○2/23「幸せの経済学」試写会
映画「幸せの経済学」試写会&ヘレナさんトークに参加しました。
立教大学の200人が入る会場は満員で熱気あふれるイベントでした。
内容的にも素晴らしいものでしたので、
共有するために簡単にレポートさせていただきます。
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映画「幸せの経済学」はいろいろ考えるきっかけをいただきました。
前半の「グローバリゼーションがもたらす弊害」はその通りだと思います。
産業社会の導入、現代文明の奨励・礼賛、消費欲求の人工的刺激、
資源やエネルギーの大量投入、投資の拡大、金融資本主義の台頭、
利益共同体による規制緩和、多国籍企業が多大な収益をあげる。
そしてその結果としての、自然破壊や環境汚染、資源枯渇、気候変動、
格差の発生、使い捨ての雇用、優越感と劣等感の形成、富の偏在、
精神的に豊かだった人々は病み、人々は幸せから遠ざかる・・・。
まさに現代社会が直面している問題です。
全体として物質的には豊かになっていく中で、
精神的には貧しくなっていき、未来への希望が見えにくくなる。
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これに対してラダックでは
自分たちで作物をつくり、一緒に収穫する
人々は互いに支え合い、分かち合う、
家も共同でつくり、誰もが豊かに暮らしている
高齢者はスーパーバイザーとして人々に信頼される
貧しいものも富める者もいない
セレブはいないが、誰もが認められ尊敬される
生活の時間はゆったりと流れ、余暇を楽しむ
単に生存していることを超える文化がある
長年培われてきた相互依存の社会
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■ソリューション(解決策)は
「Localization : ローカりゼーション」
◎グローバリゼーションの真実を知る
~現代文明と経済の関係を正しく理解する~
・消費欲求の継続的な刺激による欠乏感の醸成に気づく
・GDPの成長を望む幻影の限界に気づく
・多国籍企業の実態と自由貿易協定の背後にあるものに気づく
・資源/エネルギー、地球環境の限界に気づく
・身近な生活に価値があることに気づく
・自分たちで創りだした経済は持続可能であると気づく
・生産者と消費者が直接触れ合うことの大切さに気づく
・自然や人とのツナガリがもたらす大きな価値に気づく
◎ ローカル経済 (Local Economy)
~地域で自給自足の経済をつくりだす~
・ 地域で自分たちの経済をつくる
・ 住まいの近くで作物をつくる (Local Food)
・ みなの協働作業で経済をつくる
・ 分散型の再生エネルギーをつかう
・ 物流に余分な資源を使わない
・ 工業化された生産よりも多くの人を雇用できる
・ 手をかけることで収穫量を増やせて生産性が高い
・ スモールビジネスは資源浪費や汚染が少ない
・ 地域の中で産みだしたものを地域の中でつかうから外にお金が出ていかない
◎ 人々の絆の再生
~本当に幸せな人は誰かと繋がっている人~
・ 人々のツナガリは人類不可欠のもの
・ 人とのツナガリのなかに喜びがある
・ ご飯を一緒に食べて、一緒に歌って、一緒に過ごす
・ 料理、ハイキング、瞑想、祭り、歌、踊り、皆で一緒に
・ 伝統文化を大切にし、地域社会を守る
・ 豊かな時間を大切にする
・ 地元で働けば家族との時間が増える
・ 自尊感情と人への尊敬で結びつく
・ 余暇を大切に生きる
・ 生きるための指針を学ぶ
◎ グローバルに「ローカリゼーション」を進める
~ローカルエコノミーの輪を広げる~
・ 「グローバリゼーション」も「ローカリゼーション」もどちらも「経済システム」
・ コミュニティのなかで、またコミュニティを超えて連携し合う
・ 互いの情報や文化の共有
・ 環境や人々に興味を持つ、旅をする
・ GDPによらない価値を共有する
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★どうやって実現するか?
◎ 協働する人たちの輪を広げていく
~自分たちと同じ考え方、価値観を持つ人たちが集まって行動する
1. ローカルに近くにいる同じような考えの個人と繋がる
2.賛同する仲間を増やしていく
3.行政や、グローバルな関係のネットワークを広げる
※ 同じ考えの人たちは増えている。声をあげれば近くに誰かがいる。
◎ 良い取り組みを示していく
・ 「これじゃダメ」と言ってるよりも「こっちのほうがこんなに良い」と
誘ったほうが、人は乗ってくる
・ いろんなところで始まっているローカリゼーションのムーブメントと
イニシアティブ(取組み)を共有していく
◎ 大企業中心の政治や行政を変える
・ 輸出入のいろんな項目を規制する
(TPPはまったく逆行する話)
・ グローバルな資金の動きを規制する
・「企業を支援する補助金」を「ローカルな取組み」の支援に置き換える
・ 大企業ではなく、地元企業を皆で支える
◎ Economic Literacy Movement
~経済を正しく読み解く力を涵養する~
・ スモールビジネスが優れていることを学ぶ
・ 食べ物を自分たちでつくり、自分たちでいただくことを学ぶ
・・・学校で食べ物を育てることを学ぶ
・ 戦争の背後にあるのは人のものを奪うという搾取行為
・ 経済拡大の背景には多くのエネルギー、資源、資金がいる
などなど
※学校教育は一つの年齢層だけではなく、いろんな年齢をミックスする
⇒そのほうが、継続的に多様にたくさんのことを学べる
※ 大企業の中で自由にものを言える風土
⇒不利なことを言っても首にならない社風が、正しい道の選択に繋がる
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心に響いたヘレナさんのメッセージ
◎ 将来の世界の明るいビジョンを共有することが大切
◎ 経済を専門家の手に委ねるのではなく、自らの手で変えていこう!
◎ 日本の特性を活かして、世界をリードして欲しい
・日本はコミュニティや自然の記憶がまだ残っている国
いっぽう、社会的、環境的な、負の側面を経験してきた国
・ 両方の特性があるから、変えられる
・ 個人の生活の中で、ローカリゼーションを進めて欲しい
・ 特に英語文化圏への拒絶反応がある国に対しての期待がある
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ということで、とても啓発されるイベントでした。
同時に、「幸せの経済学」のコンセプトは
”2030ビジョン”の基本的な考え方に近いと感じました。
⇒ ”2030ビジョン原案”【全体ビジョン】
今はまだ(パート1)「全体ビジョンの方向性」までしか纏めていませんが、
「目指す社会像」や「具体的な方法」を共有していく上で、
素敵なインスピレーションをいただきました。
今後に活かしていきたいと思います。
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なお当日の様子は、サステナライフのブログでご覧いただけます。
⇒ 映画「幸せの経済学」完成試写会&トーク
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立教大学の200人が入る会場は満員で熱気あふれるイベントでした。
内容的にも素晴らしいものでしたので、
共有するために簡単にレポートさせていただきます。
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映画「幸せの経済学」はいろいろ考えるきっかけをいただきました。
前半の「グローバリゼーションがもたらす弊害」はその通りだと思います。
産業社会の導入、現代文明の奨励・礼賛、消費欲求の人工的刺激、
資源やエネルギーの大量投入、投資の拡大、金融資本主義の台頭、
利益共同体による規制緩和、多国籍企業が多大な収益をあげる。
そしてその結果としての、自然破壊や環境汚染、資源枯渇、気候変動、
格差の発生、使い捨ての雇用、優越感と劣等感の形成、富の偏在、
精神的に豊かだった人々は病み、人々は幸せから遠ざかる・・・。
まさに現代社会が直面している問題です。
全体として物質的には豊かになっていく中で、
精神的には貧しくなっていき、未来への希望が見えにくくなる。
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これに対してラダックでは
自分たちで作物をつくり、一緒に収穫する
人々は互いに支え合い、分かち合う、
家も共同でつくり、誰もが豊かに暮らしている
高齢者はスーパーバイザーとして人々に信頼される
貧しいものも富める者もいない
セレブはいないが、誰もが認められ尊敬される
生活の時間はゆったりと流れ、余暇を楽しむ
単に生存していることを超える文化がある
長年培われてきた相互依存の社会
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■ソリューション(解決策)は
「Localization : ローカりゼーション」
◎グローバリゼーションの真実を知る
~現代文明と経済の関係を正しく理解する~
・消費欲求の継続的な刺激による欠乏感の醸成に気づく
・GDPの成長を望む幻影の限界に気づく
・多国籍企業の実態と自由貿易協定の背後にあるものに気づく
・資源/エネルギー、地球環境の限界に気づく
・身近な生活に価値があることに気づく
・自分たちで創りだした経済は持続可能であると気づく
・生産者と消費者が直接触れ合うことの大切さに気づく
・自然や人とのツナガリがもたらす大きな価値に気づく
◎ ローカル経済 (Local Economy)
~地域で自給自足の経済をつくりだす~
・ 地域で自分たちの経済をつくる
・ 住まいの近くで作物をつくる (Local Food)
・ みなの協働作業で経済をつくる
・ 分散型の再生エネルギーをつかう
・ 物流に余分な資源を使わない
・ 工業化された生産よりも多くの人を雇用できる
・ 手をかけることで収穫量を増やせて生産性が高い
・ スモールビジネスは資源浪費や汚染が少ない
・ 地域の中で産みだしたものを地域の中でつかうから外にお金が出ていかない
◎ 人々の絆の再生
~本当に幸せな人は誰かと繋がっている人~
・ 人々のツナガリは人類不可欠のもの
・ 人とのツナガリのなかに喜びがある
・ ご飯を一緒に食べて、一緒に歌って、一緒に過ごす
・ 料理、ハイキング、瞑想、祭り、歌、踊り、皆で一緒に
・ 伝統文化を大切にし、地域社会を守る
・ 豊かな時間を大切にする
・ 地元で働けば家族との時間が増える
・ 自尊感情と人への尊敬で結びつく
・ 余暇を大切に生きる
・ 生きるための指針を学ぶ
◎ グローバルに「ローカリゼーション」を進める
~ローカルエコノミーの輪を広げる~
・ 「グローバリゼーション」も「ローカリゼーション」もどちらも「経済システム」
・ コミュニティのなかで、またコミュニティを超えて連携し合う
・ 互いの情報や文化の共有
・ 環境や人々に興味を持つ、旅をする
・ GDPによらない価値を共有する
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★どうやって実現するか?
◎ 協働する人たちの輪を広げていく
~自分たちと同じ考え方、価値観を持つ人たちが集まって行動する
1. ローカルに近くにいる同じような考えの個人と繋がる
2.賛同する仲間を増やしていく
3.行政や、グローバルな関係のネットワークを広げる
※ 同じ考えの人たちは増えている。声をあげれば近くに誰かがいる。
◎ 良い取り組みを示していく
・ 「これじゃダメ」と言ってるよりも「こっちのほうがこんなに良い」と
誘ったほうが、人は乗ってくる
・ いろんなところで始まっているローカリゼーションのムーブメントと
イニシアティブ(取組み)を共有していく
◎ 大企業中心の政治や行政を変える
・ 輸出入のいろんな項目を規制する
(TPPはまったく逆行する話)
・ グローバルな資金の動きを規制する
・「企業を支援する補助金」を「ローカルな取組み」の支援に置き換える
・ 大企業ではなく、地元企業を皆で支える
◎ Economic Literacy Movement
~経済を正しく読み解く力を涵養する~
・ スモールビジネスが優れていることを学ぶ
・ 食べ物を自分たちでつくり、自分たちでいただくことを学ぶ
・・・学校で食べ物を育てることを学ぶ
・ 戦争の背後にあるのは人のものを奪うという搾取行為
・ 経済拡大の背景には多くのエネルギー、資源、資金がいる
などなど
※学校教育は一つの年齢層だけではなく、いろんな年齢をミックスする
⇒そのほうが、継続的に多様にたくさんのことを学べる
※ 大企業の中で自由にものを言える風土
⇒不利なことを言っても首にならない社風が、正しい道の選択に繋がる
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心に響いたヘレナさんのメッセージ
◎ 将来の世界の明るいビジョンを共有することが大切
◎ 経済を専門家の手に委ねるのではなく、自らの手で変えていこう!
◎ 日本の特性を活かして、世界をリードして欲しい
・日本はコミュニティや自然の記憶がまだ残っている国
いっぽう、社会的、環境的な、負の側面を経験してきた国
・ 両方の特性があるから、変えられる
・ 個人の生活の中で、ローカリゼーションを進めて欲しい
・ 特に英語文化圏への拒絶反応がある国に対しての期待がある
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ということで、とても啓発されるイベントでした。
同時に、「幸せの経済学」のコンセプトは
”2030ビジョン”の基本的な考え方に近いと感じました。
⇒ ”2030ビジョン原案”【全体ビジョン】
今はまだ(パート1)「全体ビジョンの方向性」までしか纏めていませんが、
「目指す社会像」や「具体的な方法」を共有していく上で、
素敵なインスピレーションをいただきました。
今後に活かしていきたいと思います。
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なお当日の様子は、サステナライフのブログでご覧いただけます。
⇒ 映画「幸せの経済学」完成試写会&トーク
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