■3/25「被災者支援を考える会」 | 【2030vision x PURC】 ブログ

■3/25「被災者支援を考える会」

3月25日
「被災者支援を考える会」を持ちました。

20日~23日まで気仙沼・南三陸・女川の支援に行っていた佐野さん、
仙台・石巻から戻られた有川さん、NHK解説委員の後藤千恵さん、
「みらい館大明」の会場を提供いただいた環境NGO:FoE Japanの皆さん、
をはじめとして、16名の方が参加されました。
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前日告知という急な案内にも拘らず集まっていただきありがとうございました。

■まず、佐野さんからの報告

●今回の地震は緊急援助期が長い
 ・阪神では一週間だったが、今回は2~3週間
 ・電気は来ても、水道は一か月先、ガスはもっと先になる
 ・食料が届かないところがいまだにある
  食料が底をついているところもある
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●阪神とは比べものにならないぐらい広範囲。

 ・岩手から千葉まで500kmに及ぶ
  (山口から和歌山までの海岸線に相当)

 ・支援の手が届いていない避難所も多い
   特に小さな避難所や一般家庭利用など

 ・東北地方の西部は無事なので横に支援

   ✔ 秋田 ⇒ 岩手
    (北海道、青森からも)

   ✔ 山形 ⇒ 宮城

   ✔ 新潟 ⇒ 福島
    (関東からも)


 ・福島は原発の問題があり、精神的な支援が必要

●今の時期の支援の特徴
 ・直接、現地に乗り込まないと情報が取れない
 ・物資ニーズが目まぐるしく変わる
 ・指定避難所はモノが潤沢 …でも、末端には届かない

 ・行政は瓦礫の撤去と安否確認で精一杯。避難所まで手が回らない
  まして、役場の人たちも津波にあって、人数が減っている

 ・情報が大切 ⇒ 現地事務所を作らないと稼働できない

●佐野さんたちの活動の紹介
 ・NPOエコツーリズムセンター
  『RQ市民災害救援センター』

   RQ市民災害救援センターと他との関係図
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 ・アウトドア派なので動きが早いし、慣れている
 ・海外支援をやっているNGOなども動きが良い
  住まいや電気がないところの活動の経験が豊富  
  (普通の文明的生活の延長では対応できない状況)

 ・欲しいものへのニーズに細かく応えられるのはNPOだけ


●災害ボランティアの心得

 ・自己責任をしっかり心得ること
  ~安全も自分で守る

 ・自己完結型でないと入れない
  ~衣食住を自前で確保できる
  ~風呂も入れない

 ・動きながら考える
  ~考えてから動いたのでは間に合わない

 ・現場情報をとにかく大事にする
  ~一時情報は Face to Face でしかつかめない
  ~ツイッターに流せない人がほとんど
 
●東北の人たちの特徴
 ・我慢強い
  ~自らあまり要求しない
  ~遠慮する

 ・「ゆい」や「もやい」があるので、協働マインドが高い
 ・現地に行くと意外に明るい
  ~ただ、揺り戻しがいずれくる

●復興までのステップ
 ・まずは人命救助
 ・凍死や餓死が出るリスクがまだまだ高い

 ・次のボランティアニーズ
  ~重機やフォークリフトが使える人
  ~葬儀のためのお坊さん
  ~マッサージ
  ~ヘルパー
  ~引っ越し

 ・さらに情的支援
  ~音楽、芸術など
  ~話を聞く、よりそう

 ・地盤沈下もしているので再建まで時間がかかる
 ・漁業や農業の復興にも時間がかかる

 ※金も必要だが、日赤は半年後でないと使えない 


熱く、ボランティアのあり方を語る佐野さん
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●これからの取組み

 ・まずは人命を守る
  ~生きるか死ぬか、
  ~食べ物を届ける

 ・現場事務所が50ヶ所は必要
  ~連携できるところを探る
  ~事務所を置く
  ~継続的に寄り添う
  ~コーディネートできる人を育てる
  ~エマージングリーダーシップが必要


★ 平時の活動が非常時の活動を決める
 ~東京も、百万人の退避ができないことが露呈
 ~どこまで本気でやるかが決め手



以上

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ということで、
地震、津波、原発事故の三重苦で支援から取り残されている
相馬、南相馬の支援に29日から入ります。

今回の支援は、とても息の長いものになります。
まずは緊急災害援助、そして情緒的支援、次に復興支援と
皆で協力して一歩一歩、乗り切っていきたいと思います。

また戻ってきましたら皆で共有しましょう。
そして次へ進んでまいりましょう。

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