ある整数A、Bがあり、AからBまでのすべての整数の積を{A,B}と表します。
たとえば、{1,4}=1×2×3×4=24となり、{5,7}=5×6×7=210となります。
(1){1,81}は3で最大何回割り切れますか。
(2){1,25}は一の位から連続して0がいくつ並びますか。
(3){26,125}は一の位から連続して0がいくつ並びますか。
ルジャンドルの定理にまつわる有名問題で、昔から大学入試や高校入試だけでなく、中学入試でも出されています(京都大学2009年理系甲数学第5問・文系第数学5問、筑波大学附属駒場高等学校2017年数学第2問、四天王寺中学校2005年算数B第1問(2)、筑波大学附属駒場中学校2002年算数第1問、高槻中学校2024年B算数第3問など)。
中学受験生なら必ず習う基本的な論点なので、短時間で解けないといけないでしょう。
実際、例えば、(3)であれば、
([125/5]+[125/25]+[125/125])-([25/5]+[25/25])
=25+5+1-5-1
=25個
でおしまいですからね([〇]は〇を超えない最大の整数を表します(ガウス記号))。
ご丁寧に(3)を解くための誘導がついていますが、女学院では不要でしょう。
なお、日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2008年第2問のような問題になると、解き方によって、時間面で大きな差が生じます。
このJJMOの問題を今回取り上げた女学院の問題と同様の解法で解こうとすると面倒なことになることにすぐに気づくはずです。
詳しくは、下記ページで。