障がい児や病児の親が、なぜ地域の人と関わる必要があるのか。 | 障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がいや病気を持つお子さんは、病院での治療や手術に伴う入通院、または福祉施設での療育、訓練等があります。それだけでも精神的にツラい想いをされている人がたくさんいると思います。夫婦で支え合い子育てできるように、ボク自身の経験を含めて綴ります。

障がい児のママ&パパ専門カウンセラー

山本峰司(たかし)です。


長男と次男が口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という病状です。

次男はダウン症,、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)もあります。


そして、妻も口唇口蓋裂です。


10月中旬から11月上旬にかけて、広島県坂町で「バルーンと絵本で子どもの心をつかむ」という講座の企画運営、及び講師として招かれ、継続してパパ友ネットワークづくりの支援をしています。


その第一弾として、先週の土曜日に参加者のパパだけで飲み会を行い参加しました。


講座後の様子を聞いてみると、


「バルーンアートにハマった」
「◯◯のガソリンスタンドで絵本を無料で配ってる」
「(セミナーで問いかけられた)子どもの自立を意識するようになった」

などの話で盛り上がり、最後には子どもの名前の由来まで共有しました。


ところで、あるパパが皆さんに問いかけました。


「人に迷惑をかける時、我が子も他人の子も叱れる?」


「例えば、〇〇マンションのエレベーターをピンポンダッシュするんだけど、あのマンションでされると困るよね。そういう時どうする?」



彼は、昔近所のおじさんに可愛がられながらも、いけないことはいけないと叱られていたこともあって、自分の子も他人の子も叱る、と言っていました。


その質問に対して、他のパパたちは


「・・・」


「他の子は叱れないよね」で一致


その理由を聞くと、例えば怖いパパがでてきて、逆切れされたり、トラブルことが恐ろしい、というのがほとんどでした。


そうですよね。自分の子どもが大人に叱られたと聞けば、「うちのかわいい子どもをよくも傷つけてくれたな」という気持ちになります。


ボクは、逆で、問いかけたパパと同じ考えです。


彼は、「叱る時は、その親がどんな人か知っていれば、叱る前なら伝えるし、知らなければ、距離感を大切にしつつも親と話し合う」と言っていました。


我が子だけがかわいい、と育てれば、それは孤立した子育てになります。


自分の知らないところで、良いことをしたら誉められ、いけないことをしたら叱られる地域で育ってこそ、子どもはより自立への道に進みます。


障がいや病児のいる保護者は、地域で我が子の存在を知ってもらい、何かあった時は地域の親御さんに頼ったり、トラブルがあった時に守ってもらったりする必要性がでてきます。


そのためには、障がい児や病児だけでなく、その兄弟も含めて関係づくりをしていき、〇〇さんの家には、「ダウン症の弟がいる」「発達障がいのおねえちゃんがいる」ことを知ってもらっていたほうがいいと思うのです。


知っているからこそ、思いを伝えられること、守ってあげられること、あるのではないでしょうか。


地域へ積極的に入っていくと、意外に他人の目が気にならなくなります。


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