2025年の年号がらみの問題を何回かに分けて紹介していきます。
45×45が2025になることは暗算で求められます(この計算手法に関しては、日本数学オリンピック2021年予選第1問の解答・解説を参照)が、覚えておくとよいでしょう。
2025=45×45=9×5×9×5(「九九の逆」)=3×3×3×3×5×5というようにすぐに素因数分解できます。
今回は、2025年の中学入試で出される可能性が非常に高い問題を取り上げます。
九九の計算結果をすべて足す問題です。
九九がらみの問題がよく出されるキッズBEEにチャレンジする子も取り組んでおくとよいでしょう。
上のように面積をイメージして解くのが一番はやいですが、下のように、分配法則の逆を利用して解くこともできます。
ただ、こちらの解法は低学年には若干厳しいでしょう。
もちろん、面積図を思い浮かべれば、分配法則を理解できますが、この問題は、面積図を思い浮かべたのなら、上の解説ページのようにして解けばいいですからね。
まず、それぞれの段ごとに分配法則の逆を利用し、その後全体について分配法則の逆を利用します。
1×(1+2+3+4+5+6+7+8+9) 1の段
+2×(1+2+3+4+5+6+7+8+9) 2の段
+3×(1+2+3+4+5+6+7+8+9) 3の段
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+8×(1+2+3+4+5+6+7+8+9) 8の段
+9×(1+2+3+4+5+6+7+8+9) 9の段
(1+2+3+4+5+6+7+8+9)×(1+2+3+4+5+6+7+8+9)
=45×45 (1から9までの整数の和が45であることを利用しました。)
=2025