
地元プチ古本まつりで困っていること
地元の新刊書店前のオープンスペースに、複数の古書店が6、7台のワゴンを出す形のささやかな “プチ古本まつり” はその後も順調に続いているのだが、私にとっては、ちょっと困ったことが持ち上がっている。
◆ プチ古本まつり?
それは、私が欲しい本がなかなか減らないことである。
どういうことか?
神保町で気になった本を見つけたものの、荷物になるので最後の帰りがけに拾って帰ろうと思って買い逃した本は山ほどある。それどころか、古本まつりともなれば、いちど手に取った本をいったん棚に戻した次の瞬間に他人にさらわれてしまった経験も数知れない。
ところが、この “地元プチ古本市” では、私と関心分野を共有する手合いが少ないらしく、いつまでたっても欲しい本が減ってくれない。それどころか、日を追ってどんどん積み上がっているのだ。
アーノルド・ベネットに言わせれば、日が替わるたびに私たちの財布は真新しい24時間という札でいっぱいに膨らむわけだが、現実の私の財布、というか、銀行口座の残高は日々減りゆくばかりなのである。限られた予算でどれを選ぶべきか……(T-T)
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シュニッツラーの『夢がたり』はもう再刊されないのかな? 殊能将之の未発表短編集はキンドル版でも入手可能(大森望の解説もキープされているようだ)。野村宏平の『ミステリーファンのための古書店ガイド』はもはや懐メロか……(^^;
『カサブランカ』は原書のほうが欲しいのだけれど。(^^; Howard Koch はアメリカ読みなら “コッチ” なのかも。辻真先の『殺人小説大募集!!』(新書版)と、あの『博士と狂人』を書いたサイモン・ウィンチェスターの『クラカトア大噴火』(大判ハードカバー)がともに1100円かぁ。
桑原武夫の『ソ連・中国の印象』は、この時代の一部の空気を窺い知るためだけにでも読んでみたい気もするけれど、別に、どーしてもそうしなければならない義理もないわけで……(^^;
とりあえず、ブッツァーティの『タタール人の砂漠』だけ押さえておくことにした。松籟(しょうらい)社イタリア叢書版ハードカバー極美本550円だったので、室内インテリアとして……(^^)