3月4日、5日に A SEED JAPAN 「経済革命NOW」が開催されました。 途中からの参加ではありましたが、いろいろな気づきがあって素晴らしイベントでした。 【企画概要】
若者と、若者を応援するステイクホルダーが一緒になって今の日本を覆う閉塞した雰囲気を吹き飛ばし、「未来ある生き方と経済のシステム」を創造するためのイベントです。
金融、資源、情報の3つの分野について、それぞれの分野の第一人者である話題提供者をお呼びし、働き方や生き方を変えること、経済システムを「革命的にグリーンに」変える方法を探ります。
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第二部分科会の途中からの参加でしたので、その後のパートだけお伝えします。
第2.5部 自由参加企画 PARCビデオ上映会
「
近くて遠い、遠くて近い 貧困問題 自分とつなげて考えてみました 」
案内文
「貧困」はどこか遠いところで起きている問題なのでしょうか。
大学生が中心となったビデオ制作プロジェクトのメンバーとともに、大学や街頭などでのインタビューを通して「貧困」と私たちとのつながりを探りました。
「貧困」とは、お金がないことだけではないかもしれません。しかし、お金がなければ暮らすことが難しい日本の社会。お金を手に入れる手段として身近な「雇われて働く」ことについての声を集めました。
私たち自身が生きている場所だからこそ、変えていくこともできるはず。メンバーは、「安心して生きられる社会」とはどんなものか、どうしたらそれが実現できるのかを話し合いました。 貧困について考えることは、社会のあり方を問い直すこと。そのきっかけを一緒に探ってみませんか。
ということで、貧困について考えるきっかけが得られる素晴らしいビデオです。
その中のいくつかの図表をご紹介します。
図表はいずれも、
PARC(アジア太平洋資料センター) からの転載です。
⇒
使用した図表一覧 html. ●日本の相対的貧困率は高い
平均所得 448万円の半分となる貧困ライン 224万円以下の所得層が
15.7%と多い。
先進国のなかでも最悪の領域に属する
●雇用形態別の年収の比較
正社員(青)は年齢とともに給与が増える
非正規(ピンク)はあまり給与が変わらない
(180万円~240万円で横ばい)
その結果、働き盛りの45~49歳では
正規/非正規で340万円もの差が生じる
雇用期間が不安定なうえに賃金にも差をつけたのは、日本独自の非正規のシステムで問題が大きい
● 各世代の平均年収と平均支出
正社員の平均収入(青)は各世代が必要としている支出をほぼカバーできているが、非正規労働(赤)では半分程度の収入しかない
これは日本の年功序列賃金体系が世代に必要な収入を保障するという独自の仕組み、つまり、企業が生活の保障をするシステムだった。
非正規では、行政からも企業からも生活の基礎を保障されないという問題が生じる。
●非正規労働者の割合の推移
非正規は2000年ぐらいから増加し現在では約1600万人。
労働者の約1/3となっている
安定収入を得にくく貧困のきっかけにもなるし、未婚率増加の要因ともなっている
ということで、日本の貧困問題へ認識を深めることができました。
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第3部 分科会「経済システムを変える」
「情報革命NOW!」に参加し、
クレアン 代表取締役 薗田綾子さんと、
A SEED JAPANメディアCSRプロジェクトディレクターのお話を伺いました。
■ ISO26000 の紹介
この規格はこれまでのCSRの概念をはるかに超えて、
あらゆる組織のSR(Social Responsibility)を確立しよう!
というものです。
このプロモーションビデオが素晴らしいのでご覧ください。
TODAY, I HAVE A DREAM VIDEO 4分15秒のなかに、子どもたちの未来へのメッセージが詰まっています。
その一部をちょっとだけご紹介すると
わたしには夢がある
● いつの日にか、私たちが経済の発展と社会のシンポと環境の保護のバランスをとること
● いつの日か、責任と法の尊重が組織の大きさに拘らず、すべての種類の組織で実現されること
● 倫理と透明性が地球全体に広がること
● 子どもが他の子どもを信じあえるように、皆が信じあえるようになること
● 将来の世代への配慮が責任ある消費の習慣を生み出すこと
● 社会正義と平和で世界中が満たされるようになること
● 労働者と雇い主が平等に尊厳と権利をもつために
すべての子どもたちの強制労働やその他の搾取から逃れ
少年少女らが自らの潜在能力を十分に伸ばすことができるようになること
● 私たちが世界の市民として私たちの価値を認識すること
● 私たちの過去、私たちの文化、私たちの個性の価値とそして誇りを持って
私たちの社会、私たちの地球、人類の未来を見つめること
・・・・・・・・
● そうなれば、生きる価値を信じる人はみんな
その夢をかなえることができるだろう。
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ISO26000の内容は
◎社会的責任「Social Responsibility:SR」に関する国際規格
◎対象となるのはすべての組織
・CSR(Corporate SR)企業の社会的責任ではなくすべての組織が対象
・政府、NPO,NGO、消費者団体、労働組合、地域コミュニティなどすべて
◎認証規格ではない
・”手引き”として自発的に利用する「ガイダンス文書規格」
◎社会的責任の「7つの原則」
・説明責任、透明性、倫理的な行動、ステークホルダーの利害の尊重
法の支配の尊重、国際行動規範の尊重、人権の尊重
◎社会的責任の目的を「持続可能な発展への貢献」と明示
◎組織が社会的責任を果たす上での「7つの課題」を提示
● 組織のガバナンス
● 人権 ● 労働慣行 ● 環境
● 公正な事業慣行
● 消費者課題
● コミュニティ参画及び発展 これまでとは異なり、
「人権」「労働」「コミュニティ」などが加わり、人そのものへの視点が強まりました。
★ISO26000のような概念が、あらゆる組織で、
あるいは国の境を越えて、有機的につながりながら展開されていくと
新たな社会が創れるように感じます。
社会は大きく舵を切りつつあるように思います。
このムーブメントを大切にしたいですね。
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ちょっと話は変わりますが、クレアンのホームページに
「情報革命」にふさわしい画像があったのでご紹介します。
『ソーシャルメディア革命 2』 ●ソーシャルメディアを利用しないという選択肢は存在しない ~どう利用するかが問題 ●Youtubeは世界で二番目の検索エンジン ●Facebookでは、毎日6000万以上の近況アップデートが上がる ●ニュースを見つけに行くのではなく、 「ニュースが我々を見つける」時代 ●ソーシャルメディアは一過性の流行ではなく コミュニケーション手法の根本的な変化 ●「みんなの経済」の世界にようこそ!! ⇒ご覧ください。VIDEO ---------------------------------------------------------- いろいろな気づきのあるイベントでした! この続き(3月5日)は以下をご覧ください。 ⇒ ● A SEED J 「経済革命NOW!」②