が現地の人々への押し付けにならないよう、ニーズがあるところだけに限定しながら井戸掘削地の査定を進めていきます。
井戸掘削といっても様々な形があり、南スーダンの場合は80メートルから100メートル強まで掘削する必要があるため、大型の掘削機を用いて一気に地下を掘り進めていきます。場所査定、合意書締結、地質調査、掘削、パイプ導入、土台設営、ハンドポンプ設置、水衛生ワークショップの工程を経て井戸をコミュニティに引き渡します。そのために、コミュニティ1つ辺り6-8回ほどの訪問を行います。
井戸掘削を予定している地域は、ピースウィンズの事務所がある都市部から車で5時間以上かけて地方に向かう為、事業中は主にテント暮らしとなります。テントを拠点に日が出ている時間は車で移動しながら、全部で20箇所の井戸掘削を今年の3月末までに終わらせる予定です。
水は命の源です。人々はきれいで安全な水を求めて移動し、その為に民族同士の争いが生まれることもあります。石油をめぐる争いはよく起こることですが、水源が少ない地域では水を求めて争いが起こることは珍しくなく、南スーダンもその一つです。より多く広い範囲で井戸掘削をすることによって、こういった民族紛争を少なくし、さらには水衛生の向上をはかり乳幼児の死亡率を下げることなどに貢献することができます。アフリカは遠い地と思われるかもしれませんが、これからグローバル化がすすむにつれ日本にもアフリカの製品が多く入ってくることでしょうし、アフリカでは既に日本のカメラや車などの製品が活躍しています。誰かが困っている時に助け合うことができるのが人間です。私たちはみんなの笑顔を見るために頑張っています。
ありころ