図において、四角形ABCDと四角形AEFGはともに正方形で、BE:HD=15:8です。また、三角形DGHは、周の長さが40cm、面積が60cm2です。
 このとき、次の図形の面積はそれぞれ何cm2ですか。
(1)四角形ABCD
(2)三角形AEH
(3)四角形AEFG
(4)三角形DGF

  

 

(1)が解けるかどうかが運命の分かれ道で、完答か0点になってしまうような問題で、受験生にとっては恐ろしい問題だったかもしれませんね。

ただ、回転+拡大・縮小が合同を生み出すこと(灘中学校2024年算数1日目第10問洛南高等学校附属中学校2024年算数第6問東海中学校2019年算数第8問神戸女学院中学部2021年算数第6問平面図形(回転+拡大・縮小)の問題などを参照)は最難関中学校の受験生であれば常識と言えますし、線対称と合同については図形問題を解く際に常に考えておくべきことなので、最難関中学校の受験生であれば解いてほしい問題です。

洛南の出題者もそう考えていると思います。

詳しくは、下記ページで。

 洛南高校附属中学校2025年算数第6問(問題)

 洛南高校附属中学校2025年算数第6問(解答・解説)

 

 中学受験算数プロ家庭教師の生徒募集について

 中学受験算数プロ家庭教師のお申込み・ご相談

 

 

 

 

 

 

 

 

 aとbは整数です。a×bは4で割ると2あまります。a+bは奇数(きすう)でしょうか、偶数(ぐうすう)でしょうか。解答らんの当てはまるものに〇をつけ、その理由を書きなさい。

 

偶奇性の基本問題です。

近年の南山中学校女子部の入試において、偶奇性を利用する問題が繰り返し出されています(南山中学校女子部2019年算数第4問南山中学校女子部2022年算数第4問(2)南山中学校女子部2024年算数第6問など)。

南女の受験生ならしっかり対策しているはずで、落としてはいけない問題でしょう。

因みに、2018年には、2数の和の偶奇性について直接問うています。

詳しくは、下記ページで。

 南山中学校女子部2025年算数第7問(問題)

 南山中学校女子部2025年算数第7問(解答・解説)

 

 中学受験算数対策プロ家庭教師の生徒募集について

 中学受験算数プロ家庭教師のお申込み・ご相談

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初、Aさんは50円玉を1枚、10円玉を4枚、5円玉を1枚、1円玉を4枚持っていて、Bさん、Cさんは何も持っていない。中の見えない箱の中に、1円、2円、・・・、99円と書かれたカードが1枚ずつ計99枚ある。Aさんはこの箱からカードを1枚引き、そのカードを箱に戻さずに続けてBさんがカードを1枚引く。
 Aさんが自分の引いたカードに書かれている金額をBさんに支払い、その後Bさんが自分の引いたカードに書かれている金額をCさんにちょうど支払うことができたとき「成立」とする。
(1)Aさんが引いたカードに23円と書かれていたとき、「成立」となるBさんのカードの引き方は全部で[ ]通りある。
(2)「成立」となる確率を求めよ。
(注)
確率→小学生の場合、とりあえず、すべての場合に対してある場合が起こる割合と考えればよいでしょう。

 

灘高入試の場合の数・確率の問題は灘中受験生なら解けるものが多いですが、今回取り上げた問題もそうですね。

今年の灘高入試では、もう1問確率の問題が出ていましたが、灘中受験生なら「手の運動」にしかならないような問題でした。

さて、今回取り上げた問題は、(1)が微妙な感じの問題で、(2)だけ出したほうがよかったでしょうね。
23というのが中途半端に小さな数なので、すべての場合を書き出してしまっても解けてしまい、却ってメインの問題の解決の妨げになりかねないですからね。
例えば87円とかであれば、書き出そうとは思わないので、メインの問題の解決につながる解法に行きつく可能性高くなるでしょうね。
問題自体は、中学入試でも出される、ちょうど支払える金額が何通りになるかという典型問題にすぎませんが、その合計を求めないといけないので、(小学生には)若干難しくなっています。

とはいえ、約数の総和の求め方(神戸女学院中学部1995年算数2日目第4問の解答・解説を参照)や九九の計算結果の和の求め方(2025年の中学入試に出されそうな算数の問題(その1)を参照)をきっちり理解していれば、それと同じやり方でできるので、灘中受験生なら解けてほしい問題です。
因みに、硬貨の枚数の設定は、2025年の入試にふさわしいものとなっています。
優秀な出題者が、適切な解き方にたどり着いた受験生に喜んでもらおうとしたのでしょうね。
今年の灘中入試では、1日目の計算問題(下の(参考問題))で、2025の桁を落とした数が露骨に出ていて、しかもその数値に何の意味もないつまらない問題でしたが、この灘高の入試問題はかなりおしゃれでいい問題です。

詳しくは、下記ページで。

 灘高等学校2025年数学第5問(問題)

 灘高等学校2025年数学第5問(解答・解説)

 

(参考問題)灘中学校2025年算数1日目第1問
 (1+3/2-5/4+7/6-9/8-11/10)×45/23+2.025=□
(解説)
( )の中で1から11までのすべての整数が順に並んでいますが、出題者の遊び心によるものでしょう。
( )の中の仮分数を頭の中で帯分数に直すと、整数部分がすべて消えることがすぐにわかりますね。
1/2-1/4+1/6-1/8-1/10を計算することになりますが、1/2-1/4が1/4になり、1/4-1/8が1/8になることがすぐにわかるので、あとは1/8+1/6-1/10を通分して計算することになり、(15+20-12)/120=23/120となることもすぐにわかるでしょう。
23/120×45/23=3/8=0.375と2.025の和の2.4が答えとなります。
灘中受験生なら、上記の計算をすべて暗算で行うことができて当たり前でしょう。

 

 中学受験算数プロ家庭教師の生徒募集について

 中学受験算数プロ家庭教師のお申込み・ご相談

 

 

 

 

 

開成高等学校2025年数学第2問
 下の図で、四角形ONAK、四角形OKBL、四角形OLCM、四角形OMDNは合同な正方形である。また、△ONP、△OKQ、△OLR、△OMSは合同な正三角形である。
 このとき、以下の問いに答えよ。
(1)(ⅰ)省略(ⅱ)省略
(2)正方形ABCDの面積は、正方形PQRSの面積の何倍か。
(3)省略

  

(1)は(2)を解くための誘導で、小学生でも解ける問題でしたが、この誘導に従うと却って面倒なことになるのでカットしています(仮に、出題者の誘導に乗ると、いわゆる30度問題の処理をすることになります(大阪女学院中学校2009年後期算数第2問の図の上の部分をカットした図形になります。解説のページの6cmを〇cmなどとすれば、同様にして答えが求められます))。
(3)はルートが絡むので省略しています。
正方形PQRSの面積は直角二等辺三角形OSPの面積の4倍ですね(三角形OSPが直角二等辺三角形であることは、対称性により明らかでしょう)。

  
ところで、直角二等辺三角形OSPは直角二等辺三角形OMNを、点Oを中心に反時計回りに60度回転したもので合同(2辺とその間の角がそれぞれ等しいから合同としてもよいでしょう)だから、面積が等しくなります。
結局、正方形PQRSの面積は、直角二等辺三角形OMN4個分の面積、つまり、正方形KLMNの面積と等しくなるから、正方形ABCDの面積は、正方形PQRSの面積の2倍となります。

回転+拡大・縮小が合同を生み出すことは常に意識しておくべきでしょうね。

”平面図形(回転+拡大・縮小)の問題(灘中学校2024年算数1日目第10問)”の類題 | 中学受験算数プロ家庭教師

 

 中学受験算数プロ家庭教師の生徒募集について

 中学受験算数プロ家庭教師のお申込み・ご相談

 

 

 

 

 

 ある整数A、Bがあり、AからBまでのすべての整数の積を{A,B}と表します。
 たとえば、{1,4}=1×2×3×4=24となり、{5,7}=5×6×7=210となります。
(1){1,81}は3で最大何回割り切れますか。
(2){1,25}は一の位から連続して0がいくつ並びますか。
(3){26,125}は一の位から連続して0がいくつ並びますか。

 

ルジャンドルの定理にまつわる有名問題で、昔から大学入試や高校入試だけでなく、中学入試でも出されています(京都大学2009年理系甲数学第5問・文系第数学5問筑波大学附属駒場高等学校2017年数学第2問四天王寺中学校2005年算数B第1問(2)筑波大学附属駒場中学校2002年算数第1問高槻中学校2024年B算数第3問など)。

中学受験生なら必ず習う基本的な論点なので、短時間で解けないといけないでしょう。

実際、例えば、(3)であれば、

  ([125/5]+[125/25]+[125/125])-([25/5]+[25/25])

 =25+5+1-5-1

 =25個

でおしまいですからね([〇]は〇を超えない最大の整数を表します(ガウス記号))。

ご丁寧に(3)を解くための誘導がついていますが、女学院では不要でしょう。

なお、日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2008年第2問のような問題になると、解き方によって、時間面で大きな差が生じます。

このJJMOの問題を今回取り上げた女学院の問題と同様の解法で解こうとすると面倒なことになることにすぐに気づくはずです。

詳しくは、下記ページで。

 神戸女学院中学部2025年算数第1問(問題)

 神戸女学院中学部2025年算数第1問(解答・解説)