DVD放浪記 -4ページ目

中性脂肪が改善?

本日は血液内科への出頭日。

 

血液検査で気づいたのだけれど、このところ採血は一発で成功している。以前は、血管内で針をあちこち動かしたあげくに腕を替えてやり直したり、両腕とも血管が見えないと担当者のほうから「すみません、チェンジします!」と申し出ていたことがウソのようだ。

 

私の名前が要注意人物として登録され、一定の経験を積んだ検査技士にまわしてるなんてわけなどないだろうに、不思議ではある。 (^^;

 

その検査結果を見ると、ほんとうに久しぶりに中性脂肪の数値が許容範囲内に入ってきた! 一過性の出来事かもしれないけれど、まあ、ちょっとホッとする。食生活を見直すことで他の数値も改善していければ……なあんて殊勝なことを思わないでもないお子ちゃまジジイであった。

 

 

 

 

気分も少し明るくなって、ブックファースト新宿店に寄ってみると、2026年度版の手帳の売り出しが始まっていた! お薬手帳ならぬ健康手帳なんてものもどっかから出ているんだろうか? (^^;

 

 

 

 

 

イチローと雄一郎と高市と

私は趣味として英語を学んでいるけれど、全然モノになっていない。もう、いつまでたってもモノになる日がくるとは思えない。 (^^;

 

そんな英語弱者が人様の英語(力)を云々するなど不届き千万極まりないことを承知のうえで、最近ウェブ上で見聞きしたいくつかの映像について、私の感想文もどきをちょこちょこっと書きつけておきたい。

 

ちなみに、英語をうまく話せれば優れた野球選手や政治家になれるわけではないし、英語をうまく話せなければ優れた野球選手や政治家になれるわけでもない……って、あったりまえのことか。(^^;

 

 

 

 

先日米国の野球殿堂入りを果たしたイチローが、その記念式典で行なった英語スピーチが話題となった。

 

 

 

 

 
 
このスピーチを観て聴いて、私も感心してしまった。立派だった。
 
イチローはスピーチのあいだ、用意してきた原稿に時おり目を落とすけれども、それから必ず頭を上げ、聴衆に目線を向けて、はっきりした声で話し続けている。自分が英語で何を話しているかを充分理解したうえで聴衆に語りかけていた。おそらく、長年連れ添った通訳者とともに入念に練り上げた原稿だったのだろう。
 
 
 
 
さて、いま政界のイチローといえば、国民民主党の玉木雄一郎だろう。《そうなのか?(^^;》 大蔵省入省3年時に留学の機会を与えられ、英語は必死で勉強したらしい。彼の日本外国特派員協会での記者会見などを見ると、なるほど~とうなずける。
 

 

 

 

 

 

ただ、平均的な日本人、一般的な政治家の水準よりは上なのだろうけれど、ネイティブ・スピーカーのように当意即妙に英語を操れるというレベルではないのかもしれない。

◆ 上手の手から水が漏れる?

 

 

参考までに、2年前のものになるけれど、同じく日本外国特派員協会で行われた、林芳正外務大臣(当時)のスピーチとQ&Aも見ておこう。

 

 

 

 

さすがに場数の違いか、非常に安定した語り口で、神保哲生が飛び入りしてきた質疑応答などもまずまず無難にこなしていたし、用意してきた原稿に頼るにしても、常に聴衆を意識した運びには好感が持てる。自身のことばとして discuss about が繰り返されたあたりはご愛敬か。

 

彼のお得意という Let It Be のピアノ弾き語りとやらはぜひ一度聴いてみたいものである。

 

 

 

 

そして、今回の自民党総裁選でも注目を浴びている高市早苗の英語スピーチも見ておきたい。彼女には、「米国連邦議会Congressional Fellow(金融・ビジネス)」の経歴があり(これについては、Wikipedia にも言及あり)、英語も相当堪能だろうと期待が高まるのだが……。

 

 

 

 

スピーチは録画されたもので、おそらくはカンペというかプロンプター上に表示された英文を読み上げているのだろう。それ自体は悪いことではないけれど、目線が、カメラレンズのやや上に向いて微妙に左右を往復しているように見えてしまうのは私の気のせいか。ビデオを通じて聴衆に語りかけるにあたって、(内閣府が依頼した?)演出スタッフの工夫・配慮がいま一歩だったのではといったら酷なことなのだろうか?

 

そして、彼女の日本語でのシャキッとしたスピーチにくらべると、英語の発音のキレがいまいちに聞こえ、全体にボワァっとした印象になってしまったのが、個人的には残念に思えてならなかった。

以前にも同じ印象を抱いたことがある

 

先の自民党総裁選で石破茂に敗れた後、挨拶に訪れた高市早苗に対して、党の重鎮麻生太郎は「当面仲間づくりに励み、しっかり英語を勉強しておけ」とアドバイスしたと伝え聞いたことがある。

 

政治家麻生太郎に対する評価は人さまざまだろうが、この点についてのアドバイスはけっこうナイスだったのではないかと勝手に思っている。

 

 

 

 

いやいやいや、他人のことなどどーでもいい。勉強すべきは私自身なのである! (^^;

 

 

 

 

 

 

 

患者急減の謎

今日は泌尿器科への出頭日だったのでけっこう早起きしたのだが、うっかりウトウトしてしまい、予約時間前には病院へ滑り込んだものの、診察前に済ませておくべき採血・採尿が大幅に遅れてしまった。

 

その血液検査の結果が出てこないと、当然診察には進めない。私の受付番号は、他の患者さんの番号にどんどん追い抜かれていった。

 

でも、私は(アイザック・アシモフの)キンドル本を持ち込んでいるので、待つこと自体は苦にならない。というか、読書の時間が増えてちょっとうれしいぐらいである。でも、かなり本を読み進めてから、やっとおかしなことに気がついた。

 

以前にくらべて、待っている患者さんの数が大幅に減っているのだ! ここの泌尿器科は常時4、5人の先生たちがフル稼働していて、各診察室前のソファはいつもなら満杯なのだけれど、今日はほぼ半減といった状態だった。

 

私が来てなかったあいだにとんでもない不祥事が起きて評判ががた落ちになってしまっていたとか……(^^;

 

それが気になって、自分の腫瘍マーカーの数値のことなどそっちのけで、「患者さんの数減りましたよね?」と直接訊いてみた。

 

先生は、「最近ふたりの先生が ‘配置替え’ になったらしく、その影響かなあ……」と言葉を濁す。‘配置替え’ の意味がよくわからないけれど、他の病院へ転職して患者さんもそれについていってしまったなんてことはあるのか……う~ん、ぜひ真相を知りたいところだ! (^^;

 

 

 

 

 

皆既月食2025:深夜の一千一秒物語

【警告:まじめな天文ファンの方はスルーお願い申し上げます <(_ _)>】

 

 

 

 

昨夕、スーパーへ買い出しに通りへでたところ、大きなお盆のような丸い月が目に飛び込んできた。それで皆既月食があることを思い出した。

 

 

いつもなら最寄りの駅舎の入る建物の屋上が格好の見物席になるのだけれど、今回は深夜2時、3時の出来事になるので、そこは利用できない。それに、最近の天文イベントでは、きまって薄曇りにたたられ、今回もどうせショボいもんなんだろうとパスするつもりでいたのだ。

 

それでも気が変わったのは、以前からやってみたかった‘深夜の散歩’ にトライしてみるいい機会に思えたからだった。先日の栄養指導の先生も散歩の効用を強調されていた。といっても、昼に出歩くのは避けたい。でも夜なら熱中症にはなるまい。ちょっと歩いたところにある開けた公園からある程度の眺めは期待できそうだったし、万一天体ショーがいまいちでも、あこがれの ‘深夜の散歩’ デビューを果たせるではないか! (^^;

 

 

 

 

深夜の通りは意外にひんやりと心地よい風が吹き……なんてことはなく、少し歩いただけで汗ばんできた。見上げた月はすでに食が始まっていて、どす黒くも感じられた。

 

公園にはそこここに人だかりができていて、話し声が聞こえてくる。望遠鏡を覗く人もいる。ちょっと驚いたのは、犬と散歩している人たちが何人もいたことだ!

 

 

私がよっこらしょとベンチに腰かけると、正面に月が見えた。公園内の照明は明るかったけれど、邪魔にはならなかった。

 

今日の月には特別な雰囲気があった。

 

 

 

 

このとき、月は公園のすぐ上にまで降りてきていたのだ!

 

何度見返しても、その赤銅色をした月は、のっぺりしたお盆ではなく、立体的な陰影を帯びた完全な球体だった。それは私が今蹴りあげたサッカーボールがその先の空中で凍りついたように静止しているとしか思えなかったのだ。ボールは、向こうに見える樹木よりもこちら側にあるようにしか感じられなかった!

 

こんな体験は初めてのことだった。私はしばらくその空中のボールから目が離せなかったが、じきに、その左上方向に小さな光点があることに気づいた。小さいといっても、私の視界にはそれ以外に星は見えなかったから、かなりの光量だったのだろう。恒星ではなく惑星だったのかもしれない。

 

その光点からは、目には見えない強靭な糸が右下に延びてきて、公園のボールを振り子のおもりのように支配していた。その振り子も右側に振れた状態で静止していた。

 

そして、その糸をおもりの先の方向に延ばしていくと、それは地平線の向こうではなく、すぐ先の公園の芝生に突き刺さるのだった。

 

もう私は、蹴りあげたサッカーボールと振り子のおもりのイメージのあいだを行きつ戻りつするばかりだった。このとき、ごくかすかに風が感じられたような気がした。

 

じきに、月の左上のへりに強烈な光が射してきて、それとともにボールもおもりも消え、お勤めを終えたただのお盆がそこにあった。魔法の時間(マジック・アワー)は終わったのだった。

 

 

 

 

私は、あらためて明るい夜空をふり仰いでみた。そこにはオリオン座があった。そのベテルギウスも、おおいぬ座のシリウスも、そしてこいぬ座のプロキオンもはっきり見えている。私のメガネ越しではいずれも瞬いているようには見えなかった。

 

公園の他の人々がどういう時間を過ごしたかはわからないけれど、この日私は稲垣足穂『一千一秒物語』の世界を垣間見てしまったのかもしれない。 (^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて栄養指導を受ける

昨日は、以前すっぽかしてしまったMRI検査のやり直し結果の件で大学病院の消化器内科へ出頭。撮影時間が長引いた気がしてビクビクものだったのだけれど、特に問題なしとのことでホッとする。

 

予約すっぽかし

 

予約取り直し

 

 

まあ、長引いただけあって、撮影画像の量もハンパなく、先生も画面をスクロールしながら驚いていた! これって担当者の気分しだいで変わってくるものなんだろうか?(^^; 

 

次回は1年後の夏。再びMRI検査を予約したわけだが、これってまた忘れてしまいそうだ!

 

で、血液検査のたびに尿酸値の要注意状況が続くのをぼやいてたら、先生から、栄養指導を受けることをすすめられた。血液内科でも以前に「どうします?」と訊かれたことがあったのだけれど、今回は、「明日でも、来週でもすぐ予約取れますよ……」と話がトントントンと進んでしまった。 (^^; 

 

 

 

 

で、本日初の栄養指導を体験! 要は、食生活の見直しカウンセリングで、正直なところ、その効能についてはやや懐疑的だったのだけれど、自身の思い込みや誤解を正す機会が得られてけっこう有意義だった。

 

特に、栄養を取らねばと意識しすぎた結果、私が 結果的に “食べ過ぎ” 傾向にあったことが判明するとは……(^^;

 

これで食生活の改善が進めば、次回の血液検査の結果が楽しみだぞ!

 

 

 

 

 

次はいよいよか?

29日(金)は地元の眼科で定期検診(眼底検査)を受ける。

 

飛蚊症がやや進み、白内障は現状維持、次回は緑内障の検査だ。そろそろ引導を渡されそうな気配も感じられるが。はたしてどうなることやら? (^^;

 

 

 

 

とにかく、読めるうちに読みたい本は読んでおかなければ! 安いからちょっと覗いてみるなんてバカなことはやってられないのだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、日本能率協会マネジメントセンターって、こんな本を出すところだったのかぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

渋谷天津甘栗の現況 と 東京丸の内でのクマ目撃

27日は水曜日だったので、渋谷のスクランブル交差点前の天津甘栗を買って帰るつもりだった。

 

交差点の人混みを通して向こうに見えてくる店舗がどこか黒っぽく見えるのは……まさか……シャッターが降りていた! 

 

◆ 月火のみ休業だったのが……

 

◆ 遂に週休三日制へ突入だ!

 

 

 

万が一、休業分の減収をカバーするために値上げに踏み切るようなことになれば、この甘栗ともお別れということになるのかもしれないな……。

 

 

 

 

近年クマ問題が世間を騒がせているようだけれど、東京駅北口の丸の内側に1頭を発見した!

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
目撃場所は、丸善丸の内本店が入っているOAZO ビル前のスペースだった。ただ、一見したところでは、人に危害を加えそうな気配は感じられず、親子連れの写真撮影用スポットと化していた。  (^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

「零日攻撃」第3話に高橋一生登場!

台湾有事を想定した配信ドラマ「零日攻撃」を私はアマゾンのプライムビデオで観ている。このほど第4エピソード「心理操作」が追加された。

 

 

 

 

 

 

 

 

第3エピソード「放送中」には早くも高橋一生が登場している。彼は中国本土の大手半導体メーカー社長の娘の随行員のかたちで台湾を訪れており、彼の大学時代の恋人が現在テレビのニュースキャスターとして活躍中という設定だ。ということで、この回は英語、中国語、日本語が飛び交うドラマとなっている。

 

中国語に詳しい方なら、大陸の中国語と台湾語との違いなどがわかるのだろうけれど、私などにはさっぱりだ。 (^^;

 

それでも、(幼稚すぎると笑われるだろうけれど)劇中の会話で「ドイブチー」とか「ブーハオイース」、電話口で「ウェイ」、そしてところどころに「メイヨー」みたいな音の切れ端が聴こえてきたような幻想に浸れるのも、日頃から漫然とでも「まいにち中国語」を聞き流してきたおかげというべきなのか。

 

あの「三体」のときの体験から半歩でも先へ進むことができたのなら、ちょっとうれしいぞ! (^-^)

マジかよ?

 

 

 

 

NHKラジオ第2の「まいにち中国語」はもうすぐ2025年前期の課程が終了する。後期(10~来年3月)は、2024年前期の「「おとなりさんと中国語で話そう」(講師:西 香織)の再放送となるらしい。賽の河原でまたせっせとお勉強だ......φ(.. )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高峰秀子が歌った「同期の桜」

名女優のなかには文才に恵まれた人も少なくない。

 

沢村貞子の現役時代を知る人はだいぶ減ってしまったかもしれないが、彼女のエッセイ集の多くが今なお読みつがれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

有馬稲子の「私の履歴書」を日経新聞で読まれた方も多いことだろう。

 

有馬稲子の俳優候補青田買い

 

 

 

女優業以外の活躍も華々しかった岸惠子も筆がたつ。

 

 

 

 

 

 

中谷美紀も近年読者を集めているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、忘れてならないのが高峰秀子である。彼女の著作は数多あるけれど、その半生を振り返った『わたしの渡世日記』(上下)はもう別格である。沢木耕太郎のことばを借りるなら、そこには「思いがけないほど豊かな世界が存在してい」るのだ。

 

 

 

 

その上巻巻末には、先の戦争末期の出来事が綴られている。

 

東宝の女優は外地の慰問には出なかったが、昭和十三年には歌謡界から将兵慰問団が大陸へ渡り、「十七年には戦争記録画制作のために、画壇から、藤田嗣治、宮本三郎、猪熊弦一郎、川端龍子らが動員された。文壇からは、久米正雄、丹羽文雄、岸田国士、林芙美子などが。そして十九年の海軍従軍文壇班には、佐藤春夫、菊池寛、小島政二郎、吉屋信子などが、軍用機に乗って南方に向かって飛び立った」という。

 

この慰問で彼女が特攻隊員を前に「同期の桜」を歌ったエピソードは少し長くなるけれど、そのまま引用しておきたい。

 

 

  特攻隊慰問では、フィナーレに「同期の桜」を合唱する。まだ少年としか言いようのない紅顔の特攻隊員は、舞台の私たちと一緒に元気に歌った。この人々の行く手に待っているのは、確実な「死」である。いったん命令が下れば、彼らはだれ一人ためらうことなく、お腹に爆弾を抱えた零戦に乗って、沖縄やサイパンの米軍の基地、南の海に浮かぶ軍艦めがけて飛び立って行く。それは明日だろうか? 明後日だろうか? 彼らのだれ一人としてそれを知っている者はない……。私は二十一歳だった。見物席から食い入るように私を見上げ歌っている彼らの目を、とても、まともにみつめられはしない。喉もとに熱いかたまりが突き上げてきて、私は半べそだ。「これはいけない」と思えば思うほど歌声がレロレロと乱れる。二番の最後は声にならず、伴奏だけが場内に響いている。私の涙にさそわれたのか、こらえていた涙がいちどきに溢れ出たのか、見物席の隊員たちはオイオイと男泣きに泣きだした。

 「同期の桜」。私の脳裏によみがえるのは、あのときの、恥も外聞もないといった特攻隊員たちの子供のような嗚咽である。 (下巻に続く──文中敬称は略しました)

 

高峰秀子 『わたしの渡世日記』上巻 文春文庫

 

 

 

 

 

 

そして、続く下巻は終戦後の生活に飛ぶ。その冒頭近くで、彼女はこう記すのだった。

 

 つい昨日までの私は、日本軍の兵士のために軍歌を歌い、士気を鼓舞し、一億玉砕と叫び、日本軍の食糧に養われていた。いや、食糧ばかりではない。私の着ていた上衣やズボンも日本陸軍将校から贈られた軍服の布地で仕立てた洋服だったのである。色はカーキ色だが布地は民間では到底手に入らぬ立派なウールで、裏地からボタンまでが一揃いになっていた。私はその布地を貰ったとき、文字通り飛びあがって喜んだものだった。

 それが、戦争が終わってまだ半年も経たないいま、今度は米軍の将兵のためにアメリカのポピュラーソングを歌い、PXのチョコレートやクッキーに食傷し、おまけにアメリカ・マリーンの将校服地で仕立てた美しいグレーのコートを羽織って、テンとして恥じない。

  「昨日までの自分」と「今日の自分」のつじつまは絶対に合わないはずなのに、私はそれに目をつぶり、過去という頁をふせて見ようともしないのである。なんという現金さ、なんという変わり身の早さ。

 《中略》

 私の歌った「同期の桜」で決意を固め、爆弾と共に散った若き将兵も何人かはあったはずだ。私がみせた涙で「生」への決別を誓った軍人もあったに違いない。あの日の涙は、何人かの人間を殺している。私は「アーニー・パイル」のステージに立ちながら、混乱するばかりであった。

 

高峰秀子 『わたしの渡世日記』下巻 文春文庫

 

 

これからも私はこの本を何度も読み返すことだろう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルーバックスと Kazuo Ishiguro

おなじみの、キンドル本の販促キャンペーンの話題である。

【注意:以下のキンドル本関連情報は次の瞬間には新たなものに更新されているかもしれません!】

 

 

 

 

講談社のブルーバックスのキンドル本は折に触れ、① 価格の30%とか50%引きといった割引販売を行ったり、② 価格自体は据え置いたまま、その30%とか50%相当の Amazon ポイントを割り増し付与するキャンペーンを行ってきている。

 

今回はポイント付与キャンペーンなのだが、それが最大で価格の70%相当となっている。以下はその一例だ。

 

 

 

 

 

770ポイント (70%)

 

924ポイント (70%)

 

770ポイント (70%)

 

924ポイント (70%)

 

770ポイント (70%)

 

832ポイント (70%)

 

770ポイント (70%)

 

770ポイント (70%)

 

 

 

 

 

 

いっぽう、海の向こうに目を転じると、Faber & Faber 社から出ている Kazuo Ishiguro のキンドル本のうち、『忘れられた巨人』『浮世の画家』『充たされざる者』が180円となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

180円ではないけれど、まずまず控えめな価格みたいなので以下の『遠い山なみの光』も突っ込んでおく。これもまた Faber & Faber 社だ。