DVD放浪記

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一陣の風

 

 

ここはネット大海に浮かぶ、けし粒のような孤島。毎日特段目新しいこともなく、のんびりとした時間が静かに流れるブログである。

 

 

そこに昨日大挙して人が押し寄せてきた。いや、実際はほんのわずかなものなのだけれど、このブログにしては異常な数だった。それが、昨年7月29日の以下の記事ひとつに集中していたのだ。

 

問題の記事はこれ↓

 

 

23分間の奇跡 (集英社文庫)

 

 

 

『23分間の奇跡』は、真田広之の主演・プロデュースで今話題の “SHOGUN” の原作者ジェームズ・クラベルが残した「唯一の短編」(訳者は青島幸男)で、毎年恒例の夏の文庫祭りでは、集英社《ナツイチ》の常連となっている作品だ。巻末に英語原文(と作者の後記)が収録されているので、もしかしたら、どこかの学校では夏休みの英語の課題図書にしているのかもしれない。

 

私のブログはひととおりの紹介記事に過ぎないし、他にこの作品を取りあげたブログなど山ほどあるので、なぜ、昨日突然にアクセス数が増えたのかさっぱり理由がわからない。

 

そして今日、風はピタリと止んだ。

 

 

そういうものだ。(^^)

 

「そういうものだ」

 

 

 

キンドル本セール:京都案内+ハインラインXホールドマン

 

衆院補選の東京15区がいよいよ面白くなってきた。

 

 

 

 

同地区での投票権はない私だけれど、左右問わず、既存体制へのショック療法としての “劇薬・飯山あかり” にはちょっと期待したくなる。マジに、政治的死者が出てきそうな気配もありそうな……(^^;

 

 

 

 

少し前に、地元の新刊書店とのコラボ企画として開かれたプチ古本市で、梅棹忠夫の京都案内本を見かけたことがある。そのキンドル本の価格が下がっていた。【注:以下の価格情報は次の瞬間にも新たなものに更新されているかもしれない!】

京都案内?

 

あのとき平台に置かれていた角川文庫には330円の価格シールが貼られていた。

 

梅棹忠夫の京都案内 (角川ソフィア文庫)

 

 

今回のキンドル本は292円。前回スルーした私は今回ゲット! ついでに『京都の精神』も。 (^^;

 

 

 

 

 

 

 

いっぽう、洋書で見逃せないのはロバート・A・ハインラインのヒューゴー賞受賞作『宇宙の戦士』だろう。この原書キンドル本が173円とバカ安である。

 

 

 

 

初訳を手がけたのは矢野徹で、内田昌之による新訳があるけれど、現在も矢野訳は電子版で生きている。ちなみに、映画化で話題の『デューン』も初訳は矢野徹だったが、シリーズ全作について新訳が刊行されるもよう。

 

 

 

 

 

そうそう、この『宇宙の戦士』を踏み台にしてヴァーホーヴェン監督(と脚本家のエド・ニューマイヤー)が好き放題にやらかした『スターシップ・トゥルーパーズ』は、原作ファンには嫌われ、映画ファンにもB級グロ映画と蔑まれているかもしれないけれど、誰がなんと言おうと、SF映画史上に燦然と輝く金字塔である。未見の方はぜひともお見逃しなく! 

 

 

スターシップ・トゥルーパーズ (吹替版)

 

 

その『宇宙の戦士』を強く意識して書かれたのが、ベトナム戦争に従軍経験のあるジョー・ホールドマンの『終りなき戦い』で、こちらもヒューゴーとネビュラ両賞を受賞している。“ベトナム戦争” をめぐる新旧作家の取り組み方の違いをあらためて読み比べてみたいところだ。早川書房がこの邦訳を品切(絶版?)のまま放置しているのはもう、その罪、万死に値すると思うぞ‼ 

 

 

 

 

 

 

あと目についたものを少し挙げておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠眼鏡:衆院東京15区補選 2024

まったく政治音痴の私でも、今回の話題がいわゆる “リベラル派” 向きでないことぐらいは想像がつく。ということで、その筋の方はどうかスルーお願いいたします。 <(_ _)>

 

 

◆ 渦中のひとり

 

◆ 3月中旬時点の読み

 

◆ 街頭演説

 

◆ 「文藝春秋」発売直後

 

 

 

 

ジジイ連中の政治談義など興味ない! でも、映画の話なら別だ……という方は以下をどうぞ!

 

◆ ゴジラを熱く語るセンセイ

 

 

 

 

私が読んだ飯山陽(いいやま・あかり)の本は以下の2冊だけ。

 

 

 

 

 

 

 

『イスラム教再考』(2021年刊)は面白かったし、『中東問題再考』(2022年刊)も突っ込みどころはあるけれど、従来のいわゆるイスラム専門家の発言内容に注意するきっかけを与えてくれたものだ。ただし、イスラエルとサウジアラビアとが融和に向かうかに見えた時点のもので、以下のような記述どまりとなっている。 (^^;

 

……アラブ諸国の多くはイスラエルとの敵対関係をもはや維持しておらず、アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンは国交正常化にまでこぎつけています。サウジも国交正常化には至っていないものの、イスラエルとの経済的、外交的関係を構築、強化しつつあります(第六章)。

 

『中東問題再考』 はじめに

 

 

その後の急展開は皆さんご存じのとおり。ということで、急遽投入されたのが『ハマス・パレスチナ・イスラエルーーメディアが隠す事実』(2023年12月刊)。私はまだ読んでいない。

 

 

 

 

 

 

 

以下なども未読だ。

 

 

 

 

 

 

 

神保町のあちこちに異変が!

久しぶりに神保町にやって来た!
 
もちろん、本を買うつもりなどない! ただ、万一の事態に備えて駅前の銀行で現金を3000円ほど引き出していると、しっかり朝食を摂ってこなかったことを思い出した。ガス欠で倒れてしまうのが怖いので、交差点そばの神田達磨に寄ってたい焼きでも食べてからあたりを散策しようとしたら……(@@;
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3月末で閉店していたとは! (T-T)
 
そして、自然科学系の古書の扱いで有名な明倫館書店にも異変が起こっていた……。
 
 
 
 
 
 
ふだんなら  こんな本が並んでいるのだけれど、ここの店頭でラブレーの『ガルガンチュワ/パンタグリュエル』全5冊揃いを見かけたのは初めてのことだ! 次はぜひとも、ちくま文庫版のセットをお願いしたいぞ‼
 
 
 
 
 
 
 
しかも、そのラブレーの横には英和辞典が積み重ねられていたのだ! あいだに挟まれた事典2冊は、明倫館がせめてもの意地を見せたということなのか……(^^;
 
 
 
 
 
 
余計なことに気をとられていたせいで、ここではうっかり200円の本を4冊も買い込むはめとなってしまった。イカン、いかん!
 
いっぽう、澤口書店では新手の呼び込みが行われていた。正面入り口前にくじを入れた段ボール箱を持った若い女の子がいて、私が店先の棚のそこここを覗いていると、「おひとついかがですか?」と声をかけてきた。これが中年男性だったら、手を振って無言で断ってしまうわけだが、私は「買ってもいないのにいいの?」とデレデレしながら1本引いてしまったのだ。(^^; 「あっ、5パーセント引きですね 
 
若い女の子を起用するという澤口の姑息な手口に私はまんまと引っかかってしまったのだ。ま、それでも、いちおうセールの棚を見ていくと、奥まったところに、いかにも今が旬の話題にぴったりのタイトルが目に飛び込んできた! 
 
 
 
 

 

 

考えてみれば、本選びも一種のギャンブルと言えなくもないか……私はこの本を読むべきか? いやいや当然パスだ!

 
そして、古書店が軒を並べるその先に田村書店が見えてくる。
 
 
 
 
 
 
その平台セールでは……なんと、あの作家の本が!
 
 
 
 
 
 
 
 
このあいだあれを読んだ私がここに彼の本を引き寄せてしまったとでもいうのだろうか? 私はなんかヘンなものに取り憑かれてしまったのか? (^^;
しかし、私は明鏡止水の心境でそれらの本をスルーし、近くにあった、磯部佑一郎『アメリカ新聞物語』(ジャパンタイムズ社 1971年刊)を拾って急ぎ店をあとにした。資料も含めると400ページほどの大判ハードカバーで、読み物としてけっこう面白そうな内容だ。カバーはなく、美本とは言いがたいけれど、背割れもなく、100円。これで文句を言ったらバチが当たるだろう。(^^;

 

 

 

 
 
ここまで来るとさすがに空腹に勝てなくなり、キッチン南海の列に並び、40分近く待った末にようやくチキンカツしょうが焼きライスにありつく。もちろん、「ライスは半分で!」
 
 
 
 
 
 
ひと息ついて店を出ると、やっぱり向かいにある羊頭書房を覗かないわけにはいかない。でも……いやあぁ、寄らなきゃよかった! 3冊で2100円の出費となってしまった (T-T)
 
 
そうして神保町交差点に戻ってくると、そこには新規に出店した PASSAGE 3号店の SOLIDA が! 細かく区切られた本棚スペースを月極めで借りて、そこへ自分が所有する本を持ち込んで、自由に売ってくださいという趣向。1度でいいから古本屋の店主気分を味わってみたい人にはまたとない企画だけれど、私のようなド素人が安易に申し込んでも採算ベースに乗せるのはまず無理だろう。でも、1度だけやってみたいのだけれど……(^^;
 
 
 
 
 
 
 
 
 

洋書キンドル本セール:What If ? + ヴォネガット

「普通の使用済み核燃料プールで泳いだらどうなるでしょうか?」

「マシンガンを何挺か束ねて下向きに撃って……飛ぶことはできますか?」

「ヨーダはどれぐらいのフォースを出せますか?」

 

元NASAの研究員がウェブ上に開設した読者投稿サイトに寄せられた突拍子もない質問に “科学的に” 回答したものをまとめた、What If?: Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions のキンドル本が、現在174円で販売されている。

【注:価格情報は次の瞬間にも新たなものに更新されているかもしれない!】

 

 

 

 

 

続編のほうはまだお高い(それでも紙の書籍よりはかなり安いのだけれど)。

 

 

 

 

 

 

 

 

早川書房の邦訳は当初は一巻ものだったけれど、後の文庫では分冊化され、Q1の巻末には稲垣理一郎の解説、Q2には文庫版訳者あとがきが追加されている。私は最初の単行本のときのキンドル本を買っていたので、う~ん、少し悔しい。(^^;

 

 

 

 

 

ただ、バーゲン洋書には、ハヤカワの分冊本には訳されていない序文が置かれている。(^^) 著者はアメリカ人だけれど、バーゲン品の版元は John Murray というイギリスの出版社。というわけで追加されたのが、PREFACE TO THE UK EDITION: A note on units in the United Kingdom という次第。各種度量衡単位の換算・統一のわずらわしさをネタにしたもので、これもまた笑わせてくれる。気になるかたは、サンプルでご覧いただけます! (^^;

 

 

 

 

100円台の本を紹介した後ではもう格安には見えないかもしれないけれど、いちおうこちらのヴォネガット本も見かけたので……(^^;

 

 

 

 

 

 

 

日替わりセール@コインランドリー

久しぶりのお天気なので、ユニクロの紙袋(大)ふたつに洗濯ものを詰め込んでコインランドリーへ♪ いやあ、すばらしい洗濯日和である。(^^;

 

実は、去年の神田古本まつりで拾った、駒田信二訳編の『中国ジョーク集』(実業之日本社 1975年刊)を持ってきたのだけれど、キンドル本の日替わりセールのことが気になってちょっと覗いてみることにした。

 

 

 

 

 

 

まず、『脳をしっかり休ませる方法』は著者名を見て即却下! 近年の “農家学者” だか、“NO! 科学者” だか知らないけれど、“のうかがくしゃ” として高名で、多作な著者が次々に上梓される本は未見のままスルーするクセがついてしまっているのだ。まあ、これは私の個人的な感想・評価にすぎないので、良識ある皆さんはどうか無視していただきたい! <(_ _)>

 

次に、ふだんの生活でかなり運動不足を意識している私としては、以前からスクワットなるものが気になっていた。そこでさっそく『いのちのスクワット』のサンプル版をダウンロードしてみると、そのスクワットの要領が3ページにわたって図版つきで説明されていた。たぶん、細かな解説が後に続くのだろうけれど、これでちょっと試してみようかな……(^^;

 

そして、『じつは伝わっていない日本語大図鑑』にはかなりひかれるものがあり、もう少しでポチりそうになってしまった! けれど、同じページの下のほうに関連本として挙げられていた川添愛『世にもあいまいなことばの秘密』が、私のキンドルの奥深くに積ん読されていることを思い出し、購入は思いとどまったのである。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、今回は私にとってはイマイチなセールであった。次回に期待したい! (^^;

 

 

 

 

 

求む、夢判断!

今朝見た夢を書きとめておく。



屋外のプールで25メートル競泳の練習中。スタート台に立つとゴールは目と鼻の先だ。なぜか皆フライングを繰り返す。


場面変わって、屋内プールで練習中の選手の指導(?)風景。クロール練習中の選手が猛烈に水をかいているそのすぐそばに中年男性(コーチか?)が立って、こちら方向に向かって説明中。


カメラが水面下に潜ったように、水をかく選手の肩のまわりに発生する抵抗波(?)の映像を(航空機の風洞実験を見るように)鮮明に映し出す。


場面が飛び、プールから上がったコーチがタオルに包まれ、薄目を開け意識朦朧のなか、スタッフに抱きかかえられるようにして移動中。コーチの胸に心電図測定用のパッチが貼られている。


 

夢の中で、これはメモしておこう、でも覚えていられるかなと意識していたことを、目覚めた後も覚えていて、ここまでを書き出した。でも、どんな意味があるのか、何の役に立つのかサッパリわからない。


ちなみに、水着姿の女性は登場しなかった。(^^;



 

これまで新潮文庫の三島由紀夫安部公房については紙の書籍しかないものと思い込んでいたのだけれど、後者についてはキンドル本が出ていたことを今回初めて知った。三島の作品が青空文庫に登場するのも時間の問題なのだろうか……。



【★:これは私が4月1日に調達してきたスマホ内で作成して配信する最初の記事となる。ちょうど、今まで母艦として使っていたアマゾンのタブレットFIREがネットに繋がらなくなってしまったのだ。(T-T)】

What do you do? 今昔物語

佐江衆一という小説家をご存知のかたも少なくなってしまったことだろう。そういう私にしてからが、実は彼の本を読んだのはつい最近のこと。『65歳おじさんの英会話勉強が楽しくなる本』ただ1冊だけなのである。

 

 

 

 

 

 

これは、65歳の誕生日を迎えた著者が一念発起して会話学校で英語学習を始め、海外の大学で語学研修(本文中では “留学” と記されている)するまでの体験がつづられたもので、某英会話学校のステマ本と言えなくもないけれど、私自身の過去の体験を思い出させる本でもあった。

 

その本のなかに、こんな一節がある。

 

 若い外国人講師が入ってきた。講師はすべて、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの外国人であ

る。 

 ──Hi! How are you? 

 ──Fine, thank you. And you? 

 これぐらいの挨拶なら私にもできる。が、あとがいけなかった。 

 ──What do you do? 

 と講師に尋ねられて、私はとっさに、 

 ──I am studying English conversation now. 

 と答えてしまった。すると、女子大生と女子高生が超おかしいとばかりにケラケラ笑い、外国人講師も苦笑している。私は頭の中が真っ白になり冷や汗をかきながら、「What are you doing?」と、今何をしているかを聞かれているのではなく、「あんたは何をしているんだい?」と仕事を尋ねられているのだと気づいた。

 

『65歳おじさんの英会話勉強が楽しくなる本』 佐江衆一

 

 

 

 

その昔、私も英会話学校へ通ったことがある。夜ならかなりの人数を集めての一斉授業スタイル(当時はそれが一般的だった)となるところだけれど、たまたまその学期では昼時の時間帯を取れたので比較的少人数のクラスだった。さらにひとコマの授業をディスカッションと別室でのLL学習とに2分割し、授業の前半と後半で生徒を入れ替える方式を採用していたので、外人講師とのディスカッション時は10人を切ることもあった。

 

その学期の初日。出席者は5、6人とやけに少なく、前期からの顔なじみがほとんどだったけれど、みんな少し緊張していた。実は、今回の先生については、学期の途中でクラス担当を外されることが続いているという噂があったのだ。

 

先生は濃い色のスーツにネクタイ姿で現れた。

 

授業は自己紹介から始まり、生徒は次々と無難にこなしていった。席順からいくと私の前の席にいた中年男性になったとき、先生はちょっと質問パターンを変えてこうたずねてきた。

 

“What do you do, Mr. XXX?” 

 

皆がオヤという表情で互いに顔を見合わせた。質問の意図が分からなかったのだ。その男性生徒も面食らったようすで、現在の状況を説明するつもりでこう答えた。

 

“Well, I'm studying English now.”

 

私もその彼と英語のレベルに大差なく、本来ならこの時まったく同じ反応をしたであろう……はずだったのだけれど、どういうめぐりあわせか、たまたま少し前に読んだ本のなかに、「What do you do? は職業をたずねる際の定型表現」と説明されていたことを思い出した。当時の私には新情報だったので記憶に残っていたのだ。

 

これがそうなのか!と Aha の瞬間だったけれど、先生のほうも柔和な表情こそ崩さなかったけれど、少し戸惑っているように見えた。タラレバでいうなら、このとき先生が、“What do you do for a living?” と言い直していれば、その後の展開は少し違っていたのかもしれない。

 

ただ、実際には気まずい雰囲気が流れかけたので、私は思いきって先生にたずねた。

 

“Are you asking about occupation?”

 

文法的に正しい英語ではなかっただろうけれど、先生は Yes. とうなずいた。occupation ということなら皆が知っている単語だ。納得できたくだんの生徒は自分の職業を説明したけれど、その後続いた授業はどこか物足りないものに感じられた。

 

 

 

 

2回目の授業はなく、その先生はクラス担任を外れることになった。あの場にいた生徒は皆さん温厚な人たちばかりだったから、同時刻にLL教室で勉強していたほうの生徒からクレームがあったのかもしれない。

 

その後、外国人・日本人を問わずその学校の教師全員を統括する立場にある上級主任講師(アメリカ人)がその元担任の先生と廊下で立ち話をしているのを目撃した。内容はわからない。しばらくしてその先生の姿を学内で見かけることはなくなった。まったく違う時間帯とか分校でのクラスを受け持つことになったのだろうか。

 

 

ずいぶんたってからその上級主任講師と雑談をしていた【※】ときに、彼がポツリとこうもらしたことがある。「私はいつも(部下の)先生たちに、英会話力を生徒のインテリジェンスのレベルと同一視するなと注意しているんだ」 その時はよくわからなかったけれど、今なら何となくわかるような気がする。

【※:“雑談をしていた” という言い方はいかにも盛りすぎだったと反省! 要は、先生の一方的な話しに、私が、“I see.” とか “Is that so?” とか合いの手を入れていたというだけのことであります。<(_ _)>】

 

元担任の先生は、「お仕事は何ですか?」といった(基礎科を終えたはずなのに)ごく簡単な日常表現さえ知らない生徒相手には、授業内容も手加減せざるをえないと考えてしまい、その結果、“実践コースなのにやさしすぎる!” と血気盛んな生徒らに不満を抱かせてしまったのかもしれない。

 

 

ちなみに、そのたった1日だけ担任だった先生は黒人だった。

 

 

ハンサムな白人の金髪若手講師に女性陣の人気が集まるのはどこの英会話学校でもある話だろう。今にして思えば、白人講師たちがラフなふだん着で授業をしていたなか、初回にスーツ姿できめてきたのは、彼なりの思いあってのことだったような気がする。

 

結局のところ、やはり日本人も黒人を避けたがるのかと、アイビー大卒で英語教授法にも通じているとの自負をもっていたであろう彼は苦い思いを噛みしめたのだろうか? 私としてはそうではなかったと祈るばかりである。

 

 

 

 

当時のクラス仲間の大半が、数年に渡ってNHKの「ラジオ英会話」(に相当するもの)を聴いていたという。だから、What do you do? は当時、必須表現として積極的には取り上げられていなかったものと思われる。また、傍証としてはあまりにショボすぎるけれど、私が読んでいた会話表現集の類いでも見かけたことはなかったと思う。

 

でも、今ではもうそんなことはないのだろう。先月の「ラジオ英会話」のテキストでも、大西泰斗講師がスキット中の 

 

You work in radio.(あなたはラジオの仕事をしています) 

 

という英文に関連して、以下のように解説を添えていた。

 

 

 現在形を用いた文です。現在形の典型的な用法のひとつは、「広く一般的な内容」を述べること。現在形 work は「(ふだんから・いつも)働いている」、つまりは職業について述べています。ちなみに先ほど説明した現在形の wh 疑問文 What do you do? は、職業を尋ねる典型的な表現ですよ。

 

「ラジオ英会話」2024年3月号

3月14日(木)Lesson 229 会話の原則16:NAGARE  発言を遮る

 

 

 

 

それにしても、あの黒人の先生はその後どんな教師人生を送られたのだろうか……。

 

 

ついにスマホ持ちに!

本日ガラケーからスマホへの切り替えを完了!

 

諸般の事情から、アンドロイドを選択したのだけれど、Google のチュートリアル【日本語版】の出来には仰天した。およそ、まともな日本語になっていないのだ‼ 日本人による校正は行われていないらしい。(^^;

 

アップルはブランド力だけで強気の価格設定を押しとおしていると非難されることが多いけれど、細部への配慮にはやはり一日の長ありと感じる。というか、Google がひどすぎるわけだが。

 

でも、まあ、これも勉強。マニュアル本を買って……って、いったいどれ選べばいいんだよ‼ 機種別のガイド本を探すほうがいいのか? (T-T)

 

 

 

 

 

少しマジメに中国語を…

私が多少ともかじったことがある外国語は英語だけだ。大学では第二外国語としてフランス語を選択したけれど、いまだにどうやって単位をとれたのか思い出せないでいる。(^^;

 

最近では中国語が気になっているものの、発音の難しさを克服できずにやはり挫折してしまっていた。

 

ただ、中国SF『三体』の人気に乗じたか、昨年のNHKラジオ第2の「まいにち中国語」は、タイトルこそ「陽奈の星めぐり」となにかお花畑チックだけれど、中身はストレートな冒険SFをテキストに据えたものだった!

 

 

 

 

そのユニークさにひかれて昨年からちょくちょくレッスンを覗いていたものの、初めてさん(入門者)と学び直しさん(中級者)双方に対応させるという欲張りなカリキュラム構成(吹き込み音声はたぶんナチュラル・スピード)は、私にはやはり敷居が高すぎたようだ。

 

とはいえ、新年度はかなり基本的なフォーマットに戻り、ストレートな初級者向けに舵を切っているようなので、ちょっとマジメに取り組んでみようかという気になっている。

 

 

 

 

もともと中級者向けの「ステップアップ中国語」は今年も映画「こんにちは、私のお母さん」をテキストとして利用するらしい。それを見込んでか、アマゾンの Prime での映画の買い取り価格は以前よりはね上がってしまったようだ。(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月まで「まいにち中国語」を担当していた加藤徹講師の著作については去年触れたことがあるけれど、実はこの方、小説も書いていらしたことを遅ればせながら知った! 

加藤講師の著作?

 

 

 

 

 

 


そうなると、あの「陽奈の星めぐり」も加藤講師が書き上げたものではと思いたくなるけれど、テキストには以下のようにクレジットされていた。

 

原作:犬飼俊介

脚本:谷登志雄

中国語脚本(翻訳):李茜

 

番組内でも、原作者はプロデューサーと説明されていたのだけれど、う~ん、とりあえず今いまはそういうことにしておきましょうか……(^^)

 

 

 

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