DVD放浪記 -2ページ目

ささやかな消費生活

朝方から二度寝、三度寝など繰り返し、気がつけばもう16時過ぎ!

 

この日のスケジュールがすべてぶち壊しとなり、まずは洗濯物をまとめてコインランドリーへ。

 

待ち時間のあいだに100円ショップでお買い物(443円)。

 

ノート

Schedule Book 2026(MONTHLY + NOTEBOOK)

軟質カードケース(B7版・2枚)

カードホルダー(20枚分)

買物袋Sサイズ(3円)

 

軟質カードケースは、「東京都国民健康保険限度額適用・標準負担額減額認定証」を入れるのにピッタリのサイズ。カードホルダーは、はたして各種ポイントカードをすべて格納できるのか? そして、Schedule Book は、ダイアリー難民の私の救世主となるのか?

 

 

 

 

乾燥を終えた洗濯物のバッグを抱えてスーパーに寄り、バナナや日清のカレーメシなどを調達してからの帰路、コンビニで消費期限の迫ったざるそばを発見! ラッキー!!

 

 

 

 
 
 
早速これを明日の昼食用に確保し、今日の夕食は、昨日オリジン弁当で買っておいた「ブロチキエッグバリュー」と Pasco の「超熟ロール 全粒粉&オーツ麦入り」2個で済ませる。
 
 
 

 

 

 

実は、この「ブロチキエッグバリュー」とほぼ同一コンセプトの商品を近くのスーパーでも販売しているのだけれど、そちらは小さなブロッコリーがたった1個だけなのに対して、オリジンのは大ぶりなものが9個! チキンもエッグも優勢でほぼ同価格。もうオリジンの圧勝なのだ。 (^^)

 

というわけで、ちょっとだけヘルシーっぽい夕食をとりながら、TVer で見逃し配信のあれこれを眺めて終わる一日であった。

 

 

 

 

高額療養費とすき家と図書館と

高額療養費制度に基づく払戻金支給の報告を受け、午前中に郵便局に出向き、この7月の発生分を受け取る(口座に振り込まれた金額を引き出す)。数千円程度の金額ではあるけれど、私にはありがたい臨時収入である。

 

 

 

 

その後すき家に入店し、牛すき鍋定食(930円)のポスターを見上げながら、牛丼並(450円)とサラダセット(200円)でランチにする。無駄な抵抗かもしれないけれど、(^^; サラダセットは付けるようにしているのだ。

 

吉野家だったら、ライザップ牛サラダ一択だったのだけれど、その販売はもう終了しているらしい。 (T-T)

 

 

 

 

区立図書館へ出かけて、東京創元社から出ていた『フレドリック・ブラウンSF短編全集』(安原和見 新訳)の第1巻を読み始める。

 

 

 

 

 

これは、ブラウンのSF・ファンタジー短編を編年体に集成したもので、基本的に、既訳のSF短編集の作品すべてを網羅しているらしいが、短編集の序文まではカバーされていないようだ。だから、旧訳の短編集を処分する前に要確認!

 

この全集第1巻には12の短編が収録されており、今日は以下の5篇を読了。

 

最後の決戦(ハルマゲドン)

いまだ終末(おわり)にあらず

エタオイン・シュルドゥル

星ねずみ

最後の恐竜

 

「最後の決戦」が、商業誌に初めて登場したブラウンの短編ということらしいが、なかなかしゃれた出来映えだと思う。「星ねずみ」を読んで、後年のハワード・ファストの短編「ネズミ」のことをちょっと思い出してしまった。

 

 

 

これから毎日図書館まで出向いて全4巻を館内で読み通すつもりだ。

 

 

帰りがけに、図書館の除籍本5冊(テイクフリー)を持ち帰る。1冊を除いてハードカバーだったので、セール時刻が始まるスーパーにも寄っての帰り道は難儀だった! (>_<)

 

 

 

 

 

King Tut

11月となり、NHKの語学講座の後期も、はやひと月が経過した。

 

スティーブ・ソレイシィの初級者向け英語講座「英会話タイムトライアル」の第1週では、エジプトを訪れた観光客を想定した会話例文が取り上げられていた。

 

 

 

 

 

 

そのなかで、ツタンカーメン王のことを King Tut / Tutankhamun と示し、テキストの中でも以下のように説明している。

 

「ツタンカーメン」は、エジプトや日本では Tutankhamun とそのまま言い表されることが多いです。一方、King Tut(キングタット)という呼び方は英語圏で一般的に使われるもので、英会話の中ではエジプト人も使うことがあります。

 

『英会話タイムトライアル』 2025年11月号 Day 1

 

 

子ども向けの著名な伝記シリーズにも、Who Was King Tut? というタイトルがあり、この略称の定着ぶりがうかがわれる。

 

 

 

 

 

そして、ツタンカーメン王、いや、King Tut とくれば、これに触れないわけにはいかない!

 

 

 

 

 

 

 

 

コメディアンとして知られるスティーブ・マーティンが歌うこの King Tut を初めて耳にしたのはFEN放送の番組の中でだった。それが、ノベルティ・ソング(novelty song)の収集・紹介で有名な Dr. Demento の番組だったことを知るのはまだ先のことだったのだが……。

 

Dr. Demento は、ノベルティ・ソングのベスト・アンソロジー Dr. Demento 20th Anniversary Collection にもこの曲を収録している。この CDコレクションは、以前はアマゾン経由で入手できていたのだけれど、残念ながら今では新品としては取り扱いがないようだ。

 

でも、実にありがたいことに、今の時代ではネット上でしっかり聴くことができるのだ! ビジュアル面の楽しさも欠かすことはできないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

歌詞の詳細を知りたい方は、以下のページをご参照ください(スティーブ・マーティンの前口上の英文もちゃんと載せてくれているのだ)!

◆ Steve Martin - King Tut lyrics - Genius

 

そして、この歌の背景については以下を!

Single Stories: STEVE MARTIN and the Toot Uncommons, KING TUT|Rhino

 

 

さて、ここまで長々と引っ張ってきたのにはわけがある。この King Tut を下敷きにした歌を紹介したかったのだ! (^0^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古本まつり2025 ③:一喜一憂 曇りのち雨

明日は(明後日も?)MLB中継にくぎ付けになるので、午後に雨の予報があるにもかかわらず、10月31日(金)に私は神保町に出かけてきた。

 

まずは明倫館書店。なんといっても、気になっていた岩波科学の本 やっぱり道路沿いの平台からは消えていた。(T-T) 

 

実は、欲しいものが数冊あったのだけれど、私以外に欲しがる人もなさそうなので、後日拾うことにした。【警告:この油断で痛い目にあう確率はかなり高い!】

 

ほ~ら、警告どおりじゃないかぁ! (^^; 自業自得とはいえ、失望落胆白髪三千丈アルヨの世界である。

 

そのままではあまりに悔しいのでその棚と平台をもう一度見直していくと、今度は別の掘り出し物が見つかった! ギニア政府からの援助要請により実施された、日本の政府開発援助史上最大規模の測量プロジェクトの顛末を描いた『黄金の軌道』(500円)だ。最近アフリカづいている私には大収穫の1冊である。

 

 

 

 

 

 

ついでに、ルーディ・ラッカーの科学解説書(500円)もゲットした私は、もうウキウキ気分で書店側に置かれているワゴンを眺め、池内了の文庫本や堀源一郎の単行本(各@100円)などを拾っていった。

 

そしてふとワゴン左下に置かれている小箱に目をやると、なんと、あの岩波科学の本の1冊『血液のはたらきを探る』があるではないか!

 

 

 

 

 
 
 
そうか、これだけは売れ残っていたのか。こちらの箱に移動した理由が知りたいところではあるが……。
 
そうして、洋書のワゴンの先を右に折れて、そこの路地裏に置かれた木箱に目をやるとビックリ!(@@;
 
 
 

 

 

 

こっちにまとめて置かれていたのか! もう小躍りしてしまう!! だが、喜びはそこまで。いちばん欲しかった、竹内敬人の『分子の形とはたらき』だけが売れてしまっていたのだ! 実に残念! 無念である! (>_<)

 

 

 

 

今回は西村純の『気球をとばす』 (500円)のみを持ち帰ることにした。

 

 

 

次に向かった盛林堂の平台では、ちょっと迷った5巻本があったのだが、ここは思案のうえパス。またもやオマエは同じ過ちを繰り返すのか? (^^; 結局、東京創元社キーライブラリーの『推理小説の歴史はアルキメデスに始まる』(500円)と、大学時代から買うか買うまいか迷い続けてきた筑摩書房の単行本(500円)を拾うにとどまったが、後者にここで出会えたのはほんとうに嬉しかった。

 

 

 

 

 

ここで例によってサイゼリヤでランチをとるが、うっかり新しいメニューを注文しそこなってしまった! 惰性とは恐ろしいものである。 (T-T )

 

 

サイゼリヤを出ると、空も暗くなり、盛林堂は既にブースをたたみかけていた。さすがにどの店も雨避けの経験値は高そうである。(^^;

 

いつもなら澤口書店(東京古書店)でコーヒーブレイクついでに、入り口前にある棚で読めもしない洋書を漁るのだけれど、この日その余裕はなさそうだった。

 

交差点を渡った先の古書いろどりで棚から古いポケミスを1冊(400円)抜いたところで、とうとう粒に変わる前の雨のやわらかな感触が途切れなく続くようになってきた。

 

交差点に戻ったのが3時半近く。もう待ったなし! 撤収のときである。

 

 

 

 

 

 

 

MLB中継@大学病院と平凡社ライブラリー

28日(火)は自宅でドジャース vs ブルージェイズ第3戦(6-5)を観ることができたが、昨日29日(水)は大学病院へ出頭の日だった。

 

私の場合、診察前に血液検査が必要となる。そこでいつものように朝方9時頃にその採血フロアへ行くと、順番待ちの座席がガラガラなのに驚いた!(@@;

 

MLB中継観たさにこの日の予約をパスする患者さんなんているんだろうか? まあ、私はタブレット端末を持ってきたから待ち時間はそれでつぶすことができたわけだが。特に今日は検査結果の肝機能関係の数値の吟味で、消化器内科へも出向くハメになり、そこでドジャースの敗戦(2-6)を確認することになった! (>_<)

 

 

 

 

コンビニで簡単にランチを済ませ、近くのブックファースト新宿店を覗いてから、本来なら神保町を目指すところだけれど、この日は丸善丸の内本店へ直行した! なぜか? 10月末で失効する hontoの113 ポイントを使いきるためだ!

 

冷静に往復の交通費のことを考えればアホな話ではある。(^^; でも、毎月数回は大型新刊書店に出かけているので、わずかなりともその交通費の足しになっているのだと思うようにしている。

 

その丸善では、40周年を迎えたちくま文庫のディスプレイの下に、地味ぃ~に平凡社ライブラリーが並んでいた。

 

これは平凡社ライブラリーが今年2025年10月で通巻1000巻に達したことを記念したもので、「平凡社ライブラリー 私の1冊」という小冊子(中綴じ38ページ)が作られ、無料配布されていた。

 

 

 

 

 
 
内容は27名の著名人に「私の1冊」を挙げてもらったものがメインで、小説家の円城塔小川哲がともにウンベルト・エーコの『完全言語の探求』を選んでいるのが面白い。
 
 
 
 
冊子の巻末には、32年にわたり平凡社ライブラリーのほぼすべてのブックデザインを手がけてきた中川信夫が小文を寄せている。
 
 
ちなみに、ライブラリーの1000巻目は『チベット死者の書 サイケデリック・バージョン』になるという。
 

 

 

 

 

 

 

古本まつり2025 ②:こまごまと本を拾う

今年の(第33回)神田ブックフェスティバルは、25日(土)、26日(日)両日とも雨のため中止となってしまった。その責任の一端は、雨乞いに努めていた私にもあるのかもしれない。(^^;

 

それは私だって、女子パウロ会の今年のブースには、シェンキェヴィチの『クォ・ヴァディス』(画:藍真理人)全3巻が置かれるのか気にはなっていたし、昔の勤務先から出版社に転職していった知人がこのイベントのために準備しているだろうことも想像できたから、今回の雨天中止には申し訳ないという思いもないわけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、ブックフェスが流れたおかげで、乏しい資金を古本購入にまわせることができるのも厳然たる事実である。(^^;

 

 

 

 

ということで、土日を飛ばして27日(月)にやってきたすからぶ書店の棚には、ちょっとだけ期待していた、Everything You Need to Ace シリーズの他の巻は見あたらなかった。何事もそうそう都合よく運ぶわけではない!

 

盛林堂の平台でも、拾った文庫はアシモフ関連の1冊(200円)のみ。棚のほうからは、みすず書房の本を1冊(300円)。

 

それから、店名不明ながら、駐車場に平台を展開していたところで、白水社から出ていた渡辺一夫の箱入りハードカバー(300円)をゲット。

 

村田書店の平台下に置かれていたビニールかごからは、刊行後1年未満の新書を3冊(各300円)。私もたまには世間の風にあたることがあるのだ!

 

そして、今日もサイゼリヤでランチ(600円)。(^^;

 

食後には、マクドナルド前の横断歩道を渡って、靖国通りの道なりに、新館準備中の三省堂書店までのブースを覗いていく。

 

それから神保町会館へまわり、羊頭書房でヴァン・ダインの古いペーパーバック(1000円)を拾ったのが今日いちばんの高額品だ。深く反省する。

 

もう一度靖国通りへ戻り、盛林堂の平台の補充ぐあいをチェックすると、井上一夫訳の『ジェニーの肖像』(200円)があったので拾っておく。既読の本だけれど、アマゾンのプライムで久々に映画版(ジェニファー・ジョーンズ、ジョセフ・コットン主演)を観るときの、そして原書を読むときの参考に……。

 

 

 

 

澤口書店(東京古書店)に寄って、24日に店頭の棚でチラと見かけたチェスタトンのハードカバーを探すが、さすがにもう消え失せていた。まあ、それで良かったのだろう。どうせ私には読みこなせない代物だ。2階の自販機でコーラを飲んだ(100円)。だからサイゼリヤではドリンクバーを注文しなかったのだ!

 

もうひとつの澤口書店(厳松堂ビル店)では恒例の新書セールをやっていた。岩波ジュニア新書が小さなカゴに取り分けられていたので、その中から『三国志事典』(200円)をピックアップ。編者のひとりの立間祥介が訳した『三国志演義』は角川のソフィア文庫から出ている。

 

 

 

 

 

 

 

最後の明倫館書店前のワゴンでは、同じく岩波ジュニア新書の『科学のすすめ』(200円)と岩波NSシリーズの1冊(200円)、そして、道路側のブースの棚からは、タイムライフ社の小ぶりのハードカバー本『人間と宇宙の話』(400円)を購入。最後の本は、アーサー・C・クラークが1964年に著したノンフィクションものだ。

 

 

 

同じブースの平台には、おそらく中学生あたりを対象にした “岩波科学の本” シリーズが少しまとまって置かれていた。外箱はボロボロだけど、中の上製本は無傷(ただし小口のヤケはやむを得ない)のものが多く、各500円というのは安いと思う。実は、欲しいものが数冊あったのだけれど、私以外に欲しがる人もなさそうなので、後日拾うことにした。【警告:この油断で痛い目にあう確率はかなり高い!】

 

 

今日の出費の合計金額は……やっぱりヴァン・ダインの1000円が余計だよなぁ。再度深く反省する。(^^;

 

 

 

古本まつり2025 番外編:現場の下見? いやいや、実は……

先週23日(木)の朝、私は神保町交差点にいた。

 

 

 

 

 

 

もちろん、神田古本まつりは翌24日からの開催で、その準備風景がそこかしこに見られた。

 

しばらくご無沙汰だったのでちょっと驚いたのが、この交差点近くにある喫茶店ドトールが11月いっぱいまで完全休業するとの掲示だった。

 

 

 

 

 

 

私も大昔には地下に降りてゆく古瀬戸などを利用していたものだけれど、このところは、DOUTOR オンリーとなってしまっている。価格の問題もあるけれど、入口付近のひとり客用のテーブルに備えられた電源タップが実にありがたいのだ。改装後にこのあたりはどうなるんだろうか。

 

 

 

 

道路沿いに林立する古書店ブースの棚もまだ空っぽのところがほとんどだった。交差点近くの明倫館書店の棚をぼんやり眺めていると、「明日からですよ~」と声をかけられた。今日は販売しないということか。

 

そのままなんとなく先へ進むと、やけに鮮やかなイエローの背表紙が目立つ棚が見えてきた。近寄ってみると、以前から気になっていた(でも、私には手が出せない価格だった)Everything You Need to Ace World History in One Big Fat Notebook だった(下記に掲げた書影は 2nd Edition のもの)。

 

 

 

 

 

これは、The Complete Middle School Study Guide と謳われた Everything You Need to Ace シリーズの1冊で、クラス一番の優等生のノートを見せてもらって学習科目をマスターしようというコンセプトの学参ものである(ここでの ace は動詞で、「~を完璧にこなす、モノにする」といった意味になる)。

 

Middle Schooler 向けだから、近年登場してきた国内の高校用世界史教科書の英語版と比べると実にあっさりしたものだけれど、私自身の英語の基本語彙力の底上げに役立ちそうなので以前から目をつけていたのだ。

 

しかも、世界史だけでなく、数学、化学、生物、幾何学、国語(English)、コンピュータ(とコーディング)などの科目も揃っているらしい。実は、アメリカ史など、欠けている巻もあるらしいが、国内書店で新刊洋書として通用するコンディションで1冊600円というのは魅力だ。

 

ほんとうは、その場にある分だけでも即持ち帰りたかったのだけれど、重そうな本の山を抱えてその日歩き回りたくなかったので、翌日私がかけつける朝まで売れないでいてくれることを祈って、泣く泣くその場を離れたのだった。

 

きびすを返した私は、靖国通り沿いにまっすぐ進み、芳賀書店の角を左に折れた。

 

 

 

 

 

 

そこから先は私にとって未知の領域だったが、とにかく、なんとか竹橋までたどり着くことができた。そしてその橋を渡った!

 

 

 

 

するとすぐに、目指す東京国立近代美術館の建物が見えてきた。美術にも暗い私が何故こんなところまで出ばってきたのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示内容は、「記録を開く 記憶をつむぐ(Opening Documents, Weaving Memories)」というテーマの字面だけではピンとこないが……、

 

 

 

 

◆ 趣旨説明|東京国立近代美術館

 

 

 

 

 

展示品には、著名画家の大作もあれば、ダリ風の抽象画もあり、銃後の生活を忍ばせる写真やポスター、絵はがきや軍歌の栞の類なども展示されていた。撮影可能なものも多く(不可のものにはその旨の表示有り)、私も、いい気になって英文テキストを含めてスマホでパシャパシャ撮っていたら、あっという間にバッテリー切れになってしまった。(T-T)

 

 

 

 

なぜ「ひっそり」開催? 戦争画も展示する東京国立近代美術館「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」に迫る|TOKYO ART BEAT


 

私の稚拙な感想を書き連ねても意味はないけれど、スケジュールに余裕があればぜひもう一度訪れてみたい展示会だった。そして、できれば、けっこう目立っていた外国人の入場者にも感想を訊いてみたかった。う~ん、それには英語もしっかりお勉強しておかなくては。(^^;

 

 

 

 

 

 

残念ながら、隣接するショップでも今回用の図録販売はなく、私はそこに平積みされていた、とんぼの本の『画家たちの「戦争」』を買って帰ることにした。

 

 

 

 ※

 

 

美術館を出ると2時を過ぎていた。結局4時間近く館内をブラブラしていたわけだ。

 

近場の駅もあったのだけれど、ふだんの運動不足を思い、再度神保町駅まで歩くことにした。そして戻ってみるとさすがに腹が減っていたので、幸い空いていたサイゼリヤにすべり込んで、ボンゴレを注文した。

 

 

 

 

 

 

店を出ても、それ以上古本街の下見をする気力はなく、私は帰路についたのだった。

 

 

以下、古本まつり初日へと続く……(^^;

24日(金)のブログ

 

 

 

 

 

 

古本まつり2025 ①:異例ずくめの初日!

 

 

 

今年の神田古本まつり(秋)へ行ってきました! 

 

 

 
 
 
【10:00】地下鉄の駅を降りて神保町交差点に出る。
 
いつもなら、タブレットやスマホの充電基地としてもお世話になっている、ここのドトールは11月末まで完全休業だが、先刻承知のことなので動じることはない。今日の機器はフル充電で持ち込んでいるのだ。
 
 
 

 
 
 
靖国通りの横断歩道を渡り、いつもなら明倫館書店の露店ブースを入念に検分することから始めるのだけれど、今日は違う。最優先で確保すべき品が別の店にあるのだ!
 
澤口書店(厳松堂ビル店)の街路ブースでは、いつもの保育社のカラーブックスに加え、講談社文芸文庫が並んでいたが、やはりそれなりのお値段なので私は先を急いだ。
 
その先にあるブースの棚の左側に、背表紙の鮮やかなイエローが見えてきた! まだ残っていた! だが、何巻か抜かれてしまった後なのか? ドキドキしながら、その右に並ぶ本を順に確認して、平台の上に重ねていった。周囲の人たちの視線を感じるが、かまうことはない。(^^; 全部で8冊。シリーズ全巻ではないだろうし、第2版が出てるものもあるけれど、訊けば今回出展されたものの全部だという。
 

 

1冊600円なので合計4800円。メジャーリーグで初回先頭打者本塁打をやってのけた気分てこんなものだろうか。(^0^)
 
さて、私は本の持ち帰り用に、スーパーのレジ袋を何枚か用意してきたのだけれど、文庫本などとは違い、ペーパーバックとはいえ、大判1冊500ページの洋書8冊の持ち運びにはどうも心もとない。
 
店主が “神田の街” と刷り込まれた紙袋を用意してくれているので、「お金は払いますから、二重にしていただけますか?」というと、「いやいや、これはタダですよ」とのこと。
 
入れてみれば8冊がぎゅうぎゅう詰めとなり、二重袋は正解だった。すからぶ書店さん、ありがとうございました!
 
 
 
 
 
 
次に向かったのは書泉グランデ前に店舗を構える盛林堂。ミステリーやSF関連書に強いお店で、今年も熱心な愛好者で賑わうブースだ。
 
文庫が並ぶ平台の両端をざっと見て、ハヤカワ5冊、創元1冊を拾ったが、なかなかその中央部を覗けないでいる。先の8冊を入れた紙袋の重みも堪えてきたし、とんでもないことに、雨粒がポツポツと落ちてきて平台にビニールがかぶせられてしまった! もはやこれまでと観念して支払いを済ませる。6冊で1400円。
 
 
 
エラリー・クイーン編の『犯罪は詩人の楽しみ 詩人ミステリ集成』(柳瀬尚紀 訳)や非常に状態のいい、ルーディ・ラッカーの『ラッカー奇想博覧会』など大収穫の6冊だった。ちなみに、前者は1980年初版のもので、カバー画は真鍋博が担当している。
 
 
 
 
【11:40】雨を避けて飛び込んだのが、近くの澤口書店(3店舗あるうちの東京古書店)だった。2階にある自販機でコーヒーを飲みながらしばし通りを眺める。
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 

しかし、天気予報では、雨が降るのは明日からではなかったのか? 私の聞き間違いだったのか……(^^; とにかく、雨濡れ防止のため、紙袋の本の上にスーパーのレジ袋を敷きながら外の様子を見ていると、12時近くになっている。なら、もう昼食にしてしまおう!

 

【11:55】ということでやってきたのがサイゼリヤ。ランチタイムだが、今日のこの時間は空いていた。

 

ところが、注文のためにスマホを指定のQRコードにかざすと、何度やっても、しばらく時間を置いてから再トライするよう促されてしまう。実は、隣のテーブル席のお客さんも同じ憂き目にあっていて、結局私たちは、店員をつかまえて直接注文を通してもらった。

 

 

 

 
 
 
この日はボンゴレではなく、ディアボラハンバーグにした。
 
 
 

 

 

 

1時間ほどしてから店を出ても、道行く人は傘をさしていた。本格的な雨ではないけれど、各ブースともビニールの覆いを出してきているし、何より8冊の紙袋の重さがハンパないのである。紙袋を持ち、傘をさしながら棚から本を抜き出すことなどできるわけがない。この日は午前中で勝負がついてしまった!

 

【13:50】私は地下鉄駅に戻り、帰路についたのだった。

 

 

 

 

 
 

 

明日は、古本まつりと並んで、ブックフェスティバルが行われる予定だが、これを楽しみにしている方には申し訳ないのだけれど、目下私は雨乞いに励んでいる。明日、明後日と雨によってブックフェスが中止になれば、私のこれ以上の(新刊書への)出費を防ぐことができるからである。 (^^;

 

 

 

 

週明けまで読む本には事欠かないのだ!

 

 

 

新旧『科学を語るとはどういうことか』セール中!

おなじみの、キンドル本の販促キャンペーンの話題である。 

【注意:以下のキンドル本関連情報は次の瞬間には新たなものに更新されているかもしれません!】

 

 

 

 

“科学者、哲学者にモノ申す” とのサブタイトルを付した『科学を語るということはどういうことか』(304ページ)が “河出ブックス” の1冊として刊行されたのは2013年の6月だった。紙の書籍が2445円。キンドル版が現在1188円となっている。

【注意!:ページ数はアマゾン商品ページにおける紙書籍の情報。キンドル版では表示が異なる。以下同】

 

 

 

 

 

今では特に珍しくもない価格設定だが、2015年の5月にこの本の増補版(344ページ)が同じく “河出ブックス” から出ている。紙書籍が2200円でキンドル版が現在1100円である。

 

 

 

 

 

旧版も増補版も現役キンドル本として併売されているのが面白いけれど、増補版にはない独自の内容が旧版には保持されるということなのだろうか? トランクルームを開けて旧版を探す気力が今はない……(^^;

 

 

 

 

本書は、宇宙物理学者須藤靖と哲学者伊勢田哲治との対談を収めたものだが、けっして和気あいあいと進むホノボノ対談ではない。

 

  科学者・須藤氏が、アホなことを言っているとしか思えないと感じた一部の「科学哲学」。本章では、そういう「科学哲学」がそれでも「大学で研究されている学問であること」に怒りと疑問を感じている須藤氏が、自らの考える「科学哲学」像の真偽を確かめながら素朴な疑念をぶつけつつ、「そもそも科学哲学とは何か」を問いかけ、それに科学哲学者・伊勢田氏が答えていく。

 「科学者から見えている哲学の姿」から見出される科学哲学の問題点とは何だろうか。

 

第1章 科学者が描く科学哲学者への不信 (導入部分)

 

 

もう、ゾクゾクするあおり文句ではないか! しかも、これに先立つ須藤靖による「はじめに 科学哲学と科学の間の埋めがたき違和感」には、以下のような、実に挑戦的な引用文が置かれているのだ! (^^;

 

この世界は君の哲学などでは語り尽くせないような驚きにみちあふれているんだよ、カテツショ(科哲諸)君。 

(『ハムレット』より。須藤超訳)

 

 

そして、第1章では、あの『「知」の欺瞞』問題の検討から始まる。

 

須藤:《中略》科学哲学と呼ぶかどうかの定義は別として、文系の大学教員や知識人とされている人々の一部に、科学を全く理解していないにもかかわらずその誤解を臆面もなく展開し、偏狭な自説を学生や世間に堂々と伝えている事例が少なくないこともわかってきました。その典型的な例が、有名なソーカル&ブリクモン『「知」の欺瞞』(岩波【現代】文庫、二〇一一年。原書は一九九八年)において数多く指摘されていますね。

 

『「知」の欺瞞』に見る科学用語を乱用した詐欺的文章

 

 

 

 

伊勢田: 問題の論文を書いたソーカルは、アメリカの科学哲学者とは交流がある人で、彼にとっての「哲学者」とは、科学哲学をしている人たちでした。彼は、彼のイメージする哲学者たちを擁護するために、変なことを言っているポスト・モダンの人たちを批判しようとしたのです。なお、ポスト・モダンという言葉自体も文化現象を指したりある種の思想を指したりいろいろです。《中略》私も説明できるほどよく知らないので自分ではあまり使わないようにしています。

 

 

こうした交通整理を交えながら、議論は続いていくのだ。

 

 

“増補版刊行にあたって” でふたりはこう述べている。

 

 

 全く異なる価値観を持つ人間どうしが、率直に歯に衣着せぬ議論を行うにはかなりの苦痛が伴うし、結果として、合意できるとは限らない。にもかかわらずそのような痛みの経験は、分断や対立が激化する一方の現代社会において、不可欠な作業なのではないかと気づかされた。

 

 須藤靖

 

 

ぜひ、本書については、いろいろな背景を持つ人どうしで読んだ感想を交換してみてほしい。そして、自分と違う印象を持つ人と出会ったら、頭ごなしに否定するのではなく、「あなたはなぜそういう印象を抱いたの?」とお互いに質問してみてほしい。そういう議論をするときには、抽象的な印象論にとどまらずに、具体的にどの部分をどう読んだかを比べた方が生産的な会話ができる。そうやって、自分と違うものの見方について視野を広げる一助として本書を利用していただければ望外の幸せである。 

 

伊勢田哲治

 

 

 

 

余計な話だけれど、須藤靖センセイは、アイザック・アシモフのSF短編「夜来たる」愛でも(少なくとも当ブログでは)知られている。 (^-^)

 

 

 

 

 

 

 

伊勢田哲治センセイも、ちょっと気になる本をあれこれ上梓されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちくま文庫10冊復刊

自民党も公明党もついに終わりの始まりを迎えたかと思わせる今年、(^^;

ちくま文庫が創刊40周年を迎えたという。

 

キャンペーン用に文庫サイズの40ページほどの小冊子「私だけの、とっておき。100人100冊のちくま文庫」がテイクフリーで書店に置かれていた。柴田元幸や小泉今日子といった著名人や、一般人ぽい人たち100人が選んだ100冊の本を、推薦者のコメント付きで掲載したものだ。

 

 

 

 

 
 
 
 
柴田元幸がブレイディ・ミカコの『花の命はノー・フューチャー』を挙げれば、そのブレイディ・ミカコは、マルクス・シドニウス・ファルクス『奴隷のしつけ方』を選ぶといった具合である。
 
 
 

 

大型書店では、その40周年のオビをかけたちくま文庫のディスプレイが目立つけれど、今回のタイミングで復刊された10冊も通常の棚に平積みされていた。

 

 

 

 

 

 

私に拷問の趣味はないけれど、好奇心から秋山裕美『図説拷問全書』を買ってしまった。他の文庫本より良質の紙が用いられていたのはどういう理由からなんだろうか? 美術もの、カラーものに光沢紙などが使われることはあるけれど……(^^;

 

 

 

 

 

 

『うたの心に生きた人々』は、茨木のり子による四人の詩人(与謝野晶子、高村光太郎、山之内貘、金子光晴)の評伝集だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梁石日『タクシー狂躁曲』もちくま文庫に入っていたと思うのだけれど、そちらは純然たる小説なのかな?

 

 

 

 

 

 

 

諸星大二郎『マッドメン』は、河出書房新社からキンドル版が刊行されており、今回復刊されたちくまの『マッドメン 完全版』(429ページ)は(今のところ)紙書籍のみだ。

 

 

 

 

両者の違いは……よくわかりません! (^^;

 

 

 

 

翻訳ものの復刊は、このオコナー『賢い血』1冊だけだ。ただ、同じ訳者(須山静夫)によるキンドル版が別の版元から出ている。

 

 

 

 

両者の違いは……これもよくわかりません! (^^;

 

 

 

 

これら10冊のうちで、今回いちばんうれしかったのは、なんといっても浮谷東次郎『がむしゃら1500キロ』の復刊だった。

 

 

これは、23歳で早逝した伝説のレーサー浮谷東次郎の “中学生日記” で、オートバイにまったく縁のない私が、なぜか高校時代に出会い、何度も読み返した本だ。この際、後の単身渡米放浪記『俺様の宝石さ』『オートバイと初恋と』も復刊してもらえないものだろうか……。