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「零日攻撃」配信始まる!

戦後80年を迎えた今年8月、台湾で制作されたドラマ「零日攻撃」(ZERO DAY ATTACK)の配信が開始された。

 

台湾有事の危機的状況を背景にしたポリティカル・フィクションもので、第1話を観たかぎりでは、つかみはオッケーといった印象だ。この先には、高橋一生水川あさみら日本人俳優が登場する回もあるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の日本でここまでのドラマを創りあげることが可能だろうか?

 

 

 

 

で、私がふと思ったのは、シーズン2が予定されている「沈黙の艦隊」のできばえのことである。

 

 

 

 

 

 

いや、映像的にはだいたい想像がつくのだけれど、要はシナリオの現実世界への対応力、切り込み具合のことなのだ。

 

原作マンガは1988年から1996年まで連載されたもので、当時その思考実験は新鮮で面白かった。事実、米国内でもテロリストによる原潜奪取、独立国家樹立の可能性と対応策が検討されたという。

 

だが、それ以後世界情勢は激変している。

 

強権的な大統領を国王と奉じるに至ったアメリカ、領土拡張を目指してなりふり構わず隣国に侵攻するロシア、そしてあの中国と、権威主義的大国の鼎立状況下に、核保有小国群の不穏な動き、国連の無惨な機能不全ぶりが続き……。

またあれを読み返したくなったぜ

 

 

「沈黙の艦隊」の原作はある意味、尊大ぶったアメリカ大統領の理性に依存する面が大きかった。もはやマンガ以上にマンガ的(にヤクザ化した?)大統領相手にどのような展開が考えられるのか? ドラマ内では引き続きベネット大統領とのあいだで抽象的な国家論、戦争論、核抑止論が戦わされるのだろうか? それとも、新大統領クラウン(Clown?)とのあいだで “ディール合戦” が繰り広げられるのか? (^^;

 

独立国家を宣言した原潜「やまと」が、この2025年の世界状況にどれだけのインパクトを与えうるのか……脚本家の力量(構想力・はったり度)が試されるところで、これは見ものだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広島・長崎だけじゃない!

8月15日は、アジア太平洋戦争の ‘終戦’ 記念日である。

 

私がガキの頃、この時期テレビでは、戦争のぐちゃぐちゃした始まりから終結までの記録映像を何日にも渡って流していた。毎年毎年だ。さまざまな戦争秘話も繰り返し掘り起こされ、「懐かしのメロディー」的な歌番組でも軍歌の類いは定番だった。

 

そうしたものが少なくなって久しく、私もこの時期てきとーに関連映画を観てやり過ごすことが多くなってしまっていた……。

 

もうひとつの「日本のいちばん長い日」

 

 

でも、今年は思わぬ出来事があった。

 

◆ よくぞ言ってくれた!

 

 

まあ、カーティス・ルメイの叙勲理由が「自衛隊創設への貢献」なら今になって取り消すわけにもいかないのだろうけれど、広島・長崎への原爆投下に並ぶこの暴虐無比な無差別爆撃は戦争犯罪以外のなにものでもないだろう。

 

 

 

 

 

ケネディ政権下で国防長官を務めたロバート・マクナマラは戦時中ルメイのもとでこのプロジェクトに参画していた。その彼がドキュメンタリー映画「フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白」のなかで、もしこの戦争に負けることがあれば、間違いなく戦争犯罪に問われるだろうとルメイが語っていたと回顧していたことを思い出す。

 

映画「フォッグ・オブ・ウォー」のこと

 

ルメイはキューバ危機にあっても強硬派の最右翼として映画「13デイズ」などに描かれていたし、キューブリック監督の「博士の異常な愛情」でジョージ・C・スコットが演じた好戦的空将はルメイを徹底的にカリカチュアライズしたものとされている。

 

映画「13デイズ」のこと

 

映画「博士の異常な愛情」のこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、私もこのあたりのところをいま一度学び直そうかなと考えているところだ。

 

 

 

 

 

 

MRIと日航ジャンボ機墜落事件のこと

この前すっぽかしてしまっていたMRI検査を受けに大学病院へ。

 

予約は17時20分だったけれど、16時に病院入りする。受付では「今入ると定刻まで出てこれませんけれど大丈夫ですか?」と問われる。どのみち時間潰しに飲食はもうできなかったし、キンドル本専用のタブレットを持ってきているのでノー・プロブレムだった。

 

もっとも、私は以前にもこのあたりの時間帯で画像撮影を何回か経験していて、1時間以上前に行くと、たいていは早めに呼び込んでもらえて、今日も、4時10分には名前を呼ばれたのだった。

 

最初に250ccの造影剤を飲んでから撮影となったが、今回はいつもより撮影時間が長かったような気がして少し気になる。

 

 

 

 

 

日航ジャンボ機墜落事故から40年。

 

ミサイル誤射説などさまざまな言説が渦巻いたなか、あの事件最大の謎というか、不可解極まりない出来事は、いち早く現場上空に到達し、生存者救出のために降下しようとしていた在日米軍が、なぜか直前で活動を中止して基地へ帰還してしまった点だと思っている。

 

そして、私が思いつくいちばんありそうな理由は、いちばん情けなく、いちばん単純なものである。私の妄想なんてかわいいもんだよな……(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

小ネタの落ち穂拾い:渋谷・神保町・ドーキンスなど

【業務連絡】渋谷スクランブル交差点の天津甘栗は8月11日から15日まで休業。営業再開は16日(土)からとなる。

 

 

 

 

 

 

神保町のサイゼリアに11時50分頃に入店したら(いつもなら満席の時間帯なのに)今日はがら空きだった! ナポリタンがメニューに見当たらなかったので、100円アップのボンゴレ(税込500円)を注文した。ぜいたくを少し反省。 (^^;

 

 

 

 

 

 

三省堂書店神保町本店(現在工事中)の建物自体は10月に完成予定だが、営業開始は来年3月かららしい。

 

 

 
 

 
 
《神保町会館・神保町シアター・キッチン南海》へ向かう通りから見た同ビル。下は、昔の裏口(荷物搬入口?)側をラドリオ方向から見たところ。
 
 

 

 

 

 

 
いっぽう、神保町交差点の SUIT SELECT 横に見える、あの壁画もやっと完成したということなのか?
 
 

 
 
本の街の壁画アート……。
 
 

 

 

OVER ALLs のラストの s は小文字になっているのかぁ……(^^;

 

 

 

 

 

 

帰りがけに、交差点のところにある水野商店(たばこ店)でサマージャンボ7億円🎶を購入。どうか、当たってくれぇ~!

 

 

 

 

リチャード・ドーキンスの An Appetite for Wonder: The Making of a Scientist のキンドル本の価格が13円というのはなにかの間違いのような気がするのだけれど、紙書籍の2308円は無条件で信じられるというのもヘンといえばヘンではある。お子ちゃまジジイの私には、世の中わからないことだらけだ! (^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉原徒然草?

6日は病院を後にしてから書店に寄ってみた。

 

やっぱり気になったのは、岩波文庫の一括重版である。

 

うち何冊か手に取って通路を歩いていると、後ろから声をかけられた。振り返ると、以前の勤務先にいたN君だった。既に別の会社(出版社)に転職していて、今日は仕事でその書店にやって来たのだという。

 

彼の会社は多数の自己啓発書などで有名だが、それとともに、今日のコンプラ的にはやや微妙な商品群も取り扱っているのだという。もらった名刺の表側には正式の社名があるけれど、裏側には、別の顔の出版レーベル名複数が刷り込まれていた。ビジネス的には硬軟ともにすこぶる順調らしい。(^^)

 

彼に案内された店の奥に設けられた一角には、その手の本がズラリと並んでいた。売れ行き堅調とはいえ、大型書店も店の体裁を考えれば、目立つ場所での展開は避けたいのだろう。

 

この軟派路線本は、小さな書店でも売れていたのだけれど、そういうお店もバタバタと閉店が続いていているとのこと。いっぽう、電子本は売れているらしい。リアル書店では必須の ‘レジでのご対面’ が不要だからだろう。

 

 

 

 

岩波文庫の一括重版本のなかに『吉原徒然草』(上野洋三 校注)があった。

 

 

 

 

「つれづれなるままに、日ぐらし硯に向ひ、心にうつり行好色のよしあしごとをそこはかとなく書つくれば、をかしうこそ物ほしけれ」に始まる、吉原を舞台にした吉田兼好の『徒然草』のパロディ本である。

 

「本書の著者は江戸吉原、江戸町一丁目の結城屋来示であるという」が、校注を担当した上野氏の解説では、芭蕉第一の門人其角(きかく)加筆説についても言及されている。

 

NHK大河ドラマ「べらぼう」人気の余波かもしれないが、この重版はうれしい! (^0^)

 

 

 

 

やってしまった……

今日は大学病院への出頭日。

 

自動受付機に診察券を挿入すると、その日の受診予約一覧が吐き出されてきた。そのプリントアウトには、いつもの受診科に加えて消化器内科が印字されていた!

 

 

(@@;(@@;(@@;

 

 

この消化器内科の受診前にMRI検査が必要だったのに、私は完全に忘れてしまっていたのだ!

 

ここのMRI検査は超過密スケジュールで運用されている。結局、不人気な夕刻の時間帯に空きを見つけてもらい、診断結果はその2週間後となる。

 

まあ9月初旬にもなれば、少しは涼しくなってくれて……いるのかぁ? (^^;

 

 

 

 

血液内科のほうは、相変わらず中性脂肪と尿酸値注意報。ヤレヤレだ。

 

 

 

 

2025 BKT洋書市・雑録 ②:“お懐かしや”本 との再会

新宿にある洋書専門店舗 Books Kinokuniya Tokyo(以下BKT )の今年の “夏の洋書市” 初日10日(木)で私がまずカゴに入れた2冊のハードカバーのうちのもうひとつが、Hilaire Belloc の Cautionary Tales: funny stories and rhymes for mischievous kids (and adults!) だった。

◆ Hilaire Belloc ってどう発音する?

 

 

ごく小ぶりな本(寸法 ‏ : ‎ 9.91 x 1.78 x 15.62 cm)なのにアマゾンでも2209円という価格! しかも、アマゾンの商品紹介では145ページとされているけれど、巻末の10ページほどは白紙だ。BKTでの税込1650円は若干お安いとはいえ、いつもなら即却下ものである。

 

それでも一度はカゴに入れたのには訳がある。私にとっての思い出の本だったのだ。

 

 

 

 

 

 

私は大学に入りたてのころ、日本橋丸善の洋書部のパッフィン・ブックス(ペンギン・ブックスの児童部門)のコーナーなどをよく覗いていた。

 

当時そこには、米国児童図書館協会が選定するニューベリー賞候補に『クローディアの家出』と『魔女ジェニファーと私』が同時エントリーを果たしたE・L・カニグズバーグの両作品(結局前者が受賞)や、後に岩波新書にも組み入れられたジュリアス・レスターの『奴隷とは』(To Be a Slave)などが平積みされていた。

 

特に後者は Tom Feelings のイラストに配慮してか、上質紙を用いていたにもかかわらず数百円(500円未満だったはず)に抑えられていたし、カニグズバーグの作品も(こちらは酸性紙でページ数も少なく)200円とか350円程度と格安だった(だからこそ当時の私にも入手できたわけだ)。

 

 

 

 

 

 

そして、そうした新刊書とは別に並べられていた既刊本のなかに、この Cautionary Tales があったのだ。当時はインターネットなどなく、私にとって Hilaire Belloc はまったく未知の存在だったけれど、Basil Temple Blackwood のユーモラスなイラストもあって、滑稽詩の類いなんだろうぐらいには見当がついた。

 

実は、正直にいえば、このとき私はエドワード・リア(Edward Lear)の The Book of Nonsense が欲しかったのだけれど、なぜかパッフィン・ブックスには見当たらず、他社(たしか Faber and Faber 社だったか?)から出ていたものの価格は……(^^;

 

 

 

 

 

 

という次第で手にした Cautionary Tales だったけれど、ホントに欲しかったのはリア本という未練を引きずってか、さしたる分量でもないのに中途半端に未読のまま、いつしか本も行方不明となってしまった。だから、このBKTでの再会は実に半世紀ぶりということになる。

 

ただ、あらためてキンドル本の価格を確認すると644円とあり、バーゲン品との価格差は1000円にもなる。軟弱な私は本をそっともとの箱へ戻しておいた。それが初日10日のことだった。

 

 

 

 

13日(日)に私は再び会場を訪れた。そこで目にした光景がこれである。私に呼びかけてくるかのように、あらためて並べて置かれていた!

 

 

 

 

 

 

人生の出口がそろそろ見えてきたこの時期この本に再会できたのも、紙書籍の神さまの思し召しかもしれない。お財布の神さまにはちょっと目をつむっていただいて、私はこの小さなハードカバー本を買って帰ることにした。(^^;

【注意:私が買ったこのハードカバーは Macmillan Collector's Library 版だけれど、この電子書籍版のほうは特におすすめはしない。オリジナルのイラストをキープした廉価版は他にもありそうだから……】

 

 

 

 

この Cautionary Tales には邦訳がある。横山茂雄訳の『子供のための教訓詩集』の版元は国書刊行会。

 

 

別の邦訳もある。河出書房新社から出ている『悪いことをして罰があたった子どもたちの話』の訳者は柴田元幸

 

 

 

そしてイラストは、オリジナル版の Basil Temple Blackwood 

ではなく、 あのエドワード・ゴーリー(Edward Gorey)が手がけているのだ!

あのとは?

 

 

 

 

どうなる大河

私はテレビを持っておらず、NHKのいわゆる大河ドラマなるものとも長らく無縁の生活を送ってきた。

 

ところが、今日アマゾンの prime video を覗いて、2023年の大河「どうする家康」48エピソードの会員向け配信が開始されたことを知った。以前からも大河ドラマの取り扱いはあったけれど、NHKオンデマンドへの加入を前提とするものばかりで、prime video 会員向けの無料公開は今回が初めてのような気がする(間違ってるかな?)。

 

で、第1話「桶狭間でどうする」を観た。 (^^;

 

 

 

 

アマゾンはこの “お子ちゃま大河ドラマ” にいくら支払ったんだろうか? 視聴者の属性データとのバーター取り引きでロハで仕入れたということなのか? 大人の世界って、お子ちゃまジジイの私には想像もつかないことばかりだ……。

 

でも、有村架純が出ているから、まぁ、いっか! (^^;

 

 

 

 

 

 

お買い物

熱中症だったのだろう。気がついたらとんでもない買い物をしてしまっていた! 物価高騰対策(?)の給付金などもう風前の灯だというのに……(^^;

 

手提げの紙袋を二重にしてもらって、大事に持ち帰った。

 

 

 

2025 BKT洋書市・雑録 ①:ハードカバーの品定め

新宿にある、紀伊國屋書店の洋書専門店舗 Books Kinokuniya Tokyo で先ごろ開催された “夏の洋書市” で私が拾った(あるいはパスした)本にまつわるお話である。もっとも、どれだけ一般性があるかはなはだ心もとないのだけれど……(^^;

 

 

 

 

 

 

 

初日10日(木)会場に到着した私は、洋書が詰め込まれた箱の数々を見てまわり、まず10冊ほどを自分のカゴに入れた。そのうち2冊がハードカバーだった。

 

その1冊は、The Queen's Speeches: Poignant and Inspirational Speeches from Queen Elizabeth II’s 70-Year Reign だった。

 

しっかりした造本で上質紙160ページほどのこの本がアマゾンでは3665円。表紙カバーはついてなかったけれど、アマゾンの紹介ページの書影でもカバーはなさそう。全体に傷みも見られない。1650円はお値打ちものに見えた。

 

なにより興味深い内容なので、このままレジへ直行してよさそうだった。

 

 

 

 

 

ただ、会場の片隅でタブレットを覗いてみて、キンドル版が1933円で出ていることを知ると、ふと考えてしまった。この本の場合、私としては室内インテリアとして書籍を愛でるというよりは、やはり個々のスピーチをしっかり読んでみたいし、本文の英文テキスト内を自由に探索してまわりたい。それは紙書籍ではかなり面倒だ。

 

それに、各スピーチはどれも部分抜粋なのか? もっと網羅的なスピーチ集があるのではないか? そもそもエリザベス女王のスピーチなら、完璧な形で公的な機関から提供されていたりしないのか? などなど、次々に疑問がわいてくる。

 

ということで、私はこの本を元の箱に戻すことにした。

 

ちなみに、13日(日)に訪れたときには、この本は箱から消えていた。無事望む人の手もとに渡ったわけである。メデタシめでたし!

 

 

 

 

のちにアマゾンを覗いてみると、Ingrid Seward の The Queen's Speech: An Intimate Portrait of the Queen in her Own Words といった類書があることがわかった。版元は Simon & Schuster UK。タイトルは酷似してるけれど、ページ数は先の本よりかなり増えている。

 

 

 

 

 

そして、例によって、無料の品には徹底的に冷たいアメバの Pick システムからは完全に無視されているけれど、Her Majesty Queen Elizabeth II で検索すると、アマゾンでは以下3点のキンドル本がヒットしてくる。

 

The Queen's Christmas Speeches (1952 - 2010) (English Edition) Kindle版

The Queen's Christmas Speech 2011 (English Edition) Kindle版

The Queen's Christmas Speech 2012 (English Edition) Kindle版

 

まずはこちらから読んでみるかな。(^^)

 

 

 

 

 

 

カゴに入れたもう1冊のハードカバーが Hilaire Belloc の Cautionary Tales: funny stories and rhymes for mischievous kids (and adults!) だった。でも、そんなことに興味ある人なんているわけもないか……(^^;